社労士試験の直前対策は何をすべき?勉強法や本番までの過ごし方まで完全解説!

更新

この記事は専門家に監修されています

社労士

のんびり社労士いけい

「社労士試験の勉強スケジュールを立ててるけど、直前期の対策方法が分からない・・・」

このような悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

社労士試験は年に1回しか行われないので、試験当日の緊張や不安はかなりのものになるかと思います。

しかし、本番に向けて正しい方法で勉強や体調管理を進めていけば、そうしたプレッシャーに負けず最高のコンディションで試験に臨むことができるでしょう

そこでこの記事では、社労士試験の直前対策について、具体的な勉強法から体調管理といった側面も含めて解説します!

万全の準備の元で、最高の結果を残せるようにしましょう!

社労士試験の直前対策をざっくり説明すると

  • 過去問中心の網羅的学習が直前対策の基本である
  • 予備校などの直前講座は効果的だが、費用が非常に高い
  • 新しい教材を購入するのは基本的にNG
  • 直前期の体調管理は勉強と同じかそれ以上に大切

社労士試験の直前対策方法

Testの文字

社労士試験の時期が近づいてきました。進捗が順調な方も、あまり芳しくない方も、直前期で手を抜いたりサボるとこれまでの努力が無駄になってしまいます。

日々緊張感は増してくると思いますが、勉強時間を無駄にすることなく、モチベーションを維持しながら試験当日を迎えるように心がけましょう。

これまでやり続けてきた正しい勉強法で、やるべきことをひたすら積み上げて最後まで手を抜かずにつづけることが大事です。

社労士試験の場合は、科目ごとに足切りがあるので、とにかく科目不合格を避けることを意識するよう、苦手科目を徹底的に復習するようにしましょう。

計画を立てることで直前期も安心

直前期は短い期間ですが、不安に駆られて適切な対策を打てずに実力を最大限伸ばせないということが度々起こりえます。

よって、直前期の不安に襲われる前にあらかじめ学習計画を立てて、正しい方向に進めるように準備しておくことをおすすめします。

計画を立てる際には以下のようなポイントを押さえながら対策を行うといいでしょう。

計画作成のポイント

  • やることを優先順位に並べて、必ずやるもの・そうでないものに分ける
  • 課題は直前期で克服できるものだけにする
  • 高望みせず、達成しやすいものにする

これらは通常の勉強計画と異なり、直前期特有の重要ポイントなので、必ず押さえておく必要があります。

特に、課題に関しては、実力の付いている直前期だからこそハードルの高いものを選びがちですが、必ず短期間で解決できるものを選ぶのがベストです。

これによって、試験当日をポジティブな気持ちで迎えることができるでしょう。

直前期のポイントを「非常識合格法」で押さえよう!

直前期のポイントをより詳しく解説した参考書として、クレアールの「非常識合格法」があります。

この本には、直前期の鉄則となるポイントがいくつも掲載されており、それぞれより実践に移しやすいように丁寧に解説がなされています。

そんな、クレアールの「非常識合格法」が現在先着100名様に無料プレゼント中となっています。

今月限りの大チャンスなので、ぜひ手に入れて直前対策を充実させましょう!

クレアールの公式サイトはこちら

過去問演習を繰り返す

勉強の中心となるのはやはり過去問です。10年分の過去問は答えを暗記してしまうくらい繰り返しに解きましょう。

社労士試験は過去問の焼き直しが多い試験といわれているので、直前期にたくさんの過去問を解くことで、本番に生きる知識を身につけることができるでしょう。

また、社労士試験は問題文が長かったり、判断に迷う問題が多いので、時間内に解き切ることを意識しながら勉強を進めてください。

試験の流れ、また解き始める順番や時間配分を体に染み込ませましょう。

過去問の解き直しも有効

直前期は過去問を解きつくして、新しい問題がないという方もいるのではないでしょうか?そのようなときには、以前解いた過去問を再び解きなおすという方法がおすすめです。

特に最初に解いたときに不正解だった問題は、メモしておくと2回目以降で効果的に解き直せます。

これによって、苦手な箇所を重点的に復習することができるので、過去問の解き直しをより有効に行うことができるでしょう。

また1回目に正解していた問題も再び解きなおすことで、知識の完成度をより高められます。

基本を徹底的に繰り返す

社労士試験は難易度の高い試験ですが、全体的に見て合格ラインは65%程であるといわれています。

よって、難しい問題まで全て解ける必要はなく、出題の7~8割を占める基本問題をしっかりと解けるようになれば合格は大きく近づいてくるのです。

直前期は特に正答率が半分以上の基本問題を中心に、徹底的に繰り返すのが重要です。

これにより、本番で落とせない問題を再度復習することに繋がり、得点力安定の大きなカギにつながります。

復習中心の網羅的学習

直前期は得意科目であっても、全範囲をやり直して復習しましょう。

社労士試験では確実に取れる問題を落とさないことが大切で、得意科目だからといって油断していると当日ド忘れしたりします。

直前期は、復習中心の勉強をしてその中でできなかったところや理解の甘いところを詰めていくと効果的です。

新しい知識を覚えようとすると混乱する恐れがあるため、現状の知識をしっかり固めることを意識してください。

苦手な箇所を特定してつぶせるとベスト

直前期は苦手科目を復習していると、優先順位の低い内容まで復習してしまい、無駄が多くなってしまいます。

よって、直前期に入る前に苦手科目の中でも特にどこの内容が苦手なのかを理解しておくことをおすすめします。

これによって、直前期でも効果的に実力アップを図ることができるのです。

法改正情報を押さえる

法改正の対策は直前期に行うのがベストです。

その理由としては、法改正は試験の年の4月までの法律が試験範囲となっているので、直前期に行うことで法改正の内容をもれなく押さえることができるからです。

対策のポイントとして、直近の法改正は基本的な内容を押さえるだけで十分だということです。

また、頻出の法改正のポイントについても、テキストのチェック欄などでもれなく押さえておくことがおすすめです。

細かい数字について暗記する

社労士では、保険の給付日数やなどで、覚えるべき数字がたくさんあります。

よって、問題を解く際に必ず必要になる数字を中心に暗記をしていく必要があります。

覚え方としては、とにかく繰り返し図などを見ながら、書いたり声に出したりして地道に覚える方法が有効です。

この作業を試験直前にやらないと、忘れてしまうリスクが高いので、直前期にまとめて覚えることをおすすめします。

予備校などの直前対策講座を利用する

大手の予備校では直前パックなどと銘打って直前期対策のプロが講義などをしてくれています。

当然その道のプロによる講義なので、直前期に必要な学習を効率的に行うことができるでしょうし、理解もしやすいでしょう。

しかし、これらの講座の5〜7万円ほどと値段はかなり高く、コストパフォーマンスはあまり良いとは言えません。

こうした直前対策講座に何万円も払うよりも、万一失敗した場合の通信講座代などにあてた方が、全体を通してみればプラスに働くことも多いです(通信講座の相場は7〜9万円)。

まずは利用せずに自分の力で直前期を乗りきり試験に臨むのも良いでしょう。

直前期にやってはいけない勉強法

これまで順調に勉強を進めてきた人でも、直前期になると突然変な行動を撮り始めて、結局本番で失敗してしまうケースが散見されます。

ここでは直前期にやってしまいがちな間違った勉強法を紹介します。

新しいテキスト・問題集の購入

最もやってしまいがちな失敗です。

直前になると既存のテキスト・問題集は本当に完璧なのか疑問を感じ、新しいテキストなどを購入したくなる気持ちが芽生えてしまうようです。

しかし、市販のテキストにそこまで大差はなく、しっかりと最初に選んだものを完璧にすれば確実に合格圏に入れます。また、万一質の低いテキストを使っていたとしたら、直前期になる前に気づくはずです。

新しいテキストや問題集を買うのではなく、今持っているもので解けなかったところをきちんと復習し、また知識があいまいな箇所があれば徹底的につぶしておくほうが有効です。

新しいテキストや問題集を買う弊害

このような話をすると、「でも既存の教材はもう全部覚えてしまったし・・・」 という反応が必ず帰ってきます。

もしそれが本当だとすれば、あなたは確実に合格できます。しかし、本人がそう思っているだけで実際に完璧に既存のテキストや問題集を理解している人はほとんどいません。

今持っている教材の中で、不明確な部分や苦手分野を確実に潰しておくことが1番です。

こうした正しい復習方法を取らずに新しいテキストや問題集をやり始めてしまうと、自分がどこが出来ていなかったのかが分からなくなってしまう可能性が非常に高くなります

また、これまでの教材では扱わなかった問題が解けないことに右往左往してしまうことも考えられます。

複数の教材で範囲が被っていない問題は十中八九重要度の低い問題です。そういった枝葉の問題に気を取られないためにも、むやみに新しい教材に手を出すのはやめましょう。

一般常識の白書・統計対策は例外

直前期に教材を追加購入するのはおすすめできないとお伝えしましたが、一般常識の対策だけは例外です。

一般常識対策が十分にできていなかった人であれば、直前期用のこれらの対策テキストは情報が新しいためかなり役立ちます

時事に関するものや、制度など年度ごとに内容が変わるものは過去問などで対策できないため、最新のテキスト・問題集で出来るだけ多くの最新問題に触れることが大切だからです。

また、予備校や通信講座の一般常識対策だけ受けるというのも一つの手段として考えられます。

勉強量を極端に変える

直前期にスパートをかけるのは自然なことですが、体調を崩さない程度にしておきましょう。

これまで真剣に社労士試験に取り組んできた方であれば、今までの勉強時間が仕事と学業の両立の最適解に極めて近いことがほとんどです。

勉強量を増やすにしても、毎日の勉強時間に2~3時間追加する程度でとどめておきましょう。それ以上増やすと睡眠不足やストレスを溜めることに繋がり、徐々にパフォーマンスが落ちてしまうことが懸念されます。

もちろん勉強量を減らすのも当然良くないので、仕事や私生活に支障が出ない程度にスパートをかけることを意識してください。

直前期に体調を崩して、当日に自分の力が出しきれないという事態は絶対に避けましょう。

社労士試験直前期の過ごし方

予定帳とペン 試験当日の流れは、起床時間から試験会場に行くまでの流れまで、あらかじめシミュレーションしておいた方が無難です。

どこまで細かく決めるかは好みの問題ですが、朝食べるものやお昼休憩に確認する教材まで細かいところまでキッチリ決めておくと、試験当日は試験にだけ集中できるようになります。

参考までに、当日までに決めておくと良いものを箇条書きで載せておきます。

試験当日の流れで決めておくと良いこと

  • 前日に寝る時間
  • 朝起きる時間
  • 朝食で食べるもの(バナナなど消化に良いものがおすすめ)
  • 朝の勉強で確認する教材
  • 試験会場に向かう時間(事前に下見に行けると良い)
  • 移動中に見る教材、または移動中に聴く音楽
  • 試験会場で選択式試験までに確認する教材
  • 昼食の時間に食べるもの(眠くなってしまわないように、少なめで消化の良いものがおすすめ)
  • 昼休憩で確認する教材

生活サイクルを試験本番に合わせる

上記のように当日の流れを決めたら、試験直前1週間前くらいからは就寝時間と起床時間を試験当日と同じにしましょう

本番当日に最高のパフォーマンスが出せるように、試験本番に合わせてルーティーンを築くことが出来れば最高です。

また社労士試験は日曜日に行われるので、本番前1ヶ月から毎週日曜日は試験当日と同じものを食べるようにするなど、こだわってみても良いかもしれません。(ここまで来ると趣味の領域ですが・・・)

他のどんな受験生よりも試験当日のコンディション作りにこだわったという自信をつけましょう

不合格の可能性は考えない

試験当日が近づくにつれて、不安や緊張は当然高まります。

しかし、不合格になるイメージよりも、合格するイメージを持って終日試験に臨んでください。

不合格になってからのことは、その時考えれば良いことなので、まずは目の前の試験に集中することが重要です。

本番試験で問題を解けている自分をイメージし、普段の勉強で自信を深めていくようにしてください。

社労士の直前対策に関するまとめ

社労士試験の直前対策まとめ

  • 既存の教材で1周以上復習をする
  • 一般常識の対策には最新の教材や新しい教材が有効
  • 試験当日に向けてコンディションを整えておく

社労士試験に限らず、どの試験でも当日は緊張したり神経質になるのは当然です。

また試験会場につくと周りのレベルが高く見えることがありますが、決してそんなことはありません。

これまで通りの勉強を続けて、しっかりと過去問をこなしていれば十分に合格は狙える試験なので、試験当日は自信をもって臨むようにしましょう。

まずは自分自身の体調管理をしっかりした上で試験に臨みましょう!

資格Timesは資格総合サイト信頼度No.1