宅建試験に一発合格するためのポイント11選!事前知識は必要ない?
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宅建士
関口秀人
宅建試験は、いわゆる難関資格と呼ばれている他の国家資格試験と比較すると、すごく難しいというわけではありません。かといって簡単というには程遠く、中程度の難易度の試験と言えるでしょう。
一方で、宅建の資格を必要とする職種・仕事は多岐に亘っていることから、非常にコストパフォーマンスの高い資格だと言われており、実際に取得を目指す方は毎年非常に多いです。
今回の記事では、そんな宅建試験に一発合格するために大切なポイントや心構えを11つに絞って解説します。
この記事で紹介するポイントを踏まえて勉強を進めることができれば、他の受験生よりも一歩リードした試験対策が出来るはずです。
宅建試験を甘くみていない
試験勉強に限らずどんな勝負事においても鉄則ですが、まずは敵(試験)を軽んじたり、甘く見てはいけません。
宅建は士業系の国家資格の1つであり、その合格率は約15~17%で推移しています。
言い換えれば、毎年8割以上の人が不合格になっている試験だということです。まずはこの事実を正しく認識していなければ、一発合格は難しいと言えるでしょう。
周りの人たちから、「宅建は簡単」という言葉がたまに耳に入ってくるかもしれませんが、決してその言葉に惑わされてはなりません。
また、ネット上でも「宅建は簡単」という書き込みがたびたび見受けられますが、ネット上で「簡単」と言うことだけは誰でもできます。
宅建試験に合格している人は、しっかりと、十分な勉強時間を確保した上で、国家資格にチャレンジするという覚悟を持って取り組んでいる人だと言えます。
学習スケジュールを立てている
単純に勉強時間をたくさん費やすだけでは合格への道のりは遠いです。
一発合格している人は闇雲に手当たり次第に勉強することは決してせず、計画的な学習スケジュールを立て、ゴールを見据えて学習しています。
具体的には、宅建試験における科目のうち、宅建業法などの重要な科目に注力することや、試験当日までに手持ちのテキスト・問題集を2周は回していることなどが挙げられます。
試験当日はあっという間に来てしまいますので、余裕を持って勉強のスタートダッシュを切ることも大切です。
試験を受けると決めたのであれば、なるべく早く合格に向けて動き出すようにしましょう。
モチベーションを保つ方法を持っている
勉強の過程で暗記の困難さや模試の成績不足からモチベーションが下がることはよくあるでしょう。しかし、その中で自分に合ったモチベーションの保ち方を見つけることが、一発合格への鍵となります。
特に宅建士試験に挑戦する方は、勉強仲間を探す、通信講座を利用する、受験意志を公表するなど、モチベーションを維持する工夫が求められます。
ここで重要なのは、単にモチベーションを上げる手段を探すだけでなく、失敗を恐れずに自己分析を行い、自分に合う方法を確立する勇気。これが、目標達成への真の第一歩となるでしょう。
ノートを活用している
これは勉強の基本中の基本ですが、ただ単にテキストを読み込むだけでは全然内容は頭に入っていません。よほどの秀才でない限り、理解した気になっているだけのことが殆どです。
記憶への定着度合いを飛躍的に高めるためには、実際に手を動かして学んだことを書き出したり整理したりすることが極めて重要です。
そのため、ノートを有効活用することも一発合格への1つのキーポイントとなるでしょう。
過去問や演習問題を解くにあたっても、問題と回答を眺めるだけでなく、実際に回答をノートに書き出すというアウトプットを行うことで、記憶がより定着することでしょう。
また、人によっては「サブノート」を作成する人もいますので、自分にあったノートの使い方を見つけることも肝要です。
ちなみに、あくまで「手を動かすこと」が目的であるので、「綺麗なノートを作ること」にはなんの効果もありません。
書き殴りのような文字でも問題ないので、とにかくゴリゴリと書き込むことを意識しましょう。
過去問をやり込んでいる
国家試験においては、過去問ほど重要な教材はありません。「試験対策は過去問に始まり過去問に終わる」と言われているほどであり、これは宅建試験においても例外ではありません。
そのため、過去問の重要性を理解していることも、一発合格のためのポイントの1つとなります。
目安としては、過去問10年分を、問題や解答を暗記するほどやり込んでおくと良いでしょう。ただし、ただ問題を解くだけでなく、それを復習し、理解を定着させていくことも同様に大切となってきます。
一発合格をしている人は過去問の答えをほぼ暗記してしまっている人も多いです。ただし、これは「答えを暗記しろ!」という意味ではなく、暗記してしまうほど過去問をやり込んでいるという意味なので誤解のないようにしましょう。
勉強を習慣化している
合否を左右するのは、毎日の勉強の習慣化です。仕事が忙しくても、数分の勉強を欠かさずに積み重ねることが重要です。
勉強を習慣化するための秘訣はスキマ時間の活用。朝食前や昼休み、通勤時間などのちょっとした時間を使っても、それが大きな勉強時間につながるのです。
この習慣化のプロセスは単に勉強だけでなく、人生の他の目標に対しても応用可能な力です。自己管理と規則性が育まれるため、「継続は力なり」という原則は、他の挑戦にも有効で、人生全体の成功に寄与する重要な要素となるでしょう。
合格ラインを超えることだけを意識している
宅建試験に合格するために、満点を取ることは必要条件ではありません。宅建試験は相対評価のため、合格基準点は年度により異なりますが、近年の合格基準点は35点前後で推移しています。
2018年宅建試験の合格基準点は37点と例年に比較して高めだったことを考慮しても、だいたい38~40点を取ることができれば十分合格できると言えます。
そのため、完璧主義にはならずに、合格ラインを超えるために各科目でそれぞれどれくらいの点数を取ればいいのかを意識しながら勉強を進めることも、一発合格を成し遂げる上では大切なポイントとなってきます。
また、重箱の隅を突くような問題にはあまり深く悩まず、時間対効果を考え、時には思い切って切り捨てる勇気も大切となってきます。
独自の勉強法に依存していない
この記事の冒頭で、宅建という資格は他の国家資格と比較してほどよい難易度と述べましたが、そこはやはり国家資格です。的外れな勉強方法を行っていては、いくら時間を掛けても合格することは難しいでしょう。
例えば、テキスト中心の学習をしてしまい、過去問に着手していないことであったり、ほとんど出題されない分野を必死に勉強したりしがちなことなどが、不味い勉強方法例として挙げられます。
最もベストな方法としては、予備校や通信講座の講師が教えてくれる勉強法や学習範囲に絞って勉強することです。そうすることで、一発合格の最短ルートを進むことができるでしょう。
また、通信講座などを利用していれば、講師に勉強法を質問することも可能であるため、疑問をすぐに解消できるという利点もあります。
もし独学で勉強を進める場合には、出来るだけ非効率な勉強をしないように、定期的に自分の勉強法を見直す時間が必要となってくるでしょう。
宅建試験の勉強法についてより具体的に知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
1つの教材をやりきっている
特に直前期になると、不安な気持ちになってあれもこれもと色々な教材に手を出す誘惑にかられますが、それは間違った勉強法の典型です。
1つの教材を最後までやり抜くことも、一発合格を目指すうえでは大変重要なポイントです。
中途半端に色々と手を付けてしまい、複数冊のテキストや問題集を持っていると、その一つ一つがおろそかになってしまい、ところどころ理解に穴がある状態に陥りやすくなってしまいます。
通信講座などを利用している場合には、それ以外の教材には手を出さない方が良いでしょう。あるいは、独学の場合には、最初にやり始めた教材が明らかに悪い場合を除けば、最後までそれをやり切るべきでしょう。
体調管理を軽視しない
宅建試験の勉強は基本的には何ヶ月間にもわたる長期戦です。そのため、長い期間毎日勉強し続けるにあたっては、体調管理という面も一発合格を成し遂げるうえで大切なポイントとなってきます。
例えば、突然思い立って睡眠時間を削って勉強したり、直前だからといって食事もとらずに勉強したりしないなどといったことは、あまり上手な勉強方法とは言えないでしょう。
その結果体調を崩して寝込んだりしてしまえば、結局勉強時間の合計は減ってしまいますし、具合の悪い中で勉強してもなかなか頭に入らないからです。
毎日コツコツ勉強を継続することの大切さを理解して、無理のない範囲で勉強をすることが一発合格のためのコツです。
本番の試験を意識して勉強している
いくら普段の勉強でスラスラと問題が解けたとしても、本番の試験で時間切れになったり頭が真っ白になってしまっては意味がありません。
そのため、普段から本番の試験を意識して勉強することも重要なポイントとなってきます。
例えば、この内容は本番試験ならどのように出題されるか、と考えながら普段の勉強を勧めたり、試験時間を意識して模試を受けたり過去問を解くことなどが挙げられます。
また、本番前に「万が一頭が真っ白になってしまった場合の対処法」も考えておくのも大切な準備です。一発勝負の試験で実力を出しきるための準備は惜しまないようにしましょう。
宅建試験の一発合格まとめ
宅建試験の一発合格まとめ
- 宅建試験を一発合格することは十分現実的
- 今回紹介した11つのポイント一つ一つが一発合格の近道
- 何よりも「自分は一発合格できる」と信じる気持ちが大切
今回は、宅建試験に一発合格するためのポイントや心構えについて紹介してきましたが、何よりも重要なことは、「自分は宅建試験に一発合格できる」と強く信じ、念ずることではないでしょうか。
皆さんも是非、自分自身を信じて、宅建試験の一発合格に向けて邁進して頂ければと思います。