インターネット検定ドットコムマスターってどんな資格?主催団体・難易度まで解説!
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「インターネット検定ドットコムマスターって何?主催団体はどこ?」
「難易度はどのくらい?過去問はある?」
などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
インターネット検定ドットコムマスターは、ICTスキルが幅広く試されるベンダーフリーの資格です。
ただしICTに関わる資格は他にもあるため、試験内容や難易度については不明な点も多いでしょう。
今回はインターネット検定ドットコムマスターについて、主催団体から試験の難易度まで詳しく解説します!
インターネット検定ドットコムマスターをざっくり説明すると
- 主催団体はNTTコミュニケーションズ
- 合格率は60%以下と言われている
- 独学でも対策可能だが通信講座の活用もおすすめ
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インターネット検定ドットコムマスターってどんな資格?
インターネット検定ドットコムマスターとは、ICTスキルに関する認定資格です。ドットコムマスターもしくはインターネット検定と呼ばれます。
ドットコムマスターの試験区分はベーシック及びアドバンスの2つです。ベーシックではインターネットに関する基礎知識及び安全に使うためのマナーやモラルを学びます。
一方でアドバンスはビジネスシーンで必要な知識や技能をバランス良く習得可能な資格です。企業の顧客サポート部門で働く人やエンジニアにおすすめの資格と言えます。
アドバンスの合格者は得点に応じて、シングルスターもしくはダブルスターのどちらかに認定されます。
ダブルスターは上級者向けで、難易度が高い分キャリアアップや就職・転職に有用です。
2001年から実施され受験者は既に45万人超え
ドットコムマスターは2001年から実施されている資格試験です。社会全体の情報リテラシー向上とICTのさらなる利用促進を目的に実施されています。
2017年には受験者数45万人を突破し、幅広く支持されている人気資格の一つです。
特定のメーカーや商品に特化するのではなく、ICTスキル一般を幅広く学べるベンダーフリーな試験内容なので、汎用性が高いことが人気の秘訣と言えるでしょう。
試験主催団体はNTTコミュニケーションズ
ドットコムマスターはNTTコミュニケーションズによって主催されています。NTT株式会社の傘下にある企業が主催する試験ということで、権威生は十分です。
またインターネット協会や日本インターネットプロバイダー協会などの団体から推奨を受けており、民間資格でありながらもICTスキルを証明する資格としては十分な信頼度を持ちます。
ドットコムマスターの難易度は?
ここからはドットコムマスターの難易度について、合格率や合格ライン、勉強時間などを解説します。
合格率は60%以下と推定
ドットコムマスターの合格率は公表されていません。しかし合格率の以下のように推定されています。
等級 | 合格率 |
---|---|
ベーシック | 60%前後 |
アドバンスシングルスター | 35%前後 |
アドバンスダブルスター | 25%前後 |
いずれの試験も合格率は60%以下であり、比較的難易度の高い試験と言えるでしょう。そのため入念に対策を行った上で試験に臨む必要があります。
ちなみに上記のデータは、合格率が公表されていた過去の試験を参考にしたものです。
合格ラインの目安は7割以上の得点
ベーシックの試験時間は45分で、50問が出題されます。合格ラインは100点満点中70点以上の得点です。
一方でアドバンスでは以下の問題が出題されます。
-
シングルスターレベル 50問(700点満点)
-
ダブルスターレベル 20問(300点満点)
シングルスターとダブルスターでは採点対象及び合格基準が異なります。詳細は以下の通りです。
採点対象 | 合格基準 | |
---|---|---|
シングルスター | シングルスターレベル 50問 | 700点満点中420点以上 |
ダブルスター | 全ての問題 70問 | 1000点満点中700点以上 |
つまりシングスターでの60%以上の正答率、ダブルスターでは70%以上の正答率がそれぞれ必要になります。
合格に必要な勉強時間は40時間以上
ドットコムマスターの勉強時間の目安は以下の通りです。
等級 | 勉強時間 |
---|---|
ベーシック | 40時間程度 |
シングルスター | 70時間程度 |
ダブルスター | 80時間以上 |
最も難易度の高いダブルスターでも、1日1時間程度の勉強で2〜3ヶ月の勉強期間があれば合格できるという計算になります。
勉強時間から見れば、取得の難易度はそれほど高くないと言えるでしょう。
偏差値で表すと50~58というレベル
ドットコムマスターの偏差値は以下の通りです。
等級 | 偏差値 |
---|---|
ダブルスター | 58 |
シングルスター | 55 |
ベーシック | 50 |
最高レベルのダブルスターでも偏差値は60を下回るため、そこまで難しい試験ではないと言えます。
ただしMOSスペシャリストの偏差値が39程度であることを考えると、特別簡単な試験だというわけでもありません。
ちなみにMOSとは、ワードやエクセルなどマイクロソフトオフィスの活用スキルに関する試験です。
ドットコムマスターの取得がおすすめの人
ドットコムマスターは、一般職の人がICTの知識を身に付けるのには最適の資格と言えます。情報通信関連の知識に興味があるという人は、まずベーシックに挑戦すると良いでしょう。
またシングルスター以上は、ビジネスで積極的に活用可能な資格と言えるため、自分のICTに関する実力を証明したい人におすすめです。
さらに、資格を取得して就職・転職に活かしたいと考える人にもおすすめできる資格と言えます。
試験範囲と出題形式を把握しよう
試験勉強を始める前に、ベーシック及びアドバンスの試験内容を確認しておきましょう。
ベーシック
ベーシックの出題分野は以下の4つです。
-
インターネットの利用
-
情報機器の使いこなし
-
インターネット利用のための技術とモラル
-
インターネットをとりまく環境
試験はCBT方式で実施されます。ちなみにCBT方式とは「Computer Based Testing」の略で、コンピュータを用いた試験のことです。
ドットコムマスターでマウスを使った選択問題が出題されます。
公式サイトのサンプル問題では、ベーシックの実際の問題を見ることが可能です。
アドバンス
アドバンスの出題分野は以下の4つです。
-
インターネットの仕組みと関連技術
-
インターネット接続の設定とトラブル対処
-
セキュリティ
-
サービスの利用と法律
アドバンスにおいても、シングルスター・ダブルスター共にCBT方式による選択問題が出題されます。
ダブルスターの問題はシングルスターよりさらに難しいと心得よう
ダブルスターレベルの20問はシングルスターよりも難易度の高い問題が出題されます。
ちなみにアドバンスに合格すると「v6資格認定試験」の対応等級の資格認定が受けられます。シングルスターはv6資格認定試験のベーシック、ダブルスターは同試験のアドバンスにそれぞれ対応しています。
つまり両者の難易度には、他の資格試験におけるベーシックとアドバンスの差があるということです。ダブルスターには入念な対策が必要になります。
アドバンスの難易度が上がった点には要注意
ドットコムマスターのアドバンスは、市販の問題集に収録されている問題の類似問題が多く出題されたため、比較的簡単な試験だと言われてきました。
しかし近年になってこの傾向に変化が見られるようになっています。最近では新傾向の問題も多く出題され、難易度が高まっているのです。
見慣れない問題に対応できなければ実用的なスキルとは言えないので、この変化はある意味妥当ですが、受験者にとっては良くない改革と言えます。
簡単な試験と思って油断せず、徹底的な試験対策で応用力を身に付けなければいけません。
ドットコムマスターの効果的勉強法は?
ドットコムマスターの試験勉強には、以下の内容を参考にしてください。
独学合格が可能というケースも
ドットコムマスターは独学でも合格が可能な試験です。特に普段からパソコン操作に慣れている人や情報通信に関する知識をある程度持っている人は、独学でも十分合格が目指せます。
またベーシックはICTを利活用するあらゆる人を対象にした入門的な内容なので、ICT関連の実務経験がなくてもきちんと対策を行えば合格は可能です。
独学で勉強を行う際は、スケジュール管理やモチベーション維持など勉強以外の努力も重要になります。そのため意志の強さや行動力が必要です。
おすすめのテキストを紹介
ドットコムマスターには、試験対策用の教材が数多く出版されています。
ベーシックの勉強におすすめなのは、「完全対策 インターネット検定.com Master BASIC問題+総まとめ」です。
公式が副教材に指定するテキストで、効果的な問題演習が可能な一冊になります。総まとめパートでは試験の要点がわかりやすく解説されており、インプット作業や復習に有用です。
また模擬試験も収録されているため、試験直前期の仕上げ作業には最適の教材と言えます。
一方でアドバンスの試験対策には、「インターネット検定.com Master ADVACE公式テキスト」がおすすめです。
この一冊でシングルスター・ダブルスター両方の対策が行えます。両者の合格に必要な知識が体系的に収録されているため、アドバンス受験には欠かせない公式テキストです。
過去問や公式問題集を解くことは点数に直結しやすい
過去問や問題集の類似問題が出題される割合は近年では減少傾向にあるものの、依然として問題演習が有効であることには変わりません。
ただしドットコムマスターの過去問は存在しません。そのため、公式問題集を活用して出題形式に慣れることが重要です。
またネット上にはドットコムマスターの練習問題を公開しているサイトもいくつかあるため、そうした問題を利用するのも良いでしょう。
さらに試験内容を確認したい場合は、先述した公式のサンプル問題が有用です。
公式アプリを活用する
ドットコムマスターの勉強には、公式のスマホアプリを活用するのも良いでしょう。ベーシックとアドバンスのそれぞれに対応するアプリが、App Store及びGoogle Playから入手が可能です。
一問一答及び模擬テストを無料で解くことができるので、特に試験直前期の仕上げ作業には役立ちます。またスキマ時間を有効利用することも可能です。
主催団体であるNTTコミュニケーションズが提供する公式の無料アプリのため、クオリティの高さは間違いありません。
対策講座も活用しよう
仕事で多忙な社会人には、対策講座の利用もおすすめです。特に通信講座の場合は、帰宅後の数時間や移動時間などを利用して勉強が進められるため、働きながらでも短期間の合格を目指せます。
アドバンスのダブルスターになると難易度が比較的高くなるため、独学よりも試験対策に特化した講座で学ぶ方が合格の可能性も高くなるでしょう。
例えばLearning Site 21では以下のような講座が開講されています。
形態 | 講座名 | 受講料 |
---|---|---|
通信教育 | .com Master ADVANCE 検定対策通信講座(★対応) | 17,380円 |
通信教育 | .com Master ADVANCE 検定対策通信講座(★+★★対応) | 20,900円 |
eラーニング | .com Master ADVANCE 受験対策eラーニング講座 〜★はもらった!★★にもチャレンジ〜 | 6,600円 |
ドットコムマスターの勉強をするメリット大きい
ドットコムマスターは知名度の高い人気資格です。人気の理由は、以下のように豊富なメリットを持つことにあります。
受験勉強自体にも価値が大きい資格
ドットコムマスターは、たとえ不合格になったとしても受験することに価値のある資格だと言えます。試験勉強を通して、実用的なICTスキルは確実に向上するからです。
幸いドットコムマスターは受験のチャンスが多い資格なので、不合格になってもすぐに再受験することができます。
一度不合格になったとしても、次回の合格を目指して勉強を継続しましょう。
実践的なICTスキルが身につく資格
ドットコムマスターを取得すれば、非エンジニアとしては十分なICTスキルが身につくと言えるでしょう。
特に実践的なパソコンスキルはビジネスシーンで有用です。適切な機能で仕事を効率化したり、トラブルの原因や解決策の発見がすぐにできるようになるため、仕事上のストレスを大きく軽減できます。
またアドバンスレベルになれば、不正アクセスやウイルス感染にも対処できるようになるため、職場でも重宝される人材となるでしょう。
さらにパソコンやスマホのより良い設定もできるようになるため、仕事だけでなくプライベートでも役に立つ知識が学べます。
履歴書に書くと就職や転職の際にも評価されることも
ドットコムマスターは実践的なICTスキルの証明となるため、就職や転職、昇進には有利な資格です。
履歴書に書けば良いアピールとなるため、就職・転職の際は自信を持って記載しましょう。
なお、履歴書には正式名称を用いることが原則です。ドットコムマスターを記載する場合は「インターネット検定ドットコムマスター ベーシック 合格」のように書きましょう。
試験日程・会場・申し込み方法など手続き面もチェックしよう
ここではドットコムマスターの受験に必要な基本情報をお伝えします。
ドットコムマスターに受験資格はある?
ドットコムマスターに受験資格はありません。学歴や年齢、実務経験などを問わず、誰でも受験できます。
そのため、いきなりアドバンスのダブルスターを狙うことも可能です。上位資格を受けるには下位資格の合格が必要なIT系資格もある中で、飛び級受験が可能な設計であるドットコムマスターは魅力的な資格と言えるでしょう。
試験は随時実施され受験のチャンスは多い
ドットコムマスターの試験は随時実施されています。特にベーシックの場合は24時間365日受験が可能です。
受験機会が多いため、自分の都合に合わせた柔軟なスケジュールが立てられます。
また再受験に関するルールも特にないため、受験料さえ払えば年に何回でも挑戦可能です。1ヶ月以内にベーシックとアドバンスの両方を取得することもできます。
試験会場は全国各地に多数設置される
ベーシック・アドバンスともに、株式会社シー・ビー・ティー・ソリューションズの公式テストセンターが検定会場となります。
テストセンターは全国47都道府県・200箇所以上に設置されているため、近隣の会場を選んで受験しましょう。
またベーシックに関してはインターネット受験も可能です。自宅のパソコンからいつでも受験することができます。
申し込みは公式サイトから簡単にできる
受験の手続きはCBTソリューションズのサイトから簡単に行えます。まずはログインIDを取得しましょう。
続いて受験する資格や受験日、会場などを選択します。その後支払い手続きを行えば、申し込み完了です。
なお、ベーシックをインターネット受験する場合は、申し込みから30日以内に受験する必要があります。
ベーシックの一般受験料は4,400円で支払い方法は多数存在
ドットコムマスターの受験料は、ベーシックが4,400円、アドバンスが8,800円です。これは他のIT系資格に比べ、比較的安い受験料だと言えます。
支払い方法はクレジットカード・コンビニ支払い・Pay-easy決済の3通りです。また団体受験の場合は、受験チケットの事前購入で支払うこともできます。
ちなみにPay-easyとは銀行ATMやネットバンキングで利用可能なサービスです。
割引制度も存在する
NTTグループのラーニングサイトLearning Site 21では、定価から500円OFFの割引価格で検定チケットを購入することができます。
また、教科書やeラーニング教材とパックで検定チケットを購入することで割引が受けられるサービスも存在します。詳細は以下の通りです。
サービス内容 | 割引価格(税込) | どのくらいお得か |
---|---|---|
教科書+ eラーニング +アドバンスの検定チケット | 15,400円 | 3,190円OFF |
教科書+アドバンスの検定チケット | 11,000円 | 990円OFF |
eラーニング +アドバンスの検定チケット | 12,980円 | 1,870円OFF |
CBT方式で試験は実施され合否はすぐに判定
ドットコムマスターの試験はCBT方式で実施されます。つまりマウスを用いて解答する選択問題です。
CBT方式ではコンピュータ上で採点が行われるため、合否は試験終了時に画面に表示されます。
なお、2020年3月31日までは有料で認定証が発行されていましたが、現在はそのサービスは行われていません。
ドットコムマスターと同難易度のおすすめIT資格もチェックしよう
ドットコムマスターと同程度の難易度のIT関連資格としては以下のようなものが挙げられます。
資格 | 合格率 | 偏差値 |
---|---|---|
P検1級 | 30%程度 | 53 |
C言語プログラミング能力認定試験1級 | 1〜3級の累計で60%程度 | 53 |
オラクルマスターブロンズ | 非公開 | 48 |
LinuCレベル3試験 | 非公開 | 52 |
基本情報技術者試験 | 20〜30% | 49 |
VBAエキスパート スタンダード | 非公開 | 52 |
CAD利用技術者試験1級 | 30%前後 | 54 |
これらもドットコムマスター同様、実用的なスキルが身に付く資格なので、合わせて取得すると良いでしょう。
P検1級以外はどれも特定のスキルや製品に関する資格のため、それらの取得はキャリアアップに直結します。
情報通信の知見を深めたい人にはP検1級の受験もおすすめ
ICTプロフィシエンシー検定(P検)は、一般的なパソコンスキルを測る検定試験です。P検もドットコムマスター同様、ICTに関する幅広い知識が問われるベンダーフリーな資格になります。
準2級を含む1〜5級の6等級があり、初心者からプロフェッショナルまで様々なレベルに対応可能です。P検には、中学生や高校生など若い受験者も数多く挑戦しています。
基本的には、パソコンに関する知識や技能を広く浅く身に付けたいという人におすすめの検定です。
特にP検1級はドットコムマスターのベーシックとアドバンスの中間程度の難易度になります。ちなみに1級の出題カテゴリーは以下の4つです。
-
情報セキュリティ管理
-
企業内ネットワーク構築
-
業務プロセス改革
-
ICTを活用した問題解決
C言語プログラミング能力認定試験1級合格でプログラマーになるとい選択肢も
C言語プログラミング能力認定試験1級では、情報処理系やユーティリティなどの応用プログラムを作成するスキルを習得できます。
C言語はHTMLと共に広く活用されているプログラミング言語で、エンジニアが持っておくべき基本スキルの一つです。そのため、この資格を通してぜひ身に付けておきましょう。
ちなみにC言語プログラミング能力認定試験1級も、ドットコムマスターのベーシックとアドバンスの中間くらいの難易度と言われています。
ダブルスターに合格できる実力があれば間違いなく合格できるレベルなので、合わせて取得するのがおすすめです。
データーベースについてさらに知りたい人にはオラクルマスターも検討してみよう
オラクルマスターは日本オラクル社が実施するベンター資格で、データベース技術者に必要な知識や技能が習得できます。
Oracle Databaseの活用スキルやSQLに関する知識など、RDBに関わる内容が幅広く出題される実用的な資格です。
日本のRDB製品市場においては、オラクル製品のシェアが約50%を占めるため、オラクルマスターのスキルは多くの職場で役立ちます。
ちなみにオラクルマスターには、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの4グレードがあります。難易度としてはブロンズがドットコムマスターのベーシック、シルバーがアドバンスに対応すると言えるでしょう。
ゴールド以上になると、ドットコムマスターのダブルスターよりも難易度が高くなります。
LinuCに合格してLinuxを使いこなすIT強者になろう
LinuCはLinuxの活用スキルを証明する資格試験になります。LinuxはOSとしての利用をはじめ、DTP環境やDTM環境など幅広い用途で用いることが可能です。実際に多くの企業や官公庁がLinuxを使用しています。
LinuCのようなベンダー資格は専門性が高いため、取得することで様々な職場で重宝される人材になることが可能です。
類似試験としてLPICがありますが、日本においてはどちらも同程度の難易度及び評価なので、どちらを受験しても構いません。
ただしLinuCは日本市場に特化した内容で、成績開示も詳細なので、日本で活用する場合はLinuCを受験すると良いでしょう。一方で国際的に活躍したい場合は、グローバルスタンダードであるLPICの方がおすすめです。
LinuC・LPICにはそれぞれレベル1〜3までがありますが、レベル3はドットコムマスターのベーシックよりやや難しい試験になります。
今からエンジニアを目指すなら基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は新人エンジニアの登竜門と言われる国家資格です。ITエンジニアとして働く上で必要な知識や技能が学べます。
そのため、これからエンジニアになりたいという人におすすめの試験です。
基本情報技術者試験の難易度はドットコムマスターのベーシックと同程度と言えるでしょう。ただし合格率は20〜30%のため、決して簡単な試験ではありません。
VBAエキスパートを取るならスタンダードクラウンを目指そう
VBAエキスパートとは、VBAやマクロに関する知識を幅広く習得できる資格です。ちなみにVBAとはマイクロソフトオフィスの機能拡張に用いるプログラミング言語を指します。
VBAを利用することで様々なタスクを自動化できるため、仕事を効率化することが可能です。
MOSと同じくオデッセイコミュニケーションズが主催する試験のため、信頼度や権威性は十分と言えるでしょう。
VBAエキスパートの試験は以下の4つです。
-
Excel VBA ベーシック
-
Excel VBA スタンダード
-
Access VBA ベーシック
-
Access VBA スタンダード
難易度としてはVBAエキスパートのスタンダードが、ドットコムマスターのベーシックとアドバンスの中間くらいの難易度です。
ちなみにExcel VBA スタンダードとAccess VBA スタンダードの両方を取得すれば「スタンダードクラウン」の称号が得られるため、キャリアアップを目指す場合はぜひ挑戦してみましょう。
これからの時代には3次元CADのスキルが有用
CAD利用技術者試験はコンピュータを用いた設計支援ツールであるCADの活用スキルを測る試験です。
CADを利用すれば立体的なモデリングが可能となるため、3Dプリンターなど3次元でのものづくりが発展すると予想される今後には需要のある資格と言えます。
難易度としてはCAD利用技術者試験の1級が、ドットコムマスター・アドバンスのシングルスターと同程度の難しさです。
インターネット検定ドットコムマスターまとめ
インターネット検定ドットコムマスターまとめ
- ダブルスターの偏差値は58
- CBT方式で実施されるため受験のチャンスを多い
- 過去問はないので公式問題集で代用
インターネット検定ドットコムマスターについて解説しました。
ドットコムマスターはNTTコミュニケーションズが主催する、ICTスキルに関する資格試験です。
ベーシックは簡単な部類ですが、アドバンスになると比較的難しい試験だと言えます。ただし難易度が高い分、取得するメリットの大きな資格です。
過去問は存在しないため、独学の際は公式テキストと公式問題集を使いましょう。多忙な社会人には通信講座の活用もおすすめです。