CAD利用技術者試験ってどんな資格?難易度や2・3次元試験の各級まで解説!

更新日時 2020/09/13
この記事は専門家に監修されています ITベンチャーCTO 矢野 雄己

「CAD利用技術者試験ってどんな資格なの?」

「難易度はどのくらい?2・3次元CAD試験の各級の特徴は?」

などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。

CAD利用技術者試験は、コンピュータを用いた設計支援ツールであるCADの操作スキルを測定する資格試験です。

今回はCAD利用技術者試験について、難易度や2・3次元CAD試験の各級の特徴などを解説します。

これを読めば、CAD利用技術者試験の魅力や合格するための勉強法などがよくわかるはずです。

CAD利用技術者試験についてざっくり説明すると

  • 今後需要が高まると予想される資格
  • 基礎の合格率は70%程度で難易度はそれほど高くない
  • 対策には通信講座を活用するのもおすすめ

CAD利用技術者試験ってどんな資格?

疑問を持つ女性 CAD利用技術者試験は、主にこれからCADを勉強しようという人や設計・製図の業務においてCADシステムを活用している人を対象に実施されている試験です。

CAD利用技術者試験とは

CAD利用技術者試験は、CADに関する知識や技能を証明するための試験で、現在は「2次元CAD利用技術者試験」と「3次元CAD利用技術者試験」が実際されています。

2次元CAD試験はCADを利用するための知識や、CADを用いた作図を効率的に行うための技能を証明することが可能です。1級(機械・建築・トレース)、2級、基礎という3つのレベルがあります。

一方で3次元CAD試験は、3次元CADを用いるエンジニアや学生に必須の知識・技能が証明できる試験です。こちらは1級・準1級・2級の試験があります。

主催団体はコンピュータ教育振興協会

CAD利用技術者試験は一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)によって主催されている試験です。

平成2年(1990年)から始まった歴史のある試験で、累計の受験者数は56万人(合格者は19万人)を超えています

平成26年11月からは、ベトナムのハノイで3次元CADの実技試験を年2回実施するなど、国際的にも注目度の高い資格と言えるでしょう。

なお、ACSPはCAD利用技術者試験の他にも、Space Designer検定試験や3Dプリンター活用技術検定試験も実施しており、資格試験の主催団体としての実績・信頼度は十分です。

そもそもCADとは?

CADとは、日本語ではコンピュータ支援技術などと訳される「Computer Aided Design」の略語です。コンピュータを用いた設計支援ツールのことを指します

CADでは手書きの図面を電子化してコンピュータ上に取り込んで操作性・利便性を高めたり、コンピュータ上で設計や作図を効率的に行うことが可能です。

製造業や建築業では、設計やデザイン、3Dプリンタ用データの作成などでCADが頻繁に利用されています。

昨今は3Dプリンターの登場・普及によって、3次元の物づくりが盛んになってきているため、CADの需要は今後ますます高まっていくでしょう

CAD利用技術者試験の難易度は高いの?

指を立てる女性 ここからはCAD利用技術者試験の難易度について、合格率や合格ライン、勉強時間などを解説します。

基礎の合格率は7割ほど

2018年度・2019年度のCAD利用技術者試験の合格率は以下の通りです。

<2次元CAD利用技術者試験>

試験区分 2018年 2019年
基礎 79.60% 65.70%
2級 50.20% 49.20%
1級(トレース) 62.50% 60.34%
1級(建築) 47.92% 37.50%
1級(機械) 72.07% 36.62%

<3次元CAD利用技術者試験>

試験区分 2019年前期 2019年後期
2級 68.06% 55.08%
準1級 47.65% 30.61%
1級 21.00% 35.78%

上記より、2次元CAD利用技術者試験の基礎の合格率は65〜80%程度であり、比較的合格しやすい試験と言えるでしょう。

その他の試験に関しても30〜70%程度の合格率であるため、それほど難しい試験とは言えません。

しかし、3次元CAD利用技術者試験の1級だけは2年間の平均が28.39%と合格率がやや下がるため、これに関してはやや難しいとも言えるでしょう。

CAD試験の偏差値は42〜54程度

CAD利用技術者試験の偏差値は、2次元の1級と3次元の1級・準1級が52〜54程度、2次元の2級・基礎と3次元の2級が42、43程度であると言われています。

よって偏差値を見ても、そこまで難しい試験とは言えないでしょう。特に2級や基礎に関してはかなり合格しやすいと言えます。

合格ラインは分野ごとの最低ラインにも注意しよう

CAD利用技術者試験の合格ラインはそれぞれ以下の通りです。

<2次元CAD利用技術者試験>

合格基準
基礎 総合7割以上
2級 CADシステム分野・製図分野が各5割以上かつ総合が7割以上(出題比率はCADシステム60%・製図40%)
1級(トレース・建築・機械) 実技試験・筆記試験が各5割以上かつ総合が7割以上

<3次元CAD利用技術者試験>

合格基準
1級・準1級・2級 各分野5割以上かつ総合7割以上

上記の通り、2次元CAD試験の1級・2級と3次元CAD試験には各分野(もしくは各試験)5割以上の足切りが存在します。

またいずれの試験でも総合では7割以上の正解が必要になるので、合格基準は比較的厳しい試験であると言えるでしょう。

合格に必要な勉強時間は10時間以上?

上記の通り、CAD利用技術者試験の難易度はそれほど高くないため、比較的短い勉強時間でも合格することができます。

例えば、仕事でCADを使った経験がある人や工業高校・大学などの専門の学科で勉強したことがあるという人であれば、要領よく勉強すれば短期間で合格を目指すことは十分可能です。

実際、主催団体の公式サイトには実務で3次元CADを使用していたので10時間程度の勉強で合格できたという「合格者の声」が掲載されています。

ただし、試験対策は十分に行うことに越したことはないので、2次元・3次元ともに1級を受験する場合は、数ヶ月の勉強期間を確保しておいた方が無難です。

CAD利用技術者試験の取得が特におすすめの人

CAD利用技術者試験の受験は以下のような人におすすめできます。

  • 機械や建築、土木関連の仕事に従事しており、業務に生かせるCADスキルを磨きたい人
  • 就職や転職で生かせる資格を身に付けたい人

先述した通り、CADは製造業や建築業などにおいて幅広く活用されています。よって現場でCADを使う機会がある人は、CAD利用技術者試験の勉強を通してスキルアップを図るのが良いでしょう。

またこちらも上記で解説した通り、3次元の物づくりが盛んになってきている昨今は、CADのスキルを持った人材の需要も高まりつつあります。

よってCAD利用技術者の資格を取得しておけば、就職や転職を有利に進めることができるでしょう。

なお、3Dプリンターなどが普及しつつあるものの、2次元図面には根強い需要があるため、2次元CAD利用技術者試験の受験も3次元CAD利用技術者試験同様に有意義です。

CAD利用技術者試験の試験範囲と出題形式

PCを見る女性 以下ではCAD利用技術者試験の試験範囲や出題形式などの基本情報をお伝えします。

2次元CAD利用技術者試験

先述の通り、2次元CAD利用技術者試験には基礎、2級、1級・機械、1級・建築、1級・トレースという試験区分があります。以下ではそれぞれについて解説します。

基礎

2次元CAD利用技術者試験基礎の基本情報は以下の通りです。

項目 詳細
内容 これから本格的にCADを学びたい3ヶ月程度の就学者向けの試験
試験時間 50分
試験方式 50問の筆記試験(IBTシステム・多肢選択および真偽方式)
試験分野 ○CADシステムの知識と利用 ○CADシステムのプラットフォーム ○製図の知識 ○図形
合格後目指せる進路等 2次元CAD利用技術者試験2級及び1級・設計や製図・販売などCADシステムを用いた業務

2級

2次元CAD利用技術者試験2級の基本情報は以下の通りです。

項目 詳細
内容 CADシステムを用いた設計や製図などの業務に従事することを目指す方・従事してからまだ日が浅い方を対象にした試験
試験時間 60分
試験方式 60問の筆記試験(CBTシステム・多肢選択式)
試験分野 ○CADシステム ○製図
合格後目指せる進路等 2次元CAD利用技術者試験1級(2級合格が受験の必須条件)・CADシステムの運用やデータ管理に関する業務

1級・機械

2次元CAD利用技術者試験1級(機械)の基本情報は以下の通りです。

項目 詳細
内容 CADシステムを用いた設計・製図業務に従事した経験が1年以上もしくは1年以上の就学経験がある方向けの試験・機械分野に特化
試験時間 80分(保存時間含む)
試験方式 実技試験(CADシステムを使用・DXFデータを保存したフラッシュメモリを提出)+25問の筆記試験(専門知識が問われる)
試験分野 実技試験:○機構部品の作図 ○適切な数値 ○投影図からの作図 筆記試験:○機械製図の知識
合格後目指せる進路等 設計者やオペレーターの管理業務・機械設計事務所・機械もしくは設備メーカー・CADインストラクター

1級・建築

2次元CAD利用技術者試験1級(建築)の基本情報は以下の通りです。

項目 詳細
内容 対象者は1級(機械)に同じ・建築分野に特化
試験時間 80分(保存時間を含む)
試験方式 実技試験+筆記試験(形式などは1級・機械に同じ)
試験分野 実技試験:○RC図 ○木造 筆記試験:○建築製図の基礎知識 ○建築生産の電子情報
合格後目指せる進路等 設計者やオペレーターの管理業務・建築設計事務所・住宅もしくは設備メーカー・CADインストラクター

1級・トレース

2次元CAD利用技術者試験1級(トレース)の基本情報は以下の通りです。

項目 詳細
内容 対象者は1級(機械)に同じ・建築分野に特化
試験時間 80分(保存時間を含む)
試験方式 実技試験+筆記試験(形式などは1級・機械に同じ)
試験分野 実技試験:○編集・レイヤ設定能力 ○トレース能力 ○投影能力 筆記試験:○製図の知識
合格後目指せる進路等 設計者やオペレーターの管理業務・建築もしくは土木設計事務所・機械もしくはアパレルメーカー・インテリアメーカー・派遣もしくは在宅のCADオペレーター

3次元CAD利用技術者試験

3次元CAD利用技術者試験には、1級・準1級・2級の試験区分があります。それぞれの基本情報は以下の通りです。

2級

3次元CAD利用技術者試験2級の基本情報は以下の通りです。

項目 詳細
内容 3次元CADシステムを用いた業務に従事することを目指す方や3次元CADの周辺業務に従事する方を対象とした試験
試験時間 60分
試験方式 60問の筆記試験(マークシート方式・多肢選択および真偽方式)
試験分野 ○3次元CADの概念 ○3次元CADの機能とモデリング手法 ○3次元CADデータの管理と周辺知識 ○3次元CADデータの活用
合格後目指せる進路等 3次元CAD利用技術者準1級及び1級・3次元CADの営業・管理等の関連業務

準1級

3次元CAD利用技術者試験準1級の基本情報は以下の通りです。

項目 詳細
内容 3次元CADシステムを用いた業務に従事することを目指す方や従事してまだ日が浅い方を対象にした試験
試験時間 120分
試験方式 実技試験(3次元CADソフトを用いたモデリング・パーツのみ・作成したモデルの測定値と近い数字をマークシートに記入)
試験分野 ○CADリテラシー・形状認識能力 ○2次元図面からのパーツモデリング能力
合格後目指せる進路等 自動車や機械メーカーの設計補助・オペレーター

1級

3次元CAD利用技術者試験1級の基本情報は以下の通りです。

項目 詳細
内容 3次元CADシステムを用いた業務に半年以上従事している方や1年以上の就学経験がある方を対象とした試験
試験時間 120分
試験方式 実技試験(3次元CADソフトを用いたモデリング・パーツ及びアセンプリ・作成したモデルの測定値と近い数字をマークシートに記入)
試験分野 ○CADリテラシー・形状認識能 ○アセンプリモデリング能力 ○2次元図面からのパーツモデリング能力
合格後目指せる進路等 自動車や機械メーカーの設計者もしくは設計補助

CAD利用技術者試験の勉強法

勉強する少女 ここからはCAD利用技術者試験の勉強法について解説します。

CAD利用技術者試験に独学合格するには

CAD利用技術者試験はそれほど難易度が高くない試験であり、独学でも合格を目指すことができます。

しかし、一般的な資格試験とは異なり、CAD利用技術者試験の勉強にはパソコンとCADソフトが必要です。

CADソフトには有料・無料がありますが、無料のCADにもたいていの機能は備わっているため、まずは無料のものから試すのが良いでしょう。おすすめなのは2次元CADならJw_cad、3次元CADならFreeCADなどです。

有料のCADソフトならAutoCADなどがおすすめですが、こちらは数十万円するので基本的には無料のもので十分でしょう。

具体的な勉強法ですが、CADソフトの他に公式ガイドブックや参考書、問題集を併用します。問題集で本番と同じような形式で演習を重ねながら、適宜参考書も用いてスキルを習得していくのがおすすめです。

おすすめテキスト・参考書は?

CAD利用技術者試験の主催団体である一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)からは、CAD利用技術者試験の公式ガイドブックが出版されています。

CAD利用技術者試験はこの公式ガイドブックに準拠しているため、独学の際の参考書にはまずこれを用いるのが良いでしょう。なお、公式ガイドブックには以下のようなバリエーションがあります。

  • 2次元CAD利用技術者試験2級・基礎公式ガイドブック
  • 2次元CAD利用技術者試験1級(機械)公式ガイドブック
  • 2次元CAD利用技術者試験1級(建築)公式ガイドブック
  • 2次元CAD利用技術者試験1級(トレース)公式ガイドブック
  • 3次元CAD利用技術者試験 公式ガイドブック

公式ガイドブックには巻末に用語集もついているため、基礎知識のインプットにはもってこいの教材だと言えます。

しかし、これだけでは不安だという人はCADの使い方に関する市販の参考書を購入するのもおすすめです。さらに詳しいテキストを熟読すれば、より実践的なCAD操作を学ぶことができます。

過去問も解いて万全の対策をしよう

CAD利用技術者試験の過去問は市販の過去問題集を通じて入手することが可能です。また3次元CAD利用技術者試験に関しては、公式サイトで実技試験の過去問解答形状が公開されています。

公式ガイドブックで学習することも大事ですが、過去問を解くことで本番の形式や傾向に慣れることも大切です。

しかし、CAD利用技術者試験では年度によって出題の傾向が変わることもあるので、一般的に資格試験よりは過去問演習の重要度は低いと言えるでしょう。

実際にCADソフトを使用し、公式ガイドブックで出題範囲に指定されている内容に慣れるということを学習の中心に置くのがおすすめです。

通信講座の利用もおすすめ

独学での対策に不安を覚えるという方は、通信講座を利用するのも良いでしょう。通信講座なら正しいCAD操作を映像で確認することができるため、初心者でも安心して学習を進めることができます。

またパソコンが手元にない状態でも、スマホやタブレットなどを用いてCAD操作が学べるというのも魅力的です。

帰宅後の自宅学習だけでなく、通勤時間や休み時間などのスキマ時間も利用して勉強ができるため、仕事などで忙しい社会人でも効率よく対策することができます。

どの通信講座を使うかですが、例えばe-Grooveの「ゼロからのCAD講座」や「CADマスター講座」などがおすすめです。

CAD利用技術者試験の2級と基礎に対応しており、添削課題や質問対応のサポートもあるため、CAD未経験者でも充実した対策を行うことができるでしょう。

CAD利用技術者試験の勉強をするメリット

風船と女性 CAD利用技術者試験の勉強には以下のようなメリットがあります。また不合格ではもちろん履歴書に資格名を書けませんが、試験勉強によって培ったスキルは決して無駄にはなりません

よって受験するだけでも価値がある試験と言えるでしょう。さらに一度試験対策を行えば、2度目に挑戦する際の負担は軽くて済むため、不合格になっても諦めずに再挑戦するのがおすすめです。

CADの実践的スキルが向上する

CAD利用技術者試験を受験すれば、試験対策を通じてCADの操作スキルは大きく向上するはずです。

またCAD利用技術者試験の出題範囲を全て押さえれば、CADを網羅的に学習することができるので、普段仕事上などで使用している仕方とは異なる使用方法を発見できる可能性もあります。

そのため、実務でよくCADを用いるという人であっても、試験を受験する価値は大いにあると言えるでしょう。

特に3次元CADは最近の主流であり、その人気は今後も高まっていくと考えられるため、今資格を取得しておけば、設計業界や建築業界などに就職・転職する際に有利に働くに違いありません。

就職や転職・仕事上でも評価される

特定の業界への就職・転職の場面では、採用担当者も応募者がどのくらいCADを扱えるのか知りたいと考えています。

よって、CAD利用技術者試験に合格していれば、採用担当者に良いアピールができるでしょう。単にCADを学んだ経験・扱った経験があると伝えるよりも、強いインパクトを与えられるはずです。

また資格があれば、CADのスキルを客観的に証明することができるため、現場においてもCADを用いた仕事を任せられやすくなるでしょう。ご自身としても自信を持って業務に取り組めるはずです。

スキルアップによって仕事のクオリティが上がれば、昇進や給料アップも期待できます。

試験日・申し込み方法など試験の基本事項を確認しよう

パソコンを見る二人 以下ではCAD利用技術者試験を受験するのに必要な基本事項を確認しておきましょう。

試験日程は基礎・2級は随時受験可能

2次元CAD利用技術者試験1級(建築・機械・トレース)は6月(前期)と11月(後期)の年2回実施されます。

2級と基礎に関しては、4月上旬の数日間を除き、申込手続きが完了次第随時受験することが可能です。

一方で3次元CAD利用技術者試験に関しては、等級にかかわらず7月(前期)と12月(後期)の年2回実施されます。

なお、2020年度の試験日程は以下の通りです。

試験 試験日(2020年)
2次元・1級(建築・建築・トレース) 前期:中止 後期:11月8日(日)
2次元・2級・基礎 随時受験可能(4月9日〜2021年3月31日)
3次元・1級・準1級・2級 前期:7月12日(日) 後期:12月6日(日)

試験申し込み期間と申し込み方法

2次元CAD利用技術者試験1級(建築・機械・トレース)の申込期間は、前期が4月上旬から5月上旬まで、後期が8月中旬から9月下旬までです。

2級と基礎に関しては、4月上旬から翌2月下旬まで申し込みを受け付けています。

また3次元CAD利用技術者試験の申込期間は、等級に関わらず、前期は5月上旬から5月下旬まで、後期は9月下旬から10月下旬までです。

なお、申し込みはACSPの申込みサイトの「試験申込み」から行います。基本情報を入力することで簡単に申し込み手続きが可能です。

合否の発表日は試験約2ヶ月後

2次元CAD利用技術者試験1級(建築・機械・トレース)の合格発表は、前期は8月中旬、後期は翌1月中旬に行われます。2級と基礎に関しては、試験後に即時発表です。

一方で3次元CAD利用技術者試験の合格発表は、前期は8月下旬、後期は翌1月下旬に行われます。

なお、合否判定通知書は「マイページ」で確認することが可能です。

試験会場は?

CAD利用技術者試験の試験会場は、申し込み時に登録する希望試験地区コードに基づき、試験センターが調整を行います。よって受験者が試験会場を自由に選択することはできません

また試験会場は実施回ごとに変更されることがあり、事前に会場名や場所も案内されないので、受験者は受験票が来て初めて試験会場がわかります

ちなみに2次元CAD試験2級はCBT方式で実施されますが、CBT会場は全国に数多くあるため、この試験に関しては自分の都合が良い会場で受験できる可能性が高いでしょう。

準1級・1級では受験資格がある

CAD利用技術者試験の受験資格は以下の通りです。

<2次元CAD利用技術者試験>

受験資格
1級(建築・機械・トレース) 2級または1級(1級2級共に旧称号含む)の有資格者
2級 制限なし
基礎 制限なし

<3次元CAD利用技術者試験>

受験資格
1級 2級有資格者
準1級 2級有資格者
2級 制限なし

なお、3次元CAD利用技術者試験1級・準1級に関しては、2級との併願受験も可能です。ただし、その場合は1級や準1級に合格したとしても、2級が不合格なら全て不合格となるので注意しましょう。

受験料は7,000円から

CAD利用技術者試験の受験料は以下の通りです。

<2次元CAD利用技術者試験>

受験料(税別)
1級(機械・建築・トレース) 15,000円
2級 5,500円
基礎 4,000円

<3次元CAD利用技術者試験>

受験料(税別)
1級 15,000円
準1級 10,000円
2級 7,000円

併願割引制度も存在

2次元CAD利用技術者試験1級(建築・機械・トレース)は、過去の1級合格者であれば、10,000円で受験することが可能です。

また3次元CAD利用技術者試験1級・準1級は、2級との併願受験の場合、1級+2級は20,000円、準1級+2級は15,000円で受験することができます。

CAD利用技術者試験と合わせて取りたいおすすめ資格

笑顔の少女 CAD利用技術者試験の他に、以下3つの資格を取得するのもおすすめです。

CADトレース技能審査

CADの活用スキルを証明する資格なら、CAD利用技術者試験の他にCADトレース技能審査もおすすめです。

機械部門と建築部門それぞれの試験があり、CADを用いたトレーススキルを特に鍛えたいという方はこちらを受験すると良いでしょう。

ちなみに難易度ですが、3次元CAD利用技術者試験1級・準1級はCADトレース技能審査上級と、3次元CAD試験2級はCADトレースの中級と同程度だと言えます。

よってCAD利用技術者試験の合格者なら、合わせて取得しやすいでしょう。

オラクルマスター

オラクルマスターは「Oracle Databse」の操作スキルを評価する資格試験です。試験勉強を通じて、リレーショナルデータベース(RDB)やSQLの基礎知識を身に付けることができます。

なお、SQLとは「Structured Query Language」の略語で、RDBを扱うための言語のことです。

オラクルマスターを取得すれば、オラクル社のRDBを使用している企業において、システム開発やデータベースの管理・保守・運用などの業務に携わることができます。

よって一般職向けというよりは、エンジニア向けの資格と言えるでしょう。

オラクルマスターがあれば、自社のデータベース管理業務におけるチームリーダーとして活躍することもできるので、CAD利用技術者と合わせて取得すれば、確実に活躍の幅は広がります。

ちなみにオラクルマスターには、ブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナという試験区分がありますが、CAD利用技術者試験1級はシルバーと同程度です。

VBAエキスパート

VBA(Visual Basic for Applications)とは、マクロにExcelやWordへの指示を記述する際に用いるプログラミング言語です。

Visual Basicという言語をマイクロソフトオフィス製品用に改良する形で開発されました。

VBAはマイクロソフトオフィス内のアプリケーションの拡張機能であり、利用者は簡易な記述でプログラミングを実行することにより、複雑な処理を自動化させるなどの結果を得ることができます

VBAエキスパートを取得すれば、ExcelやAccessで用いられるマクロ・VBAのスキルを証明することができるので、オフィスワークなどで有用です。

こちらもCAD利用技術者と合わせて取得することで、仕事の幅を広げられるでしょう。

なお、VBAエキスパートには以下のような試験区分が存在します。

  • ExcelVBAベーシック
  • ExcelVBAスタンダード
  • AccessVBAベーシック
  • AccessVBAスタンダード

CAD利用技術者試験1級は、VBAエキスパートのスタンダードと同程度の難易度です。

CAD利用技術者試験まとめ

CAD利用技術者試験まとめ

  • 3次元の物づくりが進む現代に有用なスキルが身に付く
  • CADソフトはまず無料のものから試すと良い
  • e-Grooveなどの通信講座の活用がおすすめ

CAD利用技術者試験について解説しました。

この資格を取得すれば、コンピュータを用いた設計支援ツールであるCADのスキルを証明することができます。3次元の物づくりが進む現代においては、非常に需要の高い資格です。

利便性は大きい一方で、難易度はそれほど高くありません。独学でも十分対策することができます。なお、対策に用いるCADソフトに関してはまずは無料のものから試すのが良いでしょう。

また独学に限界を感じる場合は、e-Grooveなどの通信講座を活用するのもおすすめです。

CADを学びたい方、さらなるスキルアップを目指したい方は、これを機会にぜひ受験を検討してみてください。