C言語プログラミング能力認定試験ってどんな検定?各級の内容や難易度まで紹介!
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C言語プログラミング能力認定試験って何をするの?
C言語プログラミング能力認定試験って就職や転職で有利なの?
このような疑問をお持ちの方は多いです。
プログラミングはインターネットの普及・オンライン学習プラットフォームの普及に伴い、身近になりつつあります。
中でも、多くのプログラミング言語に影響を与えたとされるC言語を使ったプログラミング能力を認定するための試験が、C言語プログラミング能力認定試験です。
誰でも受験できる民間資格ながら、入門者向けの3級から、実践レベルの力量を認定する1級まで、幅広い層におすすめできるC言語プログラミング能力認定試験。
それぞれの級での出題内容や難易度、合格に向けた過去問題を使った勉強法や、オンラインでの試験の申込方法まで詳しく紹介します!
C言語プログラミング能力認定試験の難易度についてざっくり説明すると
- 誰でも受験できる民間資格
- 3級はおよそ90時間の勉強で独学でも合格できる難易度
- 2018年度C言語プログラミング能力認定試験の平均合格率は65.2%
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C言語プログラミング能力認定試験ってどんな検定なの?
C言語プログラミング能力認定試験は、世界でもっとも普及していると言っても過言ではないC言語を使ったプログラムを作成する能力を認定するための試験です。
日本では民間資格として、誰でも受験することができます。
C言語プログラミング能力認定試験では、C言語を体系的に理解することができるように習熟度に応じて3級から1級までの試験が設けられています。
3級試験は、C言語によるプログラミングの基礎を確認する内容の出題となっており、C言語で簡単なプログラムが書けるくらいまで十分に勉強をしてからの受験であれば、未経験者であっても独学での合格が期待できます。
2級では、C言語を使った500文字程度の小規模なプログラムを作成するための技術に加え、各種アルゴリズムへの理解を確認するための出題がなされています。
そして、最難関と言われる1級からは1,700行程度のテーマプログラムに対しての仕様変更や、仕様の追加に応じたプログラムの作成と変更仕様書の作成について、パソコンを使用した実技試験が行われています。
これからプログラミングに挑戦したいと考えている入門者から、すでに業務としてC言語を扱っている上級者まで、幅広い層におすすめできる検定試験と言えます。
実用的なプログラミングスキルを証明できる資格
C言語は、現在のプログラミングを語る上で、他のほとんどのプログラミングに多大な影響を及ぼしてきた経緯があります。
そのため、C言語によるプログラムの考え方やアルゴリズムの流れを理解することで、他の派生したプログラム言語を理解し易くなります。
しかし、どの程度までC言語を理解しているのかを示すとなると、言葉で提示することは難しいのが現状です。
そこで、実用的なプログラミングスキルを証明できる資格として登場したのが、C言語プログラミング能力認定試験です。
C言語プログラミング能力認定試験では、理解度に応じ1級から3級までの級ごとに合格に必要となる水準を明確化しており、それぞれの級に合格することで、客観的にC言語の理解の程度を示すことができるようになっています。
未経験の入門者がC言語を理解することができるように基礎的な内容から出題される3級、C言語による小規模のプログラムが作成できる力量を備えていることを証明できる2級、高度なC言語の知識を使いこなすことで合格できる1級と、就職や転職、昇進などで役立つ資格と言えます。
特に1級では言語処理やユーティリティなどを扱う応用プログラムに関しての理解度や、自身の使用しているOSの知識も必要とあり、高度な難易度であると言えます。
サーティファイ情報処理能力認定委員会が主催・運営
C言語プログラミング能力認定試験は、一般社団法人サーティファイ情報処理能力認定委員会が運営する民間資格です。
一般社団法人サーティファイ情報処理能力認定委員会は、C言語プログラミング能力認定試験の主催・運営の他、C言語と同様に世界で普及しているJavaプログラミング能力認定試験(正式名称:Java™Programming Skills Qualification Test)を実施しています。
他にも、情報処理技術者能力認定試験やExcel表計算処理技能認定試験、ジュニア・プログラミング検定、実践Java™ 技術者試験、実践プログラミング技術者試験、AI検定®と、幅広い分野でIT(Information Technology)技術の促進に伴う「高度IT技術者」育成に向けた取り組みを行なっています。
累積受験者17万人超えの注目の試験
C言語プログラミング能力認定試験は、1992年に始まりました。そして、2023年3月31日時点において、延196,894人が受験していることが公開されています。
C言語プログラミング能力認定試験と同様に、サーティファイ情報処理能力認定委員会が主催・運営するJavaプログラミング能力認定試験の累計受験者数が52,141名のであることを考えると、C言語プログラミング能力認定試験の人気の高さが伺えます。
試験範囲と出題形式を確認しよう
試験時間も級によって異なり、3級ではテーマ別大問6問を60分で解答することになりますが、2級では試験時間90分に対してテーマ別大問7問を解答することになります。
1級では、2級と3級で採用されていたマークシートによる多肢選択解答形式の筆記試験と異なり、パソコンを使った実技試験が行われます。
1級の試験時間は150分で、事前に公開されているテーマプログラムに対しての仕様変更、仕様追加に対応したプログラムの作成と、変更仕様書の作成を行う設問2問を解答することになります。
C言語プログラミング能力認定試験は、2級と3級は筆記試験(多肢選択解答形式のマークシート形式)で行われますが、1級についてはパソコンを使用した実技試験が行われています。
級 | 試験の問題 |
---|---|
3級 | マークシート形式・6問・60分 |
2級 | マークシート形式・8問・90分 |
1級 | 実技試験・2問・150分 |
3級
主に、C言語を使ったプログラミングに必要な知識や技能について確認する内容の出題が行われます。難易度はそれほど高くはなく、要求される力量水準としては「C言語の概念を理解し、簡単なプログラムが書ける」内容とされています。
また、試験は多肢選択解答形式のマークシート記入形式による筆記形式で、試験時間60分間にてテーマ別大問6問が行われます。そのため、複雑な解答は要求されませんが、設問の内容を理解した上での解答が必要となります。
何度も過去問を解き、出題傾向を理解することで合格率を高めることができます。
2級
C言語プログラミング能力認定試験2級は、入門者向けであった3級の出題内容をより実践的に掘り下げた内容での出題となります。
要求される力量水準としては、500行程度の小規模のプログラムを理路整然と、簡潔に正しく、早く書くことができることとされており、3級と比べて少し難易度は高まる傾向にあります。
試験形式は3級同様に、多肢選択解答形式のマークシート記入形式による筆記形式で行われますが、出題数がテーマ別大問8問となり、出題数の増加に合わせて解答時間も90分間となります。
1級
C言語プログラミング能力認定試験は、1級は次の環境にてパソコンを使用して実施されます。補足ながら、コンパイラ操作には、コマンドプロンプトの知識が必要です。また、解答として作成されるソースプログラムは、SHIFT-JISで保存されている必要があります。指定されている保存形式で保存されていない場合には、採点対象となりません。
公開試験 | C言語プログラミング能力認定試験1級での使用環境 |
---|---|
コンパイラ | Borland C++ Compiler 5.5(JIS X 3010-1993に対応) |
エディタ | TeraPadまたはメモ帳(文字コード:SHIFT-JIS、改行コード:CR+LF) |
出題内容は、事前に公開している1,700行ほどのテーマプログラムに対する仕様変更と、仕様追加に対応したプログラムの作成および変更仕様書の作成となっています。
試験時間150分間に、2問必須での解答が求められます。
また、1級については実技試験中に、受験者が自由に参照することができる『受験者用リファレンス』が下記の公式サイトで公開されています。
C言語プログラミング能力認定試験の難易度は?
C言語プログラミング能力認定試験の難易度は、決して、低くはありません。プログラミングという技術分野の試験であることから、C言語プログラミング能力認定試験1級では、試験時間内での実技試験が取り入れられています。
C言語プログラミング能力認定試験1級の合格には、システムエンジニア(SE)のようにC言語を使ったプログラム設計を一人で担当できるくらいの力量が求められます。
未経験分野から1級試験の合格を目指す場合には、3級から順番に試験を受験し、2級に合格した時点でC言語プログラミングの経験を積んでから、1級の試験合格を狙うと良いでしょう。 そのため、まずはC言語についての理解を深め、簡単なC言語のプログラムを作成することができる水準を合格要件としているC言語プログラミング能力認定試験3級の合格を目指すと良いでしょう。
様々な応用が可能なC言語によるプログラミングに興味を持って接することで、徐々に長文のプログラムや、アルゴリズム、OSとの関わりを理解することができるようになります。
合格率は約65%
C言語プログラミング能力認定試験の2022年度の平均合格率は65.75%でした。これは数あるコンピュータ関連の資格試験の中でも、比較的高い数値と言えます。
また、これまでの累計受験者数は、2023年3月31日現在の集計にて196,894名の受験実績として公開されています。
高い合格率に奢ることなく、しっかりと受験勉強を進めて、一度で合格できるように自信を持って試験に臨みましょう。
合格ラインは60%以上の得点
現在、発表されている合格基準は、1級から3級まですべての級で、得点率が60%以上とされています。
そのため、テキスト参考書等で学習を進め、自信を深めてから過去問題に挑戦し、全体の70%以上の正答率を得られるように勉強を重ねると良いでしょう。
併せて、過去問題を何度も読み解くことで、試験時間内にすべての設問に目を通すことができるように、解答までの時間を意識した学習を進めると、本番でも安心して受験することができるようになります。
勉強時間は1ヶ月以上確保したい
これまでのC言語プログラミング能力認定試験の合格者の傾向から、合格までに必要な勉強時間は、級が進むごとに長時間化していることが分かります。
比較的、合格しやすいと言われているC言語プログラミング能力認定試験3級の場合、合格までに必要となる勉強時間は、およそ90時間から120時間ほどと言われています。
そのため、平日を含めて1日あたり3時間を勉強に費やすとしても、合格に必要とされている目安の時間を超えるために、勉強時間は1ヶ月以上確保したいところです。
勉強時間が70時間未満であっても合格できた人はいますが、多くの場合、すでにIT分野の経験や知識を有していることがほとんどであり、未経験分野から経験を重ねて1級の合格を目指す場合には、300時間以上の勉強時間が必要と言われています。
C言語プログラミング能力認定試験の受験がおすすめの人
C言語プログラミング能力認定試験の受験がおすすめなのは、プログラム開発業務を中心に、次のような業務に携わっている人です。
- 組み込み制御プログラム開発業務
- 産業用ロボット制御プログラム開発業務
- ゲーム開発業務
- 市販ソフト・アプリ開発業務
- システムエンジニア(SE)業務
- 通信事業エンジニア業務
そして、将来的に上記のような仕事に就きたいと考えている次のような人にもお勧めできます。
- 将来プログラマやエンジニアになることを目指す人
- 実用的なプログラミング技術を身につけたい人
- 自分でプログラミング開発を行いたい人
- 現在の仕事の幅を広げたい人
C言語は汎用的なプログラム言語であり、世界でもっとも普及していると言っても過言ではありません。身近な要素としては、インターネットを使って利用することができるWebアプリや、スマートフォン向けアプリもC言語で作ることができます。
C言語プログラミング能力認定試験に合格することで、確かなスキルを有しいていることを客観的に証明することができるようになります。
また、C言語プログラミング能力認定試験3級については、ソフト開発を行う企業で働く営業担当者がプログラミングの理解を深め、取引先に対してわかりやすい説明を行うために取得を推奨する企業が増えています。
C言語プログラミング能力認定試験の対策方法は?
試験合格を目指す上で重要となるのが、自分に合った勉強法を見つけることです。
他の資格試験と同様に、C言語プログラミング能力認定試験においても短期間で集中的に学習することで、効果的に理解を深めることができます。
学習を進める上で基本となるのは、テキスト参考書を使った勉強法です。
特に、これからプログラミングに挑戦しようという入門者の場合、要点を絞って説明しているテキスト参考書を読み込むことで、C言語の基本的な知識を体系として理解することができます。
テキスト参考書で知識を身につけてから、過去問題集を解いて、理解を深めると良いでしょう。
未経験分野の学習を進める場合には、講座を受講して短期・確実な対策をするのもアリです。1級合格を目指すのであれば、独学では学びきれないコーディングの適切さについて、講座を活用して質問するのも有効な方法の一つと言えます。
独学でも合格できるの?
C言語における基礎的な概念の理解を確認する出題が多いC言語プログラミング能力認定試験3級は、未経験分野を持つ入門者であっても、繰り返しテキスト参考書を読み直し、過去問題を丁寧に解く癖をつけることで、独学でも合格を目指すことができます。
その後、2級、1級と級があがることで、比例的に求められる勉強時間が増えて行く傾向にあります。
出題内容についても、C言語プログラミング能力認定試験2級では、基本的概念を踏まえた上で、C言語によるプログラムを短時間で、読み易く、簡潔に書きまとめる技術力に加えて、基本的なアルゴリズムの理解が求められる内容が出題されます。
C言語プログラミング能力認定試験1級では、実技試験を通して、C言語を使った応用的なプログラムの作成と、使用環境に関わるOS(Operating System)への理解が求められます。
勉強に役立つテキスト・問題集を紹介
C言語プログラミング能力認定試験の合格を目指して、独学を中心に勉強する際におすすめのテキスト参考書は「わかりやすいC 入門編」です。
完全独習テキストとして呼び声が高く、初めてのプログラミングに挑戦する人にもやさしく、わかりやすい書き方で、章を読み進めることで基本的なプログラムの書き方を着実に学ぶことができます。
テキスト参考書は、何度も読み返して、自分が不得意だと感じている部分を克服できるように使い込むことが大事です。
そのため、同じ試験について解説しているテキスト参考書が複数ある場合には、自分にとっての読み易さを考えて、別のテキスト参考書も手に取って試してみましょう。
自分に合った読み易いテキスト参考書を見つけることで、より短時間で理解を進めることができるようになります。
過去問も解いてから試験に臨もう
限られた解答時間の中で設問の意図を読み解き、選択肢の中から、より適切な解答を続けるためには過去問題を使った学習が欠かせません。
C言語プログラミング能力認定試験では、テキスト参考書の他に、これまで出題された過去問題集も販売されています。
公式サイトで公開されている「サンプル問題」と合わせて学習することで、設問の傾向を把握することができます。
それぞれ実際の試験環境に近い状況で、解答時間を意識した読解を心がけると、本検でも落ち着いて受験することができるようになります。
講座を受講して短期・確実な対策をするのもアリ
C言語の基本的な使い方や、ソースコードのコーディングを教えてくれる講座は、数多く開講されています。
現在では、教室に通学して集団受講するスクール形式の講座以外にも、自分の時間の使い方に合わせてオンラインで参加する通信学習形式の講座も増えています。
講座を受講するメリットは、今日のC言語を取り巻く最新の環境に応じた、体系的な要素を集中的に学習することができる点です。
特に初めて覚える内容が多いプログラミング初心者にとっては、講座を通して最新の情報を学ぶことで、短期間の勉強であっても、合格率を飛躍的に高める効果が期待できます。
独学では学びきれない要素に不安を感じている場合や、社会人として仕事をしながらの学習を続けている場合などは、通信講座もおすすめできます。
自分が不得意としている事柄について、自分の問題として考えることも重要ですが、解決の方法を相談することができるようになるのも魅力の一つです。
UdemyのC言語講座が最もおすすめ
C言語を講座で学びたい人は、特にUdemyのC言語講座を受講することでノウハウを集中的に身につけることができるでしょう。
数多くの受講生がいることからも、その実績は抜群であるといえます。
特に資格Timesイチオシの講座は「一週間で身につくC/C++言語」です。
この講座は、初めてプログラミングを学ぶ人でも学びやすいように作られた講座であり、「条件分岐」「配列変数」など初めに知っておくべきC言語のノウハウを体系的に学べるように作られています。
6,000人以上もの人が受講するC言語の中でも大人気にの講座であるため、興味のある方はぜひ一度見てみるとよいでしょう。
なぜC言語の勉強をするべきなのか?
なぜC言語の勉強をするべきなのか? この問いかけに対して自分なりの理解を深めておくと、これからC言語を勉強するにあたって、高いモチベーションを維持するのに役立つことでしょう。
C言語は、1972年にデニス・マカリスター・リッチー(Dennis MacAlistair Ritchie)氏によって、それまでのアセンブリ言語よりも人間が理解しやすいプログラミング言語を目指し、コンピュータを制御するための基本ソフトであるOS(Operating System )のUnix(ユニックス)を開発する過程で設計されました。
以降、Unix(ユニックス)の普及に伴い、C言語はソースコードが付加された状態で大学などの研究機関向けに公開されることになります。今で言うところの、オープンソースと言う訳です。その利便性は高く評価され、多くの人から指示されたC言語は、更に広がり続けます。
今日の文明の利器であるスマートフォンの流れを作り出したiPhoneのアプリは、C言語の流れを組むObjective-Cと言う言語で書かれています。
また、現在でもWeb上でオープンソースとして公開されているものの多くは、CやCから派生したC++で書かれていることが多く、C言語を理解していることで見えてくるプログラミングの世界は今も広がり続けていると言えます。
幅広く世界で通用する言語
C言語は、幅広く世界で通用するプログラミング言語です。
その歴史は古く、JavaScript、Python、Javaなどとともに、世界でもっとも多く使用されているプログラミング言語と言っても過言ではありません。
C言語の開発以降に作られた、ほぼすべてのプログラミング言語が、C言語の影響を受けているとも言われており、第一線での活躍を担うプログラマにとって必須の知識となっています。
C言語をマスターすることで、さまざまなプログラム開発において、柔軟な対応をができ、優れたパフォーマンスを発揮することができるでしょう。
就職・転職・仕事上でもメリットが多い
C言語はUnix系OSと密接な関係を持つプログラミング言語です。そのため、C言語を十分に理解していることを証明することで、業務上で必要となるプログラミングを理解していることになり、就職・転職・仕事上でもメリットが多いことに気がつくでしょう。
C言語はUnixから派生したオープンソースソフトウェアであるLinuxの制御にも強い関わりを持っており、スーパーコンピュータやメインフレーム、サーバー制御、組み込み型のハードウェア用プログラムと、C言語が活用できる場面は数多くあります。
企業によって数万円程度の報奨金や資格手当がもらえることがあります。気になる場合はHPなどで確認することをおすすめします。
C言語プログラミング能力認定試験に合格し、資格を取得していることで、C言語を効果的に活用することができる人財として高い評価を受けることができるでしょう。
試験日程・会場・申し込み方法など試験概要を確認
C言語プログラミング能力認定試験はIT関連の試験としては珍しく、年間の実施回数が2~3回と限られているため、希望する試験実施日に合わせたスケジューリングが必要となります。
特に、C言語プログラミング能力認定試験1級と2級の試験は、年2回のみの実施となっており、合格に向けて十分な勉強時間を確保する上でも、試験実施日を意識した学習が求められます。
合わせて、試験実施日の3週間前までには、申込を済ませるようにしましょう。公式サイトでは公開試験の実施予定会場が公開されていますので、前泊が必要になる場合、ホテルの予約と確認も一緒に済ませると良いでしょう。
試験当日までの間は体調管理に気を配り、万全の準備を行い、実力を発揮できるようにしましょう。
試験は年2~3回実施
C言語プログラミング能力認定試験は年2~3回実施されています。
これまでのところ、すべての級で毎年1月と6月の日曜日に同日実施されてきました。これに加えて、受験者数の多いC言語プログラミング能力認定試験3級のみ、9月にもう一日試験が実施されています。
これから試験勉強を始める場合、試験日から遡って、合格に必要となる勉強時間を確保するためのスケジュールを組み立て、計画通りに学習を進めるのも一つの方法です。
申し込みはオンラインまたは郵送で
C言語プログラミング能力認定試験の申し込みはオンラインまたは郵送で出願することができます。
希望する試験日の3週間前まで出願することができますが、申し込み手続きの方法により選べる決済方法が異なるため、クレジットカードまたはコンビニエンスストアでのお支払いを希望する場合には、オンラインでの申し込みを選ぶ必要があります。
申し込みをオンラインで行った場合でも、郵送で出願した場合と同じように『受験票』は、試験予定日のおよそ一週間前を目処に、登録された住所宛に送付されます。
合否結果についても、試験終了後一ヶ月ほどで、登録された住所宛に送付されます。合格者については、認定証が発行されます。
Webサイトからのオンライン申込
Webサイトからのオンライン申込の利点は、クレジットカード払い、コンビニエンスストア払い、銀行振込よりお好きな決済方法を選択できる点です。
Webサイトからのオンライン申込は「マイページ」を作成し、受験希望者の基本情報を登録するところから始まります。そのため、登録時にメールアドレスが必要となります。
登録されたメールアドレスに対して、以降は連絡が送信され、作成された「マイページ」から各種手続きを行うことができるようになります。
各地の都市が試験会場になる
C言語プログラミング能力認定試験の実施会場は、各地の主要都市に試験実施会場が予定されています。公式サイトでは、公開試験実施予定会場が掲載されていますので、参考にすると良いでしょう。
公開試験実施予定会場 - 試験に申し込む - 個人の方 - C言語プログラミング能力認定試験
掲載されている公開試験実施予定会場に合わせて、最寄りの宿泊施設を予約する必要がある場合には、事前にサーティファイ認定試験事務局まで、電話またはメールで確認を取るようにしましょう。
正式な受験会場の案内は、試験予定日のおよそ一週間前を目処に送付される『受験票』と一緒に送付される予定です。
受験資格は不問
C言語プログラミング能力認定試験では、受験資格は不問です。誰でも希望の級を受験することができます。入門者向けの3級から受験しなければならないという制限もありません。
そのため、培ってきた自分のスキルに自信が持てるようであれば、3級や2級を受験することなく、最初からC言語プログラミング能力認定試験1級の受験を出願することができます。
受験料は5,200円から
C言語プログラミング能力認定試験は、受験料は5,200円から出願することができます。
級 | 受験料(税込) |
---|---|
3級 | 5,200円 |
2級 | 6,400円 |
1級 | 7,800円 |
級が進むごとに少しずつ高額になります。
検定試験の受験料としては、それほど高額とは言えませんが、年2~3回実施という試験実施日の少なさに加え、試験実施会場までの距離が遠い場合を考えると、何度も受験せずに済むように、十分な勉強時間を確保して臨みたいものです。
C言語プログラミング能力認定試験と合わせて取りたいおすすめ資格を紹介!
C言語プログラミング能力認定試験と合わせて取りたいおすすめ資格を紹介します。
最初におすすめする資格は、C言語プログラミング能力認定試験と同じサーティファイ情報処理能力認定委員会によって実施されているJavaプログラミング能力認定試験です。
Javaプログラミング能力認定試験は、C言語プログラミング能力認定試験の勉強で培ったプログラミングについてのスキルアップに加え、プログラマとして活躍する場を広げてくれる試験と言えます。
次におすすめできるのが、P検(ICTプロフィシエンシー検定試験)です。日本の中学校、高等学校の「学習指導要領」に高い水準で準拠しており、体系的にパソコンに関わるスキル全般を学び、普及しつつあるITリテラシーを身につけることのできる試験と言えます。
最後におすすめするのは、Windowsで有名なマイクロソフト社が公認するMOSです。パソコンを使った作業では欠かせなくなっているワードやエクセルと言った、マイクロソフトオフィスを活用するためのスキルの持ち主であることを証明できる試験と言えます。
数あるコンピュータ関連の資格の中でも、C言語プログラミング能力認定試験は、プログラマやエンジニアを目指す上では欠かせない資格です。
他のコンピュータ関連の資格を併せ持つことで、より高度なICT人財として活躍することができるようになります。
Javaプログラミング能力認定試験でJavaユーザーにもなろう
JAVAはプログラミング言語の一つで、コンピュータの基本ソフトであるOS(Operating System)に依存することなく、高速で処理される特徴を有することから、長年の間、主要なプログラム言語として活用されてきました。
Javaプログラミング能力認定試験ではJavaに関する知識の習熟度に応じて、1級から3級までの段階的な試験が設定されています。
3級ではJavaに関する基本的な知識の確認を中心に、2級では小規模なプログラムの作成について、筆記試験と多肢選択式のマークシート試験による回答が導入されています。
最難関となる1級ではオブジェクト指向に基づく分析・設計(UML)が可能な技術を有することを証明するための実技試験が採用されています。合格することで、現場の即戦力となる力量を備えていることを証明することができます。
JAVAは信頼性の高さから、主要なプログラム言語として幅広い環境で利用されているため、C言語プログラミング能力認定試験と合わせて取得することで、プログラマとして高い評価を得ることができます。
P検(ICTプロフィシエンシー検定試験)で総合的なパソコンスキルをつけよう
P検(ICTプロフィシエンシー検定試験)は、2012年から2013年にかけて日本の中学校並びに高等学校で改定された「学習指導要領」に幅広く準拠した体系的な学習基軸の上に成り立つICT(Information and Communication Technology)スキルを高めるための資格試験です。
P検は1級から5級まで明確に体系化された試験が実施されており、比較的合格し易い難易度に設定されているP検4級は、日本の中学校「学生指導要領」に約94%の準拠率を誇ります。
対して、高難易度に設定されているP検1級から2級は、C言語プログラミング能力認定試験と同等水準といわれ、高い実用性と相まって、総合的な理解力を持っていることを証明する資格として認識されています。
未経験分野の多い中学生相当の入門的立場の人から専門性を重視する現場での主幹スタッフに至るまで、基本的な知識・技能の育成に始まり、総合的なICT活用力を養い、修学を続けることでICTを活用した問題解決力を発揮することができる人財を目指すことができます。
MOSでマイクロソフトオフィスのエキスパートになろう
MOSとは、Microsoft Office Specialist(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)の略称です。
Windowsで有名なマイクロソフト社が提供するパソコン用のオフィスソフト製品であるWord(ワード)、Excel(エクセル)、PowerPoint(パワーポイント)、Outlook(アウトルック)、Access(アクセス)の5つを効果的に使用することができる力量を証明することができる資格です。
MOS試験は世界中の国と地域で実施されており、中でもエキスパート(Expert)資格の認証は、マイクロソフト社が提供するオフィスソフト製品のすべてを理解し、活用することができる力量を備えていることをマイクロソフト社が公認した資格認定証として、世界で通用する資格と言えます。
C言語プログラミング能力認定試験と合わせて取得することで、コンピュータ全般に精通する知識と高度な技術の持ち主であることを証明することにつながります。
自分自身のスキルアップにつながるのはもちろんのこと、就職や転職、新規事業に向けたスタートアップスタッフの招集といった場面で、必ず評価される資格の一つと言うことができます。
MOS 365&2019 Expertの称号を取得するには
2020年時点での最新のMOS Expertの称号を得るには、まず一般レベルに相当するWord(ワード)、Excel(エクセル)、PowerPoint(パワーポイント)、Outlook(アウトルック)の4科目のうちの3科目の試験に合格し、MOS Associateの認定を受ける必要があります。
そして、MOS Associateの認定証の発行を受けた後に、上級レベルに相当するWord Expert(ワード エキスパート)、Excel Expert(エクセル エキスパート)、Access(アクセス)の3科目のうち2科目の試験に合格することで、念願のMOS Expertの認定証が発行されることになります。
MOS Expertの認定証は、一般レベルのスキルから、上級レベルのスキルまで使いこなすことができるMicrosoft Office Specialistとしての総合的なスキルの持ち主であることをマイクロソフト社が公認する証明資格となります。
C言語プログラミング能力認定試験の合格後にすべきこと
C言語プログラミング能力認定試験の合格後は、手元に届いた認定証を通学する学校や所属する企業に提示し、合格できたことを伝えるとともに、自分の将来について考える時間を持つと良いでしょう。
C言語プログラミング能力認定試験で培った知識と技術を活かして、さらに上位のICT(Information and Communication Technology)関連の資格を目指すために、勉強を続ける道を選ぶのも一つの方法です。
最終的に、C言語プログラミング能力認定試験1級の合格を目指すことで、プログラマやファームウェアエンジニアとして働く道も開けるかもしれません。
特に、1級の認定証取得者は、現場に即した実践的な実技試験への合格が求められることから、他のICT系の資格と比較しても、高い水準で要求されるスキルを持っていることは明らかであり、それに応じた評価を受けることになります。
しかし、職場によっては、それ以上の水準を要求されることも少なくありません。プログラマやファームウェアエンジニアとして働く道を志すのであれば、ここからがスタートラインであり、培った知識と技術の上に経験を重ねる日々が始まります。
求められるプログラマ像
職場で実務としてプログラミングを行う場合、求められるプログラマ像には、いくつかの種類があります。
それぞれの場面で活躍できる人材となることを目的としていますが、その姿は大きく二つに分かれています。
一つは、作業速度の早いプログラマ像です。提示された仕様に従い、必要とされているプログラミングを短時間で製作し、スケジュールを守った開発を後押ししてくれる存在です。
もう一つは、顧客が暗に示した要求事項まで掘り下げた独自の評価を持ちながら、開発に関わる全工程を理解した上で、現在の問題点を指摘しつつ、その改善まで適切に処理することのできる専門家気質のプログラマ像です。
自分の将来と照らし合わせて
C言語プログラミング能力認定試験に合格し、プログラマとして生活を続ける上で、日々の学習は欠かせません。学んでいないことは、どんなに年齢を重ねても、実践できないからです。
そのため、プログラマとしての経験年数が少ない入門者であっても、多くの仕様を理解していることで、プログラムの全体像を容易に把握することができる場合があります。
その一方で、直接の面識を持たない誰かが書いたプログラムの仕様を変更する際には、プログラミングの癖を読み解く必要があり、体験に基づく経験年数が求められる職種でもあります。
いずれの場合も、求められる結果を実現するために、プログラミングが果たす役割を理解し、適切に実現する力量を持った人財であり続ける努力が求められます。
その努力を続けることで養われた技術と体験をもとに、フリーランスのエンジニアとして働く新しい道も最近では注目を集めています。
C言語プログラミング能力認定試験の難易度についてまとめ
C言語プログラミング能力認定試験の難易度についてまとめ
- 誰でも受験できる民間資格
- 3級はおよそ90時間の勉強で独学でも合格できる難易度
- 2018年度C言語プログラミング能力認定試験の平均合格率は65.2%
- 1級に合格することでプログラマやファームウェアエンジニアとして働くことも
C言語プログラミング能力認定試験は、入門レベルからプログラム開発の現場で活躍する実務レベルに至るまで、幅広い層でのC言語の知識と技術を習得していることを証明することができる民間資格です。
誰でも受験することができ、入門者向けのC言語プログラミング能力認定試験3級は、およそ90時間ほどの勉強時間を確保することで、独学でも十分に合格を目指せる資格です。
その後、2級、1級と勉強を重ねることで、プログラマやファームウェアエンジニアとして働き、フリーランスを志すこともできます。
就職や転職、昇進に役立つ資格でもあるC言語プログラミング能力認定試験に合格して、C言語に精通した能力を証明することで、あなたもスキルアップを目指してみませんか?