CCNAの難易度は上がった?新試験に伴う影響から合格点の勉強時間の目安まで解説!
「CCNAの難易度は上がったの?」
「新試験移行の影響は?合格点や勉強時間の目安はどのくらい?」
などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
CCNAはシスコ技術者認定の下から2番目の試験ですが、2020年2月に試験概要が変更された影響で難易度が上昇しました。
今回はCCNAの難易度上昇について、新試験導入の影響や合格点、勉強時間の目安などを解説します。
これを読んで、CCNAの受験を検討する際の参考にしてください。
CCNAの難易度上昇についてざっくり説明すると
- 旧来10分野に細分化されていた試験が一つになった
- 試験範囲が大幅に拡大したので難易度は上昇
- 勉強時間の目安は160時間程度
- 対策にはUdemyを活用するのがおすすめ
このページにはプロモーションが含まれています
CCNA試験の難易度は高いの?
Cisco Certified Network Associate(CCNA)は、シスコ技術者認定で最も受験者が多いポピュラーな資格です。難易度としてはシスコ技術者認定の中で下から2番目というレベルになります。
CCNAは試験改定で難易度が大幅アップ
CCNAは2020年の2月に試験概要が大幅の変更されました。
旧来は以下10個の専門技術分野に関する試験がそれぞれ行われていましたが、新試験ではそれらが1つに集約されたという形です。
- アーキテクト
- クラウド
- コラボレーション
- サイバーセキュリティオペレーション
- データセンター
- デザイン
- インダストリアル
- ルーティング&スイッチング
- セキュリティ
- サービスプロバイダー
- ワイヤレス
上記の専門分野全てに関する知識が一つの試験で試されるため、新試験の試験範囲はかなり広いです。よって局所的であった旧試験と新試験では、後者の方がかなり難易度が高いと言えるでしょう。
新試験の範囲を徹底解説
新試験であるCCNA試験v1.0(200-301)の試験範囲は以下の通りです。
- ネットワークの基礎(20%)
大項目 | 小項目 |
---|---|
ネットワークコンポーネントの役割と機能の説明 | ルータ |
L2およびL3スイッチ | |
次世代ファイアウォールおよび IPS | |
アクセス ポイント | |
コントローラ(Cisco DNA Center および WLC) | |
エンドポイント | |
サーバ | |
ネットワークトポロジアーキテクチャの特徴についての説明 | 2ティア |
3ティア | |
スパインリーフ | |
WAN | |
スモールオフィスおよびホーム オフィス(SOHO) | |
オンプレミスおよびクラウド | |
物理インターフェイスおよびケーブリングタイプの比較対照 | シングルモードファイバ・マルチモード ファイバ・銅線 |
接続(Ethernet 共有メディアとポイントツーポイント) | |
PoEの概念 | |
インターフェイスおよびケーブルの問題の特定(コリジョン・エラー・デュプレックスのミスマッチ・スピード) | - |
TCPとUDPの比較対照 | - |
IPv4アドレッシングとサブネット化の設定および確認 | - |
プライベートIPv4アドレッシングの必要性についての説明 | - |
IPv6アドレッシングとプレフィックスの設定および確認 | - |
IPv6アドレスタイプの比較対照 | グローバル ユニキャスト |
ユニークローカル | |
リンクローカル | |
エニーキャスト | |
マルチキャスト | |
修正EUI64 | |
クライアントOS(Windows・Mac OS・Linux)のIPパラメータの確認 | - |
ワイヤレスの原理 | オーバーラップしない Wi-Fi チャンネル |
SSID | |
RF | |
暗号化 | |
仮想化の基本(仮想マシン)の説明 | スイッチングの概念の説明 |
MAC ラーニングおよびエージング | |
フレームのスイッチング | |
フレームのフラッディング | |
MAC アドレス テーブル |
- ネットワークアクセス(20%)
大項目 | 小項目 |
---|---|
複数スイッチにまたがる VLAN(ノーマル・レンジ)の設定および確認 | アクセス・ポート(データと音声) |
デフォルト VLAN | |
コネクティビティ | |
スイッチ間接続の設定および確認 | トランク ポート |
802.1Q | |
ネイティブ VLAN | |
レイヤ 2 ディスカバリプロトコル(Cisco Discovery Protocol およびLLDP)の設定および確認 | - |
(レイヤ 2/レイヤ 3)EtherChannel(LACP)の設定および確認 | - |
RSTP(Rapid PVST+ Spanning Tree Protocol)の必要性とその基本的運用方法の説明 | ルート ポート・ルート ブリッジ(プライマリ/セカンダリ)・その他のポート名 |
ポート ステート(フォワーディング/ブロッキング) | |
PortFast のメリット | |
Cisco Wireless アーキテクチャおよび AP のモードの比較対照 | - |
WLAN コンポーネント(AP・WLC・アクセスまたはトランク ポート・LAGなど)における物理的インフラストラクチャーの接続に関する説明 | - |
AP および WLC における管理アクセス接続(Telnet・SSH・HTTP・HTTPS・コンソール・TACACS+/RADIUS) | - |
GUI のみを使用したワイヤレスLANアクセスのクライアント接続用コンポーネントの設定(WLAN の作成・セキュリティ設定・QoS プロファイル・拡張 WLAN 設定など) | - |
- IPコネクティビティ(25%)
大項目 | 小項目 |
---|---|
ルーティング テーブルを構成する要素の解釈 | ルーティングプロトコルコード |
プレフィックス | |
ネットワークマスク | |
ネクスト ホップ | |
アドミニストレーティブ ディスタンス | |
メトリック | |
ラストリゾートゲートウェイ | |
ルータがデフォルトでフォワーディングデシジョンを行う方法の決定 | 最長一致 |
アドミニストレーティブディスタンス | |
ルーティングプロトコルのメトリック | |
IPv4およびIPv6でのスタティックルーティングの設定および確認 | デフォルトルート |
ネットワークルート | |
ホストルート | |
フローティングスタティック | |
シングルエリアOSPFv2の設定および確認 | ネイバー アジャセンシー |
ポイントツーポイント | |
ブロードキャスト(DR/BDRの選出) | |
ルータ ID | |
ファーストホップ冗長プロトコルの目的の説明 | - |
- IPサービス(10%)
大項目 |
---|
スタティックおよびプールを使用した内部ソースNATの設定および確認 |
クライアント/サーバ モードで動作する NTP の設定および確認 |
ネットワーク内部におけるDHCPおよびDNS の役割の説明 |
ネットワーク オペレーションにおける SNMPの機能の説明 |
syslog 機能(ファシリティ・レベルなど)の使用の説明 |
DHCPクライアントおよびリレーの設定および確認 |
QoS(分類・マーキング・キューイング・輻輳制御・ポリシング・シェーピングなど)のフォワーディングPHB(Per-Hop Behavior)の説明 |
ネットワークデバイスにおけるSSHを使用したリモート アクセスの設定 |
ネットワークにおける TFTP/FTP の機能の説明 |
- セキュリティの基礎(15%)
大項目 |
---|
セキュリティの主要概念(脅威・脆弱性・エクスプロイト・軽減対策)の定義 |
セキュリティ プログラムの要素(ユーザ アウェアネス・トレーニング・物理的セキュリティ対策)の説明 |
ローカルパスワードを使用したデバイスのアクセス制御の設定 |
セキュリティパスワードポリシーの要素(管理・複雑さ・代替手段(マルチファクタ認証・証明書・生体認証)など)の説明 |
リモートアクセスおよびサイト間VPNの説明 |
アクセスコントロールリストの設定および確認 |
レイヤ2セキュリティ機能(DHCP スヌーピング・ダイナミックARP インスペクション・ポートセキュリティ)の設定 |
認証・認可・アカウンティングの概念の区別 |
ワイヤレスセキュリティプロトコル(WPA・WPA2・および WPA3)の説明 |
WPA2 PSK を使用したWLANの設定(GUI を使用) |
- 自動化とプログラマビリティ(10%)
大項目 | 小項目 |
---|---|
ネットワーク管理における自動化の影響の説明 | - |
従来からのネットワークとコントローラベースのネットワークの比較対照 | - |
コントローラベースおよびソフトウェア定義型アーキテクチャ(オーバーレイ・アンダーレイ・ファブリック)の説明 | コントロール プレーンとデータ プレーンの分離 |
ノースバウンドAPIとサウスバウンドAPI | |
従来からのキャンパス デバイス管理と Cisco DNA Center 対応のデバイス管理の比較対照 | - |
RESTベースAPI(CRUD・HTTP 動詞・データ エンコーディング)の特徴の説明 | - |
構成管理ツール(Puppet・Chef・Ansible)の機能についての理解 | - |
JSONエンコードデータの解釈 | - |
CCNA試験の受験資格
CCNA試験に受験資格の制限はないため、学歴や実務経験などにかかわらず誰でも受験することができます。
ただし、公式サイトでは前提条件として以下3つの事柄が推奨されているため、これらを参考に受験できるかどうかの判断をすると良いでしょう。
- 1 年以上のシスコソリューションの実装および管理経験
- 基本的な IP アドレス指定の知識
- ネットワークの基礎に関する深い理解 >CISCO公式サイトより
CCNAの難易度を多様な側面から検証
ここからはCCNAの難易度を様々な観点から考察していきましょう。
CCNAの合格率は非公表
CCNAの合格率は公表されていませんが、旧試験の合格率は60%程度であると言われていました。
しかし、新試験に変わって難易度が上がったことを踏まえると、現在ではもう少し合格率は低下しているでしょう。よって新試験の合格率は60%未満だと考えるのが妥当です。
また新試験への移行によって急激に合格率が落ちているということも考えられるので、相当難しいという心算で臨むのが良いでしょう。
CCNA試験の合格点
CCNA試験では合格点も公表されていませんが、1,000点満点中825点を取れば合格できる可能性が高いと言われています。
なお、CCNA試験では300〜1,000点の間で点数が付くので、825点を正答率で表すなら75%程度です。
試験範囲が幅広い中で75%以上の正解しなければならないので、合格するためのハードルはかなり高いと言えるでしょう。受験資格はないものの、初心者が気軽に受けられる試験ではありません。
必要な勉強時間の目安は160時間
CCNA試験の合格に必要な勉強時間は160時間程度と言われています。これは毎日2時間勉強したとして、3ヶ月弱で達成できる水準です。
また1日4時間以上勉強すれば、2ヶ月以内で達成することもできます。
ただし、160時間というのはあくまで目安であり、必要な勉強時間は学習者の状況(学力レベルや予備知識の有無、実務経験の有無など)によっても異なるので注意しましょう。
新試験に移行後は難易度が上昇していることを考えると、特に初心者の場合はより長い勉強期間が必要になることもあるはずです。
CCNAの詳しい勉強時間は下記の記事をチェックしてみてください。
CCNAの難易度を他の資格と比較
続いては他の資格と比較することによって、CCNA試験の難易度を考えてみましょう。
基本情報技術者
基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門と言われる試験で、エンジニアとしての業務に必要となる基本的な知識や技能が問われます。
基本情報技術者とCCNAを比較した場合、試験範囲の専門性の高さという観点では、ネットワークに特化したCCNAの方が難しいと言えるでしょう。
またCCNAの合格ラインが75%(非公式)であるのに対し、基本情報技術者試験の合格ラインは各試験60%であるため、求められる知識やスキルの完成度という観点でも、CCNAの方が難しいと言えます。
ちなみに基本情報技術者試験の合格率は20〜30%程度です。
基本情報技術者の詳しい難易度は下記の記事をチェックしてみてください。
応用情報技術者
応用情報技術者試験は基本情報技術者試験の上位資格で、より発展的な知識や技能の習熟度が試されます。
試験内容は基本情報技術者よりも難しく、特に午後試験の記述式はかなりハードです。
また合格にはIT関連の知識やスキルだけでなく、長文読解力や記述力なども必要で、総合的にハイレベルな学力が求められるので、CCNAよりも難易度は高いと言えるでしょう。
ちなみに応用情報技術者試験の合格率は20%台前半です。
応用情報技術者の詳しい難易度は下記の記事をチェックしてみてください。
ネットワークスペシャリスト
ネットワークスペシャリストは、CCNAと同じくネットワークに特化した専門資格です。こちらはIT系国家資格の最高峰である高度情報技術者試験の一つなので、難易度はかなり高いと言えるでしょう。
一方でCCNAは全部で5ランクあるシスコ技術者認定の下から2つ目の資格なので、難易度はネットワークスペシャリストの方が断然上です。
またCCNAは新試験になって難易度が上昇したとはいえ、かつては合格率60%程度と言われていました。
これに対し、ネットワークスペシャリストの合格率は14〜15%程度であるため、やはりネットワークスペシャリストの方が難易度はかなり高いと言って良いでしょう。
ネットワークスペシャリストの詳しい難易度は下記の記事をチェックしてみてください。
CompTIA Network+
CompTIA Network+は、ITネットワークプロフェッショナルに必要な基礎的なスキルを評価するための国際的な資格です。
ネットワーク技術者の育成が目的となっている試験なので、CCNA試験と同様、ネットワーク中心に出題がなされます。
なお、この試験の合格率も非公表ですが、難易度は基本情報技術者と同程度であると言われているため、CCNA試験よりは少し易しいと言えるでしょう。
CCNAを取得するメリット
以下ではCCNAを取得するメリットについて解説します。
実践的スキルを証明できる
CCNAを取得すれば、ネットワークに関する実践的な基本スキルを客観的に証明することが可能です。
またCCNAは国際資格であるため、自身のスキルを証明できる範囲は日本国内にとどまらず、海外にも及びます。
そのため、グローバルに活躍したいと思っている方にとっては良いでしょう。海外で働くための第一歩にすることができるはずです。
ネットワークの技術・知識を深められる
CCNAの出題範囲は非常に幅広く、ネットワークに関する基本的な知識を網羅しています。
よってCCNAを取得すれば、試験勉強を通じてネットワーク知識を体系的に学習することができるので、スキルアップ・スキルチェックの機会としては最適です。
苦手分野を発見するきっかけにもなるため、自身のネットワークスキルにさらに磨きをかけることができるでしょう。
市場価値が高まる
シスコシステムズの製品はグローバルに流通しているため、それら製品に関するベンダー資格であるCCNAの知識やスキルを生かせる機会は非常に多いです。
資格を保有していれば、シスコシステムズ製品に関する扱いに長けていることを国際的に証明することができるので、多くの企業から即戦力の人材であると認識されるようになります。
資格を持つことによって自身の市場価値は大きく高まるため、就職・転職などの際には様々な好影響があるでしょう。
CCNAのおすすめ独学対策法
CCNA用の参考書や問題集は多数出版されており、学習サイトなどもあるので、CCNAは独学でも十分対策可能です。
しかし、勉強法の選択肢が多いということは、学習効果を高めるには適切な選択が必要になるということなので、以下の内容を参考してより良い勉強法を考えてください。
まずは学習スケジュールを立てる
試験対策を成功させるには勉強を継続するということが必須条件となるので、まずは学習スケジュールを立てましょう。
最初に合格までの道筋をはっきりさせておくことで、合格が現実的なものとして感じられるため、勉強が継続しやすくなるはずです。
またCCNAの試験対策では3ヶ月程度の勉強期間で幅広い試験範囲を網羅的に学習しないといけないため、行き当たりばったりの勉強ではきっとうまくいきません。
よって試験範囲を確認して対策すべき内容を漏れなくピックアップし、限られた時間の中でそれらを全てカバーできるような計画を作成することが大切です。
実行可能性を鑑みてスケジューリングすることが大切
学習スケジュールを立てる際、多くの方が「これくらい勉強できたらいいな」という自身の理想像をもとにスケジューリングをしてしまいます。
ただ、これだと実際にスケジュール通りに学習が進まなかった際に、うまくいかなかった部分の補填に苦戦してしまう他、うまく学習が進まないことから段々と学習のモチベーションが下がってしまうというデメリットも危惧されます。
よって、自身の体調や生活のスケジュールを考慮に入れた学習の「実行可能性」を重きにおいて、スケジュールを立てるようにしましょう。
頻出範囲は特に重点的に学習
CCNAの新試験の出題範囲は実に幅広いため、全ての範囲を隅々まで対策していたのでは3ヶ月ではとても勉強期間が足りません。
よって頻出範囲や配点の高い科目を中心に、メリハリのある試験勉強を行うことが重要です。
得点に直結するような部分だけを重点的に対策し、得点にあまり関係しないような箇所は試験対策においては無視しても構いません。
インプットは参考書を活用
基本知識のインプットには参考書を用いるのが良いでしょう。CCNA対策の参考書は多数出版されているので、その中から自分のレベルに合ったものを購入してください。
なお、参考書は複数を併用するのではなく、1冊をとことん突き詰めるのがおすすめです。
基本的には1冊の参考書で試験範囲が網羅的に解説されているはずなので、色々な参考書に手を出さなくても、試験合格に必要な知識は不足なくインプットすることができます。
学習サイトはCCNAイージスがおすすめ
以下2つの学習サイトなら、参考書と同水準のクオリティであると言えるので、必要に応じて活用すると良いでしょう。
- CCNAイージス
- 3分間ネットワーキング
特にCCNAイージスは、教科書代わりに使っても良いほど解説が充実しており、新試験にも対応しているため、積極的に活用してみてください。
演習は問題集を活用
参考書や学習サイトで知識をインプットした後は、問題集で十分なアウトプットを行ってそれを実践的に使える形にすることが大切です。
知識をただインプットしただけで、十分な実践練習をこなさなければ、試験問題に対応できずに点数が伸びない可能性があるので注意しましょう。
なお、問題演習で間違った問題に関しては、必ず解説を熟読するべきです。また知識があやふやな箇所などについては、参考書に戻って該当範囲をよく復習することも大切になります。
こうした復習作業をすることで知識の穴が埋まり、得点能力が上がっていくので、心して取り組むのが良いでしょう。
演習にはping-tがおすすめ
問題演習には、IT系資格の試験対策サイトとして著名なping-tを活用するのがおすすめです。
ping-tには問題とともに詳しい解説も掲載されているので、復習も含めて充実した問題演習ができます。
また解いた問題に関してステータスが出されるため、自らの習熟度を確認することも可能です。さらに問題はカテゴリーごとに分類されているため、使い勝手も良好だと言えます。
無料コンテンツがこれだけ充実しているサイトは他にはないため、せっかくなら問題演習の際にぜひ取り入れてみましょう。
独学の際に知っておきたいポイント
独学でCCNAの対策をするなら、以下の内容を知っておくと良いでしょう。
シミュレーション問題への対応が必須
CCNAでは実際の機械の設定を想定した高難度のシミュレーション問題が出題されます。これには機械の仕組みを知っていないと対処できないので、問題演習を重ねることで理解を深めておくのが良いでしょう。
問題演習には先述したCCNAイージスやPing-tなどを使うのがおすすめです。
また実際にシミュレーションをしたいという人は、ブラウザで模擬的なシミュレーションができる「短期集中!CCNA Routing and Switching」などを使いましょう。
バグ発生時の対処法を押さえよう
CCNAはCBT形式で実施されるため、本番でバグが発生する可能性も十分にあります。そのため、バグが発生しても慌てず対処できるような方法を知っておくのが良いでしょう。
運営側はバグの責任を十中八九負ってくれないので、バグが発生しても問題なく解答が続けられるようにしておかなくてはいけません。
コマンドを暗記
CCNAに合格するには、設定に必要となるたくさんのCisco機器のコマンドを暗記しなければなりません。
コマンドは暗記するだけでは、実践で全く役に立たな知識で終わってしまうため、実際の機械を使いながらコマンド出力の流れをイメージできるとよいです。
なお、コマンドには全ての機器に共通して利用できるものと、特定の機器にしか利用できないものがあるので、初めは前者から覚えていくのが良いでしょう。
独学におすすめのテキストは?
以下ではCCNAの独学におすすめのテキストを2冊紹介します。
シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集
2020年2月以降の新試験に完全対応した書籍です。テキストと問題集がセットになっているため、これ1冊でインプットとアウトプットの両方ができます。
よって効率よく対策を進めたいという方におすすめです。
なお、同シリーズの古い参考書では新試験に対応できないので、購入する際は必ず新しいものを選ぶようにしましょう。
Cisco試験対策 Cisco CCNA問題集
受験者から「赤本」と呼ばれている問題集の最新版です。こちらも2020年2月からの新試験に対応しています。
全14章の演習問題と模擬試験3回分が収録されているため、充実した問題演習ができるでしょう。
なお、この問題集の解説はわかりやすくて丁寧なので、テキストとして活用することも可能です。
ウズウズカレッジを使っての対策が効率的
CCNAの対策を効果的に行いたい方は、ウズウズカレッジのCCNAコースを受講するのがおすすめです。
未経験者でも1か月でCCNA取得を目指せるというカリキュラムであり、個別指導を中心に学習を進めていきます。
これにより、学習についていけいない人のフォローも万全であることから、苦手をそのままにせずに実力を最短ルートで伸ばすことができるのです。
CCNAの難易度上昇についてまとめ
CCNAの難易度上昇についてまとめ
- 合格点は825点(正答率75%)だと言われている
- 応用情報技術者試験よりは簡単
- 対策にはCCNAイージスなどのサイトやUdemyを使うのが良い
CCNAの難易度上昇について解説しました。
2020年2月以降の新試験では、出題範囲が大幅に広がったので、難易度がかなり上昇したと考えられます。
また非公式ながら合格点は825点(正答率75%)と言われていることを考えても、初心者が簡単に取得できる試験ではありません。
しかし、それでもシスコ技術者認定では下から2番目のランクなので、独学でも十分対策は可能です。
試験対策には参考書や問題集に加え、CCNAイージスなどの学習サイトやUdemyを活用するのが良いでしょう。
以上を参考に、CCNAを受験するかどうかと検討してみてください。