司法書士試験に挫折しそう...諦めてしまう人の割合やその後の展望は?
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「司法書士試験に挫折しそう…。」
「試験の難易度が高く、勉強を続けるのが辛い。」
「勉強してきたことを何かに活かせないだろうか?」
司法書士試験の受験生ならこのような悩みを抱えたこともあるでしょう。
司法書士試験は合格率が非常に低く、難易度が高い難易度が高くて合格率が非常に低いという特徴があります。
ここでは司法書士試験に挫折してしまう理由やその後の展望を説明します。
勉強が辛いと感じている人はこの記事を読んでみてください。勉強が辛い原因とどうすればよいのかがきっとわかるでしょう。
司法書士試験の挫折についてざっくり説明すると
- 合格率は4%前後であり、ほとんどの人は不合格を味わっている。
- 合格までに3回~4回は受験するのが一般的。
- 年単位での勉強なので辛いのは当たり前。
- 受験を中断し親和性の高い資格に切り替える人も多い。
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司法書士試験に挫折する人は多い?
司法書士は法的文書の作成や法律行為に関するスペシャリストです。誰もが知っている知名度の高い資格ですが、司法書士になるには国家試験に合格する必要があります。
司法書士の国家試験は受験資格がないので、誰でも目指すことができます。しかし、国家資格全体でみてもトップクラスの難易度なので簡単に合格できるような試験ではありません。
合格率から見える挫折者の数
司法書士試験の合格率は例年3~4%ほどです。令和3年度を見ると受験者が11,925名ほどに対して613名くらいしか合格していません。
つまり、事実として毎年95%以上の人が落ちていることになります。数字の上では3~4年くらい連続して不合格になっている人がいても何ら不思議はありません。
合格までに3年~5年程度必要というのが通説です。中には合格までに10年近くかかったという人も。何年も不合格が続くことがあってもおかしくない超難関試験なのです。
自分を責める必要は全くない
3~4%という合格率の低さを見てわかるように、司法試験に落ちてしまうのは普通のことです。やる気や努力だけの問題ではありません。
司法書士試験の受験生には大学生や新卒の人など試験対策だけの生活を送っている人もいます。そういった全てを犠牲にして勉強している人でさえ不合格になってしまうほど司法書士試験は過酷な試験なのです。
司法書士試験は事実上相対評価なので、上記のような勉強を生活の中心に据えている人たちの中で上位3~4%に入らねばなりません。生半可な努力でどうにかなるものではないでしょう。
司法書士試験に挫折しそうになる主な原因
何年挑戦しても合格できない
司法書士試験に挫折する最も大きな理由は何年も不合格が続いてしまうことです。何度チャレンジしても落ちてしまい、もう合格できないのではないかとモチベーションが失われてしまいます。
確かに何年も落ちてしまうと辛いと感じてしまいますよね。しかし、司法書士試験合格者の平均受験回数は4回前後です。合格にまでに10回以上受験している人も合格者全体の10%以上を占めているのです。
そのため、1~2年で合格するのはむしろ珍しいことと言えます。合格するまでに年数をかけていたとしても自分を卑下してしまう必要は全くなく、粘り強く勉強を続けることが大切になります。
勉強が継続できない
司法書士試験に挫折する理由として、集中力が続かず勉強が継続できないということもあります。周りの受験生が猛勉強しているにもかかわらず集中できないとなると焦ってきますよね。
しかし、司法書士試験は合格までに年数が必要な試験です。何年も勉強していれば集中力が続かない日もあるでしょう。集中できない日があるのは自然なことであって、異常なことではありません。
集中力がない日はそういう日もあると割り切るのが重要です。焦っても仕方がないので、平均勉強時間を最大化できるように長期的な目線で勉強していくことがおすすめです。
内容が理解できない
勉強している内容が理解できないことも試験に挫折してしまう理由としてよく挙げられます。どれだけ勉強しても頭に入ってこないと、もう無理だと感じてしまうでしょう。
このような悩みは特に独学で勉強している人によく見られます。いつまでたってもよく理解できないため、学習がそこで停滞してしまうのです。
司法書士試験は相対評価で合格率が低いだけでなく、非常に高度な内容を学んでいきます。普段なじみのない法律ばかりなのも厄介なところです。
もし一人で勉強しているのなら、無理に独学で強行突破をしないで人から学ぶことも考えましょう。司法書士試験は本当に難しい試験なので予備校や通信講座を利用した方が賢明でしょう。
まだ予備校や通信講座を利用していない人は
予備校などを利用するにあたっては、講座費用の高さを気にされる方が多いです。また、通学する時間的余裕がないという方もいらっしゃいます。
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不合格でも勉強は続けるべき?
不合格が続いていると勉強が辛いと感じ、諦めたくなることもあるでしょう。勉強を続けていていいのかどうか迷うタイミングは誰にでも訪れます。ここでは迷いを抱えている人へのアドバイスを紹介します。
自分の立ち位置を把握する
勉強に迷った時はまず最初に、自分の立ち位置を確認しましょう。これまでの勉強時間や模試の点数などから、合格までにあとどのくらいの勉強が必要なのかを客観的に考えてみるのです。
もしすでに何千時間も勉強しているにもかかわらず模試の点数が低いままなら、注意が必要です。合格の影も見えない状態でがむしゃらに頑張るのは賢明ではありません。
点数が伸び悩んでいる時は、今までの勉強方法を見直す時です。勉強スタンスを変えたり、予備校や通信講座などを利用しても良いでしょう。
それに対し少しずつであっても点数が伸びてきているのなら粘り強く勉強してみてもいいでしょう。合格が近づいてきている状況でひと踏ん張りするのも素晴らしい決断です。
勉強法を見直すタイミングも必要
自分のこれまでの勉強法を振り返って、何が良くなかったのかが明確でない方は、プロがおすすめしている勉強法を学ぶと良いでしょう。
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資格のランクを下げるのも有効な策
司法書士試験をあきらめる場合、資格のランクを下げるのも一つの手です。司法書士試験と出題範囲が重なっている法律系資格もいくつかあります。今まで司法書士試験の勉強をしてきた人なら取り掛かりやすいでしょう。
例えば行政書士は司法書士と親和性の高い資格の代表です。憲法や民法、商法など試験科目にも共通部分が多く見られるため、司法書士の勉強を行ってきた人なら比較的スムーズに合格を目指せるでしょう。
実際、司法書士への挑戦を一旦ストップして行政書士にチャレンジする人も多くいます。そのまま行政書士として活躍する人もいれば、行政書士取得後に再び司法書士試験に挑戦する人もいます。
行政書士以外では宅建士も親和性の高い資格です。民法など出題範囲が重なっているので、これまでに学んできたことや費やした時間は無駄になりません。
司法書士受験者が目指しやすい資格
司法書士と関連する資格は他にもたくさんあります。法律系の資格、不動産系の資格、経営に関する資格など様々です。よく関連資格と呼ばれているのは次のようなものです。
- 行政書士
- 宅建士
- 海事代理士
- 弁理士
- 社会保険労務士
- 土地家屋調査士
- 不動産鑑定士
- 公認会計士
最も親和性が高いのはやはり行政書士と宅建士です。試験の難易度も司法書士より低く、一度試験を中断して受験するには最適です。
他の資格を見てみると、弁理士や公認会計士など高難度の資格がほとんど。社会保障労務士や海事代理士はこの中では易しい方ですが、決して簡単な資格ではありません。
そのため、法律系の資格が取りたいならばやはり行政書士がねらい目です。一方、不動産関連ならば宅建士から始めることがおすすめになります。
行政書士と宅建士の詳しい難易度はこちらをチェックしてください。
司法書士試験の挫折まとめ
司法書士試験の挫折に関するまとめ
- 不合格になるのは普通のこと。
- 合格までの平均受験回数は4回。
- 独学で壁を感じているならプロの力を借りるのも手。
- 行政書士や宅建士へチェンジしても良い。
この記事では司法書士試験に挫折してしまう原因やその後の展望について紹介してきました。
司法書士試験は国家試験の中でもトップクラスの難易度なので、勉強が辛いと感じることもあるでしょう。
くじけずに頑張るのはもちろん良いことです。しかし、あまりにも辛いようなら一度試験のレベルを下げてみるのもいいでしょう。
行政書士や宅建士を経由してスキルアップしてみる道もありますよ。