公務員に向いている人の特徴とは?身につけるべきスキルから向いていない人の特徴まで解説!

「公務員を目指しているけど、向いているか不安」

そんな人も多いでしょう。公務員は、安定しているというイメージも強く、人気の職種です。

ただ、イメージが良いからといって不向きな職に就いてしまうと、仕事が辛い、ストレスで辞めたいなど、悩みを抱える可能性が高くなります。

そこでここでは、どんな人が公務員に向いていて、どんな人が不向きなのかについて分かりやすく解説します!

公務員に向いている人をざっくり説明すると

  • 地域に愛情のある人
  • こつこつと作業するのが得意な人
  • 人と接するのが好きな人
  • 安定した給与・生活に憧れる人

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公務員に向いている人の特徴とは?

ホワイトボード?

一人ひとり性格や得手不得手が異なるため、どんな職業にも向き不向きがあります

向いている職業であれば、力を存分に発揮できるでしょう。逆に不向きな職業であれば、ストレスを抱えやすくなり、早期に退職してしまう可能性もあります。どのような人が公務員に適しているのか、調査しました。

地域に貢献したい人

公務員は基本的に国民生活の発展や維持に関わる仕事を行います。特に地方公務員の職務は、地域に根差したものが多いです。そのため、「地域に貢献したい」、「愛着がある地元をより良くしていきたい」という思いのある人に向いている職業でしょう。

財政難や住環境の悪化、人口減少など自治体によって抱えている課題も様々です。また公務員になると、地域の人の声を直接耳にする機会も増えます。

その中で住民が不満に思っていることや困っていることをくみ取り、要望を行政に反映していく意思のある人が公務員に向いていると言えるでしょう。

コミュニケーション能力にたけている人

公務員は、窓口業務をはじめとした市民と関わる業務が多いです。人と人が接する以上、コミュニケーション能力は欠かせないものとなってきます。

国や地方自治体が定めている制度には複雑なものが多く、「分からない」「面倒だ」と感じる市民も少なくありません。そのため、窓口業務にあたる際は、分かりやすく簡潔に説明する能力も必要となるでしょう。

また、年金や保険など行政のサービスを知りたいという人の中には、うまく今の状況を説明できない人もいます。そのため、相手の意思を組んだり傾聴する姿勢を見せることがスムーズな対応に繋がります。

コミュニケーションに自信がない場合、恐る恐るの対応となり、相手に不満や不安を与えやすいです。時にはクレームに繋がる可能性もあります。そのため自信を持って、堂々と対応できる人材が向いていると言えるでしょう。

穏やかな性格の人

公務員は部署異動の多い職種です。職場にもよりますが、3~4年毎に行われます。部署が変わるともちろん仕事内容も変わります。いくら長年公務員として働いていても新人と変わらない部分もあるでしょう。

そのためプライドが高く、仕事を教わることに抵抗のある人は公務員にはあまり向きません。穏やかで、上司とうまく関係を作りながら仕事を覚えていける人の方が向いていると言えるでしょう。

また、不慣れなうちは市民から文句を言われることもあるでしょう。公務員は、横暴な人やクレーム気質の人の対応に当たることもあります。そのような場合でも、すぐに怒らず落ち着いて対応できる穏やさは武器となります。

がつがつ主張しない人

公務員の中には、古くからの慣習を重んじる人やこれまでの方法通りに進めていきたい人が多くいます。そのため、がつがつ自分の主張をすると、引かれてしまったり、嫌がられることもあるでしょう。

時には上司に生意気だと目をつけられたり、心証が悪いことで評価を受けにくくなることもあります。そのため、どちらかというと自己主張の少ない人の方が向いている職業だと言えるでしょう。

近年では新しいアイデアや意見を取り入れる動きも出ていますが、年功序列の部分はまだまだ多く、ルールの中で仕事をしたい人や、大きな変化を求めない人に適しています。

周りに合わせられる人

周囲を観察し、周りに合わせられる人も公務員に適しています。公務員の中には安定を望む人が多いため、周囲の様子を伺い空気を読める人は、職場になじみやすい傾向にあります。

周囲を観察することで、気遣いもうまくなるでしょう。困っている人に気付き手を貸すこともできます。また仕事の進め方や仕事の業務量を合わせることで、浮かない存在になるでしょう。

公務員の仕事は、ルールが細かく決められていることも多いです。自分の方法を押し付けるのではなく、周りに合わせることで、敵視する人が減り、結果的に働きやすい環境を構築できるでしょう。

地味な仕事も難なくこなせる人

公務員は、膨大な資料の作成や封筒の作成などの地味な仕事もこなさなくてはなりません。同じ業務を日々行う、ルーティンワークも多いです。そのため、地味な作業をコツコツ続けるのが得意だという人は公務員に向いていると言えます。

新人の頃は初めてで刺激があった作業も、慣れると飽きてしまうこともあるでしょう。

そのため常に新しいことに挑戦したい、何かを生み出したい人よりも、日々行う繰り返しの仕事の中でも意識を工夫できたり、淡々と作業を続けられる人が適しています。堅実に一つのことと向き合える能力が必要だとも言えるでしょう。

ワークライフバランスを大切にする人

公務員の魅力の一つとして、労働時間が限られており定時近くで上がれる、ということが挙げられます。職場にもよりますが、あまり残業がなく、休日もしっかり確保できるケースが多いです。

バリバリ残業してがっつり稼ぎたい人より、ワークライフバランスを重視したい人に向いています。趣味や家族、友人との時間を大切にしたい人にもおすすめでしょう。

部署にもよりますが、長時間働くことにやりがいを感じる人というよりは、適度な時間働いてコツコツ仕事をしていきたい人に適した職種です。

安定した給料を求めている人

公務員の給与は安定してます。急に倒産したり、業績悪化でリストラされる心配もありません。利益が薄い年はボーナス全カット、なんてこともないでしょう。地方自治体や国の税金から支払われているため、大幅に減るリスクは低いです。

また、年収は年齢や役職に合わせて徐々に上がっていきます。具体的には、20代は250万円~450万円程度の平均給与が、30代では500~600万円程度、40代では600万~750万円程度、50代になると650~900万円程度まで上がります。

長期間真面目に働いた分が、給与にも反映されやすい職種であり、かつ業績に関わる給与の大きな変動がないため、安定した給料を求めている人におすすめの就職先といえるでしょう。

公務員に向いていない人の特徴

腕組みする少年

不向きな人が公務員になると、大きなストレスで体調を壊してしまったり、せっかく入社しても早期に退職してしまう可能性があります。向いていない人の特徴をまとめました。

能力次第でどんどん出世したい人

公務員は年功序列制です。ある程度の年数が経過するまでは、一斉に昇進します。いくら仕事ができる能力の高い人でも、いきなり役職が就くことはないでしょう。実力が給与に反映されくい体制といえます。

ゆえに、仕事のできないベテランの職員の方が給与が高い、なんてことも少なからずあります。

そのため、どんどん出世したい、早く人の上に立ってリーダーとして仕事をしたい人には不向きです。一般企業の方が、能力や業績に応じた昇進を認めてもらいやすいでしょう。

公務員の出世については、以下の記事で詳しく言及しています。

上司に対してもしっかりと意見を言いたい人

公務員には年功序列が色濃く残っており、上下関係がはっきりしているため、上司に意見が言いにくい場合が多いです。

まだまだ若手が自分の意見を言える環境が整っていない、風通しの良くない職場も多いです。

また地方公務員法第32条には、法令等及び上司の職務上の命令に従う義務が定められています。「上司の職務上の命令に忠実に従わなければならない」とあり、上の人の指示を守るよう決められています。

協調性のない人

公務員の業務には、周りの人と共同で進めていくものが多くあります。そのため、協調性は欠かせません。周囲と話し合い、協力しながら進めていくことで、スムーズに執り行えます。

意見を聞かず一人で進めてしまうと、間違った方向に進んでしまうこともあるでしょう。ときには、良い仕事をしても評価されにくくなったり、反感を買ってしまうこともあります。

協調性は多くの職種で必要となる能力です。周りの意見に耳を傾けたり、視野を広げて周囲を観察したりして、協調性を身に着けられるように意識してみるのもよいでしょう。

有効なスキルを身につけたい人

公務員は多くの人が3~5年で部署異動をします。そのため、長期間同じ仕事をすることで得られるスキルは、身につきにくいのが特徴です。幅広い知識はつきますが、深い知識は身につきにくい環境といえるでしょう。

また部署にもよりますが、転職で有利となるような一般企業と共通の知識や技能や少なく、公務員特有の知識や技能が多い傾向にあります。

そのため、有効なスキルを身に着けたい人には、不向きであるといえるでしょう。

たくさん稼ぎたい人

公務員は、給与の上昇ペースが速い職業ではなく、効率よくたくさん仕事をしても、給与には反映されにくいです。業績による給与の変動が少なく年を重ねるほど上がりますが、反面若いころの給与はさほど高くありません

またノルマがない分、成績に応じた歩合手当などもつきません。仕事ができるからと言って、早くから役職がつくことも、ほとんどないでしょう。そのため実力をつけて、若くから多くの給与を得たい人には不向きといえます。

加えて、部長まで昇進しても年収は1000万円程度のことが多いです。公務員の場合ある程度上限があるため、より高収入を得たい人にも不向きと言えるでしょう。

公務員として身につけておくべきスキル3選

学習する人の腕 公務員への就職を目指すなら、身に着けておきたいスキルをまとめました。

コミュニケーションスキル

公務員は、人との関わりが多い職業です。住民はもちろん、上司や同僚と良い関係性を築くためにも、コミュニケーションスキルを身に着けておいて損はないでしょう。

コミュニケーションをとるには、話を聞くことが大切です。相手の立場に立って耳を傾けることで、気持ちを理解しやすくなります。また自分の意見はっきり伝えるようにしましょう。

コミュニケーションスキルは、ある日いきなり身につくものではありません。試行錯誤しながら、繰り返し実践していくことで、徐々に身についていきます。

事務処理を効率的に進めていくスキル

部署にもよりますが、公務員は書類の作成や整理、データの収集などの事務処理を行う機会が多いです。どのようにしたら効率的に行えるかを知っていると、日々の業務に役立ちます。

デスクワークでは、パソコンを使うことが多いため、不自由なく使えるだけの知識を身に着けておくとよいでしょう。ショートカットキーを覚えておくと仕事の効率を飛躍的にアップさせることができます。

事務処理を効率的に進めることで、時間や気持ちに余裕ができるため、ミスを減らすことにも繋がり、仕事の好循環を作ることができます

わかりやすい説明スキル

公務員が取り扱う行政サービスの中には、複雑だったり、難しい言葉が使われているサービスが多々あります。それらを市民に理解してもらうためには、かみ砕いて分かりやすく説明する能力が必要です。

また行政サービスは日本で生まれた人だけでなく、日本に住んで間もない人が利用することもあります。幅広い層が理解できるような説明ができれば、一流だと言えるでしょう。

加えて、どの制度を活用するのがよいかは、相手の話を聞いて判断するため、聞く能力もあるといいでしょう。

公務員に向いている人まとめ

公務員に向いている人まとめ

  • 変化よりも安定を求める人
  • 地道な仕事も堅実に作業できる人
  • 穏やかに対応できる人
  • コミュニケーション能力や協調性が大切

ここまで公務員の向き不向きについて、ご紹介してきました。

コミュニケーション能力や協調性は、多くの職種で必要なため、これから意識して身に着けていく方法もあります。

「自分は公務員に向いているかもしれない」と感じた方は、ぜひ公務員を目指されてみてはいかがでしょうか。

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