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行政書士試験の合格点は何点?配点や合格ラインの補正の仕組みも解説!

更新日時 2019/10/15

「行政書士試験に興味があるけど、どれくらいの得点率で合格できるの?」

「行政書士試験の合格基準が知りたい!」

そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

行政書士試験の受験を考えはじめたばかりの人であれば、配点や合格点、合格ラインの補正などについては詳しく知らないという人もいらっしゃるかと思います。

そこでここでは行政書士試験について、試験の概要から配点・合格点などの決まりについて解説します

また、合格ラインを意識した勉強法のコツについても併せてお伝えします!

行政書士試験の合格点についてざっくり説明すると
  • 行政書士試験の合格基準を満たすには3つの条件がある
  • 合格点は180点だが科目毎にも足きりがある
  • 問題の難易度によっては補正的措置が行われる可能性もある
  • 合格ラインを知れば効率的な勉強法も見えてくる

行政書士試験の概要

「Exam」のイメージ 行政書士とはあらゆる書類作成やそれに伴う手続き業務を行うことのできる国家資格です。税理士や弁護士と同じく士業と呼ばれる仕事でもあります

行政書士になるための行政書士試験は年1回の開催で、60問を180分で解きます。

試験科目は「法令等科目」と「一般知識等科目」に大別され、それぞれがいくつかの小科目から構成されています。

科目 内容
法令等科目 基礎法学、憲法、民法、行政法、商法・会社法
一般知識等科目 政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解

出題方式が3つあることも特徴で、一般知識等科目は5肢択一式のみですが、法令科目は、5肢択一式・多肢択一式・記述式の3方式で出題されます。

国家資格の中でも非常に人気が高く、毎年4万人近くの人がチャレンジする試験でもあります。

行政書士試験の配点と合格点は?

「?」のイメージ

行政書士試験は、合格率10%前後であり、国家資格の中でも難関とされるものの中の一つです。

ここでは行政書士試験の実態について解説していきます。

択一式と記述式合わせて300点満点

行政書士試験は択一式(5肢or多肢)と記述式で出題され、すべて合わせて300点満点となっています。

試験科目 出題方式 問題数 配点
法令等科目 5肢択一 40 160
多肢選択 3 24
記述 3 60
46問 244点
一般知識科目 5肢択一 14 56
合計 60問 300点

法令科目・一般知識等科目共に、5肢択一式問題では一問4点、多肢選択式が一問8点、記述式で一問20点の配点となっています。

5肢択一式は5つの選択肢から一つ回答します。多肢択一式では、穴埋め問題などで一つの設問に対し20個の選択肢があり、正しい答え4つ選ぶ形です。記述式問題では、設問に対し40字以内で記述し回答します。

記述式問題は数は少ないですが配点が高いため、出来るだけ減点されない回答を目指したいところです。

合格基準点は180点で足切りも存在

行政書士試験は絶対評価制です。決められた点数(合格点)を得点できれば合格出来るようになっています。

とは言え、「合格するために1科目は捨てて0点で通過する」というような偏った点の取り方をしないよう、財団法人行政書士研究センターにより、厳格に合格基準が定められています。

合格には以下の用件を全て満たしている必要があります。

  1. 法令等科目の得点122点以上
  2. 一般知識等科目の得点24点以上
  3. 全体の得点180点以上

各科目の合格基準点をクリアした上でさらに得点を稼いで全体で合格点の180点を超える必要があります。

つまり、全体で180点を超えていたとしても、例えば「法令等科目が160点、一般知識等科目が20点」では足きりで不合格となるのです。

小科目毎の足切りというデマ

この足きりについて、「法令等科目はその小科目毎に5割以上正解しなければ落ちる」というデマが一部受験者の間で流行っていて信じられているようですが、これは全くの間違いです。

法令等科目全体で、244点の5割の得点率があれば大丈夫です。

補正的措置が加わることも

平成18年度より行政書士試験について新制度が導入されており、合格基準について研究センター側が「問題の難易度を考えて補正的措置が加わることもある」と含みを残した言い方をしています。

実際に、2015年度(平成26年度)の試験では補正的措置が取られており、全体の合格ラインが180点から166点に、法令等科目の足切り点が122点以上から110点以上に引き下げらたことがあります。

補正的措置が行われるかどうかは試験を受けた後でなければわかりません。

受験中に「想定外の難問が出題されて回答出来ない・・・」としてもそこで諦めるのではなく、他の問題を着実に回答していき、得点を稼ぐことに頭を切り換えましょう。

合格率が低い原因

「比率」のイメージ

行政書士試験は年によっては合格率が一桁%台となってしまうような難関資格ですが、合格率が低くなるのには相応の原因があると考えられます。

以下ではなぜ行政書士試験の合格率がここまで低いのかについて考察します。

1.記念受験勢が一定数いる

年度 申込者(人) 受験者(人) 合格者(人) 合格率(%)
平成26年度 62,172 48,869 4,043 8.3
平成27年度 56,965 44,366 5,820 13.1
平成28年度 53,456 41,053 4,084 10.0
平成29年度 52,214 40,449 6,360 15.7
平成30年度 50,926 39,105 4,968 12.7

一昔前と比べると最近は受験者が少なくなってきているとは言え、ここ数年でも行政書士試験は毎年55,000人程度が申込を行い、40,000人強が受験し、合格するのが4,000強~6,000人程と高倍率の難関試験となっています

行政書士試験にこんなにも受験者が集まるのは、「誰でも受けられる試験」であるからであると言えます。

他の国家資格試験では設定されていることが多い学歴や職歴などの受験制限がなく、誰でも受けられるが故に「まぐれ合格」を狙った記念受験勢が毎年多く集まり、見かけの合格率を低くしていると考えられます。

よって、実際にそれを出すことは出来ませんがしっかり勉強をして合格ライン上にいる人たちだけを母数として合格率を算出した場合には、もっと高い数値になると言えます。

2.法律改正に伴う知識のアップデートが必要

行政書士試験は、税理士試験等のように合格科目を次回の試験に持ち越すということが出来ません。

不得意科目に勉強時間を割きたいところですが、得意科目であっても毎年起こる法改正を頭に入れて、常に知識を最新バージョンにして受験しなければならないため、一度不合格になると翌年に向けて再度勉強に大きな負担を強いられることなども、低い合格率の理由の一つとなっています。

3.記述式のかなり重い配点

たった3問の記述式問題に対して60点が割り当てられており、試験全体の20%を占める重要な問題となっています。さらに、法律の条文を書かせるなど「うろ覚え」が通用しないような問題が出題されるため、合格を目指す際の大きな関門となっています。

2015年度の試験で補正的措置が行われたのは、一説では記述式問題の難易度がかなり高く正答率が想定よりも著しく低かったからではないか、と言われています

研究センターとしては詳細の理由は公表していませんが、こうした説が上がるということからも、記述式問題の重要度が高いことが窺えます

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合格ラインから逆算した勉強法

「勉強」のイメージ

合格率の低い行政書士試験には、問題傾向をしっかりと分析した上での対策が必要不可欠です。

合格ラインを詳しく分析することで、どの科目に力を入れるべきなのか、どの程度のレベルの問題まで解ければ良いのかがわかってきます。

合格点を超える勉強をする

足切りにならないために各教科をまんべんなく勉強する必要のある行政書士試験では、「得意科目で満点を目指す」といった勉強方法では勉強内容が偏り他の科目で足切り不合格を招いてしまいかねない悪手といえます。

まずは最低限各科目の足切りを越えられるような勉強を先に行っておくことが大切です。

行政法と民法はきっちりと

行政書士試験攻略のカギは民法行政法です。この二つで全体の65%の配点があります。

民法・行政法をしっかりと勉強して、この二つで150点以上を稼ぐことが、勉強効率上は最もコストパフォーマンスが高い戦略と言えます。

また、勉強する順番は民法→行政法の流れが鉄則です。理由は試験において「民法では~~だが、行政法では?」という出題のされ方がしばしばあるため、初学者であれば特に民法の前提をしっかりと把握しておく必要があるからです。

一般知識は足きりされなきゃOK

一般知識等科目は過去問も少なく、勉強がなかなか得点に反映されにくいという面があります。

それ故に他の科目の理解も進んでいないのに一般知識科目に多くの時間を割いてしまう受験者も毎年一定数います。

一般知識は出題予想が難しく得点効率の悪いコスパの低い科目であるため、「足切りされなければOK」くらいの感覚で勉強すれば良いと言えます。

行政書士試験の合格点と配点まとめ

行政書士試験の合格基準と配点まとめ
  • 行政書士試験では法令科目と一般知識科目でそれぞれ足切りが存在する
  • 2つの足切りを超えつつ、さらに合計点で180点以上得点する必要がある
  • 行政書士試験は出題形式が多様であり、特に記述式試験の配点が高いので注意する
  • 合格基準を意識して勉強しないと非効率である

行政書士試験の合格点は180点ですが、足切りがあるため、各科目毎の合格点をクリアした上で全体で180点を稼ぐということが必須です。

合格率が低く難易度が高い試験であるイメージがありますが、公表されている合格率よりは取得しやすく、また、問題の難易度が高かった場合には合格ラインの補正が行われることもあります。

問題の傾向を分析した上でしっかりと対策をすれば確実に合格は近付きます。

これをお読みになっている皆さんが、無事に行政書士試験を突破されることを祈ってます!

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