行政書士合格に必要な勉強時間はどれくらい?開始時期や勉強のコツも解説!

更新日時 2020/03/27

「行政書士って難易度が高いって聞くけど、実際どれくらいの勉強時間が必要なんだろう?」

「勉強の開始時期や勉強法のコツが知りたい!」

この記事を読んでいるあなたは、きっと上記のような疑問を抱えているのではないでしょうか。

行政書士試験は試験範囲も広いためそれなりに勉強時間を確保しなければならないことは想像できると思います。

何の計画も立てずに勉強を始めてしまい、行政書士試験までに十分な準備が間に合わなかったとなれば目も当てられません

そこでここでは行政書士試験合格までに勉強時間がどれくらい必要なのか、短期間で効率良く合格を目指すためにはどういう勉強法が効果的なのかについて分かりやすく解説します!

行政書士学習に必要な勉強時間について

  • 予備校や通信講座を活用して500~600時間
  • 平成18年度の試験改正により、独学だと800時間は必要か
  • 毎日3時間の勉強で9~10か月間

行政書士試験の目安の勉強時間は?

時間 行政書士試験を合格するためにはどのくらい勉強時間を確保すればいいのでしょうか? 必要な勉強時間の目安を把握することで、勉強の開始時期や計画を立てやすくなります。

ここでは行政書士学習に必要な勉強時間について解説してきます。

勉強時間は500~600時間が1つの目安

行政書士合格のために勉強時間がどれくらい必要なのかインターネットで検索したことがある人も多いのではないでしょうか?

勉強時間については数多くのサイトで書かれていますが、100時間で十分と謳っているサイトもあれば、1000時間は必要と書いているサイトもあります。

こればかりは法律に対しての知識があるかどうか、職務経験があるかどうかといった部分に大きく左右されますので、どれが正しいとは一概には言えないでしょう。

そういった中でもし目安を設定するとしたら、各予備校や通信講座で設定しているカリキュラムから時間算出してみるのも良いでしょう。

大手通信講座では500~600時間、通学型の大手資格スクールでは200~300時間(講義時間のみで自習時間含まず)でカリキュラムが設定されていることが多いです。

よって全くの初学者が行政書士を目指すのであれば、500~600時間は勉強時間として必要と考えるのが自然です。

難易度上昇!最近はもっと勉強が必要?

上記にて行政書士の勉強時間として独学なら500~600時間必要であると記載しましたが、平成18年度に試験制度が変更されたことにより難易度が上がりました。

それにともない自ずと必要な勉強時間が増加している傾向にあります。最近の合格者の声では、独学であれば800時間は勉強時間が必要だという声が多くなってきています。

このことから勉強時間は余裕を持ったうえで多めに確保しておくことがおすすめです。

他の資格と勉強時間を比較

行政書士を他の人気国家資格と比較してみましょう。

資格 勉強時間
行政書士 500~600時間
宅建 200~400時間
社労士 1000時間
中小企業診断士 1000時間

ここから行政書士の勉強時間は宅建の200~400時間の勉強時間よりは多いものの、社労士の勉強時間である1000時間よりは少なくなっています。

このことから勉強時間の観点から難易度を見ると難易度は中程度であるといえるでしょう

また行政書士の取り扱える書類の数は1万を超え、官公庁への書類申請がなくならない限り需要は一定数存在する資格と言えます。

よって多少勉強時間をかけてでも取得する価値は十分ある資格となっています。

どれくらいの勉強期間を取るべきか

スタート

合格までの勉強期間は人それぞれ

行政書士合格には通信講座などを利用して500~600時間の勉強が必要であり、独学の場合は800時間の勉強が必要であるといわれています。

今回はこれらの勉強時間について1日3時間の勉強を毎日すると仮定した場合勉強期間はどれくらいであるかを表にまとめました。

合計勉強時間 1日の勉強時間 勉強期間
500時間 3時間 5か月と半月
600時間 3時間 6か月と半月
800時間 3時間 約9か月

勉強時間はそれぞれの忙しさのほかにも前提知識があるかどうかで大きく変わってくるものとなっています。

上の表からは通信講座などの講座を受講している場合は5~6か月、独学で挑む場合は9か月を勉強期間の目安と見ることができます。

しかし、この勉強期間は毎日一定の勉強時間を繰り返した場合のものであり、実際はこれよりも勉強期間が多くなるものと予想されます。

余裕を持って勉強計画を見積もることで多少予定がずれても計画の修正が可能となるので、勉強期間は多めにとっておくことがおすすめです。

試験勉強の開始時期

勉強の開始時期については、その人がサラリーマンなのか、はたまた大学生なのかによって大きく異なってきますので、一概に言い切ることはなかなかできません。

ここでは、平均的なサラリーマンが全くの初学者の状態で行政書士を目指す場合についてシミュレーションすることにします。

一般的なサラリーマンが確保できる勉強時間としては、平日の場合、主に通勤時間中にテキストを読んだり、仕事から帰宅後深夜にかけて勉強することになることを考慮すると、およそ3時間/日がいいところでしょう。

休日は家事や育児をする必要があることを考えると、4時間/日程度が限界なのではないでしょうか。他に仕事での飲み会などで勉強できない日もあるでしょうから、1週間の勉強時間としてはおよそ20時間程度になるでしょう。

次に、行政書士試験の勉強に必要とされる600時間を20時間/週で割ると、だいたい30週程度となります。

つまり行政書士試験に初学のサラリーマンが独学で受かるには、7~8か月程度の勉強時間が必要になるということがおわかりいただけると思います。

行政書士試験は毎年11月の第2週に実施されますので、これを逆算すると余裕をもって1月中旬頃からは行政書士の勉強をスタートさせる必要があるということになります。

さらにGWやお盆といった大型連休においても遊びに行くのではなく、勉強時間に当てることも必要不可欠となります。

行政書士ってどんな試験?

疑問 勉強時間を正しく見積もって計画を立てるためには、行政書士の試験の性質を正しく押さえることが重要です。

ここでは試験内容・合格基準・合格ラインの3つについてわかりやすく解説します。

試験内容は大きく2つに分類

行政書士の試験科目は大きく「法令科目」と「一般知識」の2つに分かれています。

法令科目が行政書士の勉強のメインですが、一般知識も合格基準に大きく関わってくるので決して軽視できない存在となっています。

それぞれの科目の特徴は次のようになっています。

「法令科目」がメイン科目

「法令科目」は憲法、行政法、民法、商法及び基礎法学の中からそれぞれ出題されます。

出題形式は5肢択一式、多肢択一式、記述式で構成されています。

主な出題内容としては、行政書士としての業務を遂行するにあたり必要な法律の範囲を中心に問題が出題されます

得点に占める割合も8割以上と高くなっており、ここで点数をしっかり稼ぐことで行政書士の合格が見えてきます。

また出題の注意として、試験実施年度の4月1日現在に施行されている法令について出題されるので、受験年の4月までの法改正情報には気を配る必要があります。

「一般知識」の対策も忘れずに

「一般知識」では政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解の3分野から出題されます。出題形式は5肢択一式のみとなります。

行政書士の仕事とは関連度が低い科目であり、行政書士として最低限知っておくべき常識問題が出題されることが特徴となっています。

時事問題が多く出題されるため、的を絞った対策が難しいことが特徴となっており普段からニュースなどを見るなどして情報を収集することが大切になる科目となっています。

注意点として配点は低いものの「一般知識」にも足きりが存在します。

4割を切ると自動的に不合格になるので、何も勉強しないまま試験に望んでしまわないように気を付けましょう。

合格基準はいくつか存在

行政書士試験を合格するには下記合格条件を満たす必要があります。

行政書士試験の合格基準

  • 「行政書士の業務に関し必要な法令等」科目の得点率50%以上
  • 「行政書士の業務に関連する一般知識等」科目の得点率40%以上
  • 試験全体の得点率60%以上

この条件を1つでも満たしていなければ足切りとなってしまうので、得点効率の高い科目を優先的に勉強しつつも、足切りにかからないように注意する必要があります。

また、分野ごとに合格点が細かく設定されているわけではないので、ほとんど得点できない分野があっても合格可能となっています

合格率は10%前後

行政書士試験の近年合格率について表にまとめてみました。

年度 受験者数 合格率
30年度 39,105人 12.7%
29年度 40,449人 15.7%
28年度 41,053人 10.0%
27年度 44,366人 13.1%
26年度 48,869人 8.3%

この表から読み取れることとして、合格率はおおよそ10%前後となっており、時間をかけて対策することの重要性がはっきり認識できると思います。

また社労士の合格率の約6%、司法書士の合格率の3%前後と比較すると行政書士の合格率は比較的高い数字とも言え、難関国家資格と比べると合格しやすい試験であるといえるでしょう。

超難関資格のように合格の糸口がつかみにくい試験ではないため、勉強を毎日継続し正しい勉強法を実践することで合格が見えてくる試験となっています

短期間で合格するためのおすすめ勉強法

勉強 行政書士は試験範囲も広く難易度の高い試験です。上記にて必要な勉強時間についてまとめましたが、ただやみくもに勉強していては無駄に時間が過ぎていくだけです。

ここでは行政書士試験を短期間で合格するためのコツ・勉強法について解説していきます。

最初に計画を決めて時間を作る

行政書士における勉強法としては、「いつまでに」「どんな教材を」「どの順番でやるか」を決めておくことが重要です。あらかじめ定めておくおとで効率的に勉強を進めていくことができます。

逆に計画を決めないままに勉強を進めてしまうと、基礎が固まらないうちに演習に手をだして挫折してしまったり、勉強がスムーズに進まないことから結果無駄な時間を過ごしてしまうといったことになりかねません。

また当然ですが計画を立てたとしてもその通り実行しなければ意味がありません

時にはサボりたくなったり、他の誘惑に負けそうになることもあるとは思いますが、覚悟を決めて毎日勉強時間を2~3時間は確保して取り組むようにしましょう。

知識を何回も反復する

行政書士試験の行政法などの科目では知識を暗記することが試験での高得点につながってきます

これらの科目で得点を安定させることも短期間での合格に欠かせない要素の一つといえるでしょう。

知識の暗記で一番重要なことは定着しやすいタイミングで知識を反復させていくことです。

最初にやった知識は翌日、1週間後、1か月後など忘れやすいタイミングに復習を行うことで効率よくインプットすることができます。

民法と行政法を特に重点的に

行政書士の勉強法として、配点の65%を占める民法と行政法の範囲はしっかりと時間をかけて対策するようにしましょう。

逆に商法など配点が低い科目については場合によっては捨てる判断を下してもいいので、民法と行政法の勉強を最優先しましょう。

民法の勉強法としては条文をたくさん暗記することになるので、それらを覚えるだけでなく1つ1つ理解することが重要です。

行政法の勉強法としては上記で説明した知識をひたすら反復する学習方法で知識を着実に定着させることが基本となります。

過去問は分析が大事

行政書士試験の試験範囲は膨大であるためすべての範囲を網羅することは特に短期間では難しいです。

よって短期間での合格のためには過去問の分析を通してやるべきポイントを明確にして、それらの部分を中心に勉強する必要があります。

具体的には問題の種類を分類してよく出る範囲を網羅していくなどの方法が有効となってきます。

また普段の過去問演習からどの試験範囲を解いているか意識しておくことも有効な分析に一役買うでしょう。

通信講座での学習もおすすめ

独学に強いこだわりがあるわけでなければ、通信講座を活用するのもオススメです。通信講座は通学制の予備校と比べてリーズナブルな価格で質の高い講義やサポートを受けることができます

通信講座のテキストは行政書士試験の出題ポイントを知り尽くしたエキスパートが作成しているため、独学よりも効率的な対策をとることができます。

また勉強を継続するための工夫やサポートも豊富なので、途中で挫折して多くの時間とお金を無駄にしてしまう可能性も減るでしょう。

会社や家事・育児に時間がとられてしまい、独学だと十分な勉強時間を確保することが難しい場合は、通信講座を活用することをおすすめします。

以下の記事では行政書士の通信講座を紹介しているので、ぜひ一度チェックしてみてください。

行政書士に合格するための勉強時間まとめ

行政書士の勉強時間まとめ

  • いつまでに・どの教材を・どの順番で進めるか決めておく
  • 配点の高い民法・行政法を完璧に仕上げる
  • お金に余裕があれば予備校・通信講座を検討

行政書士合格に必要な勉強時間、効果的な勉強法について解説してきました。

行政書士試験合格までに必要な勉強時間は600時間前後、独学なら800時間ほどと長丁場な戦いとなります。

上記のように計画を立てることや試験範囲を絞ることも重要ではありますが、最も重要なのは毎日勉強を継続できるかどうかです。いくら計画を立てたとしても、甘えや誘惑に負けてしまい勉強をサボってしまっては絵に描いた餅で終わってしまいます。

行政書士は社会的評価の高い資格ですので、取得できれば就職や転職にとても有利となります。苦労してでも取る価値のある資格ですので、自分に負けずにコツコツ勉強を続けていきましょう。行政書士試験合格に向けて頑張ってください!