P検準2級はどんな検定試験?難易度や履歴書の書き方・タイピング練習法まで解説!
コンピュータや情報処理の分野に興味関心がある人におすすめできる資格の1つにP検があります。
かつてはパソコン検定を呼ばれた検定です。この検定を受験することでどのようなこと学ぶことができるのでしょうか?
コンピューター・情報処理分野の資格は、どのように就職・転職時に活用することができるのでしょうか。
本記事では、その中でも特にP検準2級の試験の概要・難易度・勉強方法や資格の活用方法などについてご紹介していきます。
P検準2級についてざっくり説明すると
- 総合的なICTスキルが身につく
- 就職・転職に役立つ
- 大学・短大によっては入試優遇や単位認定あり
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P検準2級はどんな検定なの?
P検準2級は、民間資格の1つで、以前はパソコン検定と呼ばれていました。
正式には、ICTプロフィシェンシー検定試験といい、総合的ICTスキルを客観的に証明できる資格です。
受験級は、1級・2級・準2級・3級・4級・5級と全部で6級から構成されている試験です。
このP検は、2012年以降中学及び高校の学習指導要綱に準拠した試験で、大学・短大によっては入学試験の時に優遇されたり、単位認定があります。
大学・短大入試ではでは2020年度4月入試で全国452大学、1071の学部で優遇されました。
また、単位認定は2019年度は68大学、144の学部で認定されています。
国内の工業系学科・工業高校では、ジュニアマイスターという制度があります。この制度の対象にP検はなっています。
準2級の得点は4点です。
ほかにも農業系学科に在籍する高校生には、アグリマイスターという制度があり、こちらでもP検は対象資格となっています。
このように、高校生および大学生のうちから、P検は勉強をし受験しておくとよい資格の1つとなっています。
P検準2級の実力は確かなもの
P検は全部で6つの受験級があります。 もしもあなたが、準2級の資格を取得するとどのようなことができるのでしょうか。
P検準2級は、一般企業においてパソコンの応用操作ができるレベルだと言われています。
P検準2級の下の級である3級が社会人として入社時に求められるパソコンスキルのレベルです。
準2級になると、ICTに関して応用的な知識とスキルを持っており、PC接続、通信環境、情報環境を整えるだけの知識も備わっています。
そのため、アプリケーションのインストール、Webサイトの構築、情報に関するモラル、セキュリティなどと幅広く活躍できます。
社会に出た時に必要とされるワードやエクセルの業務を滞りなくできるようになりたいという以外にも、P検はICTのスキルを必要とされる資格です。
そのため、パソコンが好きな人、パソコンに詳しくなりたいという人にもおすすめできる資格といえます。
また、ワープロソフトであるワードや表計算ソフトであるエクセルなどに関していえば、より高いスキルを極めたい、あるいはそれに特化した資格が欲しいという場合は、P検よりもMOS試験がありますので、そちらを受験するのもよいでしょう。
P検準2級の難易度はやや高い
p検準2級の資格を持っている人は、パソコンに詳しいと言えるレベルのICTの知識やスキルを持っていることがわかりました。
それでは資格を取得するために、試験の難易度を見ていきましょう。
P検準2級の受験者層別の合格率を分析
P検準2級の受験者別の合格率を見ていく前に、2018年の4級から1級までの合格率を「大学生を含む社会人」「高校生・中学生」に分けたのが表1です。
- 表1:2018年の4級から1級までの合格率
受験者 | 社会人(大学生含む) | 高校生・中学生 |
---|---|---|
4級 | 89.9% | 67.3% |
3級 | 82.3% | 49.2% |
準2級 | 67.0% | 43.3% |
2級 | 52.7% | 43.8% |
1級 | 33.3% | - |
P検は、5級が難易度がもっとも易しい級で受験級が上に行くにつれて、難しくなります。
上記の表からもわかるように受験級が上に進むにつれて、合格率も下がっています。
次に、2018年度のP検準2級の受験者と合格率だけを抜き出してみていきます。
受験者は、大学生を含む社会人と、中学生・高校生に分かれているほか、P検アプリを使用して受験をした・しないで中学生と高校生の受験生を分けて表にしたのが下記の表2です。
- 表2:P検準2級の受験者と合格率
受験者 | 社会人(大学生を含む) | 中学生・高校生(※「P検アプリ」を使用した場合) | 中学生・高校生(※P検アプリ使用なし) |
---|---|---|---|
準2級 | 67.0% | 43.3% | 74.4% |
これからわかることは、中高生の受験者は、P検アプリを活用した方が合格率が高いということです。
また、表1全体から3級まで8割近くあった社会人の合格率が準2級では7割を切りほどまでに下がっている点です。
このことからもP検準2級に合格するにはしっかりと対策をして勉強をしないといけないことがわかります。
準2級の合格基準点は65%以上の得点
P検準2級に合格するのは、合格基準点があります。何点以上で合格となるのでしょうか。合格点を表にしましたので見ていきましょう。
級 | 満点 | 合格基準点 |
---|---|---|
準2級 | 600点/タイピング100点 | 390点/50点 |
試験は700点満点です。
タイピングテスト100点と選択式テストである一般問題、プロフィシェンシー、実技の600点の2つから構成されています。
タイピングテストの合格点は、50点以上です。半分で合格なので、難易度的には易しい方といえます。
点数の出し方は、入力した文字数を出題文字数で割り算出をします。
日本語で入力する時は、750文字出題され、そのうちの375文字以上が合格です。
英字の場合は1275文字出題され、そのうちの638文字以上で合格です。
選択肢式テストの場合は390点以上、65%以上の得点率で合格点となります。
ただし合計で390点以上を取得すれば合格というわけではなく、各出題カテゴリー別に一定数以上の問題が正解していないといけません。
「コンピュータ知識」、「情報通信ネットワーク」、「情報モラルと情報セキュリティ」はそれぞれ10問出題され3問以上の正解が必要です。
「ICTを活用した問題解決」では8問出題のうち、3問以上です。
実技テストのワープロ、表計算ではそれぞれ9問出題され、3問以上となります。
合格点だけでなく、出題カテゴリー別に一定数の問題をクリアしないと合格にならないという点では、難易度が高く感じる人もいるでしょう。
必要な勉強時間は40時間以上が目安
P検準2級を受験するには、何時間程度の勉強が必要となるのでしょうか。
準2級の難易度は、すでに何度か述べていますが決して容易ではありません。だからといって難関という訳ではありません。
すでに3級を受験し合格している人や、日頃のからパソコンの操作をしていたり、パソコンに慣れている人は知識があるので受験勉強の時間は短時間になるでしょう。
大まかな目安時間ですが40時間ほどの勉強時間が必要となるでしょう。
ただし、表計算ソフト/エクセルやワープロソフト/ワードなどをすでに使いなれている人は、実技問題の勉強を難なくこなすことができるでしょう。
その場合は、コンピュータの知識、情報通信ネットワークなどの一般問題と、ICTを活用し問題を解決するにはどうするとよいのかを問われる、ICTプロフィシェンシーについてしっかり勉強するとよいでしょう。
あくまでも40時間は目安で、あなたがすでにエクセルやワードに慣れている場合は実技の勉強、タイピングが得意な場合はタイピング練習時間が減るので勉強時間も必然的に少なくなります。
同じようにパソコンに詳しい人は、選択問題である一般問題の勉強時間が少なくなるでしょう。
そもそもP検はどんな検定試験なの?
P検準2級について概要がわかったところで、そもそもP検はどのような試験なのか、どこが運営をしていて、どのくらいの人が試験を受験しているのかなどをここから見ていきましょう。
運営団体はベネッセ
P検の実施・運営は株式会社ベネッセコーポレーションで、P検事務局が受験に関する問い合わせに対応をしています。
1996年から実施されており。主催はパソコン検定委員会が行っています。
P検はICTプロフィシエンシー検定という正式名称
P検は、前述したようにICTプロフィシエンシー検定が正式名称です。
この試験の特徴は、ビジネスや世界で活用できるICTのスキルや知識を総合的に学ぶことができるため、ITを活かした問題を解決ができるようになります。
また、実技としてエクセルなどの表計算ソフト、文章作成ソフト、パワーポイントの知識、スキルも必要とされるので、事務業務・プレゼンテーション資料なども作成できます。
3級が社会人として、必要とされる最低限のICT知識と言われています。それ以上の級を取得することでビジネスで使える知識を学んでいますので、職場で業務を滞りなく請け負うことができます。
年間受験者数7万人超えの人気検定試験
P検は年間、どのぐらいの人が受験をしている資格なのでしょうか。
1996年の12月実施以来、2019年3月までに受験した人の累計数は、約1,953,000名です。
この累計受験者数は、P検アプリを利用しての受験者数が含まれていません。
このことを踏まえて受験者数からわかることは、大変人気がある資格試験の1つであるということです。
2018年度のP検定は192,000人が受験しました。この数字はP兼タイピングアプリとP兼アプリの受験者数も併せた数字となっていますが、これを除いても76,000人が受験しています。
受験者の分布としては、難易度の易しい3~5級までの受験者数が多く、準2級以降は少ない傾向にあります。
よって、準2級を受験して合格することで、希少価値を高めることができます。
就職・転職でも活きるおすすめの資格
P検の受験は以下のような人々にお勧めとなっています。
- パソコン全般の知識を身につけたい人
- 企業で必要とされるICT活用スキルをつけたい人
- 就職や転職を有利に進めたい人
P検準2級を取得していれば、会社でインターネットのネットワークにトラブルが起きても対処ができたり、情報セキュリティの知識があるので、具体的な電子商取引について説明ができます。
さらに、P検の上位にいたっては、専門性のあるスキルがないと合格できないため、技術者としてコンピューター・情報通信の分野で就職あるいは転職を考えている人にとってはPRができるおすすめの資格です。
P検の資格は、上位級になればなるほど、履歴書で就職及び転職の時に自分をPRできるおすすめの資格といえます。
P検準2級合格者ができること
P検準2級の資格を取得すると、シンクライアントとは何かなどの技術用語を説明できたり、ネットワークの知識があり、LANーWANのシステムの説明・構築ができます。
さらには、フォルダーの共有設定ができたり、ホームページの活用方法について説明できます。
またICT活用の場面では、複合的な情報を読み取り関連知識を結び付けて有効性を判断できたり、それらをデータベース化できます。
このように、仕事の幅広い場面で役に立つICT能力を身につけられるといえるでしょう。
試験内容は幅広い
準2級の合格基準は別の項目で述べたとおりですが、ここでは、試験の内容に今一歩踏み込んでみましょう。
試験の出題カテゴリーは、全部で7つあります。
- タイピング(5分)
- コンピュータ知識
- 情報通信ネットワーク
- 情報モラルと情報セキュリティ
- ICTを活用した問題解決(4つの範囲合わせて29分)
- ワープロ(13分)
- 表計算(13分)
試験時間は合計で1時間となります。
タイピング・ワード・エクセルも身につく
タイピングは、日本語750文字出題、英字の場合は1275文字出題されます。
テストの時間は5分で、与えられた時間内で日本語か英字のいずれかで規定の文字数以上を入力します。
一般問題、プロフィシェンシーの出題形式は選択式となっています。
多くの問題が4つある解答の中から正しいものを選ぶ形です。
実技としてテストがあるワープロおよび表計算ソフトは、それぞれWordとExcelを使用します。
それぞれバージョンは「2016」、「2013」、「2010」、「2007」が対応しています。2020年5月調べ)
受験する時にバージョンが変更している可能性があるので、公式サイトでチェックをしましょう。
タイピングスキルのほかに、実技テストには文章作成ソフトであるワードと表計算ソフトであるエクセルのスキルもP検に合格するためには必要です。
そのためワード、エクセルにも強くなれます。
出題内容を徹底紹介
P検に合格するためには、修得しないといけない知識、スキルがあります。P検準2級で出題される内容を区分ごとにさらに詳しく見ていきましょう。
タイピング
タイピングは、練習することで速度、精度が上がっていきます。
タイピングテストでは、「ローマ字入力」、「かな入力」、「英文入力」の中から、好きな入力方法で試験を受けることができます。
コンピュータ知識
大きく4つスキル、「技術用語」「デジタル情報の保存」「ファイルの種類と特徴」「情報処理についての説明」が問われます。
例えば、コンピュータのスペックから性能を比較することができたり、音声ファイル/動画ファイル/静止画の形式・種類・特徴を理解し説明できることが求められます。
またデジタル処理された情報の計算ができるかも必要なスキルです。データ圧縮がなぜ必要となるのかも説明できなければいけません。
コンピュータが現代社会に与える影響などを説明できるかなど一般常識も含まれます。
情報通信ネットワーク
情報通信ネットワークは、「LANシステムの構築」「情報通信システムの技術用語」「ネットワーク資源の共有」「HPの仕組み」「電子メールの設定」など5つのカテゴリーから問題が出題されます。
具体的に述べると、プロトコルやTCP/IPについて解説できるだけの知識がり通信回路の種類特徴を説明できる必要があります。
他にも、POPサーバー、SMTPサーバーの機能違いなどの理解も必要です。
ネット、メールサーバーの設定も問題なくできるだけの知識を必要とされます。
情報モラルと情報セキュリティ
情報モラルと情報セキュリティーでは、
- 「セキュリティ対策」
- 「プライバシー保護」
- 「情報改ざんなどの危険性」
- 「ファイルのバックアップ・変更」
- 「知的財産権」
などの知識が必要です。
具体的にどのくらいまで勉強するべきかという基準を上から順に説明すると
ファイルにパスワードが設定できるやファイアウォールとは何であるかを理解しているので、ネットのセキュリティーについて詳しく理解する必要があります。
プライバシー保護の重要性を認識したうえで、個人情報が公開されたときの危険性、SNSの活用方法、トラブル回避を理解しています。
コンピュータ犯罪について説明ができ、情報の改ざんや破壊などの危険性を熟知しているので、むやみにネット上からダウンロードをすることの危険性を理解し説明ができます。
知的財産保護法の理解があるのでどのようなことをするとプライバシー、パブリシティの侵害にあたり訴訟に発展するかなどを理解しています。
この知識があるとHPの作成時に、コンテンツが知的財産保護法に触れるか、著作権の侵害などにあたっていないかに留意してホームページを作ることができます。
ICTを活用した問題解決
ICTの活用は大きく、意思決定とシステム分析・設計、不測事態に対応するの3つに大きく分かれて出題されます。
意思決定とは、情報を整理し論理的に選択し行動できるかです。また、適切な図表を用いて説明ができるかも重要です。
システム分析・設計は、データベース化、抽出したデータをもとに解析、分析などができるか、導き出された結果から汎用性の確証などが問われます。
最後の不測の事態への対応ですが、適切な方法で、問題解決ができるスキルがあるか、解決に向けて複数の選択肢が用意できるなどが問われれます。
ワープロ
必要とされるスキルは、文章の編集、表の作成編集、図の挿入・作成、ページ設定・印刷設定ができるかなどが問われます。
文章の編集のなかには、文書保護のためのパスワード、読み取り専用の設定なども含まれます。
具体的には下記のようなスキルを必要とされます。
例として
- 見出し、スタイルの設定が可能
- タブの機能、規定値設定ができる
- 画像のトリミングができる
- 差し込み・データ作成・抽出印刷の編集
等があげられます。
表計算
表計算ソフトで必要とされるのは、表計算ソフトの操作では、グラフの使用・編集、計算式・関数が利用できる、ページ設定・印刷設定ができるなどです。
具体的な例をあげると
- テーブル・リストが作成できる
- データベース機能を理解している
- SUMIF関数、COUNTIF関数、VLOOKUP関数、HLOOKUP関数が使える
等が使えるかどうかが問われます。
P検準2級は受験資格はなく誰でも受験できる
P検定は、1級は2級の合格者という条件がある以外は、基本誰でもどの級から受験も可能ですし、受験制限はありません。
そのためどんな年齢でもパソコンのスキルがある場合は受験することができます。
もしも、すでにあなたがそれなりにパソコンの操作になれていたり、詳しい場合は、いきなりP検準2級から受験をすることも可能です。
一般受験料金は5,200円・学割価格は2,550円
P検の受験料は、一般受験と学割価格の二通りがあります。それぞれで受験料が異なります。
下記に準2級の受験料金を表にしましたので、見ていきましょう。
受験料金 | 一般価格 | 学割価格 |
---|---|---|
5,200円 | 2,550円 |
社会人と大学生は、一般価格での受験となります。高校生以下は、学割料金で受験することができます。
受験の際は、身分証明などが必要となりますので、当日持参するものを忘れずに試験会場へ行きましょう。
また、P検アプリでワープロ、表計算の実技を単独で受験する場合は、下記の受験料金となります。
こちらも上記同様に一般価格と学割価格に分かれています。学割の対象は、高校生以下です。
P検アプリ受験料金 | 一般価格 | 学割価格 |
---|---|---|
1,000円 | 200円 |
試験日は多く受験の機会は豊富
P検のよいところは、試験を受けるチャンスが豊富だということです。試験が随時開催されているだけでなく会場も国内で1400ヶ所ほどあります。
そのため、身近な試験会場を選択できるほか、自分のライフプランに合わせてタイミングのよい実施日に試験を受けることができます。
試験会場は、PASS認定校と呼ばれる認定試験会場です。
認定試験会場(PASS認定校)は、公式サイトより検索できます。検索方法は、都道府県、地図などから探しやすい方法で検索しましょう。
最寄りの認定校を探したら、受験を申し込みましょう。注意しないといけないのは、認定校ごとに試験日が異なるという点です。試験日が自分に都合がよいかを確認後、申し込みをしましょう。
- 中学・高校生で受験する場合
学校によっては、P検を団体で受験できる場合があります。学校がPASS認定校の場合もあります。
学校から指定された試験日で受験をします。
もちろん個人でも受験の申し込みができます。その場合は、都合の良いPASS認定校を選択し受験をしましょう。
メールか電話で申し込みできる
受験会場となる認定試験会場(PASS認定校)が決まったら、どのように受験の申し込みをするかを見ていきます。
試験会場に電子メールをいれるか、電話で申し込みます。申し込みの際には、希望するアプリケーションのバージョンを伝え忘れないようにしましょう。
受験料金は、当日持参で支払います。
試験もコンピュータ上で行う
P検は、CBTという形式をとっています。これは、コンピュータを使用して受験をするスタイルの試験のことを指します。
CBTはComputer Based Testingの頭文字を略したものです。
通常の紙媒体の受験と違い、コンピュータを使うことで随時試験を実施できます。そのため、試験を受ける機会が豊富になります。
コンピュータを使っているメリットの1つとして、試験受験後すぐに、合否の判定が出ます。
また、合否の通知は受験級ごとによってことなります。準2級は試験を受験した後に、1週間ほどでの発送です。
合格者には、合格証書、不合格の場合でも不合格通知書が届きます。
P検準2級を目指す利点
P検準2級を取得することでどのようなメリットがあるのでしょうか。ここからは、資格取得後の活用について述べていきます。
就職・転職でも強みに
準2級に限らず、P検受験のために勉強をすることで総合的になパソコンに関して知識、スキルを学ぶことができます。
情報社会の現代において、事務方でないからという理由で社会に出たあとにワード、エクセルを使用しないということはまずないでしょう。
少なくとも、就職活動をするときには、ワード、エクセルのスキルがあるかは確認されることが多いですし、情報通信に関する知識があることで、就職・転職の時に武器となります。
P検3級以上はビジネスで必要とされる最低の知識、技能があることを客観的に証明しています。
ぜひ、履歴書も記入して就職活動および転職の時に自分をアピールするのに役立てましょう。
特に準2級以上の場合は、高度な知識とスキルがあることを証明しています。就職活動でもよい評価を得ています。
履歴書でも評価されるというメリットがある
P検は履歴書に書くことができる資格の1つです。
履歴書に資格を書くときに注意が必要です。2012年以前と以後では試験の正式名称が異なっています。
これから受験をする人は、検定試験名の正式名称は、「ICTプロフィシエンシー検定試験」と記載するとよいでしょう。
通称はP検となります。
そのため、履歴書には「P検準2級合格」と書くようにしましょう。
また、合格証明書には発行期限というものがあります。何年も利用していない資格の場合、技能が試験を受験した時と異なる場合があります。
P検の合格証明書の期限は、受験日から3年間です。
就職、転職で履歴書に資格を記入する際は、この合格証明期限を確認することを忘れないようにしましょう。
仕事に生かせるスキルが身につく
P検試験の特徴の1つに、準2級までの試験にはタイピングテストが課せられていることです。
タイピングの技能があることで業務を滞りなくできますので、社会に出た時に役立つスキルの1つです。
また、何度か述べてきたICTの知識とスキルですが、ICTとは、Informaitinon and Communicaiton Technologyの英語の頭文字を略したものです。
現代社会では、ICTの知識は常識と呼べるほどまでになっています。
専門性の高い知識、技能を習得することでコンピュータ、情報通信の専門家としても働く機会に恵まれます。
もしもあなたがコンピュータや情報通信などの分野に興味関心がある場合は、準2級取得で勉強を終了してしまうのではなく、それ以上の上位級の取得を目指して勉強を続けましょう。
そうすることで資格を活かして、仕事をすることができるでしょう。
P検準2級の対策法
ここからはP検準2級の勉強法について、どのような対策をするとよいのかを見ていきましょう。
独学でも挑戦できる
P検は独学で受験対策がしやすい資格の1つです。ここからは出題内容に応じた勉強法について簡単に述べていきます。ぜひ参考にしましょう。
- タイピングの勉強法
タイピングは最も点数がとりやすい分野です。練習をすると確実にタイピングスキルは伸びます。勉強法は、とにかく隙間時間を利用し、毎日練習することです。
そうすることで、入力スピードも速くなり、文字を間違えずに正確に入力できるようになります。
タイピングの基礎であるブラインドメソッドなど、指使いもきちんと把握し正確に打てるように練習あるのみです。
- ワード、エクセル
ワープロソフトであるワード、表計算ソフトであるエクセルに関しては、市販で練習問題が豊富に販売されています。
P検準2級のワード及びエクセルの範囲を確認をしたら、該当部分の問題集を入手し実際にソフトを動かしてみましょう。
実践することでワード及びエクセルソフトを確実に操作できるようになります。
タイピング、ワード、エクセルに関しては特別な勉強方法はなく、練習あるのみです。
独学で充分に合格圏に達することができるでしょう。
- コンピュータ、ICT
コンピュータ、情報通信の分野の勉強方法は、日頃から興味をもってコンピュータに接しているかが、重要となるでしょう。
もともとこれらの分野に興味がある人は、コンピュータ、ICTに関する知識について勉強することは苦ではないでしょう。
コンピュータ、情報通信に関する雑誌なども販売されていますので、総合的に知識を得るためにそのような雑誌をざっくり読んで勉強するのもよいでしょう。
独学でコンピュータに関する一般常識、ICTがわかりにくい場合は、そのカテゴリーだけでもパソコン教室に通っ勉強をするというのもいいでしょう。
独学が難しい場合に関しては、別の項目で詳しく書いていますので、そちらを参考にしましょう。
無料タイピング練習の活用もおすすめ
ICTプロフィシェンシー検定試験の公式サイトには、無料タイピング練習のページが設けられています。
インターネットを介さずにダウンロードをして練習をすることも可能です。 無料タイピング練習
日本語は、750文字出題されそのうちの375文字以上、英字の場合は1275文字出題され、そのうちの638文字以上が合格です。
ダウンロード版は、日本語入力、英語入力でレベル判定ができますので、自分が受験する級で合格判定が出るよう練習しましょう。
タイピングは、慣れですので、暇を見つけては練習をして、精度を磨くようにしましょう。
対策講座での勉強も検討しよう
独学でも合格圏に比較的簡単に到達できる資格であるとはいえ、何度勉強しても自分一人では理解ができない部分が出てくることもあります。
「一人で勉強をしていると不安」であるや、独学だと「モチベーションが下がる」、あるいは性格的にスケジュール管理がしにくい等の理由がある場合は、独学で努力して時間を無駄にしても仕方ありません。
P検向けの対策講座を実施している学校があります。
ぜひ、自分にあった学校を探して、P検対策講座などを受講してP検取得に向けて勉強をすることをおすすめします。
おすすめテキストを紹介!
P検受験を考えている場合は、オフィシャル教材と公認教材が公式サイトより紹介されています。
おすすめは「P検合格シリーズ」のテキストです。
テキストは「ワープロ」「表計算」「コンピューター知識」「情報通信ネットワーク」「情報モラルと情報セキュリティ」「<プロフィシエンシー> ICTを活用した問題解決」の6つのレッスンに分かれています。
特徴としては、練習問題の完成物を作成することで、自然とP検で求められるスキルを習得できることです。
過去問は入手できないため問題集を活用しよう
P検には過去問題が存在しません。
資格試験を取得する時に参考書と問題集を用意する人が大半です。
P検は上記で述べたドリルのほかに、ネットを使った模擬試験プログラムが提供されています
2020年の模擬試験向けが公式サイトで、現在公表されています。
使っているパソコンによっては対応できないなどがあります。
提供されている模擬試験プログラムは、Office2016/2013/2010/2007に対応していますので、注意して活用しましょう。
ちなみにこちらのページより模擬試験を利用できます。利用にはお金はかかりません。
P検準2級についてまとめ
P検準2級についてまとめ
- 公式サイトより無料タイピング・模擬試験が提供
- 独学で勉強可能
- 合格証明書には期限がある
P検は社会に出てから大変役立つ資格です。独学である程度までは勉強でき、合格圏に達することができます。
特にコンピュータ、情報通信分野で専門的に働きたい、転職を考えている場合は準2級以上の取得を目指し勉強をしましょう。
合格証明書には期限があります。資格を正しく活用するためにも、就職時期、転職時期を考えて資格取得の勉強を始めましょう。