社労士模試は受験すべき?メリット・デメリットやおすすめ模試まで解説!

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社労士

のんびり社労士いけい

「一応社労士模試を受けるつもりだけど、模試って本当に意味あるの?」

このように漠然とした気持ちで模試に臨もうとしている方も多いのではないでしょうか。

難易度の高い社労士試験を突破するためには、模試を最大限活用することが非常に大切です

そこでこの記事では模試を受けるメリットや模試を活用した勉強法など社労士模試を活かすための方法を詳しく解説していきます

周りの受験生より一歩進んだ対策を取って、本番試験を有利に進められるようにましょう!

社労士の模試についてざっくり説明すると

  • 模試を受験するメリットは非常に多い
  • 模試を受ける際は事前準備にも気を配るべし
  • 模試は大手主催のものを年に2~3回受ければ十分

社労士試験合格には模試受験が必須?

問題を解く人

社労士試験の試験範囲はかなり広く、闇雲に勉強を進めていては試験勉強の終わりが見えず途方に暮れてしまいます

自分がどこまで勉強したのかわからなくなり自暴自棄になったり、勉強を投げ出してしまうかもしれません。せっかく社労士に向けたスタートを切り出したのに、こんなことになっては元も子もありませんね。

ではどうすればこのような状況に陥らなくて済むでしょうか。

その一つの解決策として模試を受けることが挙げられます。模試を受けることで、受験生はそれまでの自分の学習成果を測ることができますし、さらに模試の復習は学習範囲を絞った効果的な学習にも繋がります。

これは社労士試験の模試に限った話ではありませんが、模試を受けることで、自分が今目標にどれだけ近いのかもしくは遠いのか、あとどれだけ努力すれば合格を勝ち取ることができるのかなど、自分の現状を正確に把握することができるのです

実際、社労士試験に合格した人の95%が模試を受験しています。こう考えると、社労士の資格を得るにはやはり模試は受けておくことをおすすめします。

社労士講師が模試の活用法を解説!

模試は何回受ければいいのか、復習はどうやって行えばいいのかなど、模試の正しい活用法について意外と知らない人も多いのではないでしょうか。

人気社労士講師である北村先生は、模試の活用を含め社労士試験のノウハウを凝縮した書籍を出版されています。

社労士試験の受験生であればぜひ読んでおきたい一冊ですが、実は現在その書籍が、北村先生の所属する通信講座のクレアールにて先着100名様限定で無料プレゼントされています!

社労士試験を受ける方であれば手に入れておいて損はありません。この機会を逃さず入手しておきましょう!

模試受験のメリット

本気でアウトプットする機会が得られる

普段の勉強と違い、模試には時間制限がありますし、試験監督に見張られているという緊張感もあります。試験中は自分の持っている最大限の力を発揮するべく、脳をフルパワーで動かしているのです。

このように模試は、普段の自分より強い本気の自分を感じることができます。普段だったら諦めてしまう問題でも、記憶の底から知識を引っ張り出したり知っている知識を融合したりして、なんとか正解を導きだします。

このような本気のアウトプットを経験することによって今の自分の力を最大限発揮する力を養うことができます

模試受験は、現状アウトプットが苦手、もしくはあまり得意ではない方に特におすすめと言えるでしょう。

本番に近い試験の雰囲気を体験できる

前項でも述べたように、模試には時間制限や周りの受験生の存在、試験監督など、自宅で勉強するのとは全く異なる緊張感があります。また、試験会場はどこも本番で使われるような場所ばかりです。

試験場では、自分の周りには自分の知らない人ばかりで、その人たちも自分と同様に問題を一生懸命解いています。

少しわからなくなってもいつものように資料を見返すことはできません。ただ解き進めなくてはならないのです。

本番前に一度、このような試験会場の雰囲気を味わってみることで、本番試験の空気に負けないメンタルを養うことができるはずです。

自分の得意科目・苦手科目を具体的に把握できる

当然ですが模試を受けると必ず結果が返ってきます。その結果には模試の科目や分野別の正答率が載っているはずです。

それをもとに自分の学力の偏りを見つけることができます。自分に欠けているところがすぐに分かるので、その後の学習計画設計の参考になるはずです。

社労士試験の勉強は莫大ですので、模試を使ってこのように勉強を効率化することは必須です。既に正答率の高い分野を何度も学び直したりせず、正答率の低い科目を重点的に学べるよう学習スケジュールを変更しましょう

本番の時間配分の参考になる

模試には制限時間があるため、いつまでも解き続けているわけにもいきません。あらかじめ自分でどこまでを何分で解くと決めておくとよいでしょう.

模試中には時間配分が思い通りにいかないことも痛感するはずです。実情に応じて臨機応変に時間配分を設定しなおす経験にもなるでしょう。

資格学校から予想問題集をもらえることも

模試を受けると、たいてい特典として主催する学校から予想問題集が配布されます。これらはそれぞれの学校が威信をかけて作成した予想問題集となっており、実際毎年多くの問題が的中しています

各学校が本気で作った予想問題集は、社労士試験合格に非常に頼もしい存在となってくれるはずです。

受けてみて初めて掴めることは非常に多い

模試を受けて見ることで、事前には全く予想していなかったところで気を使わなければならない点が多いことに気がつきます。

例えば、以下のような点は実際に模試を受けてみて初めて気づくことが多いです。

  • 朝食の種類や量
  • トイレの回数や行っておくべきタイミング
  • 自分が集中力を切らすタイミング
  • 解けない問題を前にするとパニックになる
  • 不安な問題を何度も見返し時間がなくなってしまう

模試はこういった事前には気づきにくい自分弱みに気づく数少ないチャンスでもあります。

模試受験における心構え

模試を受験することによるメリットは数多く存在することが分かりました。

しかし、漠然と模試を受験していてはそのメリットを十分に生かしきれないかもしれません。

そこでここでは模試を受験する際の心構えについて時系列順にお伝えしていきます。

模試受験前

まず模試受験前は、一通りの範囲を復習しなおしましょう。そのうえで自分の苦手分野の補填をしましょう。

これが出たらおしまいだ⋯」という分野があると自分に自信が持てなくなってしまいます。

また模試当日の朝は何を食べるか、昼食は何を食べるか、時間配分はどうするかなど、事前に決めておけることは全て決めておきましょう

模試当日は目の前の問題で頭がいっぱいになっているので、自身の体調管理や細かい作戦にまで手が回らないことも多いです。事前準備を完璧にして、自信を持って試験に臨みましょう。

余談ですが、筆者は模試当日の朝はバナナを、昼食はゼリーとおにぎりを少なめで食べました。何も食べないのは脳に栄養が行き渡らないので良くないですが、食べ過ぎると今度は消化に多くのエネルギーを消費してしまい、これまた脳が活動しにくくなってしまうのです。

体調管理の方法は人それぞれだと思いますが、1例として参考にしていただければ幸いです。

模試受験中

模試受験中は試験の流れに沿って、正しい時間配分で問題を解き切ることを意識しましょう

難しい問題は無理せず一度スルーして、時間が余ったらまた解き直すようにした方が良いです。最後まで解ききれなかった!という事態だけは絶対に避けましょう

模試の結果が悪くなるだけでなく、帰ってきた結果を見ても自分本来の実力が正確に把握できなくなってしまいます

模試受験後

模試受験後は真っ先に復習しましょう。

模試を生かすには受験後できるだけ早く復習することが大事です。丁寧な復習をするとおおよそ20時間以上の時間がかかります。翌日にでも復習を終わらせたいところですが、大半の模試は日曜が受験日であり、翌日仕事という方が多いです。

そのため復習のプランとしては、まず翌日に全体をざっくりと復習、その後に1週間程度時間をかけて十分に復習をすることが現実的でしょう。

同じ問題が出題されたら確実に得点できるようになるまで十分に復習したら、模試を受験してみてわかった苦手分野を中心に勉強を再開しましょう。

模試の受験回数にも気を配ろう

社労士試験の突破には模試の受験が必須ですが、かと行って片っ端から模試を受けまくれば良いかと言われるとそんなことはありません。

物事には適正量というものがあります。ここでは模試はどれくらい受けるべきなのかについて解説していきます。

模試受験による弊害は何?

丸一日拘束される

社労士試験の模試は朝から午後6時ごろまであるため、貴重な休みが模試で完全に奪われてしまいます。

忙しい社会人の方にとっては休日は勉強時間を確保できる非常に大切な日です。模試中も頭を使っているとはいえ、自分のやりたい勉強をする時間が削られてしまうのは事実として大きいです。

復習にも多くの時間を使う

上述のように、復習をしっかり行わなければ模試を受けた意味がありません。しかし、当然復習にも多くの時間を要するので、やはり自分のしたい勉強が後手に回ってしまいます。

悪問に困惑してしまうことも

残念なことに、模試の問題だからといってすべての問題が良問であるとは限りません。こんなの絶対知らなくていいだろうといった内容の問題が出題されることもあります。

これらはいわゆる「捨て問」というものですが、模試本番中や復習の際に気を取られてしまい、必要以上に細かい知識まで覚えてしまう恐れがあります。

悪問や捨て問を見抜ける力も大切です。

何回模試を受けるのがちょうどいい?

模試は社労士の勉強1年目であれば年に2、3回受けるのがベストでしょう。

毎回の模試の反省を生かして次の模試で修正することがとても重要です。

一方で社労士への挑戦が2年目以上の方であれば、1年に1~2回で十分です。自分がすべき勉強がわかっているはずなので、模試の時間はその勉強に割り当てましょう。

社労士模試はどこ主催のものを受ければ良い?

考える人のシルエット

おすすめは大手資格学校が実施する模試

名も知れぬ資格塾のようなところの模試を受けるより、断然大手資格学校主催の模試を受けることをおすすめします。

信頼できない模試を受けても、受験者数が少ないので自分の正確な順位がわからない他、問題の質も保証されていません。

全く意味がないとは言えませんが、時間を無駄にする可能性が高いでしょう。

多くは自宅受験も可能

社労士模試の多くは自宅受験が可能です。社労士受験者は忙しい社会人の方が多いため、それに対する配慮でしょう。

ただし、やはりこれまで上げてきた理由から(試験会場の雰囲気に慣れる、など)自宅受験よりも会場で受験することを強くおすすめします

模試はどのくらいの頻度で開催してるの?

主催者側によって違いはあるものの、それらを総合すると年に8回ほど模試を受ける機会があることがわかります。

ただし、上述のように模試は3回も受ければ十分なので、かたっぱしから模試を受けるのは避けましょう。

一方で、社会人の方の場合は日程の都合で模試をドタキャンせざるを得ない状況も考えられます。そのような場合は、1回分多く模試の受験申し込みをしても良いでしょう。

自分で受ける模試を選択したら、1つ1つの模試を大切にして、準備から復習までくまなく行いましょう。

社労士の模試についてまとめ

社労士の模試まとめ

  • 模試はアウトプット力の向上や苦手分野の把握に役立つ
  • 模試を受ける前は時間配分や食事まで決めておく
  • 模試は大手主催のものを1つ1つ大切に受験する

社労士試験の模試について、その必要性や受ける際の注意点について解説しました!

社労士試験を受ける前の確認として模試を受けることは、大いに自分の役に立ちます。

自分の弱点を適切に把握して効率よく社労士試験に合格できるようにしましょう。

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