AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルとは?おすすめ対策法も解説!
「AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルってどんな資格?」
「AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルの難易度が知りたい!」
AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルに興味を持っている方は、このようにお思いなのではないでしょうか。
この記事では、AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルの試験概要や難易度、合格するための対策法について解説しています。
ぜひ参考にして、AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルの合格を目指しましょう!
AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルについてざっくり説明すると
- AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナル(sap)は、AWS資格の中で最もレベルが高い資格
- 750点以上で合格となる
- 短期間で合格したい場合の対策法としては通信講座がおすすめ
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AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルの試験の概要
AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルの試験とはどのような試験なのでしょうか。
この章では、AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルの試験概要や、試験形式、配点、合格点などをご紹介します。
AWS資格の基本概要
AWS(アマゾン ウェブ サービス)資格とは、Amazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスの専門知識があることを証明する資格です。
AWSは現在多くの企業が導入しています。そのような企業ではAWSの知識やスキルを持つ社員が必要になるため、現在AWS資格は注目を集めています。
AWS資格はクラウドの専門知識のレベルにより三段階に分かれており、それぞれのレベルでAWSに関する実力があることを示せる資格です。
経験あるソリューションアーキテクト担当者が主なターゲット
AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルは略称でAWS-sapと呼ばれており、基礎コース・アソシエイト・プロフェッショナルと呼ばれる3つのレベルの中で最上位に位置する資格です。
主な対象者は、以下のようになっています。
AWS におけるシステムの管理および運用に関する 2 年以上の実務経験を持つソリューションアーキテクト担当者 AWS 公式HP
AWS-sapを取得することにより、動的なスケーラビリティや高可用性、信頼性などを兼ね備えたアプリを設計してデプロイしたり、そのデプロイに適したAWSのサービスを選択したりする能力などが証明できます。
持っていると望ましい知識・経験は?
AWS-sapで推奨されている知識・経験は以下のようになっています。
・AWS でのクラウドアーキテクチャの設計およびデプロイに関する 2 年以上の実践経験
・クラウドアプリケーション要件を評価し、AWS でアプリケーションの実装、デプロイ、プロビジョニングを行うためのアーキテクチャを提案する能力
・AWS CLI、AWS API、AWS CloudFormation テンプレート、AWS 請求コンソール、AWS マネジメントコンソールについての知識
・AWS Well-Architected フレームワークの 5 本の柱を説明し適用する
・主要な AWS テクノロジー (VPN、AWS Direct Connect など) を使用して、ハイブリッドアーキテクチャを設計する
・エンタープライズの複数のアプリケーションやプロジェクトのアーキテクチャ設計に対し、共通するベストプラクティスガイダンスを提供する能力
・スクリプト言語についての知識
・Windows および Linux 環境についての知識
・ビジネスの目標をアプリケーションおよびアーキテクチャ要件に関連付ける
・継続的インテグレーションおよびデプロイのプロセスを設計する 出典:AWS 公式HP
具体的な経験値としては、まず下位資格であるソリューションアーキテクトアソシエイトで求められる知識やスキルは必須です。
また、その他にもスクリプト言語、Windows、Linux環境についての知識、ビジネスの目標をアプリ、アーキテクチャ要件に関連付けることなどが求められます。
このように、ソリューションアーキテクトプロフェッショナルは、ソリューションアーキテクトアソシエイトよりもさらにレベルアップした資格であると言えるのです。
試験形式と合格点
AWS-sapの解答形式は
- 択一選択問題
- 複数選択問題
の2種類です。
180分の試験時間内にどちらの形式の問題も解くことになります。
また、スコアは100~1000点の範囲になり合格点は750点です。
ソリューションアーキテクトアソシエイトは720点が合格点ですので、それよりも合格基準は高いということになります。
試験範囲とそれぞれの配点
試験範囲の各分野は、それぞれ配点の比率が定められています。配点比率は以下の通りです。
分野 | 試験比重 |
---|---|
分野1:組織の複雑さに対応する設計 | 12.5% |
分野2:新しいソリューションの設計 | 31% |
分野3:移行の計画 | 15% |
分野4:コスト管理 | 12.5% |
分野5:既存のソリューションの継続的な改善 | 29% |
合計 | 100% |
AWSの試験では統計的情報を集めるため、採点外になる問題があることには注意が必要です。
しかし、どのような問題が採点外となるかは公表されていないため、全問解いておくことをおすすめします。
受験費用・当日の流れ
受験料は30,000円(税別)です。
また、試験時間は180分です。3時間もの長時間にわたる試験であり、本番では問題を解き続ける体力が必須になります。
なお、当日は
- テストセンター
- オンラインセンター(遠隔監視によるオンライン受験)
の2種類の会場で試験を受けることができます。
資格は一定期間で再認定が必須
AWS資格の認定期間は3年です。認定期間内に再認定試験を受けると、引き続きAWS資格を保持することができます。
再認定制度がある理由としては、
- 最新のAWS知識を担保するために行っている制度であること
- 再認定によりさらに価値が高まり、外部にアピールする際にも安心感を与えられること
この2点が挙げられます。
AWS SAP取得のメリット
AWS-sapを取得するとどのようなメリットが得られるのでしょうか。
高いスキルレベルを証明できる
AWS-sapを取得すると、Amazonからデジタルバッジが付与されます。
デジタルバッジは、ソーシャルメディアに載せたり、メールの署名欄に添付したりして活用することが可能です。
デジタルバッジを得ることにより、一定のスキルを保持しているというお墨付きをAWS公式から得たことになります。
そのため、デジタルバッジをアピールすることにより、人材としての信頼性が高くなるという点は非常に大きなメリットです。
特に、ソリューションアーキテクトプロフェッショナルはAWSのソリューションアーキテクトでは最高峰の資格なので、AWSのスキルがあるとアピールをしたい方には最適です。
AWSの情報を常にアップデートできる
AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナル資格では、AWSの上級レベルの知識を習得できます。
それに加えて、この資格は再認定試験に合格することによって、常に最新の知識・スキル・ベストプラクティスをカバーできることも特徴です。
AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルの資格を取り、再認定制度も受け続けることにより、AWSに関する土台となる知識と、現場でも常に通用する最新の知識の両方を身に付けられることは大きなメリットだと言えます。
AWSからのイベント招待状が届く
AWS資格を取得した方には、AWSからさまざまな特典があります。
その中でも、イベントの招待を受けられるのは、ビジネス面で大きなメリットでしょう。
AWS資格を取得すると、AWSからAppreciation Reception(感謝祭)の招待状を受け取ることができ、会場ではAWS資格保持者のみが入れるラウンジに入場できる資格が得られます。
専門知識を身につけたい際も有利
AWS資格に合格すると、AWS公式の模擬試験を無料で受験できることも大きなメリットの一つです。
アドバンスネットワーキング、データアナリティクス、セキュリティなど各専門知識の認定も受けたい場合、この無料の模擬試験で演習することで試験対策ができます。
AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルの試験の難易度は?
AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルの難易度は、AWS資格の中でも最も難しいレベルです。その理由としては、以下の3点が挙げられます。
- 試験範囲がとにかく広い
- 180分の試験時間であることから、内容がボリューミーであり疲れる
- 選択肢から複数のベストプラクティスを導く必要があるため、文章を読み解くスキルも必須
AWS SAPの合格率は公開されていない
AWS資格の合格率は公表されていません。そのため、どれくらいの競争率であるかはわからないのが現状です。
ただ、ソリューションアーキテクトプロフェッショナルは、内容の難しさと合格ラインの高さから、合格率は低いのではないかと推測されます。
難易度が高いと感じる人はアソシエイトの受験がおすすめ
プロフェッショナルの問題を見て難易度が高いと感じた方は、下位資格のアソシエイトを受験し基礎固めをするのがおすすめです。
プロフェッショナルは上級者向けの試験です。基礎をおろそかにしたままで内容を理解できるほど甘い試験ではありません。
プロフェッショナル合格に向けた対策法は2種類
プロフェッショナル合格への対策法としては、独学と通信講座の2種類があります。ここからは、各対策法に向いている方の特徴をご紹介します。
独学での対策がおすすめの方
独学での対策がおすすめの方は、次のようなタイプの方です。
アソシエイト試験に合格した方
アソシエイト試験に合格した方は、プロフェッショナルを勉強する上での土台がある程度完成しています。
そのため、アソシエイトからさらに踏み込んだ内容を勉強しても内容が理解できるケースが多いと考えられます。
また、もしアソシエイトに合格してなくても、AWSの実務経験があり、基本的な理論を理解できている方なら独学でプロフェッショナルの対策をしても問題ないでしょう。
自分でスケジュール管理できる方
プロフェッショナルは試験範囲が広いため、一定の学習時間がかかることが予想されます。
短期間で合格できるものではないので、長期的な勉強のスケジュール管理をする能力は必須です。
自分が勉強のスケジュール管理ができるかどうかは、過去の勉強習慣を振り返ることでわかります。
長期間の勉強を独学でやり切り、成果を出した経験があれば、長期的な勉強のスケジュール管理ができると言えるでしょう。
講座を使っての対策が向いている方
ここまでは、独学に向いている人についてご紹介しました。では、通信講座での対策が向いているのはどのようなタイプの人でしょうか。
継続的に勉強するのが苦手な方
長期間一人で勉強するのが苦手だという人は、通信講座を使った勉強の方が向いていると言えます。
通信講座では、各単元にどのくらい時間をかけるのかがあらかじめ決まっています。そのため、一人で必要単元を調べてスケジュールを立てる必要はありません。
通信講座なら、あらかじめ勉強のスケジュールが決まっており、何をどのくらい勉強すればいいかの目安がわかりやすくなっています。
一人でスケジュールを立てられないという人でも、通信講座が設定している勉強スケジュール通りに勉強していけば、勉強を進めることができるでしょう。
短期間で結果を出したい方
対策講座は、初心者にもわかりすい内容の講義であることが大きな売りとなっています。
独学の場合、テキストを何度も読んでやっと内容を理解できたというケースもありますが、通信講座でわかりやすい講義を受講すると、短時間で内容を理解することができます。
独学で対策する際に押さえたいポイント
AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルは、AWS資格の中でも難易度が最も高いため、独学をする際には必要情報を押さえた上で勉強することが必須です。
具体的にどのような方法で独学していけばよいのかご紹介します。
勉強にかかる費用
AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルの参考書は、基本的に1冊3,000円以内で購入できるものが多いです。
プロフェッショナルの知識が足りない場合はアソシエイトの対策本も必要ですので、その場合は6,000円程度かかるとみればよいでしょう。
通信講座の場合、受講料が数万円かかるケースが一般的であるのと比べると、独学は費用をかなり抑えることができるのがメリットです。
勉強で活用するツール
AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルを独学するにあたっては、以下にご紹介するツールがあります。
参考書の使用が基本
独学の場合、参考書を使った勉強が基本となります。参考書は内容の網羅性と解説のわかりやすさがメリットです。
AWSの公式HPでトレーニングを受講することもできますが、それだけでは学習が足りないため、独学の場合は参考書を使った勉強が必須でしょう。
無料のデジタルコースもあり
AWS資格は、AWSの公式HPで読むことができるホワイトペーパーや、公式HPから無料で受講できるデジタルコースを利用して勉強することができます。
公式から提供されている良質な教材で、試験の本質的な内容を理解することが可能です。
「AWS認定 12週間集中プログラム」では日本語の教材がありますので、活用することをおすすめします。
ただし、ホワイトペーパーは英語の教材であるため、英語が得意な方以外は翻訳機能を使って読むことがおすすめです。
おすすめの参考書を紹介
ここで、おすすめの参考書を1冊ご紹介します。
『AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説~』は、タイトルにもある通りAWS認定の参考書です。
プロフェッショナルの試験では、実際に業務で起こるような課題に対し、知識を応用させて取り組む能力が必要です。
この本では、実際の試験の特徴を踏まえた問題演習を通して、プロフェッショナル試験に合格できる能力が養えます。
具体的な勉強法のコツ
独学をする上では、ただやみくもに勉強するのではなくコツを掴みながら効率的に勉強を進めることが重要です。
そこで、AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルの勉強をする上で重要なコツを2点ご紹介します。
まずは頻出の問われ方を押さえよう
まず、頻出問題でどのような問われ方をされるのかパターンを覚えましょう。パターンは大きく分けて以下の3つです。
- サービスの内容を細かく問われるもの
Amazon EC2、Amazon S3、Amazon VPC、Amazon Route53、Amazon SNSなど
- サービスの大まかな内容や特徴が問われるもの
AWS Elastic Beanstalk、Amazon DynamoDB、Amazon Storage Gateway、AWS Direct Connect、AWS Systems Managerなど
- 機能の概要が問われるもの
Amazon ECS、AWS Transit Gateway、Amazon Inspector、Amazon Athena、Amazon SageMakerなど
特に、2つ目の「サービスの大まかな特徴を問われるもの」については、BlackBeltの内容を読むのがおすすめです。
BlackBeltとは、AWSで開催されているオンラインセミナーです。
受講すると、AWSのさまざまなサービスについて学ぶことができます。
演習は本番に向けて必須
AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルの試験では、問題文の内容が難しい場合が多く、知識があっても問題を解くにはかなり時間がかかります。
長文が多く、問題文で示されている内容を理解することだけでも難しいため、まずはたくさんの問題を解いていく中で、問題に慣れていくことが必要です。
問題に慣れることで、問題を解く際に必要な知識を上手く応用させることができるようになり、解くまでにかかる時間が短くなっていきます。
参考書や模擬試験などを活用し、問題を繰り返し解いていくのが効果的です。
AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルについてまとめ
AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルについてまとめ
- 難易度が高いと感じたら、下位資格のアソシエイトの受験がおすすめ
- 再認定試験を受けることで、常に高いレベルのスキルがあることが証明できる
- アソシエイトに合格した方は、独学での試験対策も可能
AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナル(sap)は難易度が高い資格です。
アソシエイトレベルの知識がある場合には独学でも対策が可能ですが、独学では合格は難しそうだと思った方は通信講座の受講をおすすめします。
また、独学で挑む場合には、今回ご紹介した試験対策法を実践してみましょう。
ぜひAWSソリューションアーキテクトプロフェッショナルに合格して、スキルのある人材として活躍してください!