基本情報技術者の合格率はどれくらい?試験の難易度から勉強時間まで徹底解説!

「基本情報技術者試験の合格率を知りたい」

「基本情報技術者試験はどれくらい難しいの?」

そんな疑問をお持ちの方も多いでしょう。そこでこの記事では基本情報技術者試験の難易度や合格率など、試験について詳しく紹介します。

この記事を読み終えるころには、基本情報技術者について深く理解することができ、前向きな気持ちで基本情報技術者の試験勉強を行えるでしょう。

基本情報技術者試験についてざっくり説明すると

  • 基本情報技術者試験は難易度が高い
  • 基本情報技術者試験の受験者は5から6万人と多め
  • 基本情報技術者試験の受験者は年齢層の幅が広い

基本情報技術者試験の合格率は20~30%

黒板に積まれた本

まず、基本情報技術者とは何かを簡単に紹介します。基本情報技術者は情報処理技術者試験の一区分である国家試験です。

情報処理技術者試験の中には、基本技術者試験の他にITストラテジスト試験システム監査技術者試験など高度な専門知識に関する試験が区分されています。

では基本情報技術者の実際の合格率はどれくらいなのでしょうか?基本情報技術者の平成22年度から平成31年度までの合格率をグラフで紹介します。

年度 合格者
平成21年春期 27.4%
平成21年秋期 35.4%
平成22年春期 22.2%
平成22年秋期 23.4%
平成23年春期 24.7%
平成23年秋期 26.2%
平成24年春期 23.7%
平成24年秋期 27.1%
平成25年春期 23.0%
平成25年秋期 22.1%
平成26年春期 23.9%
平成26年秋期 23.6%
平成27年春期 26.0%
平成27年秋期 25.6%
平成28年春期 30.4%
平成28年秋期 23.6%
平成29年春期 22.5%
平成29年秋期 21.8%
平成30年春期 28.9%
平成30年秋期 22.9%
平成31年春期 22.2%

上の表から分かるように、基本情報技術者の合格率は大まかに見ると20から30%の間、詳しく見ると20%前半から後半にかけて推移していることが分かります。

近年では20%前半で推移しており、ITパスポート情報セキュリティマネジメント試験合格率が50%前後になっているのに比べて基本情報技術者の合格率は半分程度になっています。

これらのことから基本情報技術者の試験は合格率が低いということが分かります。

学生のほうがやや合格率は高い

続いては学生と社会人の基本情報技術者試験の合格率をそれぞれ分けて紹介します。

まずは基本情報技術者試験の社会人の受験者数と合格率を紹介します。

年度 受験者数 合格率
平成21年 44449人 28.7%
平成22年 44979人 22.1%
平成23年 39143人 22.5%
平成24年 22451人 22.8%
平成25年 28472人 22%
平成26年 28229人 25%
平成27年 29112人 26%
平成28年 28590人 29.5%
平成29年 31377人 20.8%
平成30年 33915人 27.7%
平成31年 36521人 21.3%

続いて学生の受験者数と合格率を紹介します。

年度 受験者数 合格率
平成21年 20095人 24.6%
平成22年 20428人 22.2%
平成23年 19850人 29%
平成24年 20077人 24.3%
平成25年 17944人 24.6%
平成26年 17776人 22.2%
平成27年 17762人 25.9%
平成28年 15594人 32%
平成29年 17498人 25.4%
平成30年 17462人 31.2%
平成31年 18165人 24.1%

この表から学生と社会人の合格率を比較すると全体的に学生の合格率の方が若干ですが高くなっています。

理由として考えられるのは社会人より学生の方が時間に余裕があり、十分な勉強時間が取れることです。

更に学生によっては専門学校などで学習をサポートしてもらっていて試験対策ができていることなどが考えられます。

社会人は働きながら資格の勉強をしなくてはならず、専門学校など試験対策を行っているような施設に通う時間を取ることが難しいでしょう。

また基本情報技術者の試験は、会社で受けるように促される試験の一つです。

そのため、ある程度の勉強をして形だけでも試験を受けるという社会人が少なからずいるでしょう。

これらのことが基本情報技術者試験の合格率が社会人より学生の方が高い理由として考えられます。

他のIT資格と合格率を比較

続いてはITパスポートや情報セキュリティマネジメント、応用情報技術者の3つのITに関する資格の合格率と基本情報技術者試験の合格率を比較します。

ITパスポート

ITパスポートの試験は合格率が50%程度になっています。50%ということは、ITパスポートの試験を受けた2人に1人が合格し、難易度は低めの試験になっています。

これは基本情報技術者試験の合格率である20から30%と比較してもITパスポートの試験の難易度が高いことが理解できます。

資格を取得する際にはITパスポートの資格を取得した後に基本情報技術者の資格を取得することをおすすめします。

情報セキュリティマネジメント

情報セキュリティマネジメントの試験は合格率が50%前後となります。

情報セキュリティマネジメントは基本情報技術者試験と同じく情報処理技術者試験のレベルが2になています。

しかし、比較すると基本情報技術者試験の方が情報セキュリティマネジメントよりも合格率が低くなっているので基本情報技術者試験の方が難しいと言えます。

応用情報技術者

応用情報技術者の試験は合格率が20から30%程度となっています。基本情報技術者の試験も合格率が20%から30%であったため、合格率はほぼ同じと考えられます。

しかし、情報技術者の主な受験者層は新人のエンジニアなのに対して、応用情報技術者の受験層は既に経験を積んでいるエンジニアです。

合格率だけで比較するの同じ難易度に思えますが、応用情報技術者の試験を受験するのは、基礎知識のあるエンジニアである点を考慮すること、実際は基本情報技術者試験より応用情報技術者試験の方が難易度は高いことが分かります。

基本情報技術者の合格点

基本情報技術者試験は午前試験午後試験に分かれており、それぞれ100点満点になっています。

基本情報技術者試験に合格するには6割以上の問題に正解する必要があり、点数にすると100点満点中60点以上を取らなければ合格できません。

午前試験と午後試験、どちらか片方だけ60点以上取ったとしても合格できず、午前試験と午後試験共にまんべんなく試験対策を行う必要があります。

試験に合格するためには60点取ることを目指していると、その基準を突破できない可能性が高く、できれば80点くらい取ることを目指すことで合格のボーダーラインである60点を超えることができるでしょう。

試験勉強する際は合格点より高めに目標を設定することをおすすめします。

基本情報技術者の受験者数・合格者数

「test」と書かれた黒板

続いては、基本情報技術者試験にどれくらいの人が受験しているのかを合格者の人数と合わせて紹介します。更に受験者の年齢も詳しく紹介します。

受験者数は多い

まず、年度別に基本情報技術者の受験者数と合格者数を表にして紹介します。

開催年 受験者数 合格者数
平成21年春期 64544人 17685人
平成21年秋期 79829人 28270人
平成22年春期 65407人 14489人
平成22年秋期 73242人 17129人
平成23年春期 58993人 14579人
平成23年秋期 59505人 15569人
平成24年春期 52582人 12437人
平成24年秋期 58905人 15987人
平成25年春期 46416人 10674人
平成25年秋期 55426人 12274人
平成26年春期 46005人 11003人
平成26年秋期 54874人 12950人
平成27年春期 46874人 12174人
平成27年秋期 54347人 13935人
平成28年春期 44184人 13418人
平成28年秋期 55815人 13173人
平成29年春期 48875人 10975人
平成29年秋期 56377人 12313人
平成30年春期 51377人 14829人
平成30年秋期 60004人 13723人
平成31年春期 54686人 12155人

この表を見て分かるように、基本情報技術者の受験者数は年によって増加と減少を繰り返しています。

近年では基本情報技術者の受験者数は5〜6万人の間で推移しています。

基本情報技術者試験にこれだけ多くの受験者がいる理由として、基本情報技術者試験IT企業に就職する際の登竜門的な位置付けの試験であるためです。

そのため、基本情報技術者の試験に多くの新卒や学生の人が受験しています。

また会社でも基本情報技術者の資格取得を推進している場合があったり、転職の際に履歴書に資格取得を記載したいなど様々な理由があり社会人の受験者も多く存在します。

合格者の幅は広い

続いては基本情報技術者の合格者の年齢を平均年齢と最年少・最高齢合格者と共に表で紹介します。

開催年 平均年齢 最年少合格者 最高齢合格者
平成21年春期 26.3歳 15歳 63歳
平成21年秋期 26.0歳 14歳 75歳
平成22年春期 26.2歳 13歳 67歳
平成22年秋期 25.3歳 13歳 75歳
平成23年春期 25.2歳 14歳 61歳
平成23年秋期 25.3歳 14歳 66歳
平成24年春期 25.0歳 13歳 65歳
平成24年秋期 25.3歳 10歳 65歳
平成25年春期 25.4歳 13歳 65歳
平成25年秋期 24.6歳 13歳 64歳
平成26年春期 25.8歳 14歳 65歳
平成26年秋期 24.5歳 14歳 61歳
平成27年春期 25.5歳 13歳 66歳
平成27年秋期 24.9歳 12歳 66歳
平成28年春期 25.3歳 14歳 66歳
平成28年秋期 24.6歳 14歳 67歳
平成29年春期 25.1歳 13歳 64歳
平成29年秋期 24.7歳 14歳 64歳
平成30年春期 25.0歳 14歳 70歳
平成30年秋期 24.8歳 13歳 69歳
平成31年春期 25.2歳 9歳 75歳

基本情報技術者試験の受験者は、他の試験の平均年齢と比べると年齢層が若くなっています。

年齢層が若い理由は、新卒で就職活動の際に資格取得をアピールしたり、入社した直後に資格の必要性に迫られたりなどで資格取得を目指すことが多いためです。

また、表の最年少合格者を見ると10代前半で合格している場合もあり、プログラミング教育などが重視されている中で、今後も基本情報技術者試験のようなIT関係の合格者の年齢がどんどん低下していくことが予想されます。

逆に表から分かるように最高齢合格者の中には75歳の方もいて、基本情報技術者試験は何歳になっても挑戦し合格することが可能である試験だということが分かります。

基本情報技術者の難易度・勉強時間

ノートの上に置かれた鉛筆

続いては基本情報技術者の難易度と勉強時間について紹介します。

基本情報技術者試験は難易度の高い試験ですが、後で紹介する勉強方法を参考にしっかりと勉強することで資格取得も夢ではないでしょう。

難易度はやや高い

何度も紹介しましたが、基本情報技術者試験は難易度がやや高めになっています。

更に情報処理技術者試験のレベル区分ではレベル2になっていて、ITパスポートのレベル1と比べると難易度は高めになっています。

基本情報技術者試験には特にネットワークやコンピューターの構成などテクノロジー系の知識に関して深い知識が求められ、試験内容も難しくなっています。

また、午後の長文式試験も試験全体の難易度を上げており、特にアルゴリズムの部分が攻略できるかが合格のカギを握っています。

更に午前試験は過去問と類似した問題が多く出題されるのに対して、午後試験は毎回、新しいテーマが出題されるため、ITの知識の暗記では合格できず、多くの受験者が苦戦します。

初心者の勉強時間は200時間

基本情報技術者試験の勉強時間はIT初心者の場合、約200時間必要と言われています。

200時間とは1日3時間の勉強を毎日継続しても、2か月以上かかる計算になり、資格取得のためには継続的な勉強が必須となっています。

情報処理系の知識がある場合は、約50時間の勉強で合格できると言われています。

50時間とは1日3時間の勉強を毎日継続すると3週間で合格できる計算になり、短期集中での合格も可能になります。

情報技術者試験はストラテジ系とマネジメント系の知識を重点的に詰めることが合格への近道になります。

人によって基礎知識が違い、合格のために必要な勉強時間が異なります。

自分の状況を考慮し、勉強時間を見積もることが大切です。

基本情報技術者試験についてまとめ

基本情報技術者試験についてまとめ

  • 基本情報技術者試験の合格率は20から30%
  • 学生の方が合格率が高め
  • 基本情報技術者試験の受験者は年齢層が若い

基本情報技術者試験は難易度が高いですがポイントを抑えて、継続的に勉強することで取得できない資格ではありません。

更に表で紹介したように基本情報技術者の最年少合格者は9歳、最高齢合格者は75歳の方が合格していて、年齢問わず資格取得を目指せる試験でもあります。

前向きに捉えて、地道に勉強を続け基本情報技術者の資格を取得しましょう。