MOSの勉強方法は?独学の方法やエクセル・エキスパートの対策まで詳しく解説!
「MOSの対策はどのようにしていけばいいの?」
「MOSはどのような勉強方法で進めるべき?」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
MOSはExcelやWordなどの、マイクロソフトオフィスの事務ソフトを使いこなせるかどうかを測る試験です。
ほぼ全ての企業がパソコンを用いた事務作業を行っているため、MOSに合格することで自分が高い事務能力を持っていることを証明できます。
こちらの記事では、MOS試験の勉強方法や独学で合格できるのかについてなどを解説していきます!
MOSの勉強方法や対策についてざっくり説明すると
- 難易度は高くないため、しっかりと勉強すれば独学でも合格を狙える
- 自信が無い人は通信講座やパソコン教室の利用がオススメ
- 初学者でも2ヶ月ほどの勉強で合格を狙える
- 演習の段階から高いレベルを目指すと良い
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MOSの勉強方法は?
MOS試験では他の資格試験とは形式が異なり、パソコン上で具体的なタスクをこなす形式で出題されます。
そのため、MOSの勉強法が分からずに困ってしまっている方が非常に多いです。
こちらの記事では、MOSの難易度や勉強方法、具体的な対策方法についてお伝えしていきます!
MOSの難易度は決して高くはない
MOS試験の合格率は他の資格試験に比べると高めです。
試験は何種類かありますが、どの試験も概ね60%~80%の合格率で推移しているため、かなり合格率は高いでしょう。
また、合格ラインも約7割であるため、完璧な知識は要求されません。
パソコンが苦手な人であっても、しっかりと丁寧に勉強すれば学歴や年齢を問わず合格できる試験です。
合格率はスペシャリストで約80%・エキスパートで約60%
公式に合格率は公表されていないものの、MOSスペシャリストの合格率は約80%、MOSエキスパートの合格率は約60%と言われています。
つまり、受験者の半数以上は合格しているのです。
また、パソコンスクールに通った場合の合格率は90~95%にまで高まると言われており、初学者でも安心して勉強を始めることができます。
パソコンスキルがほとんど無い人や、苦手意識を持っている人はパソコンスクールなどを利用して勉強すると良いでしょう。
合格基準点はおおよそ70%の正解
MOS試験の合格基準は1,000点満点中700点以上と言われています。
ただし、必ずしも700点が合格基準点になるわけではなく、エキスパートレベルになると700点より低くても合格となることがあります。具体的には、500点台後半でも合格となった回があります。
合格基準が700点以上と高めに設定されていますが、3割は間違えても合格できる試験であるため、テキストや予想問題を解く過程で重要な論点などをしっかりと押さえれば、十分に合格基準点に到達できるでしょう。
合格に必要な勉強時間は個人差が大きい
MOS合格に必要な勉強時間は、パソコンを使い慣れているかどうかや、これまでの経歴等によって個人差があります。
ただし、普段から仕事などでExcelやWordを使っている人でも、全く試験対策をせずに受験して合格するのは極めて難しいです。
その理由は、ExcelやWordの機能は非常に多く、日頃の業務ですべての機能に精通できるようになるのは稀だからです。
なお、目安となる必要な勉強時間は以下の通りです。
-
Excel初心者の場合80時間
-
Excel経験者の場合40時間
つまり初心者の場合、期間にすると2~3ヶ月程度になります。
MOSの勉強時間の詳細は下記の記事をご覧ください。
スペシャリストとエキスパートの2区分がある
MOS試験にはスペシャリストとエキスパートの2つの区分があります。
試験区分 | 試験内容 |
---|---|
スペシャリスト | 一般レベルで、難易度は比較的低い |
エキスパート | 上級レベルで、さらにPart1, Part2に分けられる |
一般的な業務を行う上で必要なWordやExcelのスキルを身に着けたい場合には、「MOSスペシャリスト」の受験がおすすめです。
スペシャリスト試験は難易度が低く、基本的な操作方法が問われるため初心者からでも気軽に合格を目指すことができます。
スペシャリストの場合はPowerPoint・Access・Outlookの試験も存在するため、自分がスキルを高めたいソフトの試験を選ぶと良いでしょう。
試験科目 | スペシャリスト | エキスパート |
---|---|---|
Word(文書作成ソフト) | Word 2019 | Word 2019 エキスパート |
Word 2016 | Word 2016 エキスパート | |
Word 2013 | Word 2013 エキスパート Part1・Part2 | |
Excel(表計算ソフト) | Excel 2019 | Excel 2019 エキスパート |
Excel 2016 | Excel 2016 エキスパート | |
Excel 2013 | Excel 2013 エキスパート Part1・Part2 | |
PowerPoint(プレゼンテーションソフト) | PowerPoint 2019 | - |
PowerPoint 2016 | - | |
PowerPoint 2013 | - | |
Access(データベース管理ソフト) | - | Access 2019エキスパート |
Access 2016 | - | |
Access 2013 | - | |
Outlook(電子メール・情報管理ソフト) | Outlook 2019 | - |
Outlook 2016 | - | |
Outlook 2013 | - |
Wordスペシャリストの内容
Wordスペシャリスト試験では具体的に「文書の表示の変更」「インデントの設定」「表の作成」「テキストボックスの挿入」などの機能について問われます。
ほとんどが基本的な機能と操作になりますが、使ったことがない機能も出題される可能性があります。
そのため、慣れていても対策は慎重に行いましょう。
Excelスペシャリストの内容
Excelスペシャリスト試験の場合、具体的には「テーブル」「関数」「グラフ」の機能に関する課題が出題されます。
こちらも、表計算をする上で基本的なスキルが出題されます。
普段Excelをよく使っていて馴染みがある人であれば、問題なく対応できるでしょう。
スペシャリスト試験の内容は以下の記事をご覧ください。
エキスパートの内容
MOSエキスパートはスペシャリストよりも上級者向けの試験です。
社内での文書管理、データ集計などの組織内で必要とされる作業に関するWordやExcelの高度な使用方法が問われます。
組織全体のことを考えた活用を意識しなければならず、難易度はかなり上がります。
エキスパート試験では、単に事務作業をスムーズにするだけでなく、「業務そのものを改善する」という高度な内容までが問われる試験なので、しっかりと対策をしておかないと合格は難しいでしょう。
エキスパート試験の内容は以下の記事をご覧ください。
果たしてMOSは簡単か?
MOSが簡単かどうかは各々のパソコンスキルによります。
MOS試験の合格率は60~80%で、合格までに必要な勉強時間は40~80時間程度です。
例えば、同じくパソコンについての知識も問われるITパスポート試験では、合格率が約50%で、合格に必要な勉強時間が100時間程度です。ITパスポート試験などの他の資格に比べて、MOSは難易度は低く簡単な試験と言えます。
MOSはそもそもマイクロソフトオフィスの利用能力測る試験であり、専門性を問う試験ではありません。
マイクロソフトオフィスは世界中で幅広く使われることを想定して設計されているため、MOS試験がある程度勉強すれば合格できるレベルというのは適切でしょう。
「簡単だから取得する意味がない」という人もいますが、全くそんなことはありません。
MOSは多くの企業で活用できて取得も簡単であるからこそ取得すべき資格です。
事務職を目指す上で「パソコンスキルはありません」という状態だと困るので、ぜひ前向きに取得を目指しましょう。
MOSの勉強法を詳しく解説
MOS対策法としては、独学・パソコン教室に通学する・通信講座を受講するの3通りの勉強法が考えられます。
この中でどの勉強法を選択したとしても、合格したいMOS試験日を明確に定めて目標を設定し、短期合格を目指して勉強することが大切です。
試験日を決めて学習スケジュールを立てる
自分が試験を受ける日を決めておくと学習スケジュールが立てやすくなるため、オススメです。
MOSの試験には、全国一斉試験と随時試験の2つの受験形式があります。全国一斉試験は毎月1~2回・日曜日に行われ、会場はパソコン教室などです。
一方で、随時試験は週1~2回試験を実施する教室も多く、中には毎日試験を実施している教室もあります。
随時試験は試験の10日前まで申し込みが可能であるため、勉強の進み具合を見ながら調整することも可能です。
随時試験を選択すればほぼ毎日でも受験が可能であるため、試験日が未定のままだと勉強がダラダラと先延ばしになってしまう可能性があり、注意が必要です。
そのため、合格を目指す時期を明確に設定しておくべきです。
スペシャリストから受験するのが普通
MOS試験はスペシャリストとエキスパートという2つのレベルの試験が設定されています。
スペシャリスト試験では基本的な操作方法が問われるため、初心者からでも合格を目指すことができます。
パソコンスキルに自信が無い人やExcelなどに精通していない人は、まずスペシャリストから受験しましょう。
なお、スペシャリストの方が普段のオフィスワークではよく使うツールが主に出題されるため、実は実用的なのです。
一方、エキスパートはWordやExcelの上級者向けの試験となっています。
エキスパート試験は単に作業を円滑にするだけでなく、業務そのものを改善するという思考力までが問われる試験であるため、スペシャリストよりもかなり難易度は上がります。
そのため、基本的にはMOSスペシャリストから受験するのがおすすめです。スペシャリストに合格してからステップアップとしてエキスパートの合格を目指すと良いでしょう。
テキストはしっかり選ぼう
分かりやすいテキストを使うことで、効率的な学習が可能になり、短期合格に近づきます。特にMOSを独学で勉強する場合には、テキスト選びはとても重要です。
過去に他のIT系の資格を取ったことがあるなど、パソコンやITに関する勉強をしたことがある場合には、自分に合ったテキストを選べば問題無いでしょう。
テキストを購入する際に、自分好みのレイアウトであるかなどを少し気を付ければ基本的には大丈夫です。
ただし、初学者の場合はいきなり経験者向けの難しい参考書を使うと、基本的な操作や機能等は知っている前提でテキストが進んでいくため、挫折につながってしまいます。
自分のレベルに合わせたテキストを使うことが重要です。
MOS2019とMOS2016の違いに気をつける
MOS2016とMOS2019のようにバージョンが違う試験があるため、どちらを受験するかによって選ぶテキストが異なる点も注意が必要です。
MOSはWordとExcel、スペシャリストとエキスパート、2019と2016など紛らわしい試験区分がいくつも存在します。
そのため、自分が受験する試験を事前に確認し、間違いがないようにテキストを購入しましょう。
同じシリーズの教材を揃える
資格試験の勉強をする際には、できるだけ同じシリーズの教材で統一するようにしましょう。
同じシリーズの教材を使うことでそのテキストの特徴や構成を把握した状態で勉強ができるため、バラバラのシリーズの教材を使うよりもかなり効率が良くなります。
また、異なるシリーズの教材を使うと内容に重複や漏れが生じたり、それぞれの教材で説明の仕方が違うことが原因で、一度理解したはずの内容でも混乱してしまう恐れがあります。
そのため、特段の理由がなければ同じシリーズのテキストを使いましょう。
まずは1週間でテキストを読む
おすすめは、勉強開始後の最初の1週間でテキストを一通り読むことです。
初学者の場合やじっくりと基礎を固めたい人の場合は、1週間以上かけてテキストを読んでも良いでしょう。
この際、できれば練習問題付きのテキストを使用して、練習問題を解きながら読み進めましょう。こうすることで、テキストの内容を理解できているか確認しながら学習が進められるため効率的です。
テキストの読み込みと問題に触れることを並行して進めれば、インプットとアウトプットが同時に行えるため理解度が高まるのです。
また、テキストを初めて読む段階では当然分からないところが出てきます。序盤は分からない論点と遭遇してもあまり気にせずに読み進めるようにしてください。
最初の段階ですべてを理解する必要はなく、全体像や基本的な操作を理解することを心がけるべきです。
2周目以降にじっくりと読み込むことで細かな部分の理解も自然と追いついてくるため、不安に思う必要はありません。
テキストの分からなかった箇所を中心に3回以上は繰り返し読み、目立った疑問点などがなくなった段階で演習に着手すると良いでしょう。
勉強の初期に毎日勉強することを習慣化できると、その後もストレスなく勉強していけるでしょう。
次第に模擬問題演習も取り入れる
MOS試験では過去問は公開されていません。
MOS試験では、コンピュータにより同一レベルの違う試験問題が受験者にランダムに割り振られているからです。
そのため、アウトプットをこなすためには過去問に類似した模擬体験テキスト等を使用して実践的な問題に数多く触れることが重要です。 実践的な問題にできるだけ触れておけば、本番でも対応できるスキルが身に着きます。
また、模擬テキストを解く前に通信講座やパソコン教室等で勉強することも大切です。
40分・9割の実力を目標に
MOSは試験では、テキストの模擬問題と似た問題や解き方が同じ問題が頻繁に出てきますので、模擬問題は何回も繰り返し解いておくと良いでしょう。
中には「何回も解くと解き方を覚えてしまうから意味がない」という意見もありますが、勉強の序盤では解き方の「ルール」を覚えることが特に重要です。
試験本番は50分の試験時間で7割以上の得点が出来れば合格となります。
そこで、模擬問題練習の段階では40分の試験時間で9割の得点を目指して勉強すると良いでしょう。
練習でこのレベルまでスキルを高めることができれば、十分に合格できる実力が身に着いていると言えます。
合格者の中には「模擬試験問題の方が、本番試験の問題よりも難しい」という意見も多いため、ぜひ練習の段階から高いレベルを目指してみてください。
試験当日気をつけるべきこと
こちらのトピックでは、MOS試験当日に気を付けるべき点をお伝えします。
時間配分と問題を解く順序は重要
試験には制限時間があるため、時間配分はとても重要です。
受験者の中には「思わぬ難問で時間がかかってしまい、制限時間以内に解くことができなかった」という人もおり、これは非常にもったいないです。
合格に必要な得点はあくまで7割であるため、完璧は求められません。
そのため、難問が出たり処理過程が多く面倒くさい問題にてこずった場合は、一旦落ち着いて「急いで解くべき問題かどうか」を冷静に考えてみましょう。
分からなければ、一旦その問題ごと飛ばしてしまい、解ける問題を先に解いてから戻ってくる方法がオススメです。
残りの時間を使って落ち着いてもう一度チャレンジすることもできるため、一旦パスしてしまうことも戦略として考えておくと良いでしょう。
そこで、難問や奇問が出ても落ち着いて対応できるように事前に練習をしっかり積んでおき、取捨選択のタイミングや問題ごとの時間配分の調整を行っておきましょう。
本番は緊張するため、様々な事態を想定しておくと安心です。
最後まで粘って解答しよう
どうしても分からない問題や手の出ない問題があっても、できる問題をしっかり回答して最後まで諦めずに粘るように心掛けましょう。
諦めてしまうと非常にもったいないので、自分の知識を総動員して問題に取り組むべきです。
ちなみに、試験時間終了後はすぐには退出できず、試験結果がその場でプリントアウトされます。
点数の発表を楽しみにするくらいの心構えで最後まで粘って取り組み、解答や見直しをすると良いでしょう。
また、日頃の練習の段階でも「本番だったらどうするか」をイメージしながら問題に取り組むように心掛けましょう。
オススメのMOS対策テキスト
MOSの試験対策にオススメの参考書を紹介していきます。
おすすめは「MOS Excel・Word 365&2019 対策テキスト&問題集」
MOSのテキストと問題集は多数市販されているため、自分の分かりやすいと感じる教材を選ぶと良いでしょう。
数多くあるテキストの中でも、富士通FOM社の「MOS Excel 365&2019 対策テキスト&問題集」・「MOS Word 365&2019 対策テキスト&問題集」のシリーズは最新版の2019年のワード試験に対応しており、模擬テストも収録されているため過去問を入手できないMOS試験の対策をする上では非常に有益です。
このテキストは、MOS試験の内容を1冊でカバーできる上に模擬問題を通じて実戦力や本番での対応力を養うことができます。
さらに、新しいMOS 2016の試験形式であるマルチプロジェクにも対応しているため、試験の形式にも慣れることができます。
独学で勉強する際に教材選びで迷った場合は、このテキストを購入すると良いでしょう。
パソコン教室に通うのもアリ
あまりパソコンを使い慣れていない人やマイクロソフトオフィスを使ったことがない無い人は、無理に独学で進めるのではなくパソコン教室に通うことをオススメします。
MOSで扱うパソコン操作は、自分で勉強するよりも人から教えてもらったほうが効果的です。
また、独学で新しい機能を使いこなすのは困難であるため、パソコン教室に通った方が試験対策がしやすいです。
そのため、試験勉強にかかる時間も少なく済み独学より勉強の負担が軽くなるでしょう。
パソコン教室に設けられている個別レッスンを受講することで、勉強がよりはかどるため、確実に合格を目指したい人は個別レッスンを検討しましょう。
例えば、ハロー!パソコンスクールでは1レッスン60分のMOS講座を1,500円で提供しています。
他にも、AVIVAなどのパソコン教室では様々な講座を開講しているため、必要に応じて受講しましょう。
通信講座の受講も検討の価値あり
「近くにパソコン教室がなくて通えない!」という人は、通信講座の利用を検討すると良いでしょう
MOSの通信講座を開いている会社の中でも最もおすすめするのがヒューマンアカデミーの講座です。
ヒューマンアカデミーのMOS講座はコスト面や学習サポート面の充実に加えてパソコン初心者向けサービスもあります。
ヒューマンアカデミーのMOS講座は1日当たり112円から学ぶことが可能です。また、受講期間中なら映像見放題であるため何度でも繰り返し復習することができ、合格に近づくことができるでしょう。
MOS合格までの具体的なスケジュール
MOSはどのようなスケジュールで勉強していくべきかを紹介します。
初心者なら2ヶ月前から勉強を開始しよう
MOS合格するためには、初心者の場合約80時間程度の勉強が必要です。
一日平均1.5時間程度勉強できると仮定すると、約2ヶ月で合格できる計算になります。
もし勉強が順調に進み、2ヶ月以内に合格できそうであれば当初の目標よりも早い時期の受験を検討しても良いでしょう。
そのため、まずは2ヶ月後の試験に合格するという目標を立てておき、状況に応じて目標を早めるなどの微調整をするようにしてください。
勉強せずに合格するのは難しい
普段仕事でWordやExcelを使っており、パソコンスキルに自信がある人の中にはMOSの試験対策をせずに臨んでしまう人もいます。
しかし、MOSで出題されるタスクは必ずしも普段仕事で使っている機能だけとは限りません。
マイクロソフトオフィスには非常に多くの機能があるため、知らない機能がたくさんあるのです。
そのため、油断して試験対策を十分に行わない受験者は、知らない分野が出てきたときに試験本番で面食らってしまうことがあります。
つまり、勉強せずに合格するのは非常に困難であると言えるでしょう。
WordやExcelの使用経験があるからといって過信せず、短期間で確実に合格するという意気込みで勉強しましょう。
独学のメリット・デメリットをチェック
独学のメリットは以下のようなものが挙げられます。
-
自分のペースで勉強ができる
-
講座などと比べると費用がかからない
一方で、デメリットは以下のようなものが挙げられます。
-
わからないところを人に聞くことができない
-
勉強や教材選びも自分次第で非効率的になってしまいがち
-
モチベーションを保つのが難しい
-
勉強スケジュールの管理も行わなければならない
これらのメリット・デメリットをしっかりと把握することが大切です。
独学の場合気をつけたいこと
MOSを独学で勉強する上で気をつけるべきことは何があるでしょうか?
学習スケジュールの管理が難しい
独学する場合は自分でスケジュール管理をしなければなりません。
自分でスケジュールを立てると、実現不可能なスケジュールの組み方をしてしまったり、当初の予定が崩れてしまい演習が不足してしまったりすることがあります。
その結果、十分な演習ができずに試験を受ける前から絶望的な状況に陥ってしまうことが少なくありません。
特に、MOSは合格率が高いため、普段からWordやExcelを使用している人は自分のスキルを過信してしまいがちです。
「そこそこ勉強しておけば合格できるだろう」と甘く考えて対策を怠り、結局不合格になるというケースも多いため注意しましょう。
モチベーションの維持もポイントに
独学ではモチベーションの維持にも注意を払わなければなりません。
MOSは合格率が高いとはいえ、合格のためには数ヶ月の勉強時間は必要です。
そのため、モチベーションをうまく維持しながら継続して努力する姿勢は重要です。
また、独学の場合は一人で勉強を進めていくことになるため、一緒に合格を目指すライバルや仲間が存在しません。
気軽にMOSの悩みを話せたり、情報交換することができないため、モチベーションの維持が難しい面があります。
また、パソコンの操作に慣れていない人やマイクロソフトオフィスを使った経験が浅い人は、簡単には理解できずに知識が身に着かない分野が出てくるでしょう。
独学では、苦手分野を勉強する際に挫折してしまい、そのままフェードアウトしてしまう危険性がある点に留意しましょう。
そもそも独学が向いてるか確認しよう
独学が向いている人は、以下のような特徴があります。
-
合格までに時間制限がない人
-
自分で自分の予定管理ができる人
-
わからないところがあっても自分で調べて解決できる人
-
モチベーションの管理も一人で行える人
この中のどれにも当てはまらない人は独学で進めると挫折してしまう恐れがあります。
独学が向いている人
すでにIT・PC関係の資格に合格している人
すでにパソコンやIT関連の資格を取得している場合はMOSの対策もスムーズである場合が多く、独学でも対応が可能でしょう。
具体的には、P検やITコーディネーターなどの試験に合格していると高いパソコンスキルが身に着いているため、MOSの勉強もスムーズに行くことが多いです。
また、普段の仕事でWordやExcelを使用することが多い人の場合も比較的独学で対策しやすいでしょう。
既に事前知識があり、パソコンスキルに自信がある人は独学で挑む価値はあります。
難関試験の独学合格経験者
他の難関資格を独学で掴み取った経験のある人は、勉強することが苦にならないケースが多いため独学に向いています。
勉強することに慣れており、「どのくらいのペースでインプットをすれば良いか」や、メリハリをつけた勉強法が身に着いています。
また、試験直前期の焦りなどの精神的な面でも様々な経験をしているため、独学のハードルがかなり下がっていると言えます。
なお、難関資格試験に限った話ではなく、大学受験などで自力で実力をつけて合格したという経験がある人も、このケースに当てはまります。
つまり、勉強慣れしていて、普段の生活に勉強を取り入れることが苦にならない人は独学に向いているのです。
MOS合格のためのコツ
こちらのトピックで、MOSの受験で成功するためのコツをお伝えしていきます。
復習ノートで知識をまとめて整理しよう
過去問や問題集を解く際には、自分で復習ノートを作ると良いでしょう。
なお、MOS試験の勉強はパソコンを使いながら勉強する場面が多いため、紙のノートにこだわる必要はありません。パソコンのメモ機能を利用してまとめておくと良いでしょう。
自分の解答をノートに全て貼り付けて、間違えた箇所に解説を書き込んでおくと、後々復習するときに便利です。
復習用のノートでは知識をまとめることを意識して、後々見返すことを想定して作成しましょう。
勉強サポートアプリでスキマ時間にも勉強できる
現在では、スマートフォンなどでMOS対策に使えるアプリが存在します。
これらを上手く活用することで、通勤中の電車・バスの中での隙間時間を利用した勉強ができるようになります。また、わざわざ重い紙媒体の参考書を持ち運ぶ必要がなくなるといったメリットもあります。
具体的には、次のアプリがオススメです。
- MOS一般対策
最も人気なMOS対策アプリの一つです。
パソコン教室の現役講師が作成したアプリで重要なポイントを絞った内容が掲載されているので、隙間時間でも非常に効率的に勉強できます。
- エバーノート
エバーノートはメモ機能アプリです。
端末間でメモが同期できるため自宅でパソコンからメモした内容を手軽にスマートフォンなどで確認できるため、隙間時間を使って復習するには最適なアプリです。
- YouTube
YouTube上でMOS試験対策に関する動画もいくつかアップされていて、かなり役立ちます。
動画で勉強することで操作方法もわかりやすいので、うまく活用できれば非常に効率的な勉強が可能です。
自信がない場合は通信講座の利用もおすすめ
MOSの勉強に自信がない方や、確実に1回で合格しなければならない方であれば、独学にこだわるのではなく通信講座を利用するのがオススメです。
また、パソコンスキルがほとんど無く一人でテキストを読む自信がない人、パソコン教室に通う時間が無い人は、特にMOS対策用の通信講座を受講すると良いでしょう。
通信講座の教材は初心者でも分かりやすい構成となっているため、不安がある人はぜひ通信講座を利用してください。
通信講座のメリットとデメリットは?
通信講座のメリットは「独学に比べると圧倒的に学習効率が優れていること」と「分からない問題があったときに気軽に質問ができること」です。
パソコンに自信がない人は勉強の過程で不安が多くあるため、そのような不安を解消できる点が大きな強みです。
一方で、デメリットは「高い費用がかかること」です。
通信講座を利用すると、数万円の受講料がかかってしまう点には注意が必要です。
通信講座に向く人・向かない人がいる
通信講座に向く人は「与えられた教材をしっかりやり切れる人」や「講師の指示を理解し、素早く実行できる人」です。
教材が優れていても、やりこなせないと意味がありません。
そのため、講師の指示を理解して教材をしっかりこなせる人は通信講座の受講が向いているでしょう。
一方で、通信講座に向かない人は「別の参考書や講座などあらゆるものに手を出してしまう人」です。
様々な参考書などに手を出しても、つまずくポイントは一緒です。
そのため、一つの教材や講座をフル活用できない人は通信講座を利用しないほうが良いでしょう。
MOSの勉強がはかどらないときのチェック事項
MOSの試験になかなか合格できなかったり、MOSの勉強が上手く進まなかったりする場合の原因と対策をお伝えしていきます。
古い模擬問題にしか対応できていない
古い模擬問題を解いても、最新の試験傾向などを押さえた対策ができていない場合が多いため非効率的です。
そのため、新しい出題形式に対応している模擬問題を解くように心掛けましょう。
特に、MOS2013等を受験する場合は、古い模擬問題ばかり解いていないか注意が必要です。
最新の試験情報を集めることが重要です。
「わかる」ではなく「できる」まで勉強しよう
問題を解いたあとに、自分でできるようになるまで理解しましょう。
問題を間違えた時に、模範解答を見て「わかったつもり」になって勉強をストップしてしまう人がいますが、この勉強方法はオススメできません。
「わかる」と「出来る」ことは似ていますが違います。
MOS試験では「出来る」ことが求められるので、ただ分かっているだけでは足りないのです。
そのため、徹底的に自分で手を動かして、何も見ずにパソコン上で解けるようになるレベルを目指しましょう。
解説を読んだだけでは本番で対応できないケースが多いので、必ず自力で操作できるレベルまで鍛えるべきです。
ケアレスミスにも注意
ケアレスミスをしたときに「ついうっかりだから心配ない」「運の悪いミスだから仕方ない」と、軽視してしまう人がいます。
しかし、ケアレスミスは事故ではなく確実な実力不足であることを理解しましょう。
ケアレスミスをしない人は、ケアレスミス対策を終えた状態で本試験に挑んでいるため、本試験でもつまらないミスを犯しません。
そのため、ケアレスミスが多い場合は練習の段階からミスをするたびに原因をしっかりと分析するべきです。
ケアレスミスをカウントして分析まで行うことで、自分のケアレスミスの傾向を把握でき、適切な対策ができるようになります。
MOS試験では全体の3割以上を間違えてしまうと不合格になってしまう試験です。
パソコンのタイプミスを含めたケアレスミスを防ぎ、着実に得点を重ねられるような対策を心掛けていきましょう。
MOSの勉強をするメリットは多い
マイクロソフトオフィスのスキルは実務に直結
MOSの勉強をすることで、WordやExcelを円滑に使うことができるようになり、事務スキルの向上に直結します。
そのため、現在事務職の人が多くのメリットを享受できるのはもちろん、就職や転職を目指している人もMOSを取得することで事務スキルをアピールできるようになります。
MOSに合格できるようになるレベルになると、事務作業を行う際に自分が使いたい機能を円滑に使用できるため、仕事上のストレスも軽減できます。
勉強自体のメリットも大きい資格
MOS試験は例え一度で合格できなくても、勉強の過程で身につけたWordやExcelのスキルを役立てることができます。
合格という結果が出ていなくても、自分のパソコンスキルが向上していくことを考えれば、十分に受験するメリットはあります。
つまり、資格の特性上「合格する」よりも「勉強の過程でしっかりスキルを身に着ける」方が実務に生かしやすいと言えるでしょう。
履歴書に書いても恥ずかしくない信頼性のある資格
MOS資格は認知度も社会的な信用度も高い上に、仕事上のスキルにも直結します。
MOSはマイクロソフト公式が認定している資格で国際的な信用度も高いことから、履歴書に堂々と書くことができる資格なのです。 そのため、就職や転職を目指す選考の場や、社内で昇進を目指す際にも評価されやすいです。
また、社内で様々な人から頼られるようになるため、モチベーションの向上にも役立つでしょう。
MOSの勉強法法や対策のまとめ
MOSの勉強方法や対策のまとめ
- 自分に合ったテキストを使い、問題演習を多くこなす
- アプリなどを利用して隙間時間も活用する
- 独学の自信がなければ、無理せずに通信講座やパソコン教室を利用する
- 受験日を明確に決めて学習スケジュールを管理する
MOSを取得することで様々なメリットがあるため、事務スキルを高めたい人やITの見識を高めたい人は、ぜひMOSの取得を目指してみてください。
そこまで難易度は高くないため、パソコン初心者の人でも合格を狙いやすい資格です。
通信講座やパソコン教室もあるため、自分に合った勉強方法でコツコツと頑張っていきましょう。
ぜひMOSを取得して自分の価値を高めましょう!