公務員は勝ち組って本当?実態をメリット・デメリットの側面から徹底解説!

「公務員が人生の勝ち組って本当?」

「公務員になるとどんなメリットがあるの?」

このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?

公務員は非常に手厚い福利厚生や身分保障があるため、安心して働くことができるメリットがあります。

その他にも、ワークライフバランスを実現しやすく、仕事量が比較的少ないなどのメリットもあります。

こちらの記事では、公務員が勝ち組と言われている理由や具体的なメリットについて解説していきます!

公務員のメリットについてざっくり説明すると

  • ワークライフバランスが実現しやすい
  • 福利厚生が非常に充実しており、安心して働くことができる
  • 高額ではないものの、安定した収入を得ることができる
  • 社会的な信用が高く、プライベートでも良いことがある

このページにはプロモーションが含まれています

公務員が勝ち組って本当?

笑顔の男性

公務員のイメージとしてまず挙げられるのが、給与や手当などの待遇がよかったり、あまり残業が多く無いためワークライフバランスが実現しやすい点です。

こちらの記事では、公務員が勝ち組と呼ばれる理由などを紹介していきます。

リストラされる危険がほぼゼロ

公務員は、民間企業とは違い解雇やリストラのリスクがほとんどありません。

民間企業の人件費は会社での売り上げの中から捻出されているため、社員の給与や待遇はその年ごとの会社の売り上げに左右されてしまいます。

一方で、公務員は売上という概念がなく毎年確実に納税される税金から給料が決まっているため、解雇の恐れはほぼないのです。

つまり、公務員の給与の不確実要素はほぼゼロであり、安定して働くことができる環境が整っていると言えます。

犯罪行為などのよほどの問題行為を起こさない限りは懲戒免職になることはないため、将来を安定的に見据えながら仕事を行うことができるのです。

収入が安定している

公務員の給与は、前述したように税金から出されているので特定の年だけ少ないという事はありません。

また、給与は年齢や役職に応じて段階的に引き上げられていくため、安心して将来設計をすることができます。

具体的に見ると、20代のころは平均給与250万円~450万円程度と低くなっていますが、30代で平均年収は500~600万円程度になります。

40代で平均年収は600万~750万円程度に達し、50代では650~900万円と安定して上昇していきます。

つまり、着実にコツコツと働くことで安定した収入が保障されており、この点は公務員の最大のメリットの1つと言えます。

公務員の給与についての詳細は、以下の記事をご覧ください。

福利厚生等の手当ても充実

公務員は福利厚生が非常に充実しており、多くのサービスや優遇を受けることができます。

具体的には、基本給の他にも、以下のような手当てが用意されています。

  • 扶養手当
  • 地域手当
  • 通勤手当
  • 住宅手当
  • 超過勤務手当
  • 期末・勤勉手当
  • 管理職手当
  • 宿日直手当
  • 特殊勤務手当
  • 退職手当
  • 児童手当
  • 単身赴任手当
  • 広域異動手当

このように非常に多くの手当があるため、場面に応じて適切に支給されることで安定した暮らしを実現することができます。

また、公務員には休暇制度として主に年次有給休暇・病気休暇・介護休暇・特別休暇の4つがあります。

特に年次有給休暇については1年で20日与えられており、年末やゴールデンウィークはまとまった休みを取ることができます。

特別休暇としては結婚や出産・忌引きなど様々なライフイベントに対応した休暇が用意されています。

このように、様々な福利厚生制度をフル活用すればワークライフバランスを実現することができます。

なお、自治体の施設を無料で利用できたりするチケットなどもあるため、プライベートの面でも福利厚生は充実していると言えます。

他県への転勤が少ない

地方公務員として県や市町村に採用された場合は、他県への転勤はほぼありません。

地方公務員は基本的に自治体内での転勤となるため、全く知らない土地への転勤は行われない安心感があります。

これにより、引っ越しの必要性が低くなるため、家族の将来設計を立てやすくなるというメリットがあります。

自分でマイホームをもち、一つの土地でずっと暮らしたいと思っている人にとっては魅力的な仕事であると言えます。

また、小さい子供がいたり、介護を必要とする家族がいる場合は近くに異動させてもらえるなどの配慮があるので、配慮が必要な状況に置かれた場合には役所側にしっかりと自分の状況を伝えることも重要です。

ワークライフバランスを取りやすい

公務員は休暇制度が充実しているため、家族生活と仕事のバランスを取りやすくワークライフバランスを実現しやすいです。

休日は基本的にカレンダー通り取れるため、家族で過ごす時間も十分に確保することができます。

最近、国が積極的に推進している「働き方改革」の影響もあり、心身ともに充実した生活を送ることができるのです。

また、男性の育児休業の取得を促進するなど、育児休暇を取りやすい環境が整備されているため、子育てが非常にしやすい環境でもあります。

育児休暇終了後にも時短勤務が認められたり、残業が免除されたり職場のサポートも充実しているため、育休明けの女性にとっても安心できる環境です。

過度な競争が少ない

公務員の仕事には、民間企業のように厳しい営業ノルマなどがないため、大きなプレッシャーを追うことなく仕事をすることができます。

そのため、職場内で緊張した雰囲気が生まれにくく、ギスギスとした強壮的な雰囲気にはなりにくいです。

公務員は部署内で協力し合いながら仕事を進めることが多いため、独りよがりな仕事をしていると浮いた存在になってしまいます。

さらに、公務員は業務目標などに関係なく年功序列で給料が上がっていくため、この点も競争が発生しない大きな要因と言えるでしょう。

そのため、不毛な競争によるストレスはなく、精神衛生上安定した生活を送ることができるでしょう。

社会的信用が高い

公務員は、その身分や立場を国や自治体から保障されているため、公務員に対する社会からの信用が非常に高くなります。

具体的には、周りの人からの信用を早い段階で勝ち取れたりするため、仕事の面でもプライベートの面でも多くのメリットを享受できます。

具体的には、住宅ローンなどを申し込む際にも社会的な信用が求められるため、公務員が断られることは非常に少ないです。

この他にも、社会的な信用が高いことで多くのメリットを受けることができます。

特に地方で公務員は強い

一羽の雀

公務員は、都心部よりも地方部でその強みを発揮することが多いです。

こちらのトピックで、その理由について詳しく解説していきます。

周りよりも給料が高い

地方では民間企業の給料が低くなりがちであるため、都心に比べて高額な給料をもらえる人は限られます。

しかし、公務員の給料はその自治体ごとの財政状況などによる差はありますが、基本的には民間企業よりも高い水準で支給されることが多いです。

つまり、地方公務員は周りよりも高い給料を得られることが多いのです。

このように、特に地方部だと民間企業に勤めている人よりも恵まれた待遇で働くことができます。

モテることが多い

公務員は給与が安定しており、福利厚生が充実しています。

つまり、ワークライフバランスを意識した生活を送りやすいことなどから、街コンや合コンに参加したときに多くの異性から好印象を持ってもらえます。

また、公務員はその仕事柄、誠実な人柄の人が多いためプライベートでも羽目を外すことが少ないです。

このように、安定した生活を送ることができると期待する人が多いため、公務員は非常に異性からモテるのです。

公務員はデメリットの側面も存在

追い込まれる人

公務員は良い面だけではなく、当然デメリットもあります。

こちらの記事では、デメリットについて解説していきます。

給料がなかなか上がらない

公務員の給与制度は、成績や実力要因よりも勤続年数の要因で決定されるので、若い内は給料がなかなか上がりません。

また、初任給も民間企業と比べると劣ってしまうことが多いでしょう。

そのため、仕事ができる人にとっては自分の残した成果を給料という形で反映されないので、待遇の面で不満が残りやすいと言えます。

また、若い内からバリバリ働いて出世を目指したい人にとっても、年功序列制度が壁になってしまうため物足りない環境と言えます。

給与の上り幅も小さく、部長や統括職まで昇進したとしても年収は1000万円程度までしか届きません。

このように、仕事ができる人であっても過小評価されがちな点は公務員のデメリットと言えます。

学歴によって給与が変わりやすい

公務員は入る際に学歴によって高卒・大卒と分けられており、その学歴によって職種や給与体系が異なります。

高卒のほうが大卒よりも給与が低いことが多く、また給与が上がるスピードも大卒の方が早いため、学歴社会の面が強いのです。

仕事をする上で学歴が関係してくることはほとんどありませんが、高卒の人でも能力のある人にとってはモチベーションが上がりづらい環境であると言えます。

転職時に通用するスキルがつかない

よく「公務員は公務員以外に転職がしづらい」と言われます。

その理由は、公務員は3~5年のスパンで部署の異動があり、一つの仕事を長期間続けることが難しく専門的な知識やスキルが身に着かないためです。

これにより、転職などで民間企業に行っても通用するような得意スキルを身に着けることが難しく、この点は公務員の弱点・デメリットと言えるでしょう。

役所内や官庁内でしか通用しないスキルしか身に着かない場合も多いため、スキルアップの場として公務員の働き方はやや物足りないと言えます。

残業が意外と多い

公務員はほとんど毎日定時に帰ることができる、ホワイトなイメージが付きまとっていますが実際は残業が多いケースもあります。

省庁や配属された部署によりますが、どの部署にも繁忙期というものはあります。

「総務省の地方公務員の時間外勤務に関する実態調査」によると、平成27年度の残業時間は平均で月13.2時間、年間158.4時間という結果でした。

また、同じ資料では国家公務員は月19.4時間、年間233時間の残業を強いられている結果が出ています。

民間企業の残業時間が年154時間であることを踏まえると、データ上は公務員の方が残業していることになります。

そのため「仕事も楽そうで残業も少ないだろうから公務員を目指そう」という気持ちで志望するのはよくありません。

実際の公務員の現場では毎日定時で帰れる部署は稀であると覚悟しましょう。

特に、最近話題になることが多い教職員などは、残業が常態化している現場なので要注意です。

サービス残業もあり

サービス残業とは、通常の残業とは異なり給料が支払われない残業のことを指します。

このような残業が生まれる理由としては、公務員の残業代は部署や自治体内での予算の上限の関係で決まっているためです。

そのため、予算を超えてしまうと、仕事が多い場合はサービス残業を取り入れざるを得ないのです。

原則として、残業すればしっかりと残業手当が支払われますが、このように予算の関係でサービス残業になってしまうことは有り得るため、注意しましょう。

年功序列の組織体制

公務員の世界は、年功序列が基本とした組織体制となっています。

そのため、縦関係がはっきりしている組織であり、上司の意見に納得できない点があったとしても、それに従う人の方が好まれて出世しやすい世界なのです。

つまり、若手が自分の意見を表現する場を制限されており、実力による正当な評価がつきにくい点は公務員の悪い面と言えます。

なお、この「上司の指示に従う」旨の決まりは法律によっても定められています。

地方公務員法や国家公務員法の条文の一部に、「上司の職務上の命令に忠実に従うこと」が求められていることから、特段の理由や正当事由がなく命令を拒否することはできないのです。

このような法律が定められている理由として、公務員は国や自治体の方針に従いつつ、正確で安定した行政運営を求められる点が挙げられます。

行政を効率よく運営していくためには、ボトムアップではなくトップダウン式の指示系統が合っていることから、このような規定があるのです。

そのため、自分の意見を聞いてもらいたい人や組織に合わせた立ち振る舞いなどが苦手な人にとって、公務員の世界はかなりストレスが溜まる環境であると言えるでしょう。

公務員のブラックな側面については、以下の記事で詳しく取り上げています。

公務員を志望した人の声

笑顔の男性

ここで、実際に公務員に合格した人が、なぜ公務員を目指したのかを紹介します。

自分が育った地域への貢献

地方公務員として自治体に採用された人は、その自治体で生まれ育ったり縁があるケースが多いです。

そこで「このお世話になった自治体に公務員として貢献して恩返しがしたい」という志望理由を述べる人が多いです。

実際、地方公務員は最も身近な行政サービスとして多くの市民と触れ合う機会が多いため、その地域に貢献できる機会は多くあります。

この点は公務員をやるうえで大きなメリットといえるでしょう。

このようなモチベーションがあれば、長く着実に公務員としてのキャリアを積むことができるでしょう。

国の行政機関として国民の生活を支えたい

国の行政機関は霞が関の省庁だけではなく、税務署やハローワーク、労働基準監督署も国の機関です。

このような機関では専門的な知識やスキルを習得することができるため、転職を目指す際にも生かせるケースがあります。

例えば、税務署では税金関係全般に詳しくなり、ハローワークや労働基準監督署では労働法全般に詳しくなることができます。

このように、様々な国の機関で働くことで、国家規模の仕事を通して国民生活を支えることができます。

多くの人が利用するため、「困っている人を支えたい」と考えている人にとっては大きなやりがいを感じることができるでしょう。

安定した待遇を求めて目指した人も

民間企業と比較して公務員は待遇が長期間にわたって安定しており、この点を挙げて公務員を目指した方も多数存在します。

近年は以前にも増して経済状況が不安定になっており、自身の経済状況の将来性について不安視する方は増えつつあります。

この点、公務員は景気の波によって給料が大きく上下する・リストラされることはほぼないと言ってよく、このような待遇の安定度に魅力を感じる方は以前よりも増えているのです。

公務員のメリットまとめ

公務員のメリットまとめ

  • 民間企業と違って解雇されるリスクが低く、過度な競争もない
  • 協調性が求められる職場なので、基本的に人間関係は良好
  • 年功序列なので徐々に年収は上がっていく
  • ワークライフバランスを取りやすく、安心して長く働くことができる

公務員は仕事とプライベートのバランスが取りやすいため、人生の勝ち組と言われています。

多くの魅力があり、様々なメリットを享受できるため、興味がある人はぜひ公務員を目指してみてはいかがでしょうか?

資格Timesは資格総合サイト信頼度No.1