公務員の名刺は自腹で払う?詳しい名刺事情からよく使われるデザインまで解説!
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「民間企業では名刺を持つのは当たり前だけど、公務員も全員が名刺を持って仕事をしているのだろうか?」
という素朴な疑問を持つ方もいるのではないでしょうか?実は公務員の名刺事情は、民間企業とは少し異なります。
今回は公務員の名刺事情について、おすすめの名刺入れのタイプや名刺作成にまつわる費用のことなどを中心に詳しくまとめました。
ご興味のある方はぜひ、参考にしてください!
公務員の名刺についてざっくり説明すると
- 公務員は全員が名刺を持っているわけではない
- 全額公費負担で作成できるのは一部の人に限られる
- 素材は革などシンプルで色も黒や茶などベーシックなものが多い
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公務員の名刺事情は部署・役職によって異なる
公務員の場合は部署によって、名刺を使う機会が多い人とそうでない人がいます。
実は名刺を全く使わない人というのも、ゆうに半数以上にはのぼるのです。これから公務員の名刺事情について、詳しく解説していきましょう!
外部との交渉が多い部署の人は多い
一般企業であれば名刺交換はビジネスマナーですが、公務員においては名刺自体を使うタイミングがほとんどありません。
名刺を使うのが多い人は部長や課長など、公務員の中でも上の役職についている人です。理由としては、組織の外とかかわる機会が多いことが挙げられます。
具体的にはビジネスの会合や自治体のイベントでのあいさつで、相手方を向かい入れる場合などで交換することが多いようです。
さらに振興等の事業を行う部署も、地域の人と協力しなければならず、会合などの場で名刺交換を頻繁に行います。
したがって名刺を使う機会が多いのは、主に民間企業の人や外部団体の人との接触がよくある部署に限られるということです。
役所での仕事が多い人は少ない
名刺とはそもそも、仕事上で外部の人に接する際に、自分のことを紹介するために使われるアイテムです。
そのため窓口業務をしている人や組織内部での活動が主である人は、名刺を使う機会が少ないと言えます。
公務員の仕事は基本的に役所内の仕事が多いため名刺は必要ありません。
具体的には総務や経理の仕事、組織内部の管理を主な仕事としている人は不要という事になるのです。
そのため結果として名刺を使わない人の方が割合的に多くなり、上級職の人や外部との折衝が多い部署の人以外は、名刺を使わないという事が分かります。
名刺の作成方法
自腹で作成する場合は、名刺業者に頼むか名刺作成ソフトを使って自分で作成するかのどちらかになります。
名刺作成ソフトは厚紙を用意して、名前と部署を打ち込むだけで完成しますから、簡単に作成できます。
名刺作成業者に頼む場合は、完成度が高いものに仕上がりますが料金は安くありません。
名刺をたくさん使う人にとってはかなり重い出費になることも、覚悟したうえで利用しましょう。
名刺の作成は自腹の場合が一般的
名刺の作成方法としては、自治体から支給してもらえるか自腹で作成するかのどちらかになりますが、一般的には自腹での作成が求められることが多いようです。
意外かもしれませんが全員が支給されるわけではないのです。
中には公費で全額負担してもらえる公務員もいますが割合的に見ると多くはありません。
これには、人によって使用頻度の偏りが大きく、個人で使用する名刺には税金を財源とする公費を使いづらいという事情もあります。
名刺を配りたがらない人もいる
このように一般的な公務員の場合、名刺作成は自腹での支出になってしまうこともあるため、あまり使いたくない人が多いです。
また名刺を作成しても、支出が増えてしまうだけで給料は増えません。そのような事情も名刺を配りたがらない要因の一つとなっています。
公務員が名刺を使うメリット・デメリット
ここでは公務員が名刺を使うことによるメリットとデメリットについて解説します。
特徴としては、外部の人と接する部署の場合はメリットにつながりますが、窓口業務の人の場合は、デメリットになる場合も少なからずあるようです。
メリット
公務員が名刺を使うことでメリットになる場合は、仕事をする際にキーパーソンとなる人に名前と顔を覚えてもらえることです。
例えば自治会運営の案件に取り組む職員の場合、町内会長など要となる人物に面会することもあります。
その際に名刺を渡しておけば、後日、同じ案件について再度話し合いをするときに担当者として、すぐに思い出してもらうことができるでしょう。
また名刺を渡して自分の所在を明らかにすることで、相手から信頼を得られます。
デメリット
窓口業務には様々なお客様がいらっしゃるため、中にはクレーマーのような方の担当になってしまう場合もあります。
その様な人に名刺を渡してしまうと、当日だけでなく後日になってもしつこく名指しでクレーム対応を強いられることになりかねません。
面倒なお客様には名刺を持っているとしても、なんとか渡さずに対応をすることをおすすめします。
名刺に書くべき事項
このように自分で名刺を作成する場合は、個人によりデザインに様々な工夫がみられるものが多いですが、基本的に書かなければならないことは決まっています。
またデザインも派手なものではなく、万人受けするように控えめなものが好ましいです。
まず表面に記載すべき事項は、「自治体名」「部署名」「役職名」「庁舎の所在地」「課の電話番号」「メールアドレス」の6つです。
また公務員の名刺ですから、書く内容は非常にベーシックでなければなりません。
裏面ではメッセージやスローガンなど、特に伝えたいフレーズが書かれていると、仕事をするうえで役立ちます。
デザインは自治体ごとに統一されている
名刺のデザインは基本的に自治体ごとに統一されています。名刺内容の要素としては3つあり、自治体のマーク・自治体のキャッチコピー・ゆるキャラのイラストや特産物のブリントです。
特に自治体のマークは重要視されているため、使用している自治体がほとんどとなります。
ここでは名刺のデザインについて詳しく解説していきましょう!
自治体のロゴマークが入ったデザイン
自治体のロゴマークが入ったデザインは、特に自治体の偉い人など、上の立場にいる人がよく使っているデザインです。
ロゴマークは自治体のイメージアップと信頼の獲得のために一役買ってくれるものであり、自治体の持つビジョンや理念をイメージとして持たせる効果が得られます。
このような理由から、自治体が名刺を支給してくれるような場合は、皆が同じロゴマーク入りの名刺を使うことが多いのです。
また全体に一斉に配る場合のデフォルトバージョンとしても支給されており、多様な場面で無難に使いこなせるメリットがあります。
ゆるキャラ入りのデザインも増加中
近年は自治体の魅力を、ゆるキャラを通じてPRする自治体も多く見られます。よって、ゆるキャラ入りのデザインも徐々に増えているのです。
ゆるキャラ入りのデザインは市町村の半分以上で使用されており、かなり普及しています。
また同じゆるキャラでも、名刺デザインには様々なデザインがあり、同じ自治体でも、人によって違う種類のゆるキャラ名刺を使う場合もありがちです。
ゆるキャラを使うと、地域おこしやイベントや各種キャンペーンなど地域全般の情報PRにつながるため有益になります。
特産物などPRを盛り込んだ名刺
特産物などPRを盛り込んだ名刺は、地域のPRに一役買ってくれます。管内の産品や名所を盛り込んだ独自の地域デザイン名刺は、地域の活性化へとつながります。
地域の特産品は、適切なPR活動をしないと地域外にいる人にはなかなか認知されません。
そのため自治体の職員だけでなく、農協や漁協などの関係団体に、利用の協力を申し出ることもあります。
カラフルでわかりやすいデザインだと、名刺交換の場で地域の魅力をPRするきっかけにつながり、周知力が高まります。
他にも独創的なデザインがたくさん
独創的で素敵なデザインの名刺は、自治体のPRやイメージアップを図る効果があります。
代表的なデザインは、自治体の特産品である野菜や工芸品などをモチーフとしたものや、地域の祭りや文化をイメージしたものなどです。
また個人の紹介として、自分の似顔絵や写真入りの名刺を作成する人もいます。ユニークなところとしては名刺の形が特産品やゆるキャラの形などをしているものもたまにあるようです。
他とは一風変わった名刺は、受け取る側の印象に残りやすいため、覚えてもらいやすいというメリットがあります。
名刺入れは何を使えばいい?
公務員の名刺入れは、男女問わずベーシックな色味やデザインのものが多いようです。
色は黒や茶、ネイビーなどで、素材はシンプルな革が大半を占めます。
基本的にはシンプルなものが多いのですが、観光や産業振興系の部署の人は、地域の特産品である織物などを使用した名刺入れを、PRも兼ねて使う人も多いです。
公務員という職業柄、派手な色や安っぽい素材のものを使用する人はあまりいません。
また使い古してボロボロになったものも、印象が良くないため避けましょう。
公務員が持つ名刺入れとしては、色は黒・茶色・ネイビー単色のいずれかで、なめらかな革の素材のものがおすすめです。
自分の名刺と相手から頂いた名刺を分けるため、ポケットが2つ以上あるとさらに使い心地も良いでしょう。
公務員の名刺まとめ
公務員の名刺についてまとめ
- 公務員の名刺は上級職など一部の人しか使う機会がない
- 全員が公費で負担してもらえるわけでもない
- 地元のPRなどを盛り込んだ名刺も多い
今回は公務員の名刺事情について詳しくまとめてみました。
公務員は全員が名刺を、使うわけではなく、上級職や外部との折衝が多い人など一部の職員が持つのが一般的です。
名刺作成代も公費で全額負担してもらうのは一部の人のみで、自腹で作成する人も多いという悲しい現実もあります。
しかし、ゆるキャラや地元の特産品を盛り込むことにより、公務員として地域の活性化に一役買うことができます。
これからも名刺を活かして、自治体での仕事で活躍をしてください!