社労士試験は暗記が超重要!効果的な暗記法を知って目指せ最短合格
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社労士
のんびり社労士いけい
「社労士試験は暗記が重要ってホント?」
「社労士試験の効率の良い暗記方法ってあるのかな?」
この記事を読まれているあなたは、きっと上記のような疑問を持たれているのではないでしょうか?
社労士試験の出題範囲はとてつもなく膨大な量となっており、試験合格の肝は暗記にあると言われています。
この記事では、社労士試験における暗記のポイントや具体的な方法について解説していきます。
この記事を読んで効率の良い暗記法を学び、合格に近づいていただけると嬉しいです!
社労士試験の暗記についてざっくり説明すると
- 社労士試験では暗記が超重要!
- 効率的な暗記方法って?
- 試験勉強を進める上で気をつけること
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社労士試験では暗記が必須!
社労士試験は暗記重視
社労士試験は選択式40点+択一式70点=合計110点で構成されており、どちらにおいてもマークシート形式となります。
従って、条文を丸暗記したり法律の解釈を書き出すというよりも、問題に対して正しい回答を導き出せるための必要なキーワードをどれだけ記憶できるかが合否の分かれ目になる試験であると言えます。
そういった試験だからこそ正しい方法で暗記さえできれば十分合格を狙える試験となっています。
完璧を求めすぎてもいけない
社労士の試験範囲はとてつもなく膨大な量で構成されています。
法律というのは、原則と例外で成り立っており、家族構成や性別、職業など、様々な条件に対して不公平が出ないように、それぞれに例外パターンが設けられているためです。
完璧主義の人は注意
そんな無数にある例外パターンについて、どんな問題がきても解けるようにとすべてのパターンを覚えようとする、いわゆる完璧主義を貫こうとすると必ずパンクしてしまいます。
試験範囲が広いため、すべての内容を深く理解することが難しいです。そのため、まずは基本的な事項を暗記して網羅的に対応することが効率的。
試験では重箱の隅をつつくような細かい部分について聞いてくるような問題も確かにありますが、その対策のためにいちいち細かいところを覚えていてはキリがありません。
「足切り」の存在
また社労士試験は科目ごとに「基準点」が設けられており、1科目でも基準点に満たないといくら合計点が良くても「足切り」となり問答無用で不合格となってしまいます。
そのため、どの科目においても基準点を超えられるように満遍なく勉強する必要があります。
勉強のポイントは?
まずは例年の出題傾向を掴み、出題率の高い問題や、狙われやすいポイントを確実に覚えることが重要になります。
そして、重要なポイントを完璧に覚えたあとに、そこから派生して徐々に学習範囲を広げていくことが社労士試験合格の近道と言えます。
数字の暗記が大切
社労士試験において、条文や制度に登場する 「何人」「何割」といった数字の暗記はとても重要となります。
試験問題は細かな違いを問う問題が多く、具体的な数字や期間、適用条件などの詳細な情報を暗記していないと回答が難しくなります。
特に選択式問題においてはこうした数字に関する問題の出題割合が大きく、4割ほどが数字を問う出題だと言われているからです。数字に関する問題は暗記してなければ解く方法がありません。
内容理解を中心とした勉強方法も大事ですが、社労士試験はマークシート方式であるからこそ、暗記を中心に点数を稼いでいくことが重要となります。
暗記の勉強法
社労士試験における暗記の重要性はわかっていただけたかと思いますが、では「何を」「どうやって」覚えていけば良いのでしょうか。
何を暗記するべきか
基本事項を最優先
まずはテキスト太字部分などの基本事項の暗記を最優先にしましょう。 基本事項が理解できないことには、発展的な内容に手を出しても結果覚えることができません。
仮に基本事項を覚えることに精一杯で、発展内容にまで手を伸ばすことができなかったとしても心配することはありません。社労士試験は基本事項の暗記だけでも十分合格を狙うことが可能です。
科目毎の出題傾向を掴む
各科目毎の出題傾向を掴みましょう。出題頻度の高い内容にポイントを絞って学習することが重要です。
予備校や通信講座を受講していれば講義中に出題傾向を聞くことができるでしょう。
また、独学の場合もテキストや問題集で確認できることもあります。
出題頻度の少ない内容についてはあえて捨ててしまうのも作戦と言えるでしょう。
まずは過去問を解いてみよう
社労士試験の勉強は過去問学習を中心に組み立てることがおすすめです。当たり前のことですが、過去問集は過去の試験で実際に出題された問題集になります。過去問を分析することで、出題傾向や頻度を把握することができます。
そして、本格的に試験勉強を始める前にまずは過去問の全科目を一年分解いてみましょう。
全体内容を把握することに加え、テキストを見返した際に過去問で出た所だな、と結びつけることができるので理解度が高まりまるため、効率よく学習を進めることができます。
テキストを一通り終えてから腕試しの意味で過去問に取り組むよりも、一度過去問を経験し出題のポイントを押さえてから学習を進めた方が合格への近道です。
完璧主義はNG
社労士試験の試験範囲は膨大なものとなっており、これら全てを完璧に暗記しようとすることは非現実的です。
社労士試験の試験範囲の中でも頻出で問われるもの、問われる可能性が極めて低いもの、の2択に大きく分かれていくため、前者の知識をしっかりと見極めて暗記を行うことで効率よく合格ラインまで到達することができます。
効率のいい暗記方法
闇雲に暗記するより、効率の良い方法を知って出来るだけ少ない労力で合格と勝ち取りたいですよね。そのための方法をいくつか紹介します。
背景を理解する
社労士試験は法律問題になりますが、法律の本文そのものというよりも、法律の解釈が問題になることが多いです。よって、その法律ができた背景や経緯をキチンと理解できていなければ、試験で柔軟に対応することは難しくなります。
背景や経緯を理解することで、その制度の内容を頭で整理することができるため、より確実に記憶として深く根付かせることができます。背景に関する出題も多いため、この部分は必須と言っていいでしょう。
事例から理解する
難解な条文は論点が見えず、何のことを言っているのか分からないことも多々あることでしょう。これは具体的な事例に当てはめてみると理解を深めることができます。
例をあげると、労働関連であればサラリーマンの経験を当てはめてみたり、社会保険関連であれば年金を受給している身近な人を当てはめて考えてみると、内容がつながりグッと内容理解を深めることができます。
最近の社労士試験では、具体的な事例に当てはめた問題も増えてきているため、事例からの理解はおすすめです。
テキストを音読する、キーワードを書き出す
ただ目だけでテキストを読んでいるよりも、声に出して読んでみたり、キーワードをノートに書いてみた方が学習効果は上がります。
音読は視覚+聴覚を使うため、より記憶に定着しやすくなることに加え、条文や判例を頭だけでなく身体に覚えさせることができます。
どういうことかと言うと、試験では条文に余計な言葉を挿入して間違いにする、いわゆるひっかけ問題が数多く出題されます。音読して学習しておくと、このひっかけの条文を読んだ際に、身体が違和感を感じるため、間違いに気づきやすくなります。
書いて覚えるというのも記憶に定着させるための王道の学習方法です。各項目における重要なキーワードを書き出していき、ポイントを掴んでいきましょう。
忘れてしまう前に反復学習を
社労士試験の出題範囲は膨大です。たとえ学習して理解したとしても、一度で全てを覚えることは不可能です。
人の記憶というのは時間が経つにつれてどんどん失われていきます。これを定着させるためには、情報を忘れないように日々繰り返し覚え直して、記憶の定着率を良くしていく必要があります。
またたとえその時に忘れていたとしても、一度学習した項目は、一から学習する時よりも遥かに理解スピードが速いです。
逆にせっかく反復して内容を完璧に把握できていたとしても、あまりに学習間隔が開いてしまったら忘れてしまうということです。
一度学習しただけでは忘れて当然と言っていいほど膨大な量なので、少しでも頭に残せるように反復学習を意識しましょう。
模擬試験は暗記の精度を確認する手段として有効
模擬試験は、本番の試験形式に慣れるための絶好のチャンスでありつつ、暗記した内容がスムーズにアウトプットできるかを確認する場でもあります。
また、暗記した知識を模擬試験で何度も反復することで、記憶の定着が促進され、問題を解くスピードと正確性が向上します。
さらに、模擬試験で出題傾向を把握することで、実際の試験でどのような問題が出題されるかを予測しやすくなるほか、模擬試験の結果を分析することで、自分の弱点を明確にし、試験までに重点的に補強することが可能です。
語呂合わせは最終手段
社労士試験の勉強法として、語呂合わせで覚えるという方法もあります。実際、語呂合わせに特化したテキストも存在しています。ですが、語呂合わせによる勉強法はおすすめしません。
何度も申し上げおりますが、社労士試験の出題範囲はとてつもなく膨大なため、それを一つ一つ語呂合わせで覚えていくことはあまりにも非効率であると言えます。
さらに語呂合わせ学習のデメリットとして、語呂合わせで覚えること自体が目的となってしまい、いざ試験の際に、覚えた語呂合わせが何の意味だったのか分からずに使うことができなかったということもあります。
語呂合わせについては、どうしても覚えられないものに使うなど、最終手段として使うようにしましょう。また、それが何についての語呂合わせなのかを頭の中で整理しておくことが重要です。
先にも述べましたが、社労士学習の基本は、基本事項・背景理解・反復学習です。一見楽に覚えられそうな語呂合わせは、逆に効率を悪くすると考えましょう。
暗記法はプロの真似をするのが一番
上記のように正しい暗記法の基本はかなり型が決まっているものですが、「社労士試験のどの部分をどのように暗記すべきか」といった具体的な話となると、受験生の方にはなかなか正解が分からないと思います。
そんな時に最も参考になるのが社労士試験に精通している社労士講師の方の意見です。
普通、社労士講師の方のアドバイスを貰うには通信講座等の受講が必須ですが、社労士予備校であるクレアールでは、社労士講師による試験合格ノウハウが詰まった社労士試験の攻略本を先着100名様限定で無料プレゼントしています!
もちろんこの本には「どこをどのようにどのような順番で」暗記すれば良いかという超実践的な内容も具体的に解説しています。
社労士受験生であれば必読の内容となっていますので、この機会を逃さず手に入れておきましょう!
スケジュールを立てるのも重要
社労士試験の合格基準として、総得点の合格基準点の他に、各科目の合格基準点が決まっています。 1科目でも基準点に満たないと、足切りとなり不合格となってしまうため、全ての科目について満遍なく勉強する必要があります。
試験勉強をやみくもに開始して、最終的に学習時間が足りなくて全然勉強できていない科目があったとしたら、合格の可能性がほとんど0になってしまいます。それを防ぐためには、学習範囲の全体を理解し、各科目毎にスケジュールを立てて勉強することが大事になってきます。
スケジュールを組む上で意識するポイント
得意・不得意科目の把握
まずは早い段階で一通り学習し、自分の得意な科目・苦手な科目を早く把握しましょう。それを基に各科目の対策・時間配分を設定して学習を進めていきます。
苦手科目の学習が思うように進まず、試験に間に合わなかったという事態になったら目も当てられません。それを防ぐためにも余裕を持ったスケジュール設定を組みましょう。
最初は得意科目をドンドン進めよう
社労士試験に限らず、学習というのはモチベーションを保つことがとても重要になります。まずはやればできるんだと自分に自信を持たせる意味も込めて、得意科目からドンドン進めていくことをおすすめします。
関連のある科目はまとめて勉強することで効率良く覚えていくことができます。苦手な科目と数字の暗記については、とにかく繰り返し学習するために時間を多めに取りましょう。
ここの時間を多く確保するには、学習スピードを上げる意識がポイントになります。読む速度を上げて繰り返し繰り返し学習しましょう。
社労士試験の暗記法まとめ
社労士試験の暗記まとめ
- 「足切り」に引っかからないように、各科目満遍なく学習を!
- 基本事項、数字、出題傾向からポイントを絞り暗記を進めること
- 得意・不得意科目を把握し、全体スケジュールの設定をしよう
社労士試験の出題範囲は膨大であるため、全てを完璧に暗記して試験に臨める人はいません。
合否を分けるポイントは、ライバルより一つでも多く出題頻度の高い重要ポイントを暗記できるかどうかになります。
この記事をきっかけに、一人でも多くの方が社労士試験の合格に近づいたいただければと願います。