MOS資格合格までの勉強時間は？独学・エキスパート・Excelの場合まで解説！

MOS資格に合格するための勉強時間としては、経験者で40時間・初学者で80時間程度の勉強が必要です。

期間としては2週間から〜2ヶ月程度が目安で1日2.3時間程度の勉強を続けていれば合格することが可能でしょう。

もちろん個人差はあり、スペシャリストかエキスパートかでも異なるので以下で詳しく見ていきましょう。

スペシャリストの場合

スペシャリストはエキスパートよりも難易度が低く、初心者でも合格を狙いやすいです。

スペシャリストに合格するために必要な勉強時間は、その人のパソコンスキルやこれまでの経験よって差がありますが、目安としては以下の時間になります。

• Word・Excel初心者の場合は80時間

• Word・Excel経験者の場合は40時間

40時間をこなす場合で、1ヶ月ほどの勉強期間が必要となるでしょう。

ただし、WordやExcelに関して、既に長い経験があり高いレベルで精通している人の場合には、この目安よりも短い勉強時間で合格することも可能です。

Wordの方がExcelより簡単という人もいますが、Wordの普段使わない操作方法や機能についても試験では問われるため、WordもExcelもしっかりと対策をしておくべきです。

そのため、普段の仕事でWordやExcelを使っている方でも、全く試験の対策せずに受験すれば、合格するのは極めて難しいでしょう。

自信がある場合でも、油断せずにしっかりと勉強するようにしましょう。

エキスパートの場合

MOSエキスパートの合格を目指す場合も、どれくらいの勉強時間が必要かはその人のパソコンの経験やスキルによって差があります。

スペシャリストと同様に、普段WordやExcelを使っているからといって、試験対策をせずに合格するのは極めて難しいです。

なお、エキスパートの合格のためには以下のような勉強時間が目安として求められます。

• Word・Excel初心者の場合は80時間

• Word・Excel経験者の場合は40時間

ただし、スペシャリストの受験経験の有無や既に身に着けているWordやExcelのスキルに応じて、目安よりも短い時間の勉強で合格できるケースもあります。

特に、スペシャリストの受験経験がある方は試験の出題形式にも慣れている点が大きなアドバンテージです。

スペシャリストに合格している人はぜひ積極的にエキスパートの合格を狙いましょう。

Word・Excelともに勉強方法は共通

以下では、一般的なMOS試験対策法について解説していきます。

これから紹介する対策法はマイクロソフトオフィス初心者を想定しています。

そのため、マイクロソフトオフィスを使い慣れている人であれば、より短い勉強時間で合格を狙えます。

まずはテキストを読みこもう

まずは勉強開始後の最初の1週間でテキストを一通り読んで、勉強していく内容の全体像を掴みましょう。

初学者の場合であれば、1週間以上かけてじっくりとテキストを読んでも構いません。

読み込みの際には、できれば練習問題付きのテキストを使用して、練習問題を並行して解き、内容を理解できているか確認しながら勉強を進めると効率的です。

また、テキストを初めて読む段階では分からない論点が出てきますが、序盤は分からない論点が出てきてもあまり気にせずにそのまま読み進めるようにしてください。

最初の段階ですべてを理解する必要はなく、まずは全体像や基本的な操作を理解することを優先するべきです。

2周目以降にじっくりと読み込むことで細かな部分の理解も自然と追いついてくるので、分からない論点があっても不安に思う必要はありません。

その後は、テキストの分からなかった箇所を中心に3回以上は繰り返し読み、目立った疑問点などがなくなった段階で演習に着手しましょう。

勉強の初期段階で毎日勉強することを習慣化できると、勉強していく上でかなり有利になります。

模擬問題演習も進めていこう

MOS試験では過去問は公開されていません。

MOS試験では、同じレベルの異なる問題が受験者ごとにコンピュータによって割り振られます。この試験の特性上、過去問を公開することができません。

そのため、アウトプットをこなすためには過去問に似ている模擬問題を解いていくしかありません。

本番での実践力を鍛えるためにも、たくさんの模擬問題や予想問題に触れましょう。

実践的な問題にできるだけ触れておくことで、本番でも対応できる技能が身に着くため、初見の問題でも慌てずにすみます。

市販の模擬問題集は容易に入手することができるため、数多くの問題に触れてみてください。

また、模擬テキストを解く前に通信講座やパソコン教室等で勉強することも大切です。

模擬問題で40分・9割の実力を目標に

MOSは試験では、テキストの模擬問題から似た問題が出たり解き方が同じ問題が頻繁に出きたりするため、模擬問題や予想問題は何回も繰り返し解いておくようにしましょう。

受験者の中には「何回も同じ問題を解いても解き方を覚えるから何度も解く意味がない」という意見があります。

しかし、勉強を始めた頃は解き方の「ルール」を覚えることが特に重要です。

MOS試験本番は50分の試験時間で7割以上の得点が出来れば合格となります。

そこで、練習ではより高いレベルを目指して40分の試験時間で9割の得点を目指して取り組んでみましょう。

練習でこのレベルまで学力を高めることができれば、本番の初見問題でもすぐに解法を導けるようになり、試験に合格できる十分な実力があると言えるでしょう。

合格者の中には「模擬試験問題の方が、本番試験の問題よりも難しかった」という意見も多いため、ぜひ練習の段階から高いレベルを目指しましょう。

MOS資格は取得メリットが多く使い勝手が良い割には、他の資格と比べて難易度は決して高くはない試験です。

合格率はスペシャリストで約80%、エキスパートで約60%となっているため、しっかりと勉強すれば合格することができます。

試験回数も月1回以上設定されているため、受験のチャンスも多いです。

独学だと不安な人はパソコン教室や通信講座も存在するため、自分のやりやすい勉強法で進めていくようにしましょう。

そもそもMOSの試験科目と試験制度は？

スペシャリストではWord・Excelの他にもPowerPointとOutlook、Accessの試験も存在します。

スペシャリストでは基本的な操作方法が問われるため、パソコン初心者でも合格が目指せます。スペシャリストに合格してからエキスパートの合格を目指すと良いでしょう。

なお、「MOS 365&2019」ではスペシャリストという名称はアソシエイトに変更されています。

エキスパートの試験で受験できるソフトはWordとExcelだけで、エキスパートはスペシャリストよりも上級者向けの難易度となっています。

組織内での文書管理、データ集計などグループで行う作業などに関するWordやExcelの高度な活用方法が求められます。

エキスパート試験では単に事務作業をスムーズにするだけでなく、業務そのものを簡素化して改善するという発想までが問われる試験であるため、かなり難易度が高くなっているのです。

1科目からでも受験可能で合格しやすい

MOS試験にはスペシャリストとエキスパート、WordとExcel、2016と2019といったように、多くの試験区分があります。

そのため、受験にあたっては1科目から選択して受験することが可能です。

自分が高めたいと考えているソフトや自分が求められているスキルなどを勘案して、受験する科目を選択しましょう。

そのため、出題範囲が広く多くの試験科目を勉強をしなければならない他の資格試験に比べると、MOSは対策がしやすく難易度も低いと言えるでしょう。

受験機会は多い

MOSの試験の受け方は、全国一斉試験と随時試験の2通りがあります。

全国一斉試験は月1～2回実施され、随時試験であれば街のパソコン教室等でほぼ毎週、試験会場によっては毎日試験を実施しているところもあります。

そのため、年に1回しか試験のチャンスが無い他の資格試験に比べると、MOSは受験のチャンスは多く合格しやすい試験となっています。

とはいえ、目標を決めておかないとダラダラと勉強してしまうため、合格時期を決めて勉強しましょう。

目標に設定した回の試験で合格できるように勉強を進めることで、モチベーションの維持にも役立ちます。

MOSを取得することで様々なメリットを享受できます。

自分のパソコンスキルを高めるだけでなく、就職や転職の選考の場においても武器となるでしょう。

MOS資格は仕事に直結

MOSの勉強をすることで、マイクロソフトオフィスをスムーズに使いこなせるようになり、パソコンスキルや事務スキルの向上に直結します。

「何か就活で武器になるような資格が欲しいなぁ」と考えている学生や、再就職を目指している主婦の方にとってもオススメの資格です。

そのため、現在事務職として働いている人や、就職や転職を目指している人もMOSを取得することで即戦力になれる旨をアピールできます。

MOSに合格するレベルに到達すると、文書作成や表計算などの事務作業を行う際に自分が使いたい機能をすぐに判断できるようになるため、事務処理のスピードが格段に向上し、パソコンを使う業務のストレスからも解放されるでしょう。

受験自体の意味も大きい資格

MOS試験は例え一度で合格できなくても、勉強の過程で身に着けたWordやExcelの知識を役立てることができます。

もちろん合格することが望ましいですが、自分のパソコンスキルが向上していれば勉強した価値は十分にあるため、受験するだけでもメリットを享受できます。

普段の勉強から「実務でどのように生かすか」をイメージすることで、非常に有意義な勉強となるでしょう。

つまり、MOSの勉強をするにあたっては「合格する」という結果を得ることよりも「勉強の過程でしっかりWordやExcelの使い方や知識を身に着ける」方が重要なのです。

履歴書でも恥ずかしくないIT資格

MOS資格は認知度も社会的な信用度も高いため、履歴書にも堂々と書くことができます。

そのため、就活を控えている学生、再就職を目指す主婦、キャリアアップを目指している社会人など、様々な人に取得をオススメできる資格です。

取得することで自分の価値が大きく上がるため、就職や転職を目指す選考の場、企業内で昇進を目指す際にも高い評価をしてもらえます。

マイクロソフトオフィスを使いこなせる人材はどの企業においても貴重な存在なので、履歴書に書いて堂々とアピールしていきましょう。

MOSの勉強方法には独学・パソコン教室の利用・通信講座の利用などが考えられます。

どの勉強法で進めていくべきかは、各人の置かれた状況により異なるため、自分に合った勉強法を選んでください。

独学が可能な人もいる

MOSは難易度が高くないため、独学で合格を狙う事も十分に可能です。

普段の仕事からパソコンをよく使う人や、独学でもWordやExcelの新機能を取得できる自信のある人は、独学で挑戦する価値はあるでしょう。

具体的には、WordやExcelの機能について解説されている参考書などを読みながら、実際にパソコンを操作していくことで実際の作業をインプットすることができるでしょう。

ただし、試験の特性上MOSの過去問は公開されていません。

そのため、自身が行っているテスト対策が試験本番のサンプル問題からかけ離れていないかを確認しながら勉強するように注意しましょう。

他の難関資格を取得した実績があり、独学に慣れている人もMOSを独学で挑んでみると良いでしょう。

通信講座はおすすめ

パソコンスキルに自信が無い人や、独学で進める自信がない人は通信講座の活用がおすすめです。

たのまな、ユーキャン、ナガセキャリアセンター、KENスクール、パソコンスクールISAなどではMOSの通信講座を提供しています。

受講料は19,000円～172,800円とかなり幅が広いため、自分が目指しているレベルや予算などを勘案して決めると良いでしょう。

通信講座では教材が自宅に送られてくるため、自分の勉強したい時間に勉強を進められる点がメリットです。

「良い教材を使って自分のペースで勉強を進めたい」と考えている人は通信講座の利用を検討してみてください。

パソコン教室での対策も効果的

あまりパソコンを使い慣れていない人やマイクロソフトオフィスを使ったことがない無い人で、「分からなかったら人に質問したい」と考えている人はパソコン教室を利用しましょう。

パソコンの操作や機能を理解することは、自分で勉強するより人から教えてもらったほうが効果的であることが多いです。

そのため、パソコン操作などに不安を抱えている人であれば、パソコン教室の利用がベストの勉強法となるでしょう。

また、パソコン教室の個別レッスンを受講することでより勉強がはかどります。

確実に合格を目指したい人は個別レッスンを検討すると良いでしょう。

例えば、ハロー！パソコンスクールでは1レッスン60分のMOS講座を1,500円で提供しています。

他にも、AVIVAなどのパソコン教室で様々な講座を開講しているため、近所のパソコン教室などの資料を取り寄せてみると良いでしょう。

おすすめテキストは「MOS対策テキストWord/Excel 365&2019」

MOSのテキストや問題集は多く市販されているため、容易に入手することができます。

その中でも、特にオススメのテキストは 『MOS Excel 365&2019 対策テキスト&問題集』・『MOS Word 365&2019 対策テキスト&問題集』のシリーズです。

これらのシリーズは現行のMOS試験を網羅しており、模擬テストも収録されています。

貴重な実践問題を解くことができるため、過去問が入手できないMOS試験対策をする上では、非常に有益なテキストとなっています。

さらに、MOS 2019の試験形式であるマルチプロジェクトにも対応しているため、しっかりと活用できれば試験の形式にも慣れることができるでしょう。

市販の教材選びで迷った場合は、このテキストを購入してみてください。

MOSの勉強方法の詳細は下記の記事をチェックしてください。

MOSに合格するためにはどのようなスケジュールで勉強していけばいいのでしょうか？

具体的なスケジュールをご紹介します。

マイクロソフトオフィス初心者の場合2ヶ月での合格プランを立てよう

MOSに合格するためには初心者の場合、約80時間程度の勉強が必要と言われています。

80時間をこなすために一日平均1.5時間程度勉強できると仮定すると、約2ヶ月で合格できるスキルが身に着くでしょう。

あくまで「80時間」や「2ヶ月」は目安なので、もし勉強が順調に進み2ヶ月以内に合格できそうであれば、当初の目標より早く受験しましょう。

MOSは受験のチャンスが多いため、このように自分の勉強の進捗に合わせて受験日を調整できる強みがあるのです。

まずは目安として2ヶ月後の試験に合格するという目標を立てておき、勉強の進み具合を見ながら前倒しの受験を検討すると良いでしょう。

「ノー勉」で合格するのは困難

普段の仕事でWordやExcelを使う機会が多い人や、自身のパソコンスキルに自信を持っている人の中には、MOSの試験対策をせずに本番に臨んでしまう人がいます。

受験にあたり、日頃からマイクロソフトオフィスを使っている人が有利なのは間違いありません。

しかし、MOSで出題されるタスクは必ずしも普段仕事で使っている機能とは限りません。

もし日頃の業務では扱わないような細かい機能の活用が求められた場合、こうした油断している受験者は試験本番で面食らってしまうでしょう。

そのため、Wordやexcelの使用経験があるからといって過信するのではなく、しっかりと試験対策をおこなうようにしましょう。

「短い勉強時間で確実に合格する」という強い意志を持ちながらで勉強することで、確実に合格に近付くことができます。

MOSの試験科目は限られているため、万遍なく勉強する必要があります。

しかし、その中でも重要論点や頻出の問題パターンの勉強は重点的にしておくべきです。

MOS試験は受験のチャンスが多い分、勉強が途中でだらけてしまう人も多いです。

その結果、いつまでも受験を先延ばしにしてしまい、いつの間にかモチベーションを失っていた、ということも有り得ます。

そのため、合格目標の受験回を明確に定めておくことは非常に重要です。

自分で目標を定めた回での合格を全力で目指して、短期集中で勉強することがおすすめです。

短期合格するというモチベーションで勉強しよう

MOS試験の受験チャンスは多いため、いつまでに合格を目指すべきか、明確な目標を設定しにくいです。

そのため、受験しようと思っていても明確なゴールが決められずに、かえって受験を先延ばしにしがちな資格でもあります。

せっかくMOSの取得を検討しているのであれば、エクセル経験者なら2ヶ月、初心者なら4ヶ月の試験勉強期間を目安に合格目標日を定めて、思い立った日から勉強を開始すると良いでしょう。

モチベーションが高い内に明確な目標を定めておくことが非常に重要です。

勉強が予定より早く進んでいる場合には、随時試験の場合試験日の1週間前まで申し込み可能なので、勉強の進み具合に応じて早めに受験することも可能です。

そのため、思い立った日に目標を決め、「短期間で合格する」という強い意志を持ちながら勉強しましょう。

MOSを取得することで、就職や転職の場で有利になるだけでなく、自分の事務作業を効率可できるなど様々な取得メリットがあります。

難易度が低い割には取得メリットが大きいため、非常に魅力的な資格と言えるでしょう。

WordやExcelを一切使わない企業は稀なので、MOSの勉強をすることで得られた知識は間違いなく多くの企業で役立ちます。

特に、就活を控えている学生や再就職を目指している主婦の方などは、勉強時間を確保できる内に勉強を開始しておくと良いでしょう。

Excelに精通している人はどの企業にとっても貴重な人材として扱われるため、多くの人から頼られる存在となれるでしょう。

このように、取得がしやすく多くの取得メリットが期待できる魅力的な資格なので、興味がある人はぜひ前向きに取得を検討してみてください！