【速報】令和2年度(2020年)司法試験予備試験論文式試験合格発表|傾向を分析!

令和2年度(2020年度)司法試験予備試験論文式試験の受験者データ

項目 数値
受験者数 2,439人
採点対象者 2,428人
合格点 230点以上
合格者数 464人
最高点 358.94点
最低点 28.72点
平均点 192.16点
合格率 19.02%(対受験者数)

2020年度の試験は試験日程の延期があり、例年以上に調整が難しい年となりましたが、受験された皆様は本当にお疲れ様でした。

2020年度の試験では合格点・平均点は例年通りで、合格率・合格者数は前年比減少という傾向がありました。

2020年度予備試験論文式試験ついてざっくり説明すると

  • 合格点は230点以上
  • 合格者数は464人
  • 合格率は19.02%(対受験者数)

短答式試験を踏まえて

2020年度の予備試験短答式試験の合格者数は2,529人と2019、2018年度に比べると少ないものの、過去3番目に多い年となりました。

そうした状況を反映して、2020年度の論文式試験は受験者数・合格者数は過去3番目に多いという結果になりました。

2020年度の予備試験の短答式試験の分析は以下の記事で詳細に行なっています。興味のある方は合わせてご覧ください。

受験者数

予備試験論文式試験の受験者数は予備試験が始まった2011年から年々増加する傾向にあります。

これは論文式試験の合格率は20%前後という状況が続いているものの、受験者数が増加していることによるものです。

2020年度の受験者数は2,439人と過去3番目の多さでした

合格点

予備試験論文式試験の合格点は予備試験の開始以来、500点満点中210点から245点の間でした。難関試験というだけあり、得点率は50%を下回っても合格できるという状況になっています。

2020年度の合格基準点は前年度と同じ230点以上となりました

合格者数

予備試験筆記試験の合格者数は予備試験開始年度こそ100人台でしたが、年々増加を続け、近年は450~500人近くなっていました。

2020年度の合格者数は464人と、昨年についで過去2番目に合格者の多い年となりました

合格率

※上記表の合格率は予備試験論文式試験の合格者数/受験者数で算出しています。

予備試験論文式試験の合格率は、例年受験者数に対して20%程度となっていました。

2020年度の予備試験では短答式試験の合格率は23.84%、論文式試験の合格率は19.02%となり、短答式試験の受験者数に対する論文式試験の合格率は3.02%となりました

平均点

平均点は例年200点前後となっていました。

2020年度の平均点は192.16点であり、点数を見る限りでは概ね例年通りの難易度となっています。

資格Timesでは実際に試験を受験した方向けに試験の難易度や実感を資格Times公式ツイッターにてアンケート調査を実施した結果、実に77.8%の方が前年よりも難化したと回答しており、数値の面でも実感の面でも難化した試験会であったと言えるでしょう

今後に向けて動き出そう

口述試験に向けて

2020年度の予備試験論文式試験に合格された皆様、本当におめでとうございます。

ただ、1月30日(土)、31(日)には口述試験が控えています。口述試験もしっかりと対策をし、予備試験最終合格を勝ち取るまで駆け抜けていきましょう

口述試験の出題範囲は論文式試験の法律実務基礎科目と共通するため、基本的には論文式試験までにやっていたことを復習すればよいでしょう。

来年度の予備試験に向けて

2020年度の論文式試験で惜しくも不合格となってしまった場合でも、一旦気持ちの整理をつけた上で来年度の試験での合格に向けて動き始めましょう。

これまで予備試験に挑戦し、短答式試験にも突破できるレベルの実力がついている場合、特に論文式試験の対策を重視し学習を継続することで2021年度の予備試験の最終合格が目指せます

従来、司法試験・予備試験と言えば伊藤塾などの予備校を利用する方が多い傾向にありました。しかし、ますます学習のオンライン化が進む現在では、アガルートや資格スクエアといった講座を利用して合格を勝ち取るケースも増えています。

現在、独学で予備試験に挑戦している方や、受講している講座が合わないと感じている方は心機一転自分に最適な講座を有効活用するとよいでしょう

以下の記事では資格Timesがおすすめする司法試験・予備試験対策講座をランキング形式で詳細に解説してます。興味のある方はぜひご参照ください。

2020年度予備試験論文式試験についてまとめ

2020年度予備試験論文式試験まとめ

  • 合格率は19.02%と前年比0.12ポイント減
  • 合格点は前年同様の230点以上
  • 口述試験や来年度試験に向けて動き出そう

この記事では2020年度の予備試験論文式試験の数値データや傾向、今後推奨される行動などについて解説してきました。

今回の試験の結果を踏まえて各自で次の試験に向けて最適な行動を心がけてください。皆様が輝かしいキャリアを築かれることを心よりお祈りしております。

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