公務員の服装に決まりはある?男女の違いから場面に応じた服装選定まで徹底解説!
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「公務員は、どんな服装で働くの?」
「公務員は、男性と女性で服装の違いがあるの?」
こんな疑問をお持ちの方も多いでしょう。
今回は、公務員の服装事情について公務員の季節ごとの服装や、男女での服装の差、公務員としてふさわしくない服装など細かく解説していきます。
この記事を読み終える頃には、公務員の服装についての疑問点が減り、前向きな気持ちで公務員試験の勉強が始められるでしょう。
公務員の服装についてざっくり説明すると
- 公務員は服装規定がない
- GパンやTシャツなどカジュアル過ぎるアイテムはNG
- 窓口業務の公務員は服装に注意が必要
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公務員の服装に規定はあるの?
公務員の服装規定は、特にありません。
しかし規定がないからといって、どんな服装でも良いわけではなく、常識の範囲での判断が求められます。
公務員でも窓口業務や事務作業など、様々な職種がありますが、行政職などの公務員は、働きやすい格好で働いている人が多いです。
例えば、行政職などで働く男性のほとんどは、季節にもよりますが、基本的にスーツや落ち着いた色のシャツを着ることが多いです。
また行政職などで働く女性は、男性以上に自由な服装になりますが、基本的には落ち着いた私服の人が多く、スーツを着ている人はあまり見かけません。
常識の範囲を超える服装はNG
公務員の服装に規定がないといっても、良識の範囲内での服装が求められます。
そのため、GパンやTシャツなどのカジュアル過ぎるスタイルや、ランニングにサンダルを履くなどのラフな格好は、常識の範囲を逸脱しており、公務員として働くには、ふさわしくない服装だと言えます。
しかし、公務員は良識ある人が多いため、紹介したような公務員として働くにはふさわしくない服装をする人はあまりいません。
公務員として働く人の大半は、落ち着いた服装をしているため、職場の雰囲気に合わせた服装を意識することが大切になります。
男性はスーツを着用する人が多い
公務員として働いてる男性は、スーツにYシャツを着て、革靴かスニーカーを履いている服装が多いです。
スーツの色に関しては、黒やネイビーなど落ち着いていて無難な色を着用する人が多いです。
また、スーツの代わりに作業着を着用する方もいます。
公務員の職種にもよりますが、ネクタイの着用は必須ではないため、ばらつきがあります。
夏はクールビズの影響で大きく変化
季節によって服装は若干変化し、特に夏のクールビズ期間は大きく変化します。
これは2005年からクールビズのキャンペーンを開始した影響となっており、この時期から夏場の服装は普段の服装に比べると自由になっています。
クールビズの期間は、半袖のシャツにチノパンやスーツのパンツを着用し、革靴を履く服装が一般的になります。
半袖シャツの代わりに、カジュアルなポロシャツを着用しても良しとされています。
職場での服装は良識の範囲内ではありますが、より動きやすい服装になり働きやすくなるでしょう。
髪型は自由
公務員として働く男性の髪型は、規定はなく基本的に自由になっています。
そのため、ワックスを付けて髪型をセットしたり、ツーブロックの髪型にしている人もいます。
髪色に関しては、暗い色であれば染めることも可能なので、髪色が規定で黒色と決まっている職種もある中で、公務員の髪型の自由度は、比較的に高くなっています。
公務員として働く男性は、ほとんどの人が黒などの落ち着いた髪色なので、職場の人など周りに合わせるのが良いでしょう。
女性は基本的に自由な服装でOK
女性公務員は、基本的にオフィスカジュアルな服装で働いています。
服装についての細かい決まりはなく、私服でも良いため、服装の自由度は高めになっています。
派手過ぎず、きれいめで落ち着いた印象を与える服装が最適といえるでしょう。
働く際の服装を決める際には、窓口業務など一般の方の目に触れることが多いことを考慮して、お客様に不快を与えないか・お客様の信頼を損なわないか、という2つの観点から考えるとよいでしょう。
また同僚の服装に合わせて服装を決めるのも無難な方法といえ、無理せず最適な服装を選択することができます。
公務員は、信頼が大切な職業です。信頼は一度失うと取り戻すのに時間がかかるため、服装で信頼を損なわないように、服装選びの際には最低限の注意を払うようにしましょう。
季節ごとの服装
公務員の服装について、男女別で簡単に紹介しましたが、続いては、公務員の服装を季節ごとに細かく紹介します。
春と秋は気温の変化に対応する服装
春と秋は気温の変化が激しいので、体温の調整ができるような服装が良いでしょう。
具体的には、トップスは半袖の襟付きシャツにカーデガンを羽織る服装がおすすめです。
シャツやカーディガンの色は、派手過ぎず落ち着いた色味のものを選びましょう。
ボトムスは、パンツやスカートを履くのがおすすめです。この際ボトムスの丈は、膝が隠れる長さが好ましいため、短くなり過ぎないように注意が必要です。
またこの際、気温に応じてストッキングやタイツを履いても良いですが、ストッキングやタイツは、肌色や黒色など地味な色で無地のものを選びましょう。
夏はクールビズの格好
夏場は、クールビズが推奨されているため、トップスは半そでやポロシャツを着用し、涼しく過ごしやすい服装ができます。
ボトムスは、春と秋の服装と同様丈に気を付け、スカートやクロップドパンツを履くのがおすすめです。
夏場の注意点としては、TシャツやサンダルはNGであることです。
Tシャツやサンダルは、あまりにもラフ過ぎるアイテムなため、公務員として働く服装ではありません。
公務員だけでなく、服装が自由な会社でも、一般的にTシャツとサンダルを着用することを良く思わない職場は多いでしょう。
また、ノースリーブは肩を出し、露出が多いと判断する公務員の職場もあり、グレーゾーンなので、できればノースリーブを着るのは避けましょう。
冬は暖かい格好を心がける
冬場は、ニットやカーデガンなどを着用して、暖かい服装を心がけましょう。
ボトムスは、きれいめのパンツかスカートにタイツを合わせるのが良いでしょう。
冬場の服装の注意点として、ニットのデザインが挙げられます。カジュアルでダボダボしたニットは、だらしなく見えてしまうので避けましょう。
また、足元はもちろんパンプスでも良いですが、寒さ対策のためブーツを履きたい方も多いでしょう。
ブーツは、カジュアル過ぎないきれいめのショートブーツがおすすめです。
ムートンブーツやロングブーツは、暖かいですが働く服装としては、ふさわしくないので避けるようにしましょう。
オフィスカジュアルの基準を理解しよう
オフィスカジュアルの基準を分かりやすく表で紹介します。
OK例 | NG例 |
---|---|
ワンピース | ジーンズ |
襟なし服 | ミニスカート、タイトスカート |
スカーフ | レギンス・トレンカ |
ブランド服 | ノースリーブ |
ノーストッキング |
ワンピースはOK例に入っていますが、デザインによってはNGになる場合もあります。
ワンピースの丈は、長すぎても短すぎても、公務員としてふさわしくない服装になってしまいます。
丈が短すぎると、足が見えすぎるのでNGになり、丈が長すぎるとだらしなく見えたり、カジュアルな服装に見られてしまうので注意が必要です。
またブランド服を着用することは問題ありませんが、オフィスの雰囲気にそぐわないようなブランド物は着用しないほうが無難でしょう。
職場で浮いてしまう可能性があるので、注意が必要です。
スーツを着る機会は少ない
公務員として働く女性は、スーツを着る機会がとても少ないです。
公務員の女性がスーツをメインに着用する機会として挙げられるのは、就職して最初の1ヶ月の研修期間などです。
公務員として働き始めて1ヶ月経つと、スーツでも私服でも良しとされますが、スーツを着て働く人は、ほとんどいません。
また、出張や会議などでスーツを着る機会がある可能性もありますが、働くほとんどの時間はオフィスカジュアルな服装が主であり、スーツを着用する機会は少ないでしょう。
よって、公務員として働くからといってスーツを新調する必要はなく、就活で着用したようなリクルートスーツを一着持っていれば研修期間や会議などで着用できます。
おしゃれをするとよい印象を持たれやすくなる
公務員のほとんどの方は私服で仕事をしており、おしゃれな公務員は仕事ができるというイメージを持たれやすくなっています。
おしゃれな服装をしているということは、センスのある人だと思われ、良い印象を持たれやすくなるのです。
更に、良い印象を持たれると、コミュニケーションがスムーズに進みやすくなるなどといったメリットも多くなります。
髪型は男性同様自由
女性公務員の髪型も、男性と同様で自由になっています。
また、髪色に関しては男性よりも緩く、少数派ですが髪を明るく染めている人もいます。
また、女性公務員は、髪の長さも規制はなく、ショートカットの方やロングヘアーの方など様々なへスタイルの方がいます。
女性公務員の髪型に規定がないのは事実ですが、常識の範囲を逸脱した派手な髪型は印象が悪くなるので避けるようにしましょう。
服装次第ではクレームも
公務員の服装次第では、クレームが発生する場合もあります。
女性公務員に対して、実際にあったクレーム例としては、「短パンにTシャツの職員がいる」、「胸元が開き過ぎているトップスを着ていて、目のやり場に困る」、「スカートが短すぎる」などという意見が寄せられています。
公務員は国や地方公共団体などの職員であるため、国民の多くは、公務員に対して堅い仕事というイメージを持っているため、服装に関しても厳しめに見られる可能性が大いにあります。
特に窓口業務など多くの人の目に触れる公務員は、市民がどう感じるかを基準に、服装を選ぶことが求められます。
職場環境を選んだ服装選定が大切
公務員の服装は規定がないと言っても、オフィスカジュアルできれいめな服装をする必要があり、基本的には決まったものを着用します。
しかし、実際に働く職場環境によっては、男性と女性である程度異なる場合もあります。
続いては、男性と女性、それぞれでどのように服装が異なるかを解説します。
男性は偉い人と会う際に異なる
男性の場合は、イベントの際や知事や副知事など上の人と会う場合には、ネクタイとジャケットを着用することが必須になっています。
そのため、知事の秘書などの職種の人は、他の公務員と異なり常にネクタイとジャケットを着用する必要があります。
このように、公務員の中でも常に上の人と顔を合わすような職種の人は、服装に決まりがあると言えるでしょう。
女性は窓口業務の有無で変化
女性の場合は、窓口業務についているかどうかで、服装が大きく変化します。
窓口業務についている女性公務員は、市民と接する機会が多いため、服装のマナーがより厳しくなります。
また、先ほど紹介したように、男性の場合は知事や副知事に会う際に、ネクタイとジャケットが必須でしたが、女性の場合は、男性と異なりスーツを着用する必要はありません。
普段通り、オフィスカジュアルの格好で良しとされています。
しかし、式典や会議の際には、スーツを着たり、ジャケットを羽織ったりすることが大切になり、いつもオフィスカジュアルの恰好で良い訳ではないので、注意しましょう。
現場に出かける際には気を付けよう
公務員でも部署によっては、頻繁に工事現場のような服が汚れやすい現場に、足を運ばなければいけないような場合があります。
そのような場合は、男女共通で作業着を着るなど、必ず動きやすく汚れない格好をすることが大切です。
スーツでそのような現場に行ってしまうと、スーツが汚れて使い物にならなくなってしまう恐れもあるので、注意が必要です。
公務員の服装についてまとめ
公務員の服装についてまとめ
- 多くの男性公務員はスーツを着用している
- 女性公務員はオフィスカジュアルで服装は基本的に自由
- おしゃれな公務員は良い印象を持たれる
公務員の服装は規定がなく、他の職業と比べても比較的、服装が自由な職業と言えるでしょう。
しかし、GパンやTシャツなどカジュアルなアイテムは常識の範囲を超える服装となり、公務員として働くにはふさわしくない恰好になります。
服装の注意点はいくつかありますが、公務員は髪型も自由で比較的、おしゃれを楽しめる職業になっています。
そんな、常識の範囲内でおしゃれを楽しめる公務員を目指しましょう。