ネットワークスペシャリストの勉強時間はどれくらい?勉強法から参考書まで紹介

「ネットワークスペシャリスト資格って何?」

「試験に合格するためにはどれくらいの勉強時間が必要なの?」

こんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?

ネットワークスペシャリストは近代の目覚ましい飛躍を遂げるIT社会において、ネットワークビジネスに欠かせない国家資格なのです。

かなり難度の高い試験ですが合格すれば、高度なIT人材として転職活動や職場でのスキルアップに役立つでしょう。

今回はネットワークスペシャリストの試験に合格するための、勉強時間や効率的な勉強方法、おすすめの参考書などについて詳しく解説していきます。

ネットワークスペシャリスト試験に興味のある方はぜひ、参考にしてください。

ネットワークスペシャリストの勉強方法についてざっくり説明すると

  • ネットワークスペシャリストの目安勉強時間は半年から一年以上
  • ネットワークスペシャリスト試験の難易度は高い
  • ネットワークスペシャリスト試験内容は4種類
  • ネットワークスペシャリストの勉強法はオーソドックス

ネットワークスペシャリストの目安勉強時間は?

砂時計

独学の場合はIT実務経験があって論述が得意な人の場合、20時間程度の勉強時間で受かる場合もありますが、通常は半年から一年以上はかかる見通しになります。

午前Ⅰ免除がない場合は、さらに20時間程度の勉強時間が必要です。ITに関する基礎知識がある方でも、ネットワークに関する専門知識を学ばなければなりません。

そのため午前Ⅰ試験を免除されているパターンの場合でも、数か月から半年かかるパターンが多いでしょう。

ネットワークに関する知識を持っている方は有利なため、30~60時間程度の勉強時間で合格できるのが多いです。

講座を受講する場合は会社により違いがありますが、通信教育の場合は受講期間が2~6か月、サポート期間は1年を設定している会社が多いです。

資格学校の通学講座は、150分×全11回の授業と模試で構成されているところがあります。

独学だと不安な方や学校に行かないと勉強時間がルーズになりがちな方は、講座で勉強するのも良いでしょう。

状況に応じて勉強時間の配分を変える

ただやみくもに勉強するだけでは、 ネットワークスペシャリストの合格は目指せません。自分の状況に合わせた勉強時間の配分が重要になります。

応用情報技術者の資格保持者など、ある程度基礎知識がある人は午後試験に時間をかけましょう

理由としては午後試験が長文式と記述式という2つの難しい要素があることがあげられます。この試験は難解なため、ある程度の演習量の確保が必要であるからです。

基礎知識に不安がある方は、最初の内は午前対策をメインにやってください。まずは4つの試験をクリアできる程度の土台を確保していくことが先決になります。

勉強時間を短くするために

ネットワークスペシャリスト試験の勉強時間は、およそ半年かかるほどの難関資格です。効率よく勉強しないと、さらに勉強時間がかかってしまうことが予想されます。

ここでは少しでも勉強時間を短くするために、おすすめの勉強方法をご紹介しましょう。ポイントは正しい勉強の仕方とおすすめテキストの上手な選び方にあります。

我流の勉強に走らない

勉強時間を少しでも短縮するには、正しい方法で勉強することが必須となります。特に働きながら勉強する方は、限られた時間の中で勉強時間を確保しなければなりません。

我流の勉強法だけでは成果が上がりづらく、無駄な勉強時間を多く費やしてしまう懸念があります。

また一生懸命勉強しているにもかかわらず成績に行き詰っている場合は、一度勉強法を見直してみてはいかがでしょうか。

勉強方法を変えることで時間を短縮できる場合もあります。我流のまま行き詰ってしまうと、勉強時間を長くしても何故かはかどらないパターンもあるので注意しましょう。

おすすめされているテキストを使う

テキストの選び方によって知識の習得具合が違ってきます。わかりづらい教材を選んでしまうと理解しにくいため、モチベーションも下がってしまい、成績アップも見込めません。

おすすめされている優秀なテキストを使うことでインプットはもちろん、アウトプットの質も高まってきます。自分に合ったテキストをきちんと選ぶようにしましょう。

ネットワークスペシャリストの難易度は高い

グラフを指す女性

ネットワークスペシャリスト試験の難易度は高く、実務経験者であっても合格はなかなか難しい資格です。

情報処理技術者試験の中でも最高レベルのレベル4となっており、合格率が14~15%前後しかありません。

資格偏差値も67で他の高度情報技術者資格と比較すると、低い数字となっています。

難易度が高い理由は主に論述が多いことが挙げられるでしょう。的確に要素を見つけ出せ、高い文章力がないと合格できない難関資格です。

ネットワークスペシャリストの試験形式・内容

パズルを組み合わせる

それではネットワークスペシャリストの試験形式や内容について、詳しい内容をご紹介していきましょう。

試験は午前・午後の計4種類

ネットワークスペシャリスト試験は午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱ試験の4つに分かれています。こちらの表がその概要です。

試験 試験時間 出題形式
午前Ⅰ 9:30〜10:20(50分) 四肢択一式
午前Ⅱ 10:50~11:30(40分) 四肢択一式
午後Ⅰ 12:30~14:00(90分) 記述式
午後Ⅱ 14:30~16:30(120分) 記述式

合格基準

午前Ⅰ,Ⅱが四捨択一形式で、午後Ⅰ,Ⅱが記述の大問形式になります。

試験 問題数 合格基準点
午前Ⅰ 30問 100点満点中60点以上
午前Ⅱ 25問 100点満点中60点以上
午後Ⅰ 3問中2問回答 100点満点中60点以上
午後Ⅱ 2問中1問回答 100点満点中60点以上

午前Ⅰ

午前Ⅰ試験の範囲は応用情報技術者試験の午前試験の範囲と同じです。配点は1問につき3,4点となっており、合格するには60点以上の得点が必要となります。

出題構成はテクノロジ系が17問、マネジメント系が5問、ストラテジ系が8問の計30問で、すべての問題は同時期に行われる応用情報技術者試験の午前問題から選定されているのが特徴です。

出題傾向は考察問題が増え文章題が減ってきていますので、テクノロジ系でいかに高得点を獲得できるかが合格へのカギとなるでしょう。

午前Ⅱ

午前Ⅰ試験の出題範囲は、「コンピュータ構成要素」「システム構成要素」「ネットワーク」「セキュリティ」「システム開発技術」「ソフトウェア開発管理技術」の6分野から出題されます。

範囲が午前Ⅰと重なり「ネットワーク」と「セキュリティ」については、出題内容がレベル4なため、難易度が高くなっているのが特徴です。

午前Ⅱ試験の配点は各4問で全25題が出題され、合格点は60点以上を取ることが必要です。

ネットワークの新傾向問題が減少しており、ネットワークとセキュリティの問題をクリアできれば合格できるでしょう。

午後Ⅰ

午後ⅠとⅡは同じ範囲が出題され、出題範囲は以下のようになります。

出題範囲

  1. ネットワークシステムの企画・要件定義・開発に関すること

  2. ネットワークシステムの運用・保守に関すること

  3. ネットワーク技術・関連法規・標準に関すること

  4. ネットワークサービス活用に関すること

  5. ネットワーク・アプリケーション技術に関すること

午後試験Ⅰは全3題が出題され、その中から2問を選び90分以内に解答します。配点は各問50点で、合格点は100点中60点以上を超える得点が必要です。

ネットワーク分野の様々な論点が問われるため、長文を読解する能力が必須でしょう。記述や語句の解答が問題の主な内容となります。

設問数が多いので、内容を素早く理解しながらスピーディーにこなしていくことが重要です。

午後Ⅱ

午後試験Ⅱは2問が出題され、その中から1つを選んで解答する形式です。長文を読んでそれに対する設問に答えていく形式になります。

大問の中に多くの設問が出題されるため、短時間で文章の内容を読み解かなくてはなりません。

長文の分量が10ページ以上と多めですから、まずは文章の概要きっちり押さえていくことが大切です。標準レベルの問題でしっかりと点数を稼ぐことが合格へのカギとなります。

受験者と合格率の推移

本の上の眼鏡

ネットワークスペシャリストの受験者数と合格率の表がこちらになります。

実施年 受験者数 合格率
2019年 11,882人 14.4%
2018年 12,322人 15.4%
2017年 12,780人 13.6%
2016年 11,946人 15.4%
2015年 12,407人 14.6%

ネットワークスペシャリストの試験の受験者数は、毎年11,000人から12,000人程度で、合格率の平均は15%前後です。

ジャンルは違いますが、合格率が同じ15%の国家資格として有名な宅建は、受験者数が17万人前後で、それと比較するとネットワークスペシャリストの受験者数は全国的に見ても少ない方と言えるでしょう。

とはいえネットワークスペシャリストは極めて専門性の高い資格なので、受験を試みる人は多少なりとも、ネットワークビジネスに携わる人が多いです。

難関資格なので合格率も低いですが、毎年一定の受験者数が保たれています。これからも取得を目指す人が増える見込みの将来性ある資格です。

どんな人が受けるのか?

ネットワークスペシャリストは専門性の高い資格のため、すでにネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアとして仕事をし、キャリアアップを目指している人が多く受験します。

特に受験資格や年齢制限はないので、これからエンジニアを目指す学生や、企業の情報システムに携わるようになった社員などもチャレンジしてみてはいかがでしょう。

ネットワークスペシャリストの勉強法はオーソドックス

本の上に乗ったリンゴ

ネットワークスペシャリストの4つの試験に共通する勉強法として、インプットとアウトプットの学習を徹底的に行うことが挙げられます。

インプットはテキストを読み込んで、基礎知識をしっかり覚えることが中心であり、アウトプットは問題集や過去問で問題の演習をするのが大切です。

インプットの際には基本用語を中心にきちんとマスターし、全体像をつかみましょう。こういった学習法は午前試験で知識の穴を埋める際に大変有効な方法です。

また初心者の状態で受験する際には、このインプットの部分に相当数の時間をかけるようにしてください。

アウトプットでは演習を通して問題の形式に慣れることはもちろんのこと、自分の弱点を把握してその部分を補強することが特に重要になります。

ネットワークスペシャリストは演習の量によって試験の得点能力の差がはっきりと現れる試験ですから、できるだけ多くの問題をこなしましょう。

順番としては必ずインプットしてからアウトプットをするという方法で取り組んでください。この順番で勉強すると知識が頭に定着しやすいため、効率よく学習ができます。

それぞれの試験ごとの対策法

上記の基本的な勉強法の流れをつかんだ後は、各試験ごとに対策を立てましょう。

ネットワークスペシャリスト試験は4つの試験それぞれにおいて味があり、有効な対策法も大きく変わるからです。

午前Ⅰ

午前Ⅰ試験の問題は、応用情報技術者試験や基本情報技術者試験の過去問の、午前問題で出題された基本的な問題が大半を占めています

従ってこれらの試験の過去問を回して、傾向をつかんでいくことが大切なのです。

具体的には直近3~5年分くらいの過去問を解いて、知識の穴を埋めていくことが必要でしょう。

目標として7・8割以上の正答率を目指してください。目新しい知識はないですから、この部分を通して基本の土台を盤石なものにしていくことが重要です。

午前Ⅱ

午前2試験ではネットワークからの出題が全体の70%を占め、15%がセキュリティ分野から主題されます。

合格点を左右するのは上記の範囲のため、ここを重点的に対策することが大切です。過去問からの出題が半数程度を占めるので、過去問を中心とした勉強方法が有効でしょう。

午後試験に知識を応用できるように、ネットワークやセキュリティの技術の基本知識を習得するのも必要です。幅広い知識を身につけて、各分野の詳細まで理解できれば問題ありません。

午後Ⅰ

午後Ⅰ試験は長文問題が出題され、記述式と語句の穴埋めが中心となって出題されます。

出題内容は最新の技術動向や高度な技術内容が出される傾向です。ネットワークに関する基本的な技術を、確実にマスターしていきましょう。

この箇所は午後Ⅰ・Ⅱ試験ともに問題を解く上で大前提の、基礎的な部分なので時間を多めに配分して勉強するのが大切です。

まずはネットワークの基本的な技術を理解し、それを土台にしてから最新技術を理解しましょう。それにより定番問題を始めとした応用問題にも対応ができるようになります。

午後Ⅱ

午後Ⅱ試験は午後Ⅰ試験と同様に長文問題が出題されるのが特徴です。数十字の記述が多く出題されるので、きちんと対策を練っておきましょう。

まず午後Ⅰ試験と同様に基本技術の知識をインプットすることから始まります。文の内容などを理解できるよう、読解力を身につけてください。

その後は過去問をなるべくたくさん解きましょう。数多く解くことで問題の解き方やスピードに慣れていくからです。

記述の際には根拠や考えを明確に示してから、求められているキーワードを確実に押さえる能力が問われます。

おすすめの参考書を使って勉強しよう

ネットワークスペシャリストを受験する際の基本テキストとして、次の2冊の本をおすすめします。ぜひ参考にしてください。

徹底攻略 ネットワークスペシャリスト教科書(価格3168円 翔泳社)

「基礎編」「応用編」「令和元年午後 徹底解説」の3部構成で、午後試験合格まで導いてくれるテキストです。

試験対策が盛りだくさんで、出題傾向の分析と学習アドバイスがわかりやすく掲載されています。

この本を読めば基本的な知識はもちろんのこと、応用知識も効率よく身につけられるでしょう。

2019 ネットワークスペシャリスト「専門知識+午後問題」の重点対策(価格4070円 アイテック)

難関な午後試験の対策本としては「2019 ネットワークスペシャリスト「専門知識+午後問題」の重点対策」がおすすめです。

ハードルの高い午後試験を突破するための考え方や解法テクニックが詳しく解説されています。

試験によく出る用語や技術について、わかりやすく解説してくれる1冊でしょう。午後問題についても十分リサーチがされており、午後問題の内容についてもよく理解できるようになります。

勉強時に意識すること

がむしゃらに勉強するだけでは、ネットワークスペシャリストの試験に合格はできません。

そこで効率よく勉強するために、押さえておきたいポイントをいくつか解説していきます。

わからないところを放置しない

わからないところはつまずいたときに、その都度テキストを見て確認するようにしてください。後回しにすると、どの箇所でわからなくなったのか判然としないことがあります。

そのまま放置しておくと後々知識の穴となってしまい、本番の試験に対応できません。そうならないためにも面倒がらずに、その場ですぐ確認をするようにしましょう。

過去問演習を必ず行う

過去問演習をたくさん行うことによって、頻出範囲が把握できるようになります。どの試験にも共通していえることですが、過去問の演習は効率的な勉強へとつながっているのです。

ネットワークスペシャリストの過去問集も様々な出版社から出ています。わかりやすいテキストもありますので、自分のレベルにあったテキストを選んで勉強に活用してください。

特に午前試験Ⅱに関しては過去問からの流用が多くなっています。午後試験の対策としては試験形式に慣れるためにも、過去問を活用するのが有効でしょう。

ネットワークスペシャリスト試験では、過去問の演習量が合格に直結すると言っても過言ではありません。ぜひ過去問をフル活用して合格への道を目指してください。

スケジュールをきちんと管理する

合格には継続的な勉強が何より大切です。そのためにも学習スケジュールを立てることが重要となります。学習計画をきちんと立てることにより、合格までの道筋が見え、勉強が継続しやすくなるでしょう。

試験範囲をきちんと把握し、どのくらいの勉強期間が必要であるかを講じる必要があります。やみくもに勉強するのではなく、頻出範囲を中心にして学習スケジュールを立てていくことが重要なポイントです。

隙間時間もうまく使おう

大量の学習内容をインプットするために、スキマ時間を有効に活用しましょう。忙しい日々の中、勉強時間を確保するのは至難の業です。

上手く区切りをつけながら、参考書を読んで基本的な知識をつけていくのをおすすめします。

ITの知識がない方にとっては、用語を覚えるだけでも大変です。ネットワークスペシャリストの合格に必要な期間は半年から1年が大方の目安となっています。

最初のうちは勉強が辛くならないように、隙間時間を利用しながら慣れていくのも良いでしょう。

知識がだいぶ溜まったらまとまった時間を確保して、問題演習を試験と同じようにする機会を設けてください。

ネットワークスペシャリストの勉強時間まとめ

ネットワークスペシャリスト勉強時間まとめ

  • 過去問を使って頻出問題を効率よく勉強する
  • 自分に合った優秀なテキストを選ぶと無駄がない
  • 学習計画をきちんと立て、隙間時間も有効に使う

今回はネットワークスペシャリストの勉強時間や勉強方法、試験範囲の概要などを詳しく解説しました。

ネットワークスペシャリストは難易度が高い試験ですが、合格すればネットワーク社会を担う花形エンジニアとして、現代のIT社会で活躍できる資格です。

これから目覚ましく進化していく情報ビジネスにおいて、持っていると役に立つ資格と言えるでしょう。ぜひ取得を目指してみてはいかがでしょうか。

資格Timesではネットワークスペシャリストの他にも、様々な資格についての記事が豊富に掲載されています。 ぜひご覧になってください。