公務員の事務職とは?仕事内容や給料・なるための方法や難易度まで徹底解説!

「公務員の事務職になるにはどうすればいいの?」

「事務職とは一体どんな仕事なの?給与や難易度も知りたい!」

公務員事務職を目指している人の中にはこのような疑問を抱いている人もいらっしゃるでしょう。公務員事務職は非常に人気のある仕事です。

ここでは地方公務員の事務職について紹介します。この記事を読めば、その仕事に就く方法、仕事内容や給与などの概要が理解できるでしょう。

公務員事務職についてざっくりと説明すると

  • 公務員事務になるには公務員試験に合格しなければならない。
  • 難易度が高く、人気がある競争率の高い職。
  • 仕事内容は配属先によって様々。
  • 平均年収は600万円以上。

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公務員の事務職とは

話し合い

事務職の公務員といえばどのような姿を思い浮かべますか?

おそらく多くの人は役所などで働く人たちをイメージするのではないでしょうか。その通り、彼らは地方公務員の事務職の人たちです。

公務員には地方公務員と国家公務員の2種類があります。そのうち、8割ほどは地方公務員で、残りの2割が国家公務員と呼ばれる人たちです。単に「公務員」といえば、一般には地方公務員のことを指します

この記事で紹介するのは地方公務員の事務職です。これから仕事内容や給料に加え、就職方法について取り扱います。

事務職の種類

地方公務員の事務職は3種類に分けられます。それぞれ、一般行政事務、学校事務、警察事務です。

ほとんどの公務員一般行政事務に該当します。先ほど例を挙げた窓口業務の他、保険や税金、観光や防災など様々な仕事に従事しています。

学校事務大学法人等で事務作業を行う人です。東大や京大、阪大などの大学法人が中心ですが、博物館や美術館のような独立行政法人も含まれます。

警察事務はその名の通り、警察で事務作業をこなす人たちです。と言っても「警察官」ではありません。会計や広報などに取り組む職種です。

これらの他、国家公務員にも事務の仕事はあります。しかし、「公務員事務」としてくくられることはほとんどありません。

公務員事務職になるには

そんな公務員事務職ですが、なるにはどのようにすれば良いのでしょうか。

公務員事務職になるには地方公務員試験を受験し、合格しなければなりません。

多くの公務員試験は一次試験と二次試験に分かれています。地方によっては三次試験や四次試験が実施される場合もあります。実施要項を確認しましょう。

一次試験では筆記試験が、二次試験以降では面接試験や論文試験が行われます。

試験の内容や難易度は受験する地域によって大きく変わります。地域によっては求人がない年もあります。

公務員事務職の仕事内容

握手

一般行政事務

一般行政事務は特定の部署に限定されていないので、様々な職場で多様な仕事を行います。都道府県庁や市役所、役場だけでなく、各種出先機関で勤務します。

仕事内容は配属先によって変わってきます。たとえば、窓口で住民から届け出を処理したり書類を発行したりすることもあります。

地域のイベントを運営することも、観光関連のPR活動をすることもあります。

机でパソコンや書類を処理するデスクワークの仕事もありますが、人と関わる機会も多くあります。地域に密着している地方公務員ならではですね。

そのため、住民から苦情を言われたり罵倒されたりすることもあります。精神力や忍耐力が求められる仕事なのです。

一方で、感謝の言葉を聞く機会にも恵まれています。地域の住民からの感謝の言葉がやりがいにつながることも少なくないでしょう。

学校事務

一般行政事務の業務が地域に住んでいる住民のサポートであるのに対して、学校事務は学生や教員の支援が主な業務です。教育活動のサポートですね。

一般行政事務と同じような総務や財務の仕事ももちろんあります。地域に特化した業務がない代わりに、学校特有の業務が追加されているイメージです。

生徒向けの仕事としては、授業料や奨学金関連、就職サポートなどがあります。就学や健康、生活に関する指導も含まれます。

教員向けの業務には研究費や知的財産権関連、研究機関や民間との交流などがあります。研究者へのサポートですね。

その他に、学校なら入学式や卒業式などの運営も追加されます。博物館や美術館なら展示品の管理などの業務もあります。

警察事務

警察事務は警察官とは別に採用される職種で、警察組織における事務作業を担当します。

最も身近な業務は、免許証関連の事務作業でしょう。申請や更新の際に活躍している係員です。広報・宣伝活動を担うのも警察事務の人たちです。

警察は大きな組織なので、給与の計算や会計、人事、施設管理などにも人手がかかります。こうした事柄も警察事務の仕事の一つです。

他の事務職に比べるとイメージしにくいかもしれませんが、警察事務でもイベントの企画・立案を行います。地域内の犯罪や事故を防ぐための企画です。

一般行政事務の主な目的は住みよい街・暮らしやすい街をつくることともいえます。それに対し警察事務は安全で安心できる街を作り上げることを目的としていると言えるでしょう。

どちらも地域に貢献する仕事です。ただし、そのスタンスや理念に違いがあり、住み分けているといえます。

公務員事務職の給料はどれくらい?

札束

公務員事務職の年収は例年630万円前後です。年収の内訳は、給料が月40万円くらいで、期末手当・勤勉手当(民間でいうボーナス)を合わせた手当てが160万円程度です。

ただし、地方公務員の給料はいつでもどこでも一定ではありません。地域や年度によって変動します。

地方公務員の給料が決まる仕組みは少々複雑です。事情をひとつひとつ見ていきましょう。

まず、地方公務員の給料は国家公務員の給料に応じて変動します。この国家公務員の給料を決めているのは国です。

人事院という組織の勧告によって決められるのですが、基本的には民間企業の給料に準拠した金額です。民間企業と大きくは変わらないようにしています。

また、地方ごとの物価の差を考慮して地域手当がつきます。このため、都道府県ごとに給与にばらつきがあり、物価の高い都市部の自治体の方が給与も高い傾向にあります。

ただし、公務員は様々な制度によって優遇されているため一定以上の水準が保持されています。これは公務員には労働争議権(ストライキをする権利)がないための配慮とのことです。

公務員の給与についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

地方公務員の受験資格と難易度

眼鏡と犬

公務員試験は公務員になるための資格試験です。同時に、自分が勤めたい職種に応募する就職試験でもあります。

地方公務員試験にも色々な種類がありますが、一般的には3種類に分かれています。それぞれ受験資格や難易度が異なっています。

難易度が低い方から、初級、中級、上級です。初級は高卒程度、中級は短大卒程度、上級は大卒程度の難易度であると言われています。

いずれの試験区分にも、基本的には年齢以外の受験資格はありません。ただし、大卒者は上級しか受験できないことが多いです。

実施される地方によって倍率の違いが大きいのも地方公務員試験の特徴です。難易度が高いからといって必ずしも倍率が高いとは限りません。

地方公務員の職種別難易度

地方初級(高卒)・中級

初級や中級と聞くと簡単そうな印象を受ける方もいるでしょう。しかし、名前ほど簡単に合格できる試験ではないのです。

大卒者が上級しか受けないため、受験者層のレベルは決して高くありません。しかし、人気があるので倍率が高くなりがちです。

また、多くの人が真剣に勉強しているためライバルが強いという特徴もあります。その中で上位に入らなければなりません。

地方上級

地方上級は非常に難易度の高い試験です。問題の難易度が高いうえに試験範囲が広いので幅広い内容を学ぶ必要があります。

また、受験者のレベルも高いです。旧帝大以上の人が受験することも珍しくないので、それ相応の実力が要求されます。

試験の難易度が高い一方で、採用後の出世も早いです。事務だけでなく、幹部に近い仕事にも任じられます。

多用な仕事に携わり、将来的には地域のリーダーとして国と地域を結ぶ存在となることが期待されているのです。

公務員試験は独学可能か?

それでは、公務員試験は独学で合格可能なのでしょうか。結論から言えば不可能ではないけれど、難しいと言えます。

初級や中級であれば、出題される内容がそこまで高度ではないので独学でもある程度対応できます。しかし、上級は高度な内容も問われるので独学では難しいでしょう。

合格のために必要な合計時間数も長く、精神的に相当な覚悟が必要です。

また、筆記以外の面接試験や論文試験はそもそも一人では対策が困難です。そのため、通信講座や予備校を利用するのが賢明といえるでしょう。

また、学校主催の公務員対策講座などが開講されていることもあるので、これらを通信講座などと並行して利用するのも手です。

大卒・大学生向けの公務員講座のおすすめ

公務員試験上級の講座であれば、スタディングの公務員講座が良いでしょう。

大手予備校では対策に合計数十万円必要となりますが、スタディングであれば66,000円で受講可能なので大きく価格を抑えることができるでしょう。

また、基本科目の学習から面接・論文対策まで可能なので、コストパフォーマンスの良さは随一だと言えます。

公務員試験上級の受験をお考えの方は是非チェックしておきましょう。

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公務員事務職のまとめ

公務員事務職のまとめ

  • 公務員事務の仕事内容は多岐にわたる。
  • 公務員の身分や給料は保証されている。
  • 公務員事務になるには年齢や学歴に応じた試験を受験する。
  • 公務員は試験の難易度や人気の面をふまえると狭き門である。

この記事では公務員事務職について紹介してきました。公務員事務職とは地方公務員の事務職で、一般行政事務、学校事務、警察事務の3種類があります。

仕事内容は配属先によって様々です。給与も地域や年度によって異なりますが、一定以上の水準が保証されています。

そのため、公務員事務職は大変人気があります。仕事に就くには公務員試験を受験する必要がありますが、難易度が高くて人気があるため狭き門です。

優れた待遇ややりがいのある仕事なので、目指すだけの価値は十分にあります。意欲のある人は試験合格を目指して頑張りましょう!

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