MOS試験の合格点は?WordやExcelなど資格ごとの難易度まで徹底解説!
「MOS試験の合格基準や合格点ってどれくらいなの?」
「MOS試験ってどのような試験科目があるの?」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
今や、パソコンを利用せずにデータ管理や労務管理などをしている企業はほとんどないでしょう。
WordやExcelは社会人として生きていく上で必須のスキルとも言えます。
MOS試験はWordやExcelなどの能力を見る試験ですが、合格点や合格基準はどうなっているのか、気になりますよね。
こちらの記事では、MOS試験の合格点や科目ごとの難易度などについて解説します!
MOS試験の合格点などについてざっくり説明すると
- 変動はあるものの、およそ7割の得点が合格ラインになることが多い
- 普段の勉強では9割の出来を目指すと良い
- 難易度やソフトごとに、1科目だけの受験なども可能
- 40~80時間の勉強をこなせば、合格ラインに到達できる
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MOS試験の合格点は70%の得点?
MOS試験には、スペシャリストと更に上級のエキスパートという二つのレベルが設定されています。
試験では、WordやExcelの運用能力が試されます。
スペシャリスト試験ではwordとExcelの他にもPowerPoint・Outlook・Accessの試験もあり、かなり出題は広いと言えます。
実際には1,000点満点中700点が合格基準点となることが多いです。
合格基準点は変動することも
MOS公式サイトでは 「いずれも1,000点満点で550~850点の得点が合格基準の目安となる」 と公表しています。
しかし、MOS試験新バージョン実施開始直後は試験の難易度が不明確なので、この試験の合格基準点の範囲で合格点が決まります。
過去には、MOS2007のエキスパートの難易度が非常に高かったため、レベル調整のために550点が合格ラインとされたこともありました。
しかし、近年ではほとんどの試験で合格点は700点以上の得点となっており、特段の事情がない限りは700点が目安となるでしょう。
900点を目指す気持ちで受験してみよう
700点とれば合格できる試験であるため、決して満点は求められません。
そこで、しっかりと正解できる問題をミスなく正解し、つまらない失点をしないように心がければ合格できる試験と言えるでしょう。
試験の最初に試験問題数を把握して、「何問までなら間違えても7割に届くのか」を意識しながら問題を解くと、落ち着いて解答できます。
試験対策上は完璧を求めるのではなく、自分の解ける問題をしっかり解いて9割を目指すくらいの気持ちで取り組むと良いでしょう。
MOSの試験制度
MOS試験にはMOS2013とMOS2016の2つがありますが、迷ったら最新版の方の試験を受験することがおすすめです。
なお、「MOS 365&2019」ではスペシャリストという名称はアソシエイトに変更されている点には注意しましょう。
MOS試験では実践的なwordやExcelの使用方法が問われ、具体的にはwordの試験の場合は決められたファイルや文書を仕上げることが求められます。
また、excelの試験ではグラフの作成や文字の装飾、表作成、写真や図の挿入などのタスクに関する出題が多いため、基本的な内容については確認しておきましょう。
一部の問題ではエクセルの計算式を覚えることも必要になるため、忘れずに押さえておきましょう。
なお、試験問題のタスクはパソコン上でこなしていきます。
受験のチャンスは多い
MOSの試験には全国一斉試験と随時試験の2つの受験形式があります。
全国一斉受験では試験日が決められており、毎月1~2回、日曜日にパソコン教室などで行われています。
随時試験は受験者が試験日と試験会場を選択することができ、週1~2回試験を実施する会場が多く、中には毎日試験を実施している教室もあります。
全国一斉試験と随時試験では試験内容や難易度は変わらないため、自分の勉強の進捗具合は日程との兼ね合いを見て決めると良いでしょう。
このように、受験の回数が多く日程の融通が利きやすい点は大きな魅力と言えます。
合格率は60%~80%
MOSの合格率は公式には発表されていないものの、スペシャリストの合格率は約80%、エキスパートの合格率の合格率は約60% と言われています。
このように合格率は高めであるため、取得しやすい資格と言えるでしょう。
まずはスペシャリスト試験受験して自信を付けて、ステップアップとしてエキスパートを受験するのがおススメです。
1科目からでも受験できる
MOS試験はwordとexcel、スペシャリストとエキスパート、2013と2016と言ったように多くの試験区分があります。
様々な試験区分があるため、仕事上のニーズなどに合わせた受験が可能です。
例えば、「スペシャリスト・ワード・2013」といったように1科目からでも受験することができるため、必ずしもすべてのソフトに精通する必要はありません。
自分の高めたいスキルや仕事上必要なソフトをピンポイントに選ぶこともできるため、気軽に受験できるのです。
試験区分ごとに見ていこう
スペシャリスト
日頃の業務でワードやエクセルで一般的な業務を行う場合には、「MOSスペシャリスト」の受験が向いています。
スペシャリストでは基本的な操作方法が問われるため、初心者からでも合格を狙うことができます。
スペシャリストの場合は、wordとexcel以外にもPowerPointとOutlook、accessの試験も存在します。
Wordスペシャリスト
Wordスペシャリスト試験では「文書の表示の変更」「インデントの設定」「表の作成」「テキストボックスの挿入」などの機能が問われます。
日頃の業務で自然と身に着いているケースも多いため、難易度はそこまで高くありません。
とはいえ、細かい機能まで覚えておくようにしましょう。
Excelスペシャリスト
Excelスペシャリストの場合、「テーブル」「関数」「グラフ」と言った機能に関するタスクが出題されます。
こちらも日頃の業務で既に身に着けていると役立つケースが多いです。
ただし、関数に関しては非常に多くの種類があるため、苦手な人は重点的に対策をしておきましょう。
PowerPoint
PowerPointはプレゼンテーション用のスライド等を作成するソフトです。
マイクロソフトオフィスの一種であり、スペシャリストの難易度でのみ出題されます。
主に問われる内容は以下の通りです。
-
プレゼンテーションの作成
-
スライドの挿入・書式設定
-
スライド・配布資料・ノートの変更
-
スライドを並べ替える
-
スライドをグループ化する
-
プレゼンテーションのオプションや表示を変更する
-
印刷するためにプレゼンテーションを設定する
-
スライドショーを設定する・変更する
このように、プレゼン発表の場で使うためのスキルに特化していると言えるでしょう。
エキスパート
MOSエキスパートはスペシャリストよりも上級者向けの試験です。
組織内での文書管理、データ集計などグループで行う作業などに関するWordやExcelの高度な使用方法が問われ、かなり難易度は上がります。
エキスパート試験は単にWordやExcelの機能を使いこなして作業をスムーズにするだけでなく、業務そのものを改善するという発想まで問われる試験です。
そのため、細かい機能まで把握しておき、応用力を高めておくと安心です。
Wordエキスパート
Wordエキスパートでは具体的には「文書の管理と共有」「高度な機能を使用した文書のデザイン」「高度な機能を使用した参考資料の作成」「ユーザー設定のワード要素の作成」等が問われます。
単なる文書作成だけでなく、様々な工夫をこらした細かいスキルまで求められます。
「文書を見た人が分かりやすいと感じる」ような、細かい機能まで押さえておくと安心です。
Excelエキスパート
Excelエキスパートでは「ブックの管理と共有」「ユーザーの設定の書式やレイアウトの適用」「高度な機能を使用した数式の作成」「高度な機能を使用したグラフやテーブルの作成」等が問われます。
グラフの作成にあたっても様々な形や見方があるため、細かい操作も求められます。
扱う関数の範囲も広がるため、難易度はかなり上がります。
MOS2010
MOS2010では一問一答式で出題されており、一問ずつクイズに解答していくような形の試験形式だったので比較的取り組みやすい試験内容でした。
一問一答であるためわからない問題があってもその後の問題に支障はなく、一問の問題に集中して取り組める点が特徴です。
解きやすさの面だと、MOS2010が最も易しいと言えます。
MOS2013
MOS2013は、ファイル完成型という試験形式です。
現実でよく取り扱うような操作に試験形式を近づけることが目標にされています。
問題を解答しながら1つのファイルを作るような試験であり、完成したタスクをもとに点数がつく試験形式となっています。
そのため、わからない問題が前半にあるとその後の問題で行き詰まってしまいます。
こうなると芋づる式にその後の問題も解けなくなる危険があるため、前半で躓くと非常に危険です。
MOS2016
MOS2016では、マルチプロジェクトという試験形式で出題されます。
これは一回の試験で複数のファイルを完成させていく試験形式で、具体的には4~7問で1つのファイルを作成し、全部で5~7のファイルを作成することが求められます。
それぞれのファイルは独立しているため、一つで誤った操作をしても全体には影響があまりありません。
そのため、MOS2013よりも取り組みやすいと言えるでしょう。
画面も新バージョンに
MOS2016では、画面も従来の試験から変更されました。
MOS2013では、試験全体で成果物を完成させて最終的な成果物のサンプルが画面に表示されていたのに対し、MOS2016では小さなタスクをいくつもこなしていく形式となりました。
この影響もあり、このサンプル画像の表示はされない仕様へと変更されました。
ホームページで新しいバージョンに変更された旨のお知らせが載っているため、見ておくと良いでしょう。
MOS2019
MOS2019では、MOS2016と同様にマルチプロジェクトという試験形式で出題されます。
これは一回の試験で複数のファイルを完成させていく試験形式で、具体的には4~7問で1つのファイルを作成し、全部で5~7のファイルを作成することが求められます。
それぞれのファイルは独立しているため、一つで誤った操作をしても全体には影響があまりありません。
MOS2019では、3Dモデルデータの編集・[変形]画面切り替え効果・スライドズーム機能・新しいExcel関数・手書き入力用インク機能というOfficeの新機能に対応しています。
MOS合格点取得までのスケジュール
MOSの勉強時間は個人差がある
MOSスペシャリストに合格するために必要な勉強時間は、各人のパソコン技能や実務の経験に応じて違ってきます。
目安としては、Word・Excelの経験者の場合は40時間、Word・Excel初心者で実務経験が無い場合は80時間をこなすようにすると良いでしょう。
ただし、日頃の業務でExcelを使っていて自信がある人であっても、全く対策せずに受験しても合格するのは極めて難しいでしょう。
実務では取り扱わないような細かい操作まで問われることがあるため、しっかりと試験対策を行う必要があります。
また、MOSエキスパート試験の合格を目指す場合も、どれくらいの勉強時間が必要かは各人がどれほどパソコンの操作に慣れているかによって差があります。
スペシャリスト試験と同様に、普段の仕事でWordやExcelを使っていて操作に慣れている人であっても、全く対策せずに受験しても合格するのは極めて難しいでしょう。
MOSはどのようなスケジュールで勉強していけば良いのかを、以下で解説していきます。
2ヶ月前かけて対策すれば完成度は高くなる
MOS試験には、初心者の場合であっても約80時間程度の勉強で合格できると言われています。
一日平均1.5時間程度の勉強をこなした場合は、約2ヶ月で合格できる学力が身に着く計算になります。
もし勉強が順調に進んで2ヶ月以内に合格できそうであれば、目安よりも早く受験しても良いでしょう。
前述したとおり試験日程は多く設定されているため、自分の都合に合わせた受験が可能です。
そのため、まずは2ヶ月後の試験に合格するという目標を立てて勉強していくのがオススメです。
「ノー勉」は避けよう
自信があっても全く勉強をしない、いわゆる「ノー勉」は避けるべきです。
「普段仕事でWordやExcelを使っているから試験も大丈夫だろう」と考えてMOSの試験対策をせずに臨んでしまう受験者も一部います。
しかし、MOSで出題される課題や問題は必ずしも普段の仕事で使っている機能とは限りません。
そのため、普段使っていない機能以外に関する出題がされると、試験本番で面食らってしまい冷静さを失い失点を重ねてしまうことになりかねません。
そのため、WordやExcelの使用経験があるからといって自身のスキルを過信せずに、短い勉強時間で確実に合格するという強い意志を持ちながらで勉強すると良いでしょう。
気を引き締めて過去問題などに取り組むように心掛けましょう。
具体的なMOS勉強法を紹介
MOS対策法としては独学で進める・パソコン教室に通学する・通信講座を受講するの3通りが考えられます。
どの勉強法を選択したとしても、合格したいMOS試験日を明確に定めて目標を決め、短期合格を目指して勉強することが大切です。
まずは合格目標日を明確にしよう
MOSの試験には全国一斉試験と随時試験の2つの受験形式があり、全国一斉試験は毎月1~2回、日曜日にパソコン教室などで行われています。
一方で、随時試験は週に1~2回試験を実施している会場が多く、中には毎日試験を実施している教室もあります。
随時試験は試験の10日前まで申し込みが可能であるため、自分の勉強の進捗具合を見ながらギリギリまで受験を考えることができるメリットがあります。
随時試験を選択すればほぼ毎日でも受験が可能であるため、明確な合格時期を設定しておかないと気が緩んで勉強が先延ばしになりがちです。
そのため、「〇月の中旬までには合格する」など、合格目標日を決めておきモチベーションをうまく保つようにすると良いでしょう。
一般的にはスペシャリストから受験する
MOS試験はスペシャリスト・エキスパートという2つのレベルの試験が設定されており、スペシャリストでは基本的な操作方法が問われるため初心者でも気軽に合格を目指すことができます。
スペシャリストの方が難易度は低いものの、普段のオフィスワークではよく使うツールが多く出題されるため実用的なスキルが身に着きます。
一方、エキスパートではワードやエクセルの上級者向けの試験となっています。
エキスパート試験は単に豊富な知識を生かして作業をスムーズにするだけでなく、業務そのものを改善するという発想までが問われる試験です。
いきなりエキスパートを受験しても歯が立たない場合が多いため、基本的にはMOSスペシャリストから受験するのがオススメです。
テキスト選びのポイント
MOSを独学で受験する場合には、テキスト選びはとても重要です。
他のIT系資格を取っていたりしてパソコンスキルに関する勉強をしたことがある人の場合は、自分の好みのレイアウトのものを選ぶなど多少気を付ければ基本的には問題ありません。
しかし、初学者の場合はいきなり上級者向けの難しい参考書を買ってしまうと、基本的な操作や機能等を知っている前提でテキストが進むんでいくため挫折しやすくなってしまいます。
また、MOS2016とMOS2013があるため、自分がどちらを受験するかによって選ぶテキストが異なる点も注意が必要です。
MOSはWordとExcel、スペシャリストとエキスパート、2013と2016など似たような試験区分がいくつも存在するため、しっかりと自分の受験する試験のテキストを選んで購入しなければなりません。
テキストを間違えたり、分かりづらいテキストを購入してしまうと費用が無駄になってしまうので気を付けましょう。
なお、資格試験の勉強をする際には同じシリーズの教材で統一するのが良いでしょう。
同じシリーズで統一しておかないと、勉強する内容にダブりや漏れが生まれてしまい非効率な勉強になってしまいます。
また、それぞれの教材で説明の切り口が異なることで、一度理解したはずのものであっても混乱してしまい勉強が中断してしまう期間を孕んでいます。
口コミを見たり実際に書店に足を運んで現物を見てみるなどして、自分にとってわかりやすい教材を選ぶようにしましょう。
テキストでのインプットから始めよう
勉強開始後は、最初の1週間でテキストを一通り読むことがおすすめです。
初学者の場合は、1週間以上かけてじっくりとテキストを読んでも問題ありません。
一度読んだだけでは当然すべてを理解することはできないため、重要な論点を把握したり学んでいく内容の全体像をイメージできれば大丈夫です。
また、この際にできれば練習問題付きのテキストを使用し、読んだ後に練習問題を解いて理解できているか確認しながら読み進めると効率的です。
テキストを初めて読む段階では、分からない論点や理解できないポイントが出てきてもあまり気にせず読み進めようにしましょう。
全体像や基本的な操作を理解すれば細かな部分の理解も自然と追いついてくるため、一度読んで分からなかったからと言って焦ったり落ち込む必要はありません。
テキストを読んでわからなかった箇所は、それらを中心に3回以上は読み返して、目立った疑問点などがなくなった段階で演習に着手すると良いでしょう。
この学習初期の段階で毎日勉強することを習慣化し、日ごろの生活に勉強を取り入れることができれば理想的です。
模擬問題で実力をつける
MOS試験では過去問は公開されていません。
その理由は、MOS試験では試験問題は受験者ごとにコンピュータにより同レベルの違うタスクが割り振られているため、公開できないからです。
そのため、過去問に類似する模擬体験テキスト等を使用して実践的な問題に触れることが最も効率的なアウトプット方法になります。
このような練習問題に数多く触れておくことが合格を目指すうえで非常に重要です。
また、模擬テキストを解く前に通信講座やパソコン教室等で勉強することも大切です。
過去問に触れることができないかなり異質な試験なので、模擬問題でできるだけ多く触れて本番に慌てずに済むレベルまで練習しておきましょう。
40分・9割がとれたら合格レベル
MOSは試験では、テキストの模擬問題から似た問題が出たり、解き方が同じ問題が出題されたりするので模擬問題は何回も解くべきです。
「何回も同じ問題を解くと解き方を覚えてしまうから意味が無い」という意見もありますが、解き方の「ルール」や「型」を覚えることは学習初期段階では特に重要です。
この「ルール」や「型」に慣れることで得点に直結することもあるため、問題に慣れるためにもこの点は意識するべきです。
試験本番は50分の時間で7割の得点で合格できる試験ではありますが、模擬問題練習の段階ではハードルを上げて40分の時間で8~9割の得点を目指して勉強を目指すと良いでしょう。
実際にこのレベルまで勉強できれば、本試験でも十分合格できる実力があると言えるでしょう。
合格者の意見では、「模擬試験問題の方が本番試験の問題よりも難しい」という意見も多いため、演習の段階ではハードルを上げてくと安心です。
MOSと類似資格試験の難易度を比較
P検3級はMOSとほぼ同難易度か?
P検はITCプロフェッショナル検定協会(P検協会)が主催している試験であり、世界や社会が求める「ITCを活用した問題解決力」を問う検定です。
実務上でも、MOSとともにITリテラシーを高める相乗効果が期待できるため、ダブルライセンスを実現できれば自分の価値を大きく上げることができます。
P検はワープロや表計算のほかにもタイピング、コンピュータの知識や情報通信ネットワーク、情報モラルと情報セキュリティなど総合的なIT知識を問う検定なので、この勉強を通して非常に幅広いIT知識を身に着けることができます。
なお、イメージとしては高等学校の「社会と情報」「情報の科学」と非常に似ているため、受験しやすい点が大きな魅力です。
試験の難易度としてはP検1級が普通、2級がやや簡単、3級が簡単といえるレベルであるため、気軽に勉強を開始できる試験となっています。
MOSスペシャリストはP検3級と同等か、少し簡単と言われるレベルです。
共に取得しやすいレベルであるため、ぜひ積極的にダブル取得を狙いましょう。
ITコーディネータはMOSより少し難しい
ITコーディネータ試験はITコーディネータ協会が主催していている試験で経済産業省の推進している資格です。
経営に役立つIT利活用を実現する人材を育成することを目標にした資格であるため、IT経営に関する知識などが問われます。
ITコーディネータは経営者に対してITを活用した経営改革を提案したり、その上でIT活用の取組を指導しています。
そのため、経営戦略策定や最適なシステム企画の作成、システム導入などシステムを活用する全てのプロセスに関わることができ、非常に広い知識を身に着けることができます。
なお、ITコーディネータ試験はMOSエキスパートよりも難易度は高めと言われており、MOS取得後のステップアップとして狙ってみると良いでしょう。
CAD利用技術者検定はハイレベル
CAD利用技術者検定は2級、準1級、1級に分けられます。
CAD利用技術者試験は、CADと呼ばれる図面作成ソフトのスキルを身に着けているかを見る試験です。
最も簡単な2級を取得すると、3次元CADシステムを利用して機械・製造業系のモデリングが可能になります。
ExcelやWordの運用では画面上が紙面上の作業に限られますが、CADを使えるようになると立体的な設計等も可能になるため、建築物の設計や機械の設計などの製図の作成を行う企業に就職するときは大いに役立つでしょう。
合格率は30%~60%とMOS試験よりも低めで、一般にMOSより難しいと言われています。
MOSを受験するメリットは?
MOSのスキルは就職・転職でも有利
MOSの勉強をすることで、オフィスのソフトを円滑に使用ができるようになり、自分のスキルの向上に直結します。
つまり、就職や転職の採用選考の場において有利になる可能性が高まるのです。
MOSに合格できるレベルになると、パソコンを使う際に自分が使いたい機能はどれかを瞬時に判断できるようになり、業務が非常にスムーズに進みます。
これにより仕事上のストレスも軽減できるため、精神衛生上のメリットもあるでしょう。
履歴書にも自信を持って書ける
MOS資格は仕事上の事務スキルに直結するため、就職や転職・昇進の際にも高い評価をしてもらえる、非常に魅力的な資格です。
どの企業に入っても活用することができて、履歴書にも自身を持って資格取得をした旨を書けるため、大きな武器となるでしょう。
また、様々な職種がある中で事務職の倍率は非常に高く、MOS試験に合格していることで厳しい競争に勝つこともできるようになるでしょう。
今や、パソコンスキルが無い人が事務職に応募しても不採用になってしまう可能性が非常に高いため、できるだけ早い段階でMOSに合格しておくと良いでしょう。
受験するだけでも意味のある資格
MOS試験は、例え一発で合格できなくても勉強したことによるメリットを享受できます。
パソコン使用のスキルがは向上していれば勉強の成果が出ていると考えることもできるため、合格できなくても受験する価値は十分にあるでしょう。
試験の合否にとらわれず、実務でのスキル向上や新たなアプローチの習得を重視する姿勢を身に着けられます。
特に就活などに関しては、「パソコンスキルの習得に自発的に取り組んだ」という過程が非常に重要なので、ぜひ高い勉強意識を持ってスキルの向上に励むようにしましょう。
パソコンが苦手な人でも勉強できる?
これまであまりパソコンを本格的に扱った経験が無い人や、まだ社会人経験が浅い人の中には「自分が勉強してもしっかりと身に着くのか不安」という人も多いと思います。
また、「Excel関数なんて一度も使ったことないよ!」という人もいるでしょう。
勉強にあたって不安はたくさんありますが、MOSはパソコン初心者が勉強しても全く問題なく、むしろ「パソコンに詳しくないから少しでも勉強したい」という人にこそ、受験をオススメします。
前述したように、事務職の採用倍率は非常に高い状況が続いているため、パソコンスキルが無いのに事務職に応募するのは無謀です。
少しでもパソコンに慣れておくためにも、MOSの勉強をしてスキルを向上させておくと良いでしょう。
特に、スペシャリスト試験は合格率も高く取り組みやすい試験なので、市販のテキストや予想問題集を丁寧に取り組めば十分合格を狙うことができます。
また、実際に勉強しておくことで採用面接の場で「少しでもスムーズに仕事ができようにMOSの勉強をしている」旨を伝えれば、伸びしろがあると判断してもらえるケースもあります。
つまり、MOSは年齢に関係なく様々な人に取得メリットがあるため、学習意欲さえあれば誰にもオススメすることができる資格なのです。
できるだけパソコンに対する苦手意識を無くして、前向きな気持ちを持ちながら勉強すると良いでしょう。
独学で挑むべきか講座を利用するべきか
MOSの受験者の中にはパソコンに使い慣れていない人も多いです。
そこで、市販のテキストや予想問題を使って独学で進めていくべきか、受講料を払って講座を利用するべきか悩む人は多いと思います。
結論から言うと、「MOSは独学でも十分に合格を狙える試験だが、自信がなければ無理せずに講座を利用するべき」です。
独立にも講座にもそれぞれメリットとデメリットがあるため、自分の学力や性格なども考慮しながら勉強法を決めるようにしましょう。
独学が向く人
独学が向く人の特徴として、以下のようなものがあります。
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パソコン操作や機械操作が苦にならず、苦手意識が無い人
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分からない問題や操作方法が出てきても自力で調べることができる人
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一人で勉強することに慣れている人
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ある程度の実務経験があって、テキストの内容をすんなり理解できる人
これらのどれかに該当すれば、独学で挑戦する価値はあります。
独学の最大のメリットとしては費用が圧倒的に安く済むことが挙げられるので、「とにかく安い費用で合格を掴み取りたい!」と考えている人は独学を最優先に考えましょう。
ただし、何度も不合格を繰り返してしまうと受験の度に受験料を支払わなければならず、結果として費用が高く付いてしまうこともある点には注意が必要です。
また、勉強のスケジュールを自分のペース配分で決められることも独学のメリットです。
勉強慣れしている人は、普段の生活の中に勉強するルーティンを取り入れることが苦にならず、自然と勉強に着手することができる人が多いです。
そのような人は自分の勉強の進捗を把握することにも秀でているケースが多いため、「今自分は何を勉強するべきか」を冷静に判断することができます。
このように、自発的に勉強に着手できて「自分のペースで勉強したい!」と考えている人も独学で挑戦してみると良いでしょう。
独学のデメリット
独学のデメリットは、分からない操作や機能と遭遇したときに気軽に質問できる相手がいないことです。
パソコンの操作方法などについては、自分で調べるよりも知っている人に聞いたほうが圧倒的に早く解決するため、問題の解決に時間がかかってしまう点は独学のデメリットと言えるでしょう。
また、一人で勉強することに慣れていない人や誘惑に弱く一人だと勉強へのモチベーションがうまく保つ自信がない人も、途中で挫折してしまう可能性が高いです。
自分が独学に向いているのかどうか、壁にぶつかっても自力でなんとかできるかどうかを客観的に分析しながら勉強方法を選ぶようにしましょう。
パソコン教室や通信講座を利用するメリット
まず、MOSの講座を開講しているところは、以下のようなところが代表的です。
-
ユーキャン
-
ハロー!パソコン教室
-
AVIVA
-
TAC
-
KENスクール
これらはあくまで一例であり、この他にも様々なスクールが存在します。
このように、非常に多くのスクールがMOS対策の講座を開講しているため、各スクールの特徴を調べて自分好みの講座を探してみると良いでしょう。
パソコン教室や通信講座を利用する最大のメリットは、分からない問題や操作方法が出てきたときにすぐ質問でき、疑問を解決できる点です。
また、使用する教材も合格のノウハウが詰め込まれている非常に分かりやすいものになっているため、初学者でもスムーズに理解できるでしょう。
これらの教材は市販のテキストよりも学習効率が良いため、何度も繰り返し読み込んで使い倒していきましょう。
また、スクールによっては初心者向けコースや経験者向けコースなど、難易度を分けて講座を開講しているところもあるため、自分のスキルや知識のレベルに応じて講座を選ぶようにしましょう。
このように、パソコンのスキルに自信がない人でも安心して勉強を進めることができる点も、パソコン教室や通信講座を利用するメリットと言えるでしょう。
モチベーションの維持もしやすい
パソコン教室や通信講座を利用すると、当然ながら独学よりも高い費用がかかってしまいます。
しかし、決して安くはない学習費用を支払うことで「この出費を絶対に無駄にしないように頑張る」というモチベーションにつながります。
独学の場合だと最低限の書籍代で済むため、誘惑に負けて勉強を諦めてしまう人が多いのですが、このように高い費用を支払うことがモチベーションの維持にも一役買うのです。
高い学習費用を払うことで得られる学習の質と成果は、長期的に見ればその費用に見合った価値を提供することとなるはずです。
パソコン教室や通信講座を利用するデメリット
このような講座を利用するデメリットとしては、はやり独学よりも圧倒的に費用がかかってしまう点です。
受講料だけで数万円かかってしまう講座もあるため、慎重に選ばなければなりません。
また、講座を利用したからといって確実に合格できるわけではないため、しっかりと講義を受けるのはもちろんのこと、自分自身でも復習やブラッシュアップの作業は欠かせません。
費用を無駄にしないためにも、努力を怠らないようにしましょう。
確実に合格を目指したいならパソコン教室や通信講座の利用がおすすめ
独学と講座利用のメリットとデメリットをそれぞれ解説してきましたが、確実に合格を目指したいのであれば独学はやめておくべきです。
WordやExcelに搭載されている機能は非常に多く、独学ですべてカバーするのは非常に大変だからです。
特に、パソコン操作に詳しくない人やこれまでに本格的な事務処理を行ったことがない人は無理をせずにパソコン教室などを利用しましょう。
また、MOS取得者は事務作業に関しては即戦力として評価してもらえるため、取得するタイミングは早ければ早いほど有利となります。
良質な求人と巡り合うことで自分のその後のキャリアにも大きな影響が出てくるため、独学よりも圧倒的に合格できる可能性が高まる講座を利用することがオススメです。
また、MOSを取得することで他の様々なIT系資格を取得する足掛かりにもなるため、ステップアップを目指してダブルライセンスを狙うモチベーションにもなります。
保有している資格が多いほど自分の市場価値は高まるため、ぜひ様々な資格に挑戦してみてください。
MOS試験の合格点などのまとめ
MOS試験の合格点などについてざっくり説明すると
- 7割が合格ラインだが、普段の勉強では9割を目指そう
- 受験のチャンスは多いので、勉強の進捗を見ながら受験日を決めよう
- 合格率は高い試験なので、どんどん挑戦しよう
- 事務職を目指すためには必須の資格なので、ぜひ積極的に勉強しよう
MOSは事務職を目指す上では欠かすことのできない資格であり、取得しておくことで選考で有利になるなどの多くのメリットがあります。
合格点も700点と、全体の7割の得点なので比較的取得しやすいというメリットがあります。
WordやExcelのソフトごとに受験することもできるため、自分がスキルを高めたい部分に特化して勉強することも可能です。
取得することで損することは無く、今後も高い需要が見込まれる非常に魅力的な資格なので、興味がある人はぜひ積極的に取得を検討してみてください!