【2021最新】税理士の予備校・通信講座ランキング|主要9社を徹底比較!
「税理士の予備校か通信講座を受講してみたいけど、どれを選べばいいのか分からない…」
「通学か通信講座だったらどっちがおすすめ?」
このような悩みや疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
確かに初めて講座を受講するとなると何を基準に選んだらいいのかが分からず、なかなか踏み出せないですよね。
実際、税理士試験はどの資格学校を選択するかで結果が大きく変わります。
特に税理士初学者だとなんとなく講座選びをしてしまい、後になって「この講座は自分には合わなかった…」と後悔することも少なくないです。
そこでこの記事では、資格Times運営陣が税理士の予備校・通信講座をあらゆる面から徹底的に分析し、講座選びにもっとも大切な
- 講座の価格・費用
- 教材のクオリティ
- 学習サポート
- 受講可能な科目
- 会社の信頼性
の5つのポイントを元にランキング形式で紹介します。
税理士のおすすめ予備校・通信講座ランキング
おすすめ税理士予備校・通信講座比較表
税理士講座を選ぶ際に知っておきたい5つのポイント
税理士講座は予備校と通信講座どっちがおすすめ?
税理士試験で失敗しないための注意点
次回の税理士試験日程は?
税理士の予備校・通信講座まとめ
税理士のおすすめ予備校・通信講座ランキング
以下では、税理士対策におすすめの予備校・通信講座9社をランキング形式で紹介していきます。
1位:スタディング(通勤講座)
スタディングの税理士講座の特徴
- 最も安い税理士講座!
- スマホ学習に特化した高品質な講座!
- 隙間時間を生かして効率的に学べる!
- 受講生からの評判も抜群の大人気通信講座!
スタディング(旧:通勤講座)はあらゆる税理士講座の中で最も講座費用が安い通信講座です。受講料は予備校の3分の1以下であり、コストパフォーマンスは抜群でしょう。
またスマホ学習機能も極めて優れており、通勤時間などの隙間時間を生かして効率よく学習を進めることができるので、仕事で忙しい社会人の方を中心に絶大な支持を集めています。
スタディングの評価項目
スタディングの税理士講座は簿記論・財務諸表論の2科目を54,980円から、その他税法科目を1科目あたり45,980円から受講可能です。
したがってスタディングで5科目全て受講した場合の費用は192,920円となります。
一方、予備校による税理士講座の費用相場は5科目でおよそ80万円なので、スタディングを利用した場合は予備校に通うよりも60万円以上安く講座を受講することができます。
もちろんスタディングの各講座には、よりサービスの優れた価格の高いコースが用意されていますが、全科目で最上位のコースを利用しても講座費用の合計は25万円を超えません。
この価格の差は言うまでもなく絶大であり、スタディングほどコストパフォーマンスに優れた税理士講座は存在しないと言えるでしょう。
スタディング最大の特徴は隙間時間に学べるスマホ学習機能です。
スタディングでは講義動画の視聴はもちろん、テキストを読んだり問題集を解くのも全て手元のスマホ1台で行うことが可能です。
通勤時間や仕事の休み時間など、ちょっとした時間にも効率よく勉強が進められるので、忙しくてなかなか勉強時間が取れないという方にはうってつけの講座だと言えるでしょう。
学習クオリティも従来の机で勉強するのとほぼ変わらない品質を保証しているため、非常に頼りになる学習ツールになるのです。
スタディングでは学習を補助する様々なサポート機能を利用することが可能です。
例えば「学習レポート機能」では日々の学習進捗がグラフで可視化されるので、学習スケジュールの管理やモチベーション維持に役立ちます。
また、志を共にする他のスタディング受講生と交流できる「勉強仲間機能」も存在し、互いに刺激し合いながら合格に向かって切磋琢磨することが可能です。
こうした豊富なサポート機能が存在する一方で、スタディングでは質問対応を実施していません。
そのため分からない箇所が出てきた場合は、講義やテキストを使って自分で確認する必要があるので注意しましょう。
スタディングの税理士講座で受講できる科目は、簿記論・財務諸表論・法人税法・相続税法・消費税法・国税徴収法の6科目です。同じ会計科目である簿記論と財務諸表論はセットになっています。
税理士試験での受験者数の多い順から6科目となっており、いずれも非常に人気の高い科目です。
国税徴収法と並んで人気の高い所得税法が受講できないのがやや残念ですが、この6科目があれば科目選択する上で支障はほとんど出ないでしょう。
スタディングの受講者数は急増しており、これまでの受講者総数は80,000人を突破しています。
2018年にはベストベンチャー100にも選出されており、2020年には東証マザーズ上場を果たすなど、破竹の勢いで成長しています。
また、スマホを最大限活かした学習という今の時代に合った勉強法が多くの受講生の評判を集めており、今後ますます存在感を放っていくことは間違いないでしょう。
スタディングの税理士講座を実際に使った人の口コミ(一部抜粋)
私は、法人税法の講義を他校で受講したことはありませんが、無事に合格することができました。スタディングは間違いなく費用対効果業界内No.1ですので、悩んでいる方がいれば、強くお勧めしたいです。 スタディング合格者の声
講師の中村先生の講義が大変わかりやすいです。独学で勉強していた頃には、すんなり理解することができなかったところも、講義を受けることでどんどん解消されていきました。
個人的には、中村先生の真顔でさらっと毒を吐くところがツボで、いつも笑わせてもらっていました。 スタディング合格者の声
スタディング税理士講座を使って合格を果たした人の口コミとして、スマホ学習を絶賛する声のほかにも、コスパ面や講義のわかりやすさを評価する声が挙がっていました。
特に、コスパ面では敵なしの講座であるといえるので、値段がネックで税理士講座の受講をためらっている人は、気軽に対策を始められるスタディングの税理士講座は非常におすすめです。
スタディングについてあわせて読みたいおすすめ記事!
2位:資格の大原
大原の税理士講座の特徴
- 官報合格者占有率は50%以上!
- 初心者でも合格に導くノウハウが凝縮!
- 講師が合格まで徹底サポート!
- 講座は全科目対応!
大原の税理士講座は、税理士講座の中でも頭1つ抜け出た信頼度抜群の講座です。
最大の魅力は官報合格者(5科目すべてに合格)の占有率にあり、毎年合格者全体の半数以上が大原生という圧倒的な数の合格者を輩出しています。
このような素晴らしい実績を出せる背景には、カリキュラム・教材・講師の質など、学習に直結する要素をすべて高い次元で実現していることにあり、学習面では文句なしの講座だと言えるでしょう。
一方で講座費用はかなり高く、他社の2倍以上の費用がかかってしまうこともある点には注意が必要です。
大原の税理士講座の評価項目
大原の税理士講座は講座価格が高く、受講するハードルが高いのがネックとなっています。
簿記論・財務諸表論講座の価格はどちらも230,000円(税込)となっており、簿記・財表のセットパックは281,000円(税込)と、1位のスタディングの4倍以上の高価格です。
そのため初めての人が5科目合格を目指す際には、100万円近くかかってしまうことも想定されます。
他社予備校の相場価格よりも高めの値段となるので、受講時の出費には注意する必要があると言えるでしょう。
大原の税理士講座のテキストは、わかりにくい内容も図解や具体的な事例を豊富に取り扱うことにより、明快に説明してくれます。
また、暗記効率にもこだわりを入れていることから、理論面と暗記面のバランスの良い学習を可能にする初心者に優しいテキストといえるのです。
実際、これらのこだわりの教材は多くの人から好評を受けていることから、その質の高さが裏付けられていると言えるでしょう。
大原最大の魅力は、講師1人1人が受験生に寄り添って徹底サポートを行ってくれる点にあります。
学習面では、弱点克服に必要な知見を得られる添削指導が充実しており、特に理論問題の実力アップに効果抜群です。
また、気軽に質問できる環境が整えられていることから、疑問点もすぐに解消することができます。
更に、モチベーション面での悩みも「サクセスミーティング」でしっかり相談にのってくれるため、非常に頼りがいがあるといえるでしょう。
大原の税理士講座はその種類の豊富さも特徴の1つであり、マイナー科目である酒税法・事業税法・住民税法なども含めた11科目すべての講座を開講しています。
よって、すべての受講生のニーズに対応していることから、この項目の評価は最高峰であるといえるでしょう。
受験者数の少ない科目を受験する予定のある人は、ぜひ大原の受講を検討してみてはいかがでしょうか?
大原の税理士講座は、数ある大原の講座の中でも非常に高い実績を残している講座として、その信頼性はピカイチです。
2019年度は434名の官報合格者を輩出しており、これは全体の半数以上である57.9%という驚異の占有率となっています。
これだけの結果を残している予備校・通信講座は他になく、合格実績の面では大原が圧倒的に優れていると言えるでしょう。
大原の税理士講座を実際に使った人の口コミ(一部抜粋)
1年で合格できたのは本当に先生方のおかげです。
何度も質問に行ってしまいましたが、いつも丁寧に教えてくださりありがとうございました。
勉強の進め方についてもアドバイスいただけたので3科目同時にこなすことができました。 大原喜びの声より
先生たちの温かいお力添えのおかげで合格をつかみ取ることができました!!
仕事が忙しくて授業についていけなくなってしまったときは見捨てないでフォローして下さったり、精神的にきつくなってしまったときは電話でもメールでも何度も励まして頂いて、先生たちについてけば大丈夫!
自分の努力を信じようと熱い気持ちで最後まで挑むことが出来ました! 大原喜びの声より
大原生の口コミでは、講師への感謝の気持ちを伝える声が大多数を占めていました。
講師の分かりやすい指導と親身なサポートが、大原の圧倒的な合格実績につながっていることが伺えます。
大原の税理士講座についてあわせて読みたいおすすめ記事!
3位:クレアール
クレアールの税理士講座の特徴
- 合格することに主眼を置いた学習範囲を絞った講座!
- 薄くて使いやすいテキストとオリジナルレジュメ!
- 質問対応は回数無制限!
- 60年近い歴史を持つ信頼できる資格学校!
クレアールの税理士講座は「非常識合格法」と呼ばれる独自の時短学習法が特徴の通信講座です。
科目ごとに学習内容を「合格に必要十分な論点」に絞っているので、無駄なく効率的に学習を進めることができます。
費用はそこまで格安ではないものの、予備校のような親身な学習サポートも実施しており、全体として通信講座と予備校の中間に位置するような税理士講座と言えるでしょう。
クレアールの評価項目
講座費用は受講するコースによって異なるものの、おおよその目安は割引・返金制度の利用込みで以下のようになっています。
科目 | 1年目に合格した場合の費用 | 2年目に突入した場合の費用 |
---|---|---|
簿財2科目 | 10万前半~後半 | 約200,000円 |
消費税法 | 10万円弱 | ー |
相続税法 | 約10万円前半 | ー |
法人税法 | 約10万前半~中盤 | ー |
上記のようにクレアールのコースは簿財2科目は2ヶ年計画もあり、1年目に合格できた場合は2年目の受講料が返金されるほか、合格祝い金も受け取れるようになっています。
したがってクレアールで5科目受験した場合の費用は40万中盤~60万円程といえます。
スタディングほど飛び抜けて安いわけではありませんが、大手予備校と比べるとかなり安くなっていることが分かります。
クレアールでは学習範囲を重要論点に絞っているので、教材は中身が凝集された比較的薄いものとなっています。
試験範囲の膨大な税理士試験に挑戦する上で、こうした「選択と集中」を意識したカリキュラムは非常に心強いです。
また、通信講座なのでもちろん講義はいつでもどこでも視聴できるほか、講義中で使用される資料はダウンロードすることも可能です。
一方でスマホを用いた学習システムは講義視聴のみとなっており、スマホであらゆる学習が可能なスタディングと比べると、隙間時間での学習効率は下がるでしょう。
クレアールでは講座内容について担当講師に直接質問することができるので、講義や解説のブレなく安心して疑問をぶつけることができます。
また、受講内容の相談や学習スケジュールなどの相談も可能なので、学習上の不安をそのままにすることなく勉強に集中できるでしょう。
ただしクレアールではこうした人の手によるサポートが充実している一方、スタディングのように学習フローをデータで客観的に確認したり、スマホで日々の進捗をチェックすることはできません。
クレアールの税理士講座で受講できる科目は、簿記論・財務諸表論・法人税法・相続税法・消費税法の5科目です。
難易度が易しく穴場科目である「国税徴収法」や選択必須科目でもある「所得税法」を選ぶことはできません。
また講座が5科目分しかないので、クレアールだけで税理士合格を目指そうとすると必然的に科目の組み合わせが上記5科目に限定されてしまうのが難点です。
クレアールは60年近い指導実績を持つ資格学校であり、これまで数多くの合格者を輩出してきました。
司法書士の合格者体験記にも多くの人の声が掲載されていることから、その実績は非常に高いものであるといえるでしょう。
また厚生労働省の認定を受けた教育訓練給付制度の対象講座も存在する点も信頼性を担保している点の一つであるといえます。
クレアールの税理士講座を実際に使った人の口コミ(一部抜粋)
河野上先生の講義は非常にメリハリがあり、仕事から帰ってきた後でも最後まで集中力を切らさずに視聴することができました。
また、実務の話も織り交ぜていただいているので当時私は会計業界ではなく一般事業会社の営業職でしたが、具体的にどのような場面で学習していることが生きてくるのか想像ができ理解も進み、かつ自分が将来税理士として働いている姿を想像しモチベーションアップにもつながりました。 クレアール合格者の声
答練や解法講座も今回は何がポイントだったか、どんな解き方をすべきかを授業内でとても丁寧に説明してくれるので疑問点が発生することはありませんでした(他校に通っている時は問題集やテストでの疑問点が多くあり、よく電話や相談をしていたのでこれもびっくりです)。 クレアール合格者の声
クレアールの合格者の口コミでは、特に河野上講師のメリハリの利いた分かりやすい講義を評価する声が多く挙がっていました。
税理士試験は難関試験ですが、クレアールの試験に精通した講師とともに、一歩ずつ実力をつけられる講座であるといえるでしょう。
クレアールについて合わせて読みたいおすすめ記事!
資格の学校TAC
資格の学校TACは言わずと知れた超大手予備校です。TACの税理士合格者祝賀会には毎年非常に多くの人が参加しており、予備校の中でも強い存在感を放っていると言えるでしょう。
もちろん税理士試験の11科目全ての講座が用意されており、マイナーな科目でチャレンジしたい場合も安心です。
TACの講座費用はどれくらい?
TACの講座費用は受講するレベルによって異なりますが、単科目講座では1科目当たり15万円から30万円程となっています。
他にも複数科目がセットになったパックコースや5科目全てがセットになった本科生コースが存在し、セットで受講する科目数が多いほど割引率が大きくなる仕組みです。
また、受講期間も価格に影響し、基本的には受講期間が短いほど安くなります。
このようにコースによる価格の差が大きいですが、単科目だと約10万後半~20万中盤、5科目セットだと1科目あたり15万円ほどになると考えておけば良いでしょう。
上記を総合するとTACの5科目合計の講座費用は75万~80万円弱となり、予備校の中でも一般的な価格だと言えるでしょう。
TACの強み
TACの一番の強みはやはり「講師陣の質の高さ」でしょう。
TAC受講生の講師に対する満足度は90%を超えており、優秀な講師陣による熱意ある講義を受けることができます。
通学講座が主な予備校において、担当講師は質問や相談にも乗ってくれる頼れる存在なので、講師の質の高さは講座満足度に直結すると言えるでしょう。
LEC東京リーガルマインド
LECも知名度の高い資格予備校の1つですが、税理士講座については通学講座をほぼ実施しておらず、開講校舎は全国でわずか2校舎だけです。
したがって通信による受講がメインとなりますが、開講科目は簿記論・財務諸表論・法人税法・所得税法・相続税法・消費税法の6科目しかありません。
そのため上記予備校2社と比べると税理士講座にそこまで注力していない印象を受けます。
LECの講座費用
LECの講座費用は以下のようになっています。あえてDVD受講を選ぶ必要は基本的にはなく、Web受講を選択するものだと考えて問題ないでしょう。
科目 | Web受講 | DVD受講 |
---|---|---|
簿記論 | 123,200円 | 162,800円 |
財務諸表論 | 123,200円 | 162,800円 |
法人税法 | 123,200円 | 162,800円 |
所得税法 | 123,200円 | 162,800円 |
相続税法 | 123,200円 | 162,800円 |
消費税法 | 99,000円 | 132,000円 |
講座費用を見てみると、消費税法を含む5科目で591,800円、消費税法を除く5科目で616,000円となっています。
予備校の中では比較的安い水準であると言えるため、値段を重視したい人はぜひ候補の一つに入れておくとよいでしょう。
ネットスクール
ネットスクールは通信講座を展開しているオンライン資格学校です。
ネットスクールでは税理士試験対策のテキストを市販しており、講義でもそのテキストを利用します。そのため受講前にテキストの内容がどんな感じか書店で確認することもできます。
ネットスクール税理士講座の開講科目と講座費用は以下のようになっています。
科目 | 標準コース受講料 | 上級コース受講料 |
---|---|---|
簿記論 | 145,600円 | 129,400円 |
財務諸表論 | 145,600円 | 129,400円 |
法人税法 | 155,800円 | 129,400円 |
相続税法 | 155,800円 | 129,400円 |
消費税法 | 100,800円 | 88,700円 |
国税徴収法 | 71,500円 | なし |
科目の申込数が多いほど割引になるものの、講座費用は5科目で60万円を超える場合が多いので、通信講座の中ではかなり割高だと言えるでしょう。
ネットスクールの最大の特徴は合格率を公表している点であり、各科目で全国平均の1.1~2.1倍の合格率を記録しています。
ただし合格率を算出するのに利用されたデータは公表されていないので、何人中何人が合格したのかは不明です。
また、合格者の声もほとんどなく、合格率の数値がどれくらい実態に即しているのかについては、少々疑問が残ります。
資格試験のFIN
資格試験のFINは会計系資格を中心に講座を展開している通信講座です。
FINの税理士講座の開講科目と講座費用は以下のようになっています。
科目 | コース名 | 講座費用 |
---|---|---|
簿財2科目 | 簿財上級 | 78,000円 |
簿財2科目 | 簿財入門 | 98,000円 |
消費税法 | 消費税法 | 38,000円 |
簿財+消費税法 | 簿財上級+消費税法 | 108,000円 |
簿財+消費税法 | 簿財入門+消費税法 | 128,000円 |
このように講座費用はかなり割安なものの、科目は簿記論・財務諸表論・消費税法の3科目にしか対応していません。
FIN自体がまだ開講してから数年の通信講座であるので、今のところ講座に関する情報もほとんどないのが実情です。
受講生による合格体験記なども見当たらないので、受講を決めるにはあまりにも不明点が多いと言えるでしょう。
資格スクール大栄
大栄も資格学校として広く知られている予備校です。校舎は全国に点在しているので、目にしたことがある人も多いでしょう。
講座が用意されている税理士科目はLECと全く同じであり、簿記論から消費税法までの6科目と、TACや大原と比べると科目数としては充実しているとは言えません。
大栄の税理士講座費用は、消費税法以外が1科目あたり238,700円、消費税法が143,110円です。
このように講座費用は予備校の中でも高めとなっています。
CPA
公認会計士試験対策で有名なCPAですが、税理士試験対策講座も提供しています。通学形式の全日制の講座だけでなく、WEBで授業を行う通信講座も存在します。
WEB通信講座の場合、198,000円~588,000円という受講価格になっています。また、通学コースの場合、150,000円~496,000円です。
WEB講座を受講した場合でも税理士試験の総合的な対策となると相場の受講価格よりも高い講座費用がかかることになるといえます。
ただし、CPAでは税理士試験合格後を見据えて真に活躍できる税理士を育成するという目標を掲げており、実務でも活かせるノウハウを通学形式でしっかりと学べる点には魅力的といえるでしょう。
おすすめ税理士予備校・通信講座比較表
講座名 | おすすめポイント | 総合評価 |
---|---|---|
スタディング | 受講料は破格の安さ | ◎ |
大原 | 他を圧倒する合格実績 | ◎ |
クレアール | 重要論点に絞った講座内容 | ◎ |
TAC | 講師への満足度は90%越え | 〇 |
LEC | 予備校の中では手ごろな価格設定 | 〇 |
上の表は、資格Timesがおすすめする予備校・通信講座5選を簡潔に比較した表になります。
通信講座・予備校それぞれに長所があることがこの表からわかるのではないでしょうか?
この表に掲載されている5社を中心に税理士講座を検討することで、自分に合うより良い講座を検討することができるでしょう。
税理士講座は、価格の高さがネックとなる場面が多いことから、超低価格で受講できるスタディングの税理士講座が極めておすすめとなります。
スタディングなら5科目合計20万円以下と、予備校よりも60万円近く安い圧倒的価格で受講することができるのです。
講座もスマホに特化した内容となっており、忙しい社会人の方でも隙間時間に効率よく学べるので、この機会にぜひスタディングの税理士講座受講を検討してみてはいかがでしょうか。
税理士講座を選ぶ際に知っておきたい5つのポイント
価格・費用
税理士予備校で5科目を受講する際の相場価格は80万円ほどです。
一方、通信講座の相場価格は40万円~50万円台程となっています。
この価格差は多くの人にとって無視できないものとなるため、価格面に制約がある方は基本的には通信講座を受講することがおすすめです。
ただ、税理士試験は超難関資格となっており、自分に合った講座を取らないと合格は難しいので、内容を見ずに価格だけで講座を判断することがないようにしましょう。
教材のクオリティ
この項目は、税理士試験の土台となる基礎学力・応用力を身に着けるための核となる要素となってくるため、入念にチェックをしておく必要があります。
見るべき要素としては、
- 図や具体例をたくさん使っているか
- 演習の解説が充実しているか
- 講義の様子
などが挙げられます。
上の2つは、これから長い間使っていくテキスト面を見る際に大切な要素であり、これが抜けているとスムーズに内容を理解するのが難しくなってしまいます。
また、講義は講師によってそれぞれ特徴があるため、人によって向き不向きが当然あります。
集中して聴けるように、あらかじめ講義の相性の良さもチェックしておくことがおすすめです。
学習サポート
税理士試験を勉強していく中で、多くの人が困難に立ち向かうことになるため、サポート体制はその逆境を乗り切るために必須です。
学習面では、質問体制が整っているか・添削指導を行ってくれるかは、弱点を克服するために有効なサポートなので、あるかどうかはチェックが必要になります。
また、忙しい人にとっては、隙間時間で勉強できるようにするために、スマホ学習サポートがついているかどうかも見るべき観点の一つです。
通学講座選びは立地も重要
資格予備校では通学でも通信でも講座費用は変わりません。そのため予備校を利用するのであれば学習のペースが作りやすく、講師から直接講義を受けられる通学のコースを選ぶのがおすすめです。
そのことを前提に考えると、予備校選びは自宅や勤務先の近くに校舎があるかどうかという側面が極めて重要になってきます。
毎日仕事で忙しい中、さらに予備校に通うために長い移動時間をかけてしまうのは極めて非効率なので、立地的に通いやすいところを選ぶという判断基準も持っておくことをおすすめします。
受講可能な科目
税理士試験の科目は合計11科目あり、自分が受ける科目が講座内に存在するかは事前にチェックしておく必要があります。
受験に必須の簿記論・財務諸表論の2科目と、受験者数が多い消費税法・法人税法、相続税法の計5科目はほとんどすべての講座に含まれています。
ただ、それ以外のマイナー科目は講座に存在しない場合も多いため、受験を検討している人は、受講予定の講座に含まれているかどうかチェックが必要です。
会社の信頼性
会社の信頼性は講座のクオリティを客観的に測るための指標として非常に有効です。
信頼性は、その会社の合格実績やそのほかの講座の実績からトータル的に判断することができます。
受講時の安心感にかかわる大事な要素なので、必ずチェックするようにしましょう。
税理士講座は予備校と通信講座どっちがおすすめ?
まず第一に、大手予備校の通信コースはあまりおすすめできません。
予備校の最大の売りは通学による学習ペースの確保や講師との距離の近さですし、そもそも予備校の講座費用が非常に高いのは膨大な数の校舎の維持費も大きな要因です。
そのため、通学とほぼ変わらない費用を払ってまで超割高な通信コースを受講するメリットは、実際のところほとんど無いでしょう。
このことを踏まえた上で、以下では予備校に通学する場合と、通信講座を比較していきます。
予備校のメリット・デメリット
先ほども触れましたが、予備校に通う最も大きなメリットは学習のペースを強制的に作ることができる点です。
税理士の受験は長期間に渡るので、仕事をしながら勉強を続けるためには通学の強制力はとても役立ちます。
また、講師の方に直接質問することが出来る点や他の受講生と交流できる点も予備校ならではの魅力だと言えるでしょう。
一方で通学の場合はどうしても校舎ごとに先生が違うので、同じ費用を払っていても校舎によって内容に差が出てしまうというデメリットも存在します。
さらに残業などが重なった場合は予備校に通う時間が取れなくなる場合があるので、忙しい方ほど学習の継続が困難になりやすいです。
加えて、校舎の場所によっては移動時間や費用も無視できないでしょう。
これらのメリット・デメリットを理解した上で、やはり通学して勉強したいとお考えの場合は予備校を選択すると良いでしょう。
通信講座のメリット・デメリット
通信講座は予備校と比べて30万円から60万円ほど安く受講できるという圧倒的なメリットがあります。よほど資金面に余裕がある方を除いて、この価格の差はあまりにも大きいです。
また、場所や時間を問わずいつでもどこでも勉強できるというメリットも見逃せません。特にスタディングであればスマホ1台でありとあらゆる学習をこなすことが出来るので、仕事や家事で忙しい社会人の方でも無理なく続けられるでしょう。
細かい点ですが、他にも講義を倍速再生できるので効率よく学べることや、講義で分からない点を繰り返し再生できるといったメリットもあります。
これに対して、通信講座には通学ほど学習ペースに対する強制力が無いというデメリットがあります。
一方で、当然ながら通信講座各社でも学習スケジュール管理やモチベーション維持のためのサポートは実施されているので、この点に関してそこまで憂慮する必要は無いと考えられます。
むしろ隙間時間を使って毎日少しずつでも勉強できる通信講座の方が、働きながらの勉強には合っていると感じる人も多いでしょう。
ただし、通信講座では取り扱っていない科目も存在するので、そういった科目を選択したい方は必然的に予備校の力を借りることになるでしょう。
税理士試験で失敗しないための注意点
まずは受験資格に気をつける
税理士試験を受けるためには受験資格を満たさなければなりません。
税理士試験の受験資格には「学歴によるもの」「職歴によるもの」「資格によるもの」の3つの要件が存在し、そのどれか一つでも満たしていれば受験する権利を得られます。
具体的には以下のようなものが、受験資格の要件として挙げられます。
- 大学・短大・高等専門学校を卒業し、法律学または経済学を1科目以上履修した人
- 大学3年次以上で、法律学または経済学を1科目以上含む62単位以上取得した人
- 税理士・弁護士・公認会計士などの補助事務に2年以上従事した人
- 公認会計士試験の短答式試験に合格した人
よって、受験の際には自分がそもそも受験要件を満たしているかを確認するようにしましょう。
科目選び
税理士試験では11科目の中から5科目を選択して受験します。
試験科目については以下のような要件が具体的に設けられています。
- 簿記論(必修)
- 財務諸表論(必修)
- 所得税法(所得税法または法人税法のいずれか1科目は必修)
- 法人税法(法人税法または所得税法のいずれか1科目は必修)
- 相続税法
- 消費税法または酒税法(いずれか1科目のみ)
- 国税徴収法
- 住民税または事業税(いずれか1科目のみ)
- 固定資産税
特に相続税法以下については、人によってどれを選ぶかが異なってくるため、受験の際にあらかじめどれを選択するか決めておくのがおすすめです。
科目によって難易度が大きく異なるほか、どの科目を合格したかで税理士としての活躍にも影響してくるため、この科目選びは非常に重要になります。
実務で役立つものや難易度が低いものなど、受験生に人気の科目は基本的に通信講座でも用意されていますが、それ以外のマイナーな科目を選ぶ場合は予備校を使って学習する必要があるでしょう。
独学で勉強するのはアリ?
税理士試験は予備校や通信講座を利用して勉強するのが普通であり、独学でチャレンジする人はほとんどいません。
それゆえ市販の税理士試験教材も充実しておらず、科目によっては独学が実質不可能なものも存在します。
また、難易度をみても独学で対処できるレベルを超えており、無理して独学で勉強したとしても、良い結果を得るのは困難を極めるでしょう。
よほどの頭脳の持ち主でない限りは、基本的には無理があるため、講座を活用して勉強するのが得策です。
次回の税理士試験日程は?
税理士試験は毎年8月上旬に3日間に渡って実施されます。日によって試験が実施される科目が異なるので、人によっては1日しか受験しない場合もあるでしょう。
2021年度試験日程は、現時点では2021年8月17日~8月19日の計3日間で行われる試験となります。
受験申し込み期間は5月上旬から中旬にかけてなので、受験を検討されている方は忘れないように注意しましょう。
税理士の予備校・通信講座まとめ
おすすめの税理士講座まとめ
- 通学を希望の場合は予備校だが、通信講座の方が圧倒的に費用が安い
- スタディングの税理士講座が非常におすすめ
- 科目によって予備校と通信講座を使い分けるのも有効
今回は税理士の予備校・通信講座についてそれぞれの特徴を解説しました!
あなたに最適な税理士講座を見つけて、ぜひ税理士の資格を手にしてください!