応用情報技術者の勉強時間はどれくらい?おすすめ勉強法から難易度まで解説!
「応用情報技術者に合格するための勉強時間はどのくらい?」
「どのような勉強法で進めていくのが効率的なの?」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
応用情報技術者は基本情報技術者の上位資格となるもので、より専門性が高く高度なスキルを持っていることの証明になります。
特にIT業界では大きな武器となる応用情報技術者ですが、合格までに必要な勉強時間や効率的な勉強法は気になりますよね。
こちらの記事では、応用情報技術者の合格までに必要となる勉強時間や試験の難易度など、基本的な情報について解説していきます!
応用情報技術者の勉強時間などについてざっくり説明すると
- 500時間の勉強が合格の目安
- 経験者であれば200時間程度の勉強で済む
- インプットとアウトプットのバランスを考えよう
- ダラダラ勉強するよりも、短時間集中する方がいい
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応用情報技術者の勉強時間の目安は?
応用情報技術者に合格するためには、IT初心者の場合は500時間以上の勉強が必要と言われています。
これは1日2時間の勉強を毎日継続したと仮定すると7か月程度の勉強期間となり、かなりの長期間に渡って勉強する必要があることが分かります。
なお、基本情報技術者試験を合格した人であれば、200時間の勉強が必要と言われています。
200時間をこなす場合は、1日2時間の勉強を毎日継続していくとすると3か月程度の期間になります。
ただし、紹介した勉強時間は個人ごとに置かれた状況により異なるものなので、あくまでも目安となります。
自分の状況や学力を見極めたうえで目安の勉強時間を設定することと良いでしょう。
また、かなり合格率が低く難易度が高い試験であるため、多くの勉強時間を要すると覚悟して勉強していきましょう。
勉強時間の配分
ここでは初学者という立場で、勉強時間が500時間必要な場合についての勉強フローを紹介します。
勉強の流れとしてはインプット・アウトプットの2つの作業が勉強の中心になります。
インプットとしては、テキストや参考書を読んで問題を解く際の土台となる基礎知識をしっかりと脳に仕込む作業が重要となります。
ここで手を抜いてしまうとアウトプットの作業で苦労するため、丁寧に行いましょう。
アウトプットは、問題集や過去問を使ってインプットした知識を問題で生かせるかどうかを確認する作業です。
ここでインプットができていない論点などがあぶり出されるため、復習につなげるためにもしっかりと確認するようにしましょう。
初学者の場合、知識のインプットに比重を置き、7:3の勉強時間の配分をイメージしておくと良いでしょう。
よってインプットでは350時間、アウトプットでは150時間を目安に勉強計画を立てるとよいでしょう。
一方、基本情報技術者試験を受験してある程度IT知識の土台がある人の場合は、この配分を6:4や1:1にするなどしてアウトプットにより比重を置くと良いでしょう。
自力でどの程度解けるかを確認し、必要に応じてインプットを行うと良いでしょう。
なお、応用情報技術者試験では過去問演習がより重要となるので、勉強に慣れてきたらインプットの時間を抑えて知識の演習に時間をかけることで合格により近づきます。
勉強時間をだらだら伸ばさない方法
仕事などが忙しい人は、紹介した勉強時間を確保するのが難しいこともあるでしょう。
その場合は、時間の使い方を工夫したり、勉強の質を高めることで勉強時間を短縮することを心がけましょう。
以下で、その具体的な方法を紹介します。
正攻法で勉強を進める
正しい方法で勉強することで勉強時間は短縮することができます。
自分流の勉強法では非効率な勉強になりがちで成果が上がりづらく、無駄な勉強時間を多く費やしてしまうケースが多いです。
特に、思うように勉強が進まなかったり成績に行き詰っている場合には、これまでの勉強法を見直して一工夫することで勉強時間を短縮することができます。
ポイントとしては、勉強開始当初から正しい方法を実践することが重要です。
そのため、まずは正しい勉強方法を調べておき、自分の中で咀嚼しながら工夫を重ねて勉強法を確立することが大事です。
おすすめテキストで勉強
使うテキストによってインプットの質に差が出て知識の習得具合が異なってくるため、テキスト選びも慎重に行いましょう。
わかりづらい教材を選んでしまうとなかなかインプットが進まずモチベーションも下がり、成績も向上しません。
口コミなどを参考にしながら、各方面からおすすめされているテキストを使うことでインプットの質を高めることができます。
また、過去問集はただ答えを掲載しているものではなく解説が充実しているものを使って勉強するようにしましょう。
特に午後試験は問題集を使う機会が多く、解説を読むことで解法を理解できるケースも多いため、教材選びは慎重に行いましょう。
時間を決めて勉強
勉強時間が伸びてしまう1番の原因として、1回の勉強で集中せずにダラダラと勉強を続けてしまうことが挙げられます。
あまりダラダラと質の悪い勉強をしても意味が無いため、1日の勉強時間を決めてメリハリをつけた勉強が心がけましょう。
どの分野にどれくらいの時間をかけるかあらかじめ決めておき、時間内で絶対に終わらせるという強い意識を持ちながら勉強することが大事です。
もし終わらなかった場合は、勉強時間を伸ばすのではなく時間内で終わらなかった原因を分析して、また最適な時間を決めて勉強していくようにしましょう。
適度な休息で集中を持続
何時間も勉強を持続してしまうと当然疲れが出てきて、集中力も持続しません。
そのような状況で無理に勉強を続けても質の低い勉強を繰り返してしまうだけで、身につく知識が少なくなってしまいます。
ダラダラと1時間勉強するよりも、ピシッと集中した状態で15分勉強するほうが遥かに有意義です。
そのため、1時間おきに10分休息を入れるなどして集中を持続させる工夫をしていきましょう。
なお、勉強ができる人ほど勉強中の集中力が高い傾向にあるため、できるだけ高い集中力を持続するように心がけると良いでしょう。
応用情報技術者の難易度はどれくらい?
応用情報技術者の難易度は高いのが特徴となっています。
応用情報技術者試験のレベルは情報処理技術者試験レベルでは3となっており、レベル2の基本情報技術者や情報セキュリティマネジメントの上位資格として位置づけられています。
主な難易度上昇の要因としては出題範囲の広さが挙げられます。
プログラムやアルゴリズムなどのIT系の知識に加えて、マネジメントやストラテジ分野などの範囲でも高度な知識が問われるため、勉強しなければならない量がかなり多いのです。
また、午後試験は長文形式の問題を記述式で解かなければいけません。
長文の問題に取り組む際には、基本的な知識に加えて状況把握能力や読解力も問われるため、かなり労力を要するでしょう。
このように多面的な能力が問われることも、応用情報技術者の難易度を上げる要因になっています。
応用情報技術者試験の難易度についてはこちらの記事もぜひ参考にしてください。
応用情報技術者の勉強法
基本的な勉強法としては、インプットとアウトプットが中心となります。
特に、IT初心者の場合はインプットに時間をかけ、基本となる知識をしっかりと仕込んでおきましょう。
インプットはテキストを読み込んで基礎知識を覚えることが中心で、アウトプットはインプットの過程で覚えた知識を問題集や過去問で演習する作業を指します。
インプットでは基本用語を中心にしっかりと覚えることと、勉強していく内容の全体像をつかむことが重要となります。
インプットした内容は主に午前試験対策につながり、午後試験ではそれを応用した知識が問われるため、インプットの作業は非常に重要と言えます。
アウトプットでは演習を通して問題の形式に慣れるだけでなく、間違えた問題を分析しつつ自分の弱点を把握して苦手を克服することが重要です。
午前試験は過去問の流用がよく使われるこどがあるので、たくさん演習しておくことで点数アップにつながります。
午後試験は長文形式であり、記述式であることから過去問を通じて出題形式に慣れておく作業は必須です。
また、勉強は必ずインプット→アウトプットの順番で行いましょう。
この手順で行うことで知識が頭に定着しやすくなり、効率的な勉強を実践できるでしょう。
自分の状況次第で勉強法は変わる
インプットとアウトプットはどの立場の人も必ず押さえるべき勉強法となっています。
この2つを押さえた上で、今度は自分の状況に応じた勉強を実践していくことが大切になります。
ここでは初心者・ある程度知識の身についている人はそれぞれどのように勉強を進めていけばいいかについて解説していきます。
初心者の場合
初心者の場合は、事前知識が無いためテキストを読んでも単語や概念が理解できず勉強が思うように進まないこともあるでしょう。
うまくモチベーションを維持していくためにも、まずは基本の用語の意味を1つずつ調べながら地道に進めていくことをオススメします。
問題を解くのは後回しにして、とにかく基礎知識の習得に重点を置き、分からないまま安易に問題演習に走らないことが大切です。
焦らずにじっくりと基礎を固めてから演習に着手するようにしましょう。
特に、午前試験対策は午後試験を解くための基礎にもなるため、重点的に行うことをオススメします。
基本情報技術者試験を取得している場合
基本情報技術者試験を取得している場合は、応用情報技術者と範囲が同じなので基本知識はある程度押さえている人が多いでしょう。
そのため、1からインプットをするのではなくテキストを読んで忘れていた部分を復習したり、新しい知識を習得した後は過去問演習を重点的に行うと効率的です。
また、午後試験は基本情報技術者試験と異なり記述式問題も出てきます。
解答要素をどう押さえていくかの解法や出題形式に慣れるためにも、過去問を通じて演習を重ねることが重要です。
おすすめテキスト・問題集
こちらのトピックでは、おすすめのテキストと問題集をそれぞれ紹介します。
応用情報技術者を独学する場合のおすすめテキストは 「キタミイラストIT塾 応用情報技術者 令和05年」 です。
この特徴は、すべての解説をマンガなどを用いたイラストで行っているため、内容を分かりやすくイメージしやすい点です。
応用情報技術者試験の知識の理解が非常にしやすいテキストになっており、試験内容を体系的に理解できる1冊と言えるでしょう。
過去問の解説も収録されているため、インプットと並行してアウトプットを行うこともできます。
次に、おすすめ問題集として 「2023 応用情報技術者 午後問題の重点対策」 を紹介します。
この問題集は、問題演習を通じて問題を解く際に押さえるべきポイントや問題の読み方を習得することができます。
また、問題の解説も要点がわかりやすく記述されているため、スムーズに演習を進めることができます。
特に午後試験対策はこの一冊で十分対応できるため、多くの受験生から好評の問題集です。
勉強時の注意点
がむしゃらに勉強するだけではなく、ポイントを押さえて勉強することでより合格に近づくことができます。
スケジュールを決めておく
合格には継続的な勉強が何より大切です。
そこで、学習スケジュールを立てることで合格までの道筋が見え、勉強を継続しやすくなるため、まずは勉強のスケジュールを立てましょう。
試験範囲をきちんと把握して、「自分にはどれくらいの勉強期間が必要なのか」を把握してから、スケジュールを立てると良いでしょう。
なお、スケジュールを立てるときには頻出範囲に多くの勉強時間を割くようにしましょう。
頻出範囲でしっかりと得点できれば合格に近づくことができます。
生活リズムを崩さない
むやみに勉強時間を作って生活リズムを崩してしまうと、脳が働かず勉強効率が落ちてしまいます。
そのため、勉強は体調を崩すまで行うのではなく、睡眠を規則正しくとったり、しっかりと休息をとるように心掛けましょう。
例えば、日付が変わる前までには就寝するなど、自分の中でルールを作って生活リズムを一定に保つと良いでしょう。
体調が万全でないとダラダラとした勉強になってしまい非効率です。
そのため、しっかり休むことも加味した無理のない勉強スケジュールを立てましょう。
必要以上に学習範囲を広げすぎない
特にある程度学習が進んできた段階で、より得点を伸ばそうと意識するあまり、不必要な範囲まで手を伸ばして学習しようとする方が多いです。
ただ、不必要に手を広げすぎると、絶対に点を取るべき簡単な問題・頻出論点の対策が十分にできず、結果的に得点を最大化することができません。
よって、学習を進める際は、ある程度学習するべき論点を絞った上で合格まで駆け抜けることをおすすめします。
疑問点を残さない
分からない問題などは、つまずいたときにテキストを見て確認するようにしましょう。
そのまま放置しておくと、後々知識の穴として溜まっていきモチベーションの喪失につながります。
また、自分の分からない論点や苦手を把握しそこねてしまい、本番でも同じ間違いをしてしまう恐れがあります。
勉強法としては、午前試験対策で理解できない用語などをテキスト等を使って確認すると良いでしょう。
午後試験対策では解法の流れを解説書を読んで理解し、流れを自分なりに再現することで疑問点を解消できるようになります。
演習の段階で疑問点が出てきたときは、放置するのではなくその都度丁寧に復習するように心掛けましょう。
詳しい勉強法は下記の記事をチェックしてください。
通信講座で効率よく勉強可能
応用情報技術者試験を効率よく対策したい場合は、通信講座を活用するとよいでしょう。
効果的に勉強するためのノウハウが豊富に詰まっており、知識をスムーズに吸収することができます。
特にスタディングの応用情報技術者講座は隙間時間に学べるオンライン教材と、りーズナブルなお値段を両立した資格Timesおすすめの講座となります。
仕事で勉強時間がとりにくい社会人の方にはピッタリなので、ぜひチェックしてみてください。
応用情報技術者に合格するメリット
応用情報技術者は難易度が高く、多くの勉強時間を要する代わりに合格後のメリットは非常に大きなものとなっています。
ここでは、合格した後にどのようなメリットを享受できるか詳しく解説していきます。
企業からかなり高い評価をされる
基本情報技術者は、IT業界で働いていく上で知っておくべき基本的な事を学ぶことができます。
上位資格である応用情報技術者はかなりレベルが上がり、「高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」が対象になっています。
具体的には、IT業界で数年の経験を積んだシニアプログラマーやシステムエンジニアの受験を想定しています。
IT業界ではこの資格の価値は広く認知されており、高度なIT知識を生かしてプロジェクトの中心として活躍することが期待されます。
必要な知識や技能を有していることを対外的に証明できるようになり、多くの企業から重宝されるでしょう。
資格手当や報奨金を貰えることがある
企業によっては応用情報技術者の資格に対して、資格手当や報奨金制度を設けていることもあります。
これは、資格取得時の勉強が直接業務に活きることや、企業が資格取得者数で対外的なアピールが可能なことなどが理由になっています。
具体的には10,000円前後の手当が出る場合もあるので、自分が該当するかどうか調べておくこともおすすめです。
他の資格試験の免除規定が受けられる
応用情報技術者を取得していることで、
- 中小企業診断士試験
- 弁理士試験
- 技術士試験
これら試験の一部免除を受けることができます。
他の資格に受かりやすくなることで新たなモチベーションになり、ダブルライセンスを実現できれば自分のキャリアプランを大きく広げることもできます。
自分の市場価値を高めるためにも、ダブルライセンスは積極的に狙いましょう。
高度試験の午前試験が免除される
応用情報技術者を取得していることで、以下の上位資格の以下の試験の「午前試験」の免除を受けることができます。
- ITストラテジスト試験
- システムアーキテクト試験
- プロジェクトマネージャ試験
- ネットワークスペシャリスト試験
- データベーススペシャリスト試験
- エンベデッドシステムスペシャリスト試験
- ITサービスマネージャ試験
- システム監査技術者試験
ただし、これらの免除規定が適用される期間は、応用情報技術者の取得から2年間になります。
また、免除には申請手続きが必要であるため注意してください。
応用情報技術者の勉強時間まとめ
応用情報技術者の勉強時間などまとめ
- 500時間の勉強をこなせるようにスケジュールを立てよう
- 難易度はかなり高いため、メリハリをつけつつ集中力を保ちながら勉強しよう
- インプットを重点的にやることで、アウトプットも順調にこなすことができる
- 疲れたときは休み、モチベーションをうます持続させよう
応用情報技術者はかなり難易度が高い試験であるため、取得メリットはかなり大きいです。
半年近くに渡る勉強が必要になるため、集中力やモチベーションの維持には注意を払うようにしましょう。
今後ますます価値が上がっていく資格と考えられているため、ぜひ積極的に応用情報技術者の取得を目指しましょう!