司法書士の魅力は?資格取得のメリットや仕事のやりがいまで徹底解説!
司法書士や他の士業について興味をお持ちでしょうか?
士業といってもそれぞれの資格ごとに魅力・やりがいがあります。今回はその中でも男性女性・学歴・年齢の関係なく受験でき、比較的独立もしやすいとされている「司法書士」という資格について徹底的に解説します!
この記事を参考に、ご自身が受ける資格を決めてみましょう!
司法書士取得の魅力とやりがいをざっくり説明すると
- 司法書士は堅苦しいイメージがあるが、魅力とやりがいのある仕事
- 司法書士は年齢・性別・国籍などの受験制限がなく、40代で挑戦する方もいる
- 比較的独立がしやすい資格で、高収入も狙える資格
- 業務の幅が広いため、自分のやりたい仕事を見つけやすい
司法書士の魅力は豊富に存在
司法書士は、弁護士や公認会計士などと並んで士業系の国家資格であり、毎年多くの方が試験に挑戦する大人気資格です。
司法書士という資格を取得することで、人生が好転するといった例が多く存在する事をご存知でしょうか?
人生の選択肢が増えるので、現在の多様な働き方にマッチする国家資格といえます。
以下、様々な視点から考察していきましょう!
独立が非常にしやすい資格
司法書士は、試験に合格さえすればすぐにでも独立開業できる資格です。
現状では地方組織ごとに運用がマチマチですが、基本的には研修を受けながら独立への道をたどる方が多い傾向にあります。
将来、研修は義務化との方針ですし、研修をとおして仕事のパートナーが見つかることもあり、合格後は研修を受ける方がベターでしょう。
司法書士は「仕事の内容・やりがい・収入」の全てが自分次第です!
現在、多様な働き方を推し進めていくことを政府が表明しています。そんな中で司法書士はこのスローガンにマッチしやすい士業といえるのです。
相続を中心にするのか、企業法務を中心とした仕事にするのかも自由ですし、体調や家庭環境に合わせて仕事量をコントロールすることもできます。
まさにこれからの時代にマッチした士業の一つといえるでしょう。
超高年収が狙える
司法書士の平均年収が877万円というデータが存在します。一般企業の会社員と比べても非常に高水準です。
また、独立開業して業務を拡大していくことによって、年収3,000万円以上といった超高収入も十分視野に入れることができるのです。
確かに開業前に下積みとして司法書士事務所等に勤務する場合は、年収は400万円前後と高くはありません。しかし、そこで安定した収入を得ながら開業のためのノウハウを学ぶことも可能です。
司法書士資格を取得した上で、各司法書士会に登録して「即仕事ができる状態」を整えておけば、いきなり仕事を頼まれてもわずかな設備で仕事を受任することが可能となります。
また、就職活動の際にも「司法書士に合格している」とアピールすることによって、資格取得への努力した経験と法律知識をアピールできるため、就職先を探すことも容易です。
仕事にやりがいがある
司法書士の主な業務は、不動産や会社関係の登記業務と、裁判書提出書類の作成、法律相談など多岐にわたります。
一般的に、家屋の所有者が亡くなれば不動産について相続登記をしなければなりません。相続登記をする際には、遺族の気持ちに寄り添うなど暮らしをサポートすることが多くあります。
遺言などが発見されれば個人の最終的な意思を尊重するため、遺族の方達と家庭裁判所に行って、手続を進めることも司法書士の仕事の一つです。
このように業務内容が一般市民や地域と密接にかかわっており、身近な街の法律家として親しまれているのが司法書士という士業なのです。
さきほど「仕事は自分次第」と書きましたが、顧客から感謝されることも多く、新しい依頼者の紹介を受けることもあります。
こうなれば仕事のやりがいもあるというものです。
司法書士は生涯働ける仕事
一般企業には定年があります。もちろん会社によっては再雇用制度があるところもありますが、司法書士などの士業には定年がありません。
司法書士の平均年齢は2018年度で53.2歳であり、定年を過ぎても活躍されている方も一定数存在します。
老後資金が2,000万円不足するという報道がなされているこれからの社会では、「企業に縛られない生き方」「企業での経験をオフィシャルな資格で活かす」という視点が大切です。
老後稼げるかどうかは別としても、健康さえあれば一生収入に苦労しない資格として再評価されています。
女性でも活躍しやすい
女性には結婚に妊娠や出産などライフイベントが多く、転職したり休職せざるを得ない場合がありますよね。
育児のブランクを経て、企業への就職を目指すとなると、小さいお子様をお持ちの方であれば予防接種や保育園入園の問題でも一苦労かもしれません。
しかし司法書士に合格し登録していれば、司法書士事務所への就職に困ることは少なく、復職も容易です。
また、司法書士事務所を自宅で開業しておけば、家事や育児と仕事を両立させることもできるうえ、家庭の都合で忙しい場合には取扱業務量をコントロールして対応できます。
その他、優秀な補助者を雇っておけば、司法書士が本職でなければできない業務以外を任せて、自分の負担を軽くすることも将来的にはできるようになるでしょう。
新たな人脈ができる
司法書士になるためには試験に合格し、司法書士会に登録をしなければなりません。
その中で同期の合格者の先生や、多くの司法書士の先生の他、他士業の方々とお会いする機会に恵まれることになります。
この人脈こそが金脈なのです!
まず第一の効果は、司法書士として仕事をすることで様々な業界で活躍する方々にお会いすることができるので、非常に刺激的で楽しく仕事を進めることができます。
そして第二の効果ですが、他の士業の方々から「司法書士にしかできない業務」を紹介してもらえることが増えてくることで、これが大きな金脈となるのです。
人とのつながりで得る人脈、それから生まれる仕事による金脈を大切にして仕事をしていれば、業務がどんどんと良い方向へと進むことでしょう。
学歴関係なくのびのびと働ける
日本は最近になってやっとグローバル化の流れを受けて成果型報酬や年俸制など、昇進の際に考慮すべき事項として様々なことが考えられています。
しかしまだまだ日本は学歴社会であり、学歴が高い方が昇格・昇給に有利な現状があります。
一方で、司法書士業界はというと、司法書士の資格を持って登録している1年生が、何年と補助者をして経験を積んだ職員よりも学歴に関係なく待遇面で優遇されることが多いです。
もちろん先輩後輩の関係や実務知識の差はありますので、仕事を教えてもらうときには丁寧に仕事を進め、注意深く話を聞くことが重要です。
司法書士に仕事を依頼するメリット
手続き業務は自分でできる?
現在は「インターネット」や「まとめサイト」の普及により、相続登記ぐらいは自身で申請されている方も多くなってきました。
また、アパート暮らしの方が大家さんと賃料で揉めた際に「供託」という手続きを自身でなさって交渉する方も増えてきています。
一方では、登記手続には申請に十分注意すべき事項や、どうしても入手しなければならない証明書などがあります。
こうなってくると手続きは非常に煩雑で、法務局の職員の方も丁寧に教えてくれるのですが、やはり分かりにくく何度も申請を却下されたり、法務局から登記申請書の修正をお願いされることがあります。
時間のロスも大きくなってきますし、相手方のある申請の場合には相手方からの信用を傷つけてしまう恐れもあります。
これに対して、司法書士が介在すると職権により戸籍の手続きなどもスムーズに進み、自分でやるよりも結果的に時間もお金も安くなるということが言えるのです。
司法書士の活躍分野は拡大中
上記のように登記申請手続といったこれまでのメインの仕事は、不動産などが無くならない限り依然として存在し続けます。
加えて、近年では司法書士はその専門性を活かして、より付加価値の高い仕事をするようになってきています。
相続や家族に関する業務が得意な司法書士は、成年後見や相続対策の生前贈与などの新しい仕事を生み出しています。
また、会社法や商業登記に詳しい司法書士は通常の商業登記手続以外にも、スモールM&Aについての相談を受け、登記手続の代理を行います。
このように、司法書士の高度な専門性は、既存の業務の枠組みを超えて、より付加価値の高い新しい仕事の創造に活かされているのです。
女性司法書士が活躍する時代が来ている!
上記で述べた通り、女性には男性に比べて様々なライフイベントが起きます。とくに体調のヨモヤマ話から、離婚の相談や、離婚する予定の夫の親を扶養する義務があるか等まで、悩み事は尽きません。
こういった問題に対して、同じ女性だから相談をしやすいといって女性司法書士に依頼する依頼者が増えているのです。
こういう分野を家族法務と呼ぶのですが、夫と同じお墓に入るのか、自分の子供にどういう手続きで財産を残せば良いか等の一般的な相談の他、DVなどに関する相談もあります。
そのため、男性司法書士に話すのは抵抗があるという方も多いのです。
士業は男性だけのものではありません。女性に対して女性司法書士が専門的に仕事を受任する事務所も増えていますし、それが本来あるべき姿でしょう。
魅力は高いが難易度も高い
社会的な需要も非常に高く、高収入も狙える司法書士ですが、メリットが大きい分、資格を取得するまでの道のりは困難を極めます。
資格試験までに3年かかってしまうことは珍しくなく、生半可な努力では合格にたどり着くことは困難です。
もちろん、1年で合格した方も実在します。
しかしその方々のほとんどは受験に専念し、様々な事を犠牲にして1日10時間を超える勉強をし、試験に通るのです。
このように、決して楽な道ではありませんが、ここからキャリアを大きく飛躍させたいとお考えの方にはこの上なくおすすめの資格です。
資格取得を目指して勉強する際は、独学はあまり現実的ではないので避けた方が良いです。
難易度の高い資格だと正しく認識し、予備校や通信講座を活用しプロの指導の元でしっかりと学ぶ必要があるでしょう。
予備校に通う場合は何十万円という費用がかかってしまいますが、スタディングなどの通信講座であれば10万円以下で高品質な講座を受講することも可能です。
これは一般的な予備校よりも40万円以上安く、その価格の安さは圧倒的といえるでしょう。
特にスタディングはスマホ学習機能が充実しているので、忙しい方でも隙間時間を使って効率的に勉強を進められるでしょう。
司法書士を目指す第一歩を踏み出したいとお考えの方は、ぜひ一度チェックされることをおすすめします。
司法書士に適している人の特徴は
それでは、司法書士に適している特徴の人についてお話しします。 以下の特徴に当てはまる人は司法書士に適していると言えるでしょう。
話を聞いて自分の意見を伝えられる人
司法書士がクライアントの要望に適切に対応し、コンサルティング業務を行う際には、高度なコミュニケーション能力が不可欠です。このスキルに優れた司法書士は、信頼を築きながら活躍する傾向が顕著です。
この能力に長けている司法書士は、単なる法的手続きの専門家にとどまらず、顧客との円滑な対話を通じて、的確なアドバイスや解決策を提供することが可能です。
このような司法書士は、複雑な法的問題や不動産取引における細かなニュアンスを、わかりやすく説明し、クライアントが適切な判断を下せるように導く能力を備えています。
彼らは顧客のニーズを的確に把握し、状況に適した解決策を提案するだけでなく、個々のケースに合わせたカスタマイズされたサポートを提供することで、クライアントからの信頼を獲得しています。
細部にまで気を配れる人
司法書士業務は、細部にわたる正確さと注意深さが不可欠な重要な業務が多岐にわたります。
このため、微細な事柄にも目を配り、細やかな努力を惜しまない性格の持ち主が、司法書士としての適性を持つと言えるでしょう。
日々の事務作業をコツコツと丹念に進めることで、誤りのないように用心深く業務に取り組む姿勢が求められます。一つの手続きも、その正確性と正当性を確保するために、着実な作業が欠かせません。
司法書士に適していない人の特徴は
今度は、逆に司法書士に適していない人についてお話しします。
以下の特徴に当てはまらない人は司法書士に適していないと言えるでしょう。
仕事に対して倫理観を持っていない人
司法書士に適している人物は、倫理観を持ち、仕事において高い倫理的基準を維持することができることが求められます。特に、成年後見業務などで他人の財産を管理する際には、その財産を悪用せず、誠実な姿勢で適切に管理することが重要です。
他人の権益を守り、正当な法的手続きを通じて公正な取引を促進する使命感を持つことで、社会的な信用を獲得し、法律専門家としての地位を確立することができます。
仕事に対する責任感が欠如している人
責任感の欠如は、司法書士の職務には適さない特性です。司法書士の業務は、微細な事項にも注意を払いながら、多岐にわたる厳密な作業を要するものです。
加えて、途中で諦めずに最後まで責任を持って成し遂げることが不可欠です。
これによって初めて、複雑な課題に対して適切な解決策を提供し、クライアントや関係者に信頼される専門家としての地位を築くことができます。
司法書士の魅力まとめ
司法書士のメリットとやりがいまとめ
- 学歴や性別に関係なく、自分に合わせた仕事を行える
- 法律に関わりたい方にもおすすめでき、さらに老後に渡ってのキャリア形成に有用な資格
- 受かるためには生半可な努力では足りない
- 3~5年で合格しなければ、損切として撤退も考える
司法書士の仕事はバラ色の未来があるように著述しましたが、現実そのとおりです。ただ、合格するまではイバラの道です。
試験問題を見てみて、試験を始めるかどうかを十分に考えるべきです。生半可な努力では合格にたどり着けず、大切な時間の無駄遣いになってしまうことあります。
それでも「法律の仕事をしてみたい」「自分が実際に経験した困りごとを助ける存在になりたい」などという明確な動機があれば、合格までのモチベーションを保つことは可能でしょう。
自分の人生を自分らしく生きるために、司法書士という選択肢がありますので、挑戦してみてはいかがでしょうか。