司法書士が行う研修ってなにがあるの?気になる研修内容を紹介!

更新日時 2019/12/13

「司法書士には研修があるって聞いたけど、どんなことやるのかな?」

司法書士受験生の方や、これから司法書士を目指される方の中には、このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

司法書士試験に合格してもすぐに司法書士として働けるわけではありません

司法書士として活動するには様々な研修を受ける必要があります。一方で、研修の内容について詳しく知らない人もいるでしょう。

ここでは司法書士合格後に新人が受講する研修の種類や、日程・費用などについて紹介します!

司法書士の研修についてざっくり説明すると

  • 司法書士が受ける研修は大きく「中央研修」「ブロック研修」「司法書士会研修(配属研修)がある
  • 研修の一部はeラーニングで行われる
  • 研修費用の合計は約75,000円
  • 認定司法書士になるための特別研修もある

これを読んで試験後の流れを頭に入れておきましょう!

司法書士試験合格後に新人研修を受ける必要がある

フローの説明

司法書士試験に合格すると、司法書士法第25条によって定められた、司法書士会および日本司法書士連合会によって開催される研修を受けねばなりません。

研修を受けるタイミングは試験合格後から1年以内という人が多いです

ただし、研修に申し込むためのお金が工面できなかったり、病気を含む何らかの事情により1年以内に研修を受けられない人もいます。

たとえば、研修には申し込み期限があり、なかには合格証書授与よりも締め切りが早い場合があります。

締め切りに間に合わなかったり、研修の定員をオーバーしてしまえば、希望に合った会場や日程で受講できなくなります。

司法書士試験に合格してすぐ、就職活動を始めるという人も少なくありません。スケジュールに余裕をもって研修に申し込みましょう

また、試験合格後から1年以内に研修を受講できなかった場合は、受講状況について確認が行われます。

研修を受けずに1年経過したからといって合格が取り消されることはありませんが、受講するまで研修を受けるよう促されます。司法書士として働くためにも早めに受講するようにしましょう

研修の種類は?

研修のイメージ 司法書士試験合格後に受講が義務付けられている研修は、大きく分けて「中央研修」「ブロック研修」「司法書士会研修(配属研修)」の3種類です。

それぞれの研修に関する費用や日程などの情報を紹介していきます。

中央研修

中央研修は前期課程と後期課程にわかれます。かつては前期も後期も集合研修でしたが、平成29年度から前期課程はeラーニング研修となっています

研修が始まる前に自らインターネット環境を準備する必要があるので早めに準備しておきましょう。

スマホでも聴講できますが、もし受講期間中にOSをアップデートしてしまうと、受講が継続できなくなるので気をつけねばなりません。

後期課程は、各地域の会場で開催される集合研修です。定員は700名であり、希望する会場で参加するためには早めに申し込みをする必要があります

研修内容としてはeラーニングの内容を踏まえた座学や訴状の作成などの実践、グループディスカッションなどが行われます。

中央研修の費用

中央研修の受講料は43,200円ですが、ブロック研修の受講料も併せて振り込まねばなりません。

ブロック研修の受講料は32,400円であるため、一度に75,600 円を支払うことになります

研修の申込期間が終了したあとに振込用紙が郵送されてくるので、期日を確認し忘れずに振り込みましょう。万が一、費用の振込が遅れる場合は事務局に連絡します。

中央研修の日程

中央研修の申し込み受付期間は、平成30年は11月2日(金)~11月12日(月)でした。

例年、申込期間は同じような日程であり、期限を過ぎた申し込みは無効となってしまいます。10日ほどの短い期間なので、忘れずに申し込むようにしましょう。

申し込み方法はインターネットまたは郵送です。前期課程の日程はグループごとに異なっており、12月の初旬・中旬、1月の上旬に2週間程度の日程で開催されます。

前期日程はe-ラーニングなためどこかに集合する必要はありませんが、必ず決められた期間で受講をすませましょう。

後期課程は、1月下旬に3日間開催されます。基本的に受講会場は居住地をもとに選びますが、定員に達した場合は他の会場で受講する場合もあるので注意しましょう

ブロック研修

ブロック研修は、中央研修よりさらに実務に即した内容の研修になり、ロールプレイングなどが行われます

なお、研修の名前は、全国8つの地域(ブロック)に分かれて実施することに由来しています。

ブロック研修の費用

ブロック研修の費用は受講料は32,400円であり、中央研修の受講料と合わせて振り込む必要があります。

研修会場によっては最初に振り込んだ金額以上の費用が発生する場合があります。前もって各ブロックの事務局に問い合わせておくとよいでしょう。

ブロック研修の日程

ブロック研修の日程は8つの地域により異なっており、12月上旬から1月中旬の範囲で1週間ほど実施されます。

なお、平成30年度は近畿ブロックや九州ブロックなどで、数日ずつ分割して研修が行われたという例もあります。よくスケジュールを確認しておきましょう。

開催場所にはホテルや書士会館、産業会館などが選ばれています。

原則として開業予定地での受講が推奨されていますが、定員オーバーになると希望の会場で受講できないおそれもあります。早めに申し込むようにしましょう。

司法書士会研修(配属研修)

新人研修が終わっても研修が必要な場合もあります。

司法書士会研修では、全国50の司法書士会に配属されたのち、先輩の司法書士事務所で実務を1~3カ月程度学びます。

研修費用は一般的に無償のところが多いものの、給料は支給されないので生活費をどうするか考えておきましょう

受講は、登録を希望する司法書士会を選ぶことが推奨されていますが、希望者が多い事務所では抽選が行われる場合もあります。

研修期間・時期・カリキュラムは各司法書士会によって異なるため問い合わせておくのがおすすめです。

司法書士特別研修を受けて認定司法書士になる道も

仕事をする人

簡易裁判所の民事訴訟で代理権を有する認定司法書士になる場合は、上記に加えて「司法書士特別研修」を受講したのちに、認定考査試験に合格せねばなりません

認定司法書士とは

認定司法書士は、140万円以内であれば簡易裁判所で民事事件の訴訟代行業務ができ、弁護士のように法廷に立つこともあります。

認定司法書士が行う主な裁判業務は債務整理や過払金の請求であり、これらを主力業務にしている司法書士事務所もあります。

ただし以下で詳しく見て行きますが特別研修を修了するまでには15万円以上の費用がかかる上に、まだまだ認定司法書士の活躍の場は多くないので、焦って受ける必要はないでしょう。

特別研修の費用

司法書士特別研修を受講するには145,000円が必要です。

この費用には教材費、副教材費、修了証明書発行手数料が含まれますが、研修期間中の食事代や宿泊費、交通費などは含まれないことに注意しましょう。

さらに、研修が終了すると認定考査が行われますが、その受験料も別途支払わねばなりません。認定考査の受験料は10,900円です

特別研修の日程

司法書士特別研修は1月下旬から3月上旬まで、約1か月程度の期間行われます。

研修は全国いくつかの会場で行われますが、開催期間はどの会場も同じです。定員オーバーの場合は先着順となるので、早めに申し込むよう心がけましょう。

費用が払えない人用のローンもある

相互扶助のイメージ 司法書士になるためには避けては通れない研修ですが、受講するには大きな金額を一気に支払わねばなりません。

試験合格後からおよそ1年を目途に中央研修、ブロック研修、司法書士特別研修などを受けねばならない上に、研修中は給料が出ないという問題もあります。

人によっては、金銭的にすべてを受講するのは難しいでしょう。お金の工面に悩んだ場合は、司法書士研修費用専用ローンを検討してはいかがでしょうか。

融資金額は10万~100万円で、受講料や宿泊費、食事代なども賄えます。融資期間が最高で7年までなので働いて報酬を得られるようになれば無理なく返済することができるでしょう。

専用ローンは全国各地の信用組合で取り扱われています。

司法書士に受かったらまずは研修を!

司法書士の研修まとめ

  • 中央研修は前期と後期に分かれている
  • ブロック研修の会場には定員があるので、早めに申し込みをしておく
  • 研修費用はなかなか高いので注意する

司法書士試験に合格した後は、司法書士法第25条に基づいて、新人研修を行うことが義務づけられています。

各種研修については、申込期間などが決まっているため、本記事を参考に申し込み忘れがないように注意しましょう。

新人の多くが1年以内に研修を終えます。短い期間に多額の受講費用などを捻出するのが難しければ、司法書士専用ローンも検討してみましょう。