【速報】令和2年度(2020年)司法試験・予備試験短答式試験合格発表|傾向まで解説!

令和2年度(2020年)予備試験の短答式試験受験者データ

項目 データ
出願者 15,318人
欠席者 3.952人
受験者 10,608人
受験率 69.3%
採点対象者 10,550人
合格点 各科目の合計が得点156点以上
合格者数 2,529人
合格者の平均点 173.7点
合格率 23.84% ※「合格者数÷受験者数」で算出。


司法試験短答式試験の基本データ

項目 データ
受験者数 3,703人
採点対象者数 3,664人
合格に必要な成績を得たもの 2,793人
平均点 109.1点
合格者平均点 合計118.1点
合格率 75.43% ※「合格に必要な成績を得た者÷受験者数」で算出。

2020年度の司法試験の短答式試験の合格には、満点の40%(憲法20点、民法20点、刑法20点)以上の得点を得た上で、各科目の合計得点が93点以上の成績を得ることが必要です。

令和2年度(2020年度)の司法試験・予備試験の合格発表が行われました。

8月16日に実施された本試験を受験された皆様、本当にお疲れ様でした。

今年は例年5月に実施されている試験が8月に延期され、特に試験対策の計画が立てにくい年でした。試験が遅れて実施されることになった3ヶ月を有効活用できたかが重要だったといえます

予備試験の短答式試験合格者の方が受験することになる論述試験は2020年10月24日(土)、25日(日)に実施されるので、万全の対策をして試験に臨みましょう。

なお、司法試験の論文式試験の結果を含めた合格発表は2021年1月20日(水)の予定です。

2020年度司法試験・予備試験の短答式試験についてざっくり説明すると

  • 司法試験短答の合格率は2ポイント上昇
  • 民法の平均点は大幅下落
  • 司法試験の足きり点は93点以上
  • 予備試験短答の合格率は前年比3ポイント上昇
  • 予備試験の合格基準点は173.7
  • 過去問の対策で差がつく

このページにはプロモーションが含まれています

予備試験短答式試験の合格者のデータの分析

以下では表やグラフを用いながら、予備試験の短答式試験のデータを考察していきます。 令和2年度(2020年)司法試験予備試験得点データ

科目 最高点 最低点 平均点
8科目合計得点(270点満点) 244 6 128.8
憲法(30点満点) 30 0 21.5
行政法(30点満点) 30 0 14.4
民法(30点満点) 30 0 12.7
商法(30点満点) 28 0 12.8
民事訴訟法(30点満点) 30 0 12.8
刑法(30点満点) 30 0 14.5
刑事訴訟法(30点満点) 30 0 13.5
一般教養科目(60点満点) 60 0 24.3

合格者数・合格率は?

試験実施(年) 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率
2020年 10,608人 2,529人 23.84%
2019年 11,780人 2,696人 22.89%
2018年 11,136人 2,661人 23.90%
2017年 10,743人 2,299人 21.40%
2016年 10,442人 2,426人 19.50%
2015年 10,334人 2,294人 22.20%
2014年 10,295人 2,018人 19.60%
2013年 9,183人 2,017人 21.96%
2012年 7,183人 1,711人 23.82%
2011年 6,477人 1,339人 20.67%

過去10年間のデータから、予備試験の合格者数は2011年の予備試験開始以来、受験者数・合格者はともに減少傾向にありました。

ただし、合格率は例年20%前後で推移していることに注意が必要です。

2020年の試験でも合格率は23.84%であり、20%前後の合格率に調整するという試験実施方針は継続されました。

過去10年間の短答試験の得点の推移

ここでは、過去10年間における予備試験短答式試験の科目別合格点などを振り返ります。

合格点と合計平均点

予備試験の短答試験での合格基準点は、160点強に落ち着く傾向があります。

しかし、今年の短答式試験では合格最低点は173.7点となり、例年以上に高い点数となりました。

公法系科目(憲法・行政法)

公法系科目では、憲法が行政法より平均点が高くなる傾向にあります。

2020年度の試験でも憲法の平均点は非常に高いという結果になりました。

私法系科目(民法・商法・民事訴訟法)

私法系科目では、民事訴訟法や商法の平均得点は民法よりも低いです。

2020年度の司法試験では民法で平均点が非常に低くなっていました。

刑事系科目(刑法・刑事訴訟法)及び一般教養科目

効率的に合格するためには、一般教養科目の対策には時間をかけすぎず、法律科目に勉強時間を割くことが重要とされています。

多くの方にとっては短答式試験は一般教養以外の法律科目で7割3分~8割の点数を取れたかが勝負の分かれ目となったといえるでしょう。

司法試験短答式試験の合格者のデータを分析

以下では表やグラフで司法試験の短答式試験のデータを考察していきます。

令和2年度(2020年)司法試験の短答式試験の合否

科目 最高点 最低点 平均点 最低ライン(40%未満)
3科目合計得点(175点満点) 169 35 109.3 -
憲法(50点満点) 48 9 35.6 47人
民法(75点満点) 75 10 43.8 435人
刑法(50点満点) 50 0 29.6 376人

司法試験の短答式試験の全3科目の平均点は例年の120点前後より低く、109.3点となりました。

試験実施年 受験者数 合格者数 合格率
2020年 3,703人 2,793人 75.43%
2019年 4,466人 3,287人 73.60%
2018年 5,238人 3,669人 70.00%
2017年 5,967人 3,937人 66.00%
2016年 6,899人 4,621人 67.00%
2015年 8,016人 5,308人 66.20%

合格者数は司法試験の短答式試験の配点が現行制度と同じになった2015年以来、減少傾向にあります。

今年の試験でも受験者数・合格者数はともに前年に比べて減少していました。

一方、合格率は高まる傾向にあり、今年の合格率は75.43%でした。

過去10年間の司法試験・短答試験の得点の推移

合格点と合計平均点

司法試験の短答試験では例年130点前後が合格に必要な得点となっています。

この短答での合格に必要な得点を得られた受験生は、論文式試験の得点と合わせて司法試験全体の合格点に達していないという万一の場合に備えましょう。万全の準備をすることで、次年度試験で確実に合格することができます。

また、今年度の試験で短答の合格点に届かなかった受験生も、短答式試験の対策をまた1からやり直すことで、2021年度試験での最終合格を十分に目指せます。めげずに日々の努力を継続していきましょう。

科目ごとの平均点

民法のみ配点が75点満点と高いです。そのため、例年民法の平均点は高いです。

ただし、2020年度の民法の平均点は前年比10点以上低下しているため、苦戦された方も多いでしょう。

配点は小さいですが、憲法と刑法でどこまで得点できたかも重要となりました。

次回試験に向け万全の準備を

合否の結果を確認したら、向けて各自の状況に合わせて次の試験の対策を進めていきましょう。

効率的に学習を進めるには時間や場所の融通が利く通信講座を受講し、科目や試験形式ごとに自身の弱点をピンポイントで学習をすることがおすすめです。

予備試験短答式を受験された方

予備試験の短答試験で不合格となった方は基礎的な知識で不足がないか今一度確認しましょう。

また、短答試験に合格した方も論文試験・口述試験に向けて対策を進めていきましょう。

1から予備試験合格を目指す方

今回の短答式試験で手も足も出なかったという方は、これを機に総合的に予備試験合格を目指せる講座を受講することを強くお勧めします。

これまで独学で試験対策をしてきたという方は資格スクエアやアガルートの通信講座を受講するで学習効率を圧倒的に高めることが可能です

また、これまで予備校や通信講座の講義を受けていた方でも、結果が出ていない場合は注意が必要です。講義のスタイルがあっていないと感じているならば、これを機に他社の講座に乗り換えることも一つの手といえるでしょう

資格スクエアの公式サイトはこちら

短答試験の対策をしたい方

短答試験の対策には基本的な法律知識を独学で復習するよりも専用の対策講座を用いるのが最も効率がよいです。

アガルートでは「短答知識完成講座Ⅰ・Ⅱ」を提供しており、非常に良質で試験本番での得点力の向上に直結します。

上三法の対策が不十分という方には「短答知識完成講座Ⅰ」、その他の下四法が手薄という方には「短答知識完成講座Ⅱ」の受講がおすすめです。

アガルートの公式サイトはこちら!

論文試験合格を目指す方

今回の短答式試験に合格された方は10月に行われる論文式試験に向けて学習ペースをあげていく必要があります。

アガルートでは「重要問題習得講座」・「旧司法試験・予備試験型答練」という3つの予備試験の論文試験対策に特化した講座を提供しています。

試験に出やすいポイントを突いた良質な論文試験特化講座は貴重で、論文試験直前期の対策に非常に効果的です

司法試験の短答式を受験された方

論文式試験の手応えがある方

論文試験に手応えがあった場合、2021年1月20日の合格発表が待ち遠しいという方も多いでしょう。

ただし、油断は禁物です。合格していた場合でも74期の司法修習に備えて法律知識を忘れないようにある程度のペースで学習は継続させる必要があります。

論文式試験の手応えが不安な方

司法試験の手応えが不安な方は次年度の司法試験での最終合格を目指して特に論述問題の対策を万全に進めていきましょう。

アガルートでは「司法試験型答練」講座を受講することができます。

予備試験の論文試験対策や法科大学院で学ぶ論文の書き方よりも司法試験の論文試験に特化した講座であるため、最終合格にあと一歩という方には非常におすすめです

短答式試験で不合格となった方

司法試験の受験資格を得て、短答式試験で不合格となってしまうことは非常に惜しいです。

スタディングでは働きながらでも費用を抑えて効率良く司法試験合格を目指すことができる講座設計になっています。

司法試験にあと一歩という方が新たに受講する講座として最もおすすめです。

スタディングの公式サイトはこちら

2020年度司法試験・予備試験短答式試験についてまとめ

2020年度の短答式試験についてまとめ

  • 司法試験短答の足きりは93点以上で通過
  • 予備試験の合格最低点は173.7点
  • 通信講座を有効活用して今後の対策を進めよう
  • アガルートで短答・論文どちらの対策も可能

この記事では2020年度の司法試験・予備試験の短答式試験について分析してきました。

また、今回の試験の結果を踏まえて今後に向けて各自で最適な準備を進めていきましょう。

資格Timesは資格総合サイト信頼度No.1