行政書士試験の一般知識とは?対策法やおすすめテキストまで具体的に解説!

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行政書士

宮城彩奈

「行政書士の一般知識からはどのような問題が出るのだろう?」

「足切りが不安…試験対策におすすめのテキストはあるのかな?」

一般知識に関しての勉強にお悩みの方も多いのではないでしょうか?

行政書士試験の一般知識の科目では合格基準点が設けられています。

法令科目でどんなに高得点を取れたとしても、一般知識で基準点に達しなければ不合格になってしまうので、しっかりと対策することが必要です。

ここでは行政書士試験の一般知識について、対策法やおすすめテキストなどを交えて詳しく解説します。

これを読めば行政書士試験に合格するために一般知識をどうやって攻略したら良いのかが見えてくるはずです。不安はここでしっかりと解消しましょう!

行政書士試験の一般知識をざっくり説明すると

  • 行政書士試験の一般知識は範囲が曖昧で対策がしづらい
  • 行政書士試験では、一般知識の科目で基準点に達しないと足切りされる
  • 正しい戦略で勉強し、足切り突破を目指そう
  • テキストと過去問の使い方には工夫が必要

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行政書士試験の一般知識とは

行政書士試験の勉強をする人

一般知識では、その名の通り政治や経済など身の回りの事象について知っておくべき知識が問われます。

行政書士試験の案内にも記載がある通り、一般知識の科目名は「行政書士の業務に関連する一般知識等」となっています。

時代の変化に対応するには社会情勢を把握しておく必要があり、インターネットを使用したり電子申請を行う際は、IT関連の最低限の知識、利用上のルールや法律を理解しておくことも大切です。

普段からこれらの情報に興味関心を抱いているかどうかで、得意不得意が大きく分かれる科目でもあります。

一般知識の出題範囲

行政書士試験の一般知識から具体的にどのような問題が出題されるのでしょうか?

試験科目ごとの出題内容を詳しくみていきたいと思います。

政治・経済・社会

社会科の政治経済、時事問題のイメージに近いです。選挙、行政関連、金融、財政、環境、国際情勢など、広範囲からの出題があります。

この分野では、どの問題が出るのかを予測しづらいことが特徴的です。出来ることとしては、日常生活において、TVや新聞等でニュース等の最新情報に触れる習慣をつけておくことが挙げられます。

情報通信・個人情報保護

情報通信では暗号化、電子署名、不正アクセス禁止法といった情報に関する用語や法律から出題があります。用語の理解が大切になりますので、社会の動きに目を向けておくと良いでしょう。

個人情報保護では個人情報保護法、行政機関個人情報保護法等が出題範囲になっています。法令科目の勉強と似ているところもあり、一般知識のなかでは比較的点数が取りやすい科目です。

文章理解

文章理解は現代文のようなイメージで、例年3問、問題が出題されます。

出題形式として、内容把握、並び替え、空所補充の3種類がありますが、難しい内容ではなく、対策すれば確実に得点できる問題が並んでいます。

目標としては3問中3問、満点を狙っていきたい分野です。

よって、演習を通じて問題傾向に慣れていく必要があります。

一般知識の配点

一般知識の配点は、1問4点の問題数が14問で56点満点となっています。

一般知識の合格基準として24点以上(満点の40パーセント以上)を得点する必要があり、14問中6問以上を正解しないと合格できません。

合格者の多くの方は、8問以上正解していると言われています

戦略的に8問以上の正解を狙いましょう。

とはいえ、一般知識の勉強だけに集中することはおすすめしません。

なぜなら、配点が法令科目と比べて小さいので、総合点の合格基準点である180点を越えるためには、法令科目の得点を伸ばしたほうが効率が良いといえるからです。

行政書士試験の一般知識の難易度

顔のマーク

行政書士試験の一般知識の内容は難しいわけではありません。

しかし出題範囲が曖昧であり試験対策が非常にしにくいことや、足切りが存在することもあるため、総合的に苦手と感じる人が多いのです。

政治・経済・社会が最大の難関

行政書士試験の一般知識からは、どの分野から何問出題されるのでしょうか。

詳しい内訳は以下の通りとなっています。

  • 政治・経済・社会:約7問
  • 情報通信・個人情報保護:約4問
  • 文章理解:約3問

政治・経済・社会からおよそ7問の出題があり、このことが受験生が一般知識に対する苦手意識を持つことの最大の原因だと考えられます。

出題範囲が非常に広く、内容は国内に関する事項だけにとどまらず、国際的な事項にまで及びます。問題数も全体の約半数を占めており、どこを勉強したら良いのかが分かりづらい部分であるといえるでしょう。

さらに時間をかけて勉強しても得点になりにくく、結果的に難しい=苦手と感じることになってしまうのです。

それぞれの問題の難易度

一般知識の問題は、基礎的な知識を問う問題や、知識を備えていれば解ける問題を含むため、全てが難しいわけではありません。

しかし政治・経済・社会の場合は、どんな問題が出るか分からないという心配がついて回ります。

情報通信・個人情報保護は得点しやすい傾向にあります。文章理解については問題自体は難しくはないものの、長文を読むことに抵抗があるかどうかによって、得意かそうでないかの差が出やすいといえるのです。

これらをみても、得点できる問題をおさえて、拾える部分は最大限に得点することが大切です。

行政書士の一般知識対策でやりがちな失敗

顔を隠す男性

行政書士試験では法令科目に力を注いでも、一般知識で足切りにあえば「不合格」という結果を突きつけられてしまいます。

一般知識は避けて通ることができないので、正しいやり方で対策をすることが肝心です。ここで一般知識対策の失敗例をいくつかみていきます。

対策を直前まで行わない

一般知識の試験対策が難しくなかなか点数が伸びないことから、全く対策を行わない方がいます。

しかし、勉強せずに試験に臨むのはリスクが高すぎます。よって早いうちから対策しておいた方が良いといえます。

政治・経済・社会などについて、普段からニュース等に意識を向けることが対策になります。早めに問題に慣れておいて、早いうちからアンテナを高く張るようにしておいた方が良いといえるでしょう。

たまたま高得点を取って安心してしまう

過去問などを解いている方はお分かりかと思いますが、一般知識は年度によって得点のばらつきが大きくなりやすい科目です。

たまたま7~8割の問題を正解できると「自分はもう勉強しなくていい」と勘違いしがちですが、問題の難易度は年度ごとに異なる傾向にあるので注意が必要です。

足切りが存在するので、どんな問題がやって来ても4割は死守できるように気を抜かずに勉強すべきです。

行政書士の一般知識対策の勉強法のポイント3選

勉強する男性

行政書士の一般知識の対策におすすめの勉強法を紹介します。

情報・通信と文章理解を重点的に勉強する

試験対策が行いにくい一般知識のなかでも、情報・通信文章理解の2分野については、勉強したことが比較的得点に結びつきやすいといえます。

この2分野については満点を狙うつもりで対策を進めるのが良いでしょう。

行政情報関連三法は対策必須

出題範囲である行政機関情報公開法、行政機関個人情報保護法、公文書管理法は重要なポイントになりますが、情報公開法、プロバイダ責任制限法など、他にもいろいろな法律から出題される可能性があります。

これらの対策は法令の学習法と同じです。

過去問を何度も解いて出題傾向を把握するなど、重要な論点をおさえておくようにしましょう。

文章理解

文章理解は、内容把握、並び替え、空所補充の形式で出題されます。問題それぞれの特徴に沿って対策を行えば、満点が狙える分野だといえます。

内容把握は選択肢をよく読むことが大事になります。並び替えは接続詞がヒントになるので意識しておくと良いです。空所補充は前後の文章を読むことで解きやすくなります。

内容は難しくありませんが、行政書士試験では短い時間で多くの問題を解かなければなりません。早い段階から過去問などを通じて文章問題に慣れておくと良いでしょう。

政治・経済・社会は過去問で最低限の得点を死守

政治・経済・社会は範囲がかなり広いので対策が難しいですが、足切りを免れるためには得点できるところを確実に得点する必要があります。

まず重要なのが、みんなが解ける問題を落とさないようにすることです。過去問で見かけた問題は他の受験生も得点してくるので、必ず解けるようにしておくことが重要です。

しかし全ての問題を過去問で準備できるわけではないため、ニュース等で世の中の動きをチェックすることが大事です。政治などの基礎的な知識がない人は、まずはそこから学ぶ必要があります。

普段から新聞、TV、インターネットなど最新の話題に関心を向けていくようにしましょう。

また、その際にわからないことがあればスギに自分で調べる習慣をつけておくと良いでしょう。

教材としておすすめのが、大学入学共通テスト用の「政治経済」や「現代社会」の参考書で学習することです。

過去問から頻出しているテーマを割り出し、そこだけに重点を絞って学習するのが良いでしょう。

政治・経済・社会は「広く・浅く」勉強し、他の人が取れる問題を取りこぼさないことに重点を置きましょう。

時間配分に気をつける

行政書士試験では制限時間内に次々に問題を解かなければなりません。ペース配分には注意が必要で、法令科目だけでなく一般知識においても同じことがいえます。

できるはずの問題に時間切れで手が回らないといったことがないように、問題を解く順番を考えておく必要があります。

一般知識のなかでも特に、「文章理解」は時間がかかるので、後回しにせず先に解くのも一つの方法です。

政治・経済・社会や個人情報保護については、「わからないものはわからない」ので、じっくり考え込むことはありません。

テンポよく回答を進めて、文章理解に時間を割けるようにすることをおすすめします。

一般知識の勉強で注意したいこと

顔のマークと腕

行政書士の一般知識を勉強するのに注意したいことがあります。

まず勉強に時間をかけすぎないことです。特に政治・経済・社会は範囲がとても広く、やり過ぎると法令科目の勉強に支障が出てしまいます。時間や単元を区切って勉強するように意識しましょう。

次に満点を狙わないことです。一般知識では足切りをクリアできれば良いのです。ポイントを絞って勉強しましょう。

一般知識対策のはじめの一歩

一般知識対策には過去問を有効に活用することをおすすめします。過去問を使うことで自分がどの科目から優先的に進めていくべきかが分かります。

とにかく過去問で問題の雰囲気をつかむことが大切です。過去問で勉強していくうちに、自分にとって解きやすい問題とそうでないものが分かってくるかと思います。

特に文章理解には得意不得意がありますが、もし不得意であっても、早い段階から手を打っておけば満点を狙えるので心配しすぎることはありません。

ただし 「落とせない分野」であることを理解して、しっかりと対策を練る必要があります。

まずは過去問を利用して科目全体の概略を掴みつつ、自分に最適な対策法を知ることが大切です。

過去問学習の効果的な方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

一般知識を勉強する際におすすめの過去問

一般知識の勉強を行いたいなら、「出る順行政書士 ウォーク問 過去問題集 2一般知識編」がおすすめとなります。

この過去問は、一般知識の内容に特化した過去問となっており、過去問10年分をたっぷりと演習することができます。

学習効率を上げるためのマル秘アドバイスも付いているため、より良い学習に導くための工夫が満載の1冊であるといえるでしょう。

行政書士試験の一般知識まとめ

行政書士試験の一般知識まとめ

  • 比較的得点になりやすい、個人情報保護と文章理解を中心に勉強し、政治・経済・社会は最低限の得点を死守しよう
  • 普段からニュースや社会情勢に目を向けておくことが対策になる
  • 正しい戦略で時間をかけすぎずに足切り突破を目指そう
  • 過去問を利用して、自分にとって一番良い対策法を見つけるのが大事である

行政書士試験の一般知識について、あらゆる角度から徹底的にみてきました。

一般知識の対策もこれで万全ですね。前向きな気持ちで試験本番に臨みましょう!

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