ファイナンシャルプランナーの需要と将来性を徹底解説!仕事がないってホント?
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ファイナンシャルプランナー
FPこう
「ファイナンシャルプランナーの需要や将来性が知りたい!」
「ファイナンシャルプランナーには仕事がないってホントなの?」
FPの資格を取ったのはいいものの、ネットで様々な情報が溢れる昨今、需要や将来性について不安がある方もいることでしょう。
そこで今回はファイナンシャルプランナーの需要や将来性について詳しく解説していきます!
ファイナンシャルプランナーの需要と将来性についてざっくり説明すると
- ファイナンシャルプランナーの需要は年々増加しており、将来性の高い職業・資格であると言える
- 需要増加の背景には雇用環境の不安定さや高齢化の進行がある
- ライフプランニングという仕事の認知度も上昇しているので、顧客開拓も容易になりつつある
ファイナンシャルプランナーの需要
ファイナンシャルプランナーは資金計画のプロフェッショナルです。
FP試験は基本的に年3回実施されますが、毎回4〜5万人の受験者を誇る一大試験です。(毎年のべ約14万人)
ファイナンシャルプランナーになるための資格であるFP技能士は、生活に密着したお金の知識を幅広く習得することができるので、性別や年齢を問わず、非常に人気の資格なのです。
一般企業での需要
ファイナンシャルプランナーの知識が生きる職業は多岐に渡ります。
FP技能士は税金や不動産などの基礎知識が学べる国家資格であるため、FP2級(AFP)以上であれば金融業界や保険業界、不動産業界などへの就職・転職に有利です。
また、上記のような業界ではなくても、経理や人事の部署であれば知識を活かすことができます。
ファイナンシャルプランナーは一般企業全体で需要があり重宝されます。
独立しても仕事がない?
近年話題の年金問題や財政不安を機に、将来のお金に対しての不安を抱く方、資産運用に興味を持つ方が非常に増えています。
ソニー生命保険が全国1000人を対象に実施したライフプランニングに関する調査によると、なんと全体の62.6%もの人が家計や経済状態に不安を抱えていること分かりました。
さらに、ライフプランニングが将来の不安払拭に役立つと回答した方は全体の75%、一方でライフプランニングの作り方に不安を抱えている人も75%でした。
このように、潜在的に専門家によるライフプランニングを必要としている顧客は大勢いるため、ファイナンシャルプランナーはかなり将来性の高い職業であるといえます。
また、FPのライフプランニングという仕事の認知度は年々上昇しています。このことから顧客開拓の難易度も下がり、多くの顧客にアプローチできることが期待できます。
また、ファイナンシャルプランナーの独立は初期費用がかかりません。まずは休日を利用して副業として始めればリスクがほとんど無い点は非常にメリットと言えます。
ファイナンシャルプランナーの年収
年収については、会社員か独立しているのか、また会社員の場合は業界によっても年収が大きく変わります。
一概には言えませんが目安とするならば、不動産業界などの場合は650万円程度、銀行や証券業界の場合は400万円程度でしょう。
また、独立している場合は個人差がさらに大きく、高ければ1000万〜2000万以上の年収を得ている方もいます。
ファイナンシャルプランナーは役に立つ資格
FPの知識は仕事においても日常生活においても役に立つ資格です。
具体的に挙げると、
・就職や転職に有利
・資産運用の知識が身に付く
・節税や節約の知識が身に付く
・家計管理のやりくりが上手くなる
・金融のニュースがわかるようになる
以上の点が資格を取ることによって得られるメリットであり、幅広いメリットを享受できる資格であるといえるでしょう。
そのためビジネスマンに限らず主婦にも資格取得を目指す方が多くいます。
国民全員が取得して損のない資格と言っても過言ではありません。
ファイナンシャルプランナーの資格のメリットについてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
ファイナンシャルプランナーの将来性
ライフプランニングの関心は高まっている
現在の日本の不安定な雇用状況や、働き方改革による働き方の多様化により、安定した収入を得る人が減ってきています。したがって、将来の資産設計に関して不安を持つ人が増えているのが現状です。
ファイナンシャルプランナーの仕事はこうした時流にあっているため、仕事にも私生活にも活かせるという、非常に将来性が高い職業なのです。
高齢化による需要の拡大
上述のソニー生命保険による調査によれば、50代の6割近くが老後の生活設計に不安を感じていることが分かります。
これは高齢化の進行により、老後に必要となるお金が以前よりも増大しつつあることが主な原因です。
また国民年金制度も変化しつつあり、今の現役世代が将来もらえる年金額は正直なところ期待しづらいところが現実になります。
このことを反映してか、同調査にて「老後の生活は年金だけでは不安」と答えた人は全体の9割半にものぼりました。今や国に自分の老後の生活を預けようろ考えている人はほとんどいないことが分かります。
こうした事情もあり、ファイナンシャルプランナーに専門的な資金計画を立ててもらいたいという方は年々増加しています。
また、こうしたFPの仕事の機会の増大もありますが、ライフプランニングができる知識・技術を身につけておくことは、自分の生活を守るためにも非常に賢い選択だと言えるでしょう。
AIの登場で仕事がなくなる?
AIの登場により、資産運用アドバイスなどの仕事はどんどんと自動化されていくでしょうから、ファイナンシャルプランナーの仕事の一部は恐らく今後減っていくと考えられます。
一方で、ファイナンシャルプランナーは顧客との対話の中でそれぞれの支出の重要性を見出し、ライフプランニングを進めていくコンサルティング業務も存在します。
こうした細かい感情の機微を捉える能力は引き続き人間に軍配が上がるため、AIが今後進化していったとしてもファイナンシャルプランナーの仕事の全てが突然なくなることは考えにくいでしょう。
なお、資格TimesではAI「Chat GPT4」にも、ファイナンシャルプランナーの将来性を聞いてみました。
Chat GPT4の回答:
FPの将来性は、AI技術の発展と密接に関係しています。AIやロボアドバイザーが資産運用アドバイスやポートフォリオ最適化を担うことで、FPはより高度な相談に専念できます。
また、AIを活用して顧客のニーズを深く理解し、パーソナライズされたアドバイスを提供することが求められるでしょう。ただし、AIが一部業務を代替することで、FPの求人数に変化があるかもしれません。将来的には、AIと協働し、コンサルティングスキルや対人スキルを強化することがFPの価値を高める要素となります。
以上がChat GPT4の回答です。ファイナンシャルプランナーに限らず、今後あらゆる職業でAIとの協働が一般的になっていくことでしょう。
今後の求人状況
需要の増大が見込まれる一方で、ファイナンシャルプランナーとして活躍している人はまだまだ多くありません。
金融業界では福利厚生の一環としてFP資格の取得を取り入れているほどですので、取得をしても活かせないということはまずないでしょう。
ファイナンシャルプランナーの需要と将来性まとめ
ファイナンシャルプランナーの需要と将来性まとめ
- 4人に3人がライフプランニングを必要としており、ファイナンシャルプランナーの需要は高い
- 高齢化により今後FP資格の需要は増加するので、将来性の高い資格であると言える
- 一般企業でも独立しても活躍できる資格であり、仕事がないということはない
ファイナンシャルプランナーはとても魅力的な職業であることがお分りいただけたのではないかと思います。
ネットの様々な情報によって、FPの将来性に不安を感じている方もいるかもしれませんが、ご安心ください!今後益々需要がある職業と言えます。
資格の取得を悩んでいた方は是非とも資格を取得することをお勧めします。
お金は私たちに一生関わるものであり、知識がなければ不安は一生晴れません。
国家資格であるFP技能士は取得の難易度も比較的易しく、これ以上ないくらいコスパの良い資格です。少しでも迷われている方は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。