ITパスポートの勉強時間は?学習期間の目安や最短合格に向けた勉強法も解説

「ITパスポートに合格するためには何時間くらい勉強すれば良いの?」

「IT初心者なんだけど、なにから勉強すれば良い?」

このような疑問を持っている人はいませんか?

そこで今回はITパスポートに合格するのに必要な勉強時間や勉強期間の目安を勉強方法と併せて紹介します。

この記事を読むことでどんな勉強方法でどのくらい勉強すれば良いかが理解できます。

IT初心者でも合格を目指せるはずです。

ITパスポートの勉強についてざっくり説明すると

  • 100〜150時間程度の勉強時間が目安
  • 勉強期間や勉強方法は受験する人によって異なるが難しい試験ではない
  • テキスト・問題集・過去問演習を活用して効率良く勉強しよう

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ITパスポートの勉強時間は100〜150時間が目安

ITパスポートの合格を目指すなら100〜150時間程度の学習時間が必要です。単純計算すると毎日3時間勉強をして30日で90時間なので、1ヶ月と数日の勉強期間ということになります。

しかしこの勉強時間はあくまで目安。集中して勉強に取り組める人なら初心者だけど30時間程度の勉強時間で合格した人もいます。

また事前にITの知識を持っている人であれば、20時間程度の勉強時間でも合格を目指すこともできます。

後述しますが、必要な勉強時間は人によって異なります。初心者もIT経験者もまずは100時間の勉強時間を目安にして、試験日から逆算して余裕を持って勉強することをおすすめします。

情報処理(IT)の知識がある人の場合

ITパスポートの勉強時間表1

理系や情報系の学部・学校の出身者やIT系の職種に就いている人であれば、情報処理のベースとなる知識を有しているため比較的短い勉強時間での合格を目指すことが可能です。

具体的には100時間程度の学習時間が目安と言われており、1日2時間勉強する場合には合格まで1.5ヶ月程度になる計算になります。

もちろん人によって勉強時間は大きく変わるため、中には20時間程度で合格できてしまったという体験談も見られます。

中には「自分は実務経験があるから」と言って油断してしまう人もいますが、ITパスポート試験にはストラテジ系やマネジメント系の分野(経営・会計)も出題されるため、気を抜いていると経験者でも不合格になってしまう場合もあります。

そのため、もしITに自信があるという場合でも、ストラテジ系やマネジメント系の分野の学習には十分な時間を割けるように余裕をもってスケジュールを立てましょう

IT初学者の場合

ITパスポートの勉強時間表2

文系の学部・学校出身の人や現在ITと無関係の職種に就いている人など、いわゆる初学者の場合には、ある程度の勉強時間を覚悟する必要があります。

具体的には150時間〜200時間程度が必要となり、1日2時間の勉強と考えると合格までに3ヶ月程度は掛かると考えられます。

もちろん初学者の中にも前提知識や得意不得意でグラデーションはあるため、まずは自分が1日に確保できる勉強時間や、持ってる知識量を把握して、どれくらいの勉強期間が必要になりそうか考えてみましょう。

勉強フローごとの勉強時間

初心者の人には150時間程度の勉強時間が必要だとお話しましたが、適当に100時間勉強すれば良いという話ではありません。インプットとアウトプットのバランスも大切です。ここからはフローごとの勉強時間について説明します。

まずはテキストなどを読んで基礎知識をインプットしていくフローです。このフローでは70時間程度の勉強時間を確保することをおすすめします。

インプットが済んだら問題集や過去問を解くことで、インプットした知識を生かしてみましょう。このアウトプットで30時間程度の勉強時間を確保しましょう。

アウトプットの中でも過去問演習は特に重要です。詳しくは後述しますが、過去問演習を活用すると自分が苦手にしている問題や、ITパスポート試験の頻出範囲の把握に役立ちます。

勉強時間を短くするために

限られた時間の中で勉強するなら、勉強時間は短くなるに越したことはありません。ここでは遠回りして無駄に勉強時間をかけることがないように、注意点を確認しましょう。

正しい方法で勉強

正しい勉強法がわからないまま我流で勉強しても、成果が上がらなくて無駄に勉強時間を長引かせてしまう恐れがあります。

もしも我流の勉強法で成績が伸び悩んでいる、といった悩みがあれば、この記事で紹介する勉強方法を参考にして、自分の勉強方法を見直してみましょう。

正しい勉強法で取り組めば、勉強時間を短縮することも可能です。

テキストは王道のものを使う

ITパスポートはテキストがたくさん出版されているので独学しやすい資格です。しかしどのテキストを選ぶかによって知識の習得具合に差が出ることもあるので注意しましょう。

もし理解のしづらいテキストを選んでしまうと、学習が思うように進まなくて、モチベーションが下がってしまう恐れもあります。

逆にわかりやすいテキストを選べば、インプットの負担を減らすことができます。後ほどおすすめのテキストも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ITパスポートの難易度は簡単

勉強する少女たち ITパスポートの正式名称は「ITパスポート試験」で「初級システムアドミニストレータ試験」の後身の試験です。略して「iパス」とも呼ばれています。

ITパスポートは国家試験のひとつですが、情報処理技術者試験の試験区分の中でレベル1という最も低いレベルに位置付けられていることからも難易度が高くないことが伺えます。

そもそもITパスポートは、ITを利用・活用するなら身に付けるべきIT関連の知識を所持していることを証明するための試験です。出題範囲も「ITを活用するために必要な基礎知識」が主になっています。

そのため初級システムアドミニストレータ試験の合格率が30%程度だったのに対して、ITパスポートの合格率は50%と高く、2人に1人が合格しています。

これらのことから、ITパスポートはIT知識の入門として、非常に取り組みやすく、受験しやすい試験になっていることがわかります。

ITパスポートの難易度は以下の記事をご覧ください。

ITパスポートの勉強法はオーソドックス

ノートを使って勉強する人 先述の通り、ITパスポートは他の情報処理技術試験の中でも難易度の低い試験なので、独学での合格も十分に可能です。実際に合格者の中にも独学の人が多くいます。

ITの知識を持っている人・初心者の人、それぞれに合った勉強方法も紹介するのでポイントを抑えて勉強して合格を目指しましょう。

インプットとアウトプットの割合は7:3

勉強時間のところでも触れましたが、ITパスポートの合格を目指すためにはインプットとアウトプットが必要です。

インプットはテキストなどを読んで基礎知識を詰め込んでいくこと、アウトプットは詰め込んだ基礎知識を問題集などを解きながら、実際に使いこなせるようにすることです。

効率よく勉強を進めるためにはインプットとアウトプットのバランスも大切なので、インプット7:アウトプット3の割合を意識しましょう。

ITパスポートの基本的な勉強方法

ここからはITパスポートの具体的な勉強方法について紹介します。まずはIT知識がある人、初めて勉強する人、どちらにも共通する基本的な勉強方法を紹介していきます。

まずはテキストなどでインプット

ITパスポートの勉強を始めるなら、まずはテキストをざっと一通り読んで全体の流れを把握しましょう。

すぐには理解できないかもしれませんが、テキストを繰り返し読んでいくことで、徐々に分かるようになるので、すべてを理解しようとしなくても大丈夫です。

早い段階で過去問演習に挑戦する

テキストの内容がある程度理解できた段階で、過去問演習に挑戦してみましょう。

「過去問演習は最後の力試しに解くものだ」と思っている人もいるかもしれません。しかし早い段階で過去問演習をすることで、頻出問題や重要箇所が把握できます

試験範囲の中で重点的に勉強すべき箇所がわかるので効率的です。

また、テキストの内容だけでは試験範囲を完全に網羅できておらず、試験に頻出の知識をピンポイントで抑えるという意味でも過去問の利用は効果抜群です。

間違えた箇所や苦手な分野は重点的に勉強する

先ほどITパスポート試験に合格するためには全ての分野で合格基準点を越えなければいけないとお伝えしました。

それをクリアするためには、どの科目もバランスよく勉強した上で、苦手な箇所を克服していく必要があります。

過去問演習はただ解くだけでなく、ストラテジ・マネジメント・テクノロジ系の各分野それぞれで合格基準の60%以上の点を獲得できるようになることを目安にしましょう。

また間違えた問題はわからないまま放置しないで、テキストなどでしっかり復習して、知識の穴を埋めていくことも重要です。

知識があるか否かで勉強法は様々

先ほど人によって勉強時間や勉強期間が異なるという説明をしましたが、勉強方法や重点的に勉強すべき箇所も人によって異なります。

自分に合った勉強法を見つけて、効率的に勉強を進めましょう。

初心者の場合

ITパスポートは聞きなれない単語や概念が多いため、ITの知識がない初心者は勉強が進みにくいかもしれません。

まずは一通りテキストに目を通します。次はわからない基本用語が出てきたら1つずつ意味を調べながら進めるようにしましょう。

特に基礎知識を重点的に覚えていくことを意識して、ある程度の理解ができるようになってから問題演習に取り掛かってみてください。

知識不足のまま安易に問題演習に取り掛かるのはおすすめできません。

IT系の情報がある場合

すでにIT系の知識があるなら、テクノロジ分野などの知識の習得にはそれほど時間は掛からないでしょう。

しかし経営や法律のことを学ぶマネジメント系は、テクノロジ系に比べてあまり詳しくないという人が多いです。

マネジメント系は社会人のように、仕事をする中で普段から触れる機会があれば、比較的学習しやすい分野ではあります。

しかし学生のように馴染みの薄い人にとっては難しく感じやすい分野なので、一通りテキストを読んだ後はマネジメント系を中心に、自分が苦手な分野を重点的に勉強するようにしましょう。

ITパスポート試験のおすすめテキスト・問題集

特にITの知識がない人がITパスポートの勉強を始めるなら、わかりやすいテキストを選ぶことが重要です。

ここでは初心者にもおすすめなテキストと問題集を紹介します。

おすすめの入門書は?

ITパスポートの入門書としておすすめするのは、技術評論社が出版している 「栢木先生のITパスポート教室」 です。

令和05年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室 (情報処理技術者試験)
1738円
令和05年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室 (情報処理技術者試験)
1738円

可愛らしいイラストに加えて、図や例え話を用いてわかりやすく説明してくれるため、IT初心者の方から「イメージしやすい」「わかりやすい」と絶大な支持を得ています。

おすすめの問題集は?

問題集でおすすめなのはSBクリエイティブが出版している 「いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集」 です。

【令和5年度】 いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
1738円
【令和5年度】 いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
1738円

こちらもイラストや具体例を用いた丁寧な解説を売りとしているため、IT系に慣れていない人や暗記が苦手な人でも勉強しやすくなっています。

さらにこの問題集のすごいところは、徹底的に過去問を分析することでITパスポートで出題されやすい問題を厳選していることです。

通信講座も効果的な学習にはおすすめ

ITパスポートを受験する際には、通信講座を使っての学習も視野に入れてみてはいかがでしょうか?

非常にわかりやすい指導方針を取っているため、初心者は特に安心して学習を進められること間違いなしでしょう。

資格Timesでは、そのような通信講座の中でも特にフォーサイトのITパスポート講座の受講をおすすめします。

受講生合格率は驚異の96.2%を誇る講座となっており(2022年度試験実績)、それを実現するための多岐にわたる学習サポートが大きな売りとなっている講座です。

詳しい詳細については以下のサイトで詳しく確認してみてはいかがでしょうか?

フォーサイトの公式サイトはこちら

勉強時に気を付けるポイント

勉強する人

勉強時間の箇所でも触れた通り、ITパスポートに合格するためには我流で漠然と勉強していては、どんなに時間をかけて頑張っても合格まで遠回りになってしまう恐れがあります。

ITパスポートの勉強をするなら押さえておきたいポイントについて紹介します。

わからないところは即確認

わからないワードや分野が出てきたり、問題を解くのに躓いたりしたときは、すぐにテキストを見て確認するようにしましょう。

わからないまま無理に先に進もうとすると、知識の穴がどんどんたまってしまいます。そうなると試験本番でも答えられない状態になってしまいかねません。

覚えられない言葉や苦手な問題も、繰り返し調べることで克服できます。

過去問演習を必ず行う

何度か触れていますが、ITパスポートの勉強をするなら過去問演習を行いましょう。

早い段階から過去問演習を行うことで、頻出問題が分かって重要な範囲が把握できるため、効率よく勉強を進めることに繋がります。

過去問は過去問集として書店やネットで買えるので、早めに手に入れてどんどん活用していきましょう。

時間はしっかり確保する

ある程度の力がついたらしっかりとまとまった時間を確保して、試験と同じように過去問演習する機会を必ず作りましょう。

想像よりも過去問演習は重要であるため、時間をかけてしっかりと試験に慣れる必要があります。

もしテキストの内容を丸暗記できたとしても、時間内に解答できなければ不合格になってしまいます。

スケジュールを決めておく

勉強時間のところで触れましたが、必要な勉強時間や勉強期間は人によって異なります。試験に合格するためには一日何時間くらい勉強すれば良いのか事前に計算しておきましょう。

そのためにも試験範囲、特に頻出範囲を把握して、どれくらいのペースで勉強を進めるべきなのか、学習スケジュールを立てましょう。

ITパスポートに合格するためには継続して勉強を続けて全ての範囲を学び終えなくてはいけません。学習スケジュールを立てれば合格までの道筋や進捗状況が見えやすくなるため、継続して勉強しやすくなるはずです。

隙間時間の活用もおすすめ

一日2時間勉強しようと決めても、勉強時間をまとめて確保するのは難しいものです。隙間時間も活用して勉強するようにしましょう。

特にインプットは隙間時間でも取り組みやすいです。中でもテキストを読むのは区切りをつけやすいのでおすすめです。

カフェなどの集中できる環境なら、テキストや問題集に載っている問題を解くのも良いでしょう。

隙間時間の活用にはスマホを使った勉強法も

時計と砂時計

勉強時間をまとめて確保するのが難しい人には、隙間時間の活用がおすすめだと言いました。具体的にどんな勉強方法があるのか紹介します。

まずITパスポートのテキストは、大体15分くらいで内容が一区切りするように出来ているので朝、休憩時、帰宅後など時間を分けて取り組むことが出来ます

もし電車などの限られたスペースの中で勉強をしたいなら、スマートフォンを活用してみましょう。

ITパスポートは受験者の多い資格であるため、無料のアプリも複数あります。すべての勉強をアプリだけで済ますことは難しいですが、上手に活用してみましょう。

苦手なことの克服に充てたいなら、覚えられない単語を集めて自分で単語帳を作ったり、問題集の中から苦手な分野の問題を重点的に解くようにするのもおすすめです。

Youtubeなどで無料の講義も

現在では様々なサービスの発達によって、資格試験の勉強も通信講座に通うかテキストで勉強するかの二択ではなくなってきています。

例えばYoutubeもその一つで、実際に合格者の方が講義形式で動画をアップしている例もあり、無料でもある程度の講義を受けることが可能になっています。

しかし、Youtubeの場合は

  • いつ消える・中止になるかわからない
  • 質問対応などのサービスがない
  • 万が一間違った情報であっても誰も保証してくれない

というようなリスクもあるため、金銭的に厳しい場合でなければ通信講座を利用することがおすすめです。

フォーサイトの公式サイトはこちら

ITパスポートの勉強についてまとめ

ITパスポートの勉強についてまとめ

  • ITパスポートは独学でも十分に合格を目指せる
  • 王道のテキストや過去問題集を使って効率よく勉強する
  • 自分に合った勉強方法やスケジュールで勉強を進める

ITパスポートは情報処理技術者試験の中でもITの入門的な試験で、誰でも挑戦しやすいです。

勉強時間の目安は初心者で150時間程度、前提知識のある人で100時間程度です。まずは紹介したテキストをチェックして、さっそく勉強を始めてみてはいかがですか?

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