公認会計士はやめとけって本当?難易度や就職状況・仕事の実態を徹底調査!

更新日時 2020/04/01

「公認会計士になるのはやめとけ」

このように言われたことはありませんか?なぜ、そのように言われるのでしょう。

収入が少ないから、仕事がきついから、就職先がないから、色々な理由が想像できますし、実際そのような声がたくさん上がっています。ですが、これらの理由の中には実は単なる噂で事実とは異なる部分も多くあります

この記事では、なぜ公認会計士はやめとけと言われるのかという理由や、公認会計士として仕事をした時の現実、更に公認会計士におすすめな人について解説します。

公認会計士の実態についてざっくり説明すると

  • やめとけと言われる理由には勘違いも混ざっている
  • 公認会計士は高収入で就職しやすい価値ある資格
  • 公認会計士におすすめな人はコツコツタイプ

公認会計士がやめとけと言われる主な理由

電球 公認開始を目指して勉強している人にとって、「やめとけ」と言われるとショックですし、不安にもなります。なぜ、そのように言われるのでしょう。何もないのに「やめとけ」という人はいません。何らかの理由があるから止めようとしているのです。

それでは、どんな理由があるのでしょう。公認会計士はやめておいた方がいいと言われる理由について解説します。

難しすぎて落ち続ける

公認会計士は、医師と弁護士に並んで三大国家資格と言われています。それだけ資格を取得することが難しい試験なのです。合格率も11.2%と大変低く、目安とされている必要な勉強時間も約4,000時間とされています。

ただ、それだけ目安となる4,000時間を超えて勉強しても、国家資格に合格しないということもあります。このような現実にがっかりしてしまい、「公認会計士はやめとけ」という考えが増えているのです。

しかし、公認会計士の勉強を通じて思考力や判断力を身につければ、合格する可能性は充分あります。実際、11.2%の人たちは合格しているのです。ただがむしゃらに勉強するのではなく、質も考えた勉強方法を編み出すことが大切です。

監査法人が激務すぎる

公認会計士の多くは監査法人に就職します。監査法人は人手不足に陥っており、公認会計士の資格を持っている人材を熱望しています。ようするに、就職しやすいのです。

監査法人の主な仕事は株主総会のスケジュールを基準にして進められます。株主総会を遅らせることは絶対にできないため、手続きや処理などで遅れた場合には残業してカバーする必要があります。

「お客様のため」という考え方が現場に浸透しているため、残業が正当化されているのです。一時は膨大な残業を強いられていた現実があり、それが労働環境が悪いというイメージに繋がってしまっています。

しかし、近年は労働環境が見直されています。一定時間を過ぎるとネットワークから遮断されて強制的に仕事ができないシステムを取り入れているところもあります。監査法人が激務すぎるという現状は過去のものになりつつあるということです。

つまらない仕事ばかり

「公認会計士の仕事はつまらない」という意見や声を聞いたことがあるかもしれません。それは、仕事への理解が足りず、上司や先輩の言われるままに業務をこなしてしまっているからかもしれません。

若手の頃は、一つひとつの業務に対する理解が足りないため、「つまらない」と感じてしまうのです。

しかし、日常業務をこなしていく中で、自分が手掛けている仕事の目的や意味の理解力が深まっていきます。

また、日を追うごとに任される仕事の量も増え、それに比例して質も必ず上がっていくので、「つまらない」と感じる機会は減っていきます。

実際の公認会計士の仕事はコンサル、監査、税務など多種多様な内容が存在しています。時間が経ち、公認会計士としての経験値が上がれば、いずれはこれらの仕事も任されるようになります。

気が付けば「つまらない」という気持ちはなくなり、毎日やりがいを感じて仕事に取り組んでいるでしょう。

AI登場で食えない資格になった?

公認会計士の仕事の中には、簡単な仕分けや入力作業など、定型業務もあります。これらは確かにAIに取って変わられるような業務内容と言えるかもしれません。

しかし、公認会計士の仕事は、このような定型業務的な事務作業ばかりではありません。

専門的な知識を駆使して顧客と話し合い、会計や監査が正しく行なわれているかを判断するコンサルティング業務もあります。状況に合わせた判断や決断が必要なコンサルティング業務はAIのような機械では代替ができません。

今後、公認会計士の業務に更にAIが進出してきたとしても、その分コンサルティング業務などのような顧客と接する仕事に携わる時間を増やすことができますし、事実そのようになりつつあります。

AIの登場で食えない資格になったというのは実際には正しくありません。 気にしなくて良いでしょう。

公認会計士は本当にやめたほうがいい資格なの?

疑問を感じる女性 「公認会計士はやめておけ」と言われると、「本当にやめたほうがいい資格なの?」と思う人もいるでしょう。ですが、本当にやめておいたほうがいい資格なのでしょうか?

実際の公認会計士の資格の価値や、公認会計士として仕事を始めた後について、詳しく掘り下げて解説します。

公認会計士は価値のある資格

公認会計士は監査業務や税務業務に関しては、他に右に出る者がいないほどの高い知識を持っています。それらの高い知識を活用しながら、多くの顧客だけではなく、経済そのものが円滑に進むようにするのが公認会計士の仕事です。

いわゆる、プロフェッショナルというわけです。

また、国際化の影響で企業の大規模化が進み、公認会計士の需要が増えてきています。国内だけでなく、海外にも活躍の範囲が広がっていくことが予想されます。今後、公認会計士の活躍の場はますます広がっていくでしょう。

経営者は公認会計士を頼りにしています。 起業する人たちが増えているという現状から、ますます公認会計士を頼る人も増えていくでしょう。それに伴って社会的地位も高くなるので、公認会計士は大変価値ある資格なのです。

かなりの高年収が期待できる

公認会計士の平均年収は2018年度の調査によると892万円となっています。同年の一般的な平均年収は414万円とされており、比較すると2倍以上の平均年収があることがわかります。

また、男女別の平均年収で見ると、男性は914万円、女性は804万円でした。どちらも一般的な平均年収を軽く超えています。それだけ高収入を得ることができる職業だということです。

公認会計士の大きなポイントは、女性でも高収入を稼ぎ出している点です。多くの職業では女性の収入は男性に比べて少なくなりがちです。

ですが、公認会計士は女性でも安定した高収入を得ることができる資格であるということがわかります。

売り手市場で就職しやすい

ほとんどの仕事や職種は、景気の変動が利益に大きく影響します。ですが、公認会計士は景気の影響をほとんど受けないという利点があります。それは会社を経営しているすべての人たちにとって「会計業務」は不可欠だからです。

会計業務は大変細かく、ミスをすればそれは会社の損益に関わる大事態です。そのようなミスを未然に防ぐためには公認会計士の知識と手腕が必要です。

現在起業する人が増えているため、多くの人たちが公認会計士を必要としている現状があります。

公認会計士の資格を取得すれば、その専門的な知識を求めている企業は大変多いため、就職では大変有利になると言えます。

また、転職の面でも専門的な知識と資格を活かし、大企業なども視野に入れて就職活動をすることができます。それなりの経験があれば、実務経験のある公認会計士を求めている企業は多いため、引く手あまたでしょう。

公認会計士がおすすめな人とは?

握手をする人たち 誰もが公認会計士に向いているとは言えません。どんな仕事も同じことが言えますが、向き不向きがあります。公認会計士は「会計業務」という特殊な業務に携わるため、向き不向きが大きな仕事と言えるかもしれません。

どんな人が公認会計士として向いているのか、特におすすめな人のタイプを挙げて解説します。

地道な作業ができる人

公認会計士の主な業務は監査業務です。詳しい仕事内容は監査手続きと証拠集めで、地道な作業と言えます。

努力をしたからと言ってすぐに目に見える成果や結果が得られるわけではありません。日々の小さな積み重ねが時間をかけて結果へと繋がります。

なかなか結果や成果が出なくて、途中で嫌になってしまうこともあるかもしれません。

ですが、途中で投げ出してしまうことは許されません。公認会計士は決して葉では仕事ではなく、縁の下の力持ちとしての役目を担っているからです。

そのため、コツコツした作業をすることが好きな人や、地道な作業ができる人が向いていると言えます。

すぐに目に見える成果や結果が出なくても、最後まで粘り強く取り組むことができる人は、公認会計士向きの性格をしているのです。

チームワークが取れる人

公認会計士は昨今、業務内容が事務作業よりもコンサル業務に傾きつつあります。

コンサル業務は、クライアントと話し合いをして業務を進めたり、問題点についての解決策を発見したりすることが主な内容です。単独で仕事を進めるのではなく、クライアントとのチームワークが不可欠な仕事と言えます。

また、公認会計士のもう一つの大きな業務である監査業務も、チームワークが不可欠です。進捗状況をこまめにして互いの業務内容などをすり合わせ、疑問点や問題点を解決していく必要があるからです。

これらの点から、報連相はもちろんコミュニケーション能力が高く、互いに信頼関係を築いてチームワークが取れる人が向いていると言えます。

数字に苦手意識がない

公認会計士は財務諸表のチェックを主に行なっています。財務諸表には企業の価値や強さが数値化されているため、その数字の大小から企業の状態を正しく把握する必要があります。

よって数字から現在の企業がどのような経済状況の陥り、今後どのように成長していくかを、正確に読み取らなければいけないのです。すべてが数字で表記されているため、数字が苦手ではこの仕事に携わるのは難しいでしょう。

数字に苦手意識がない、または数字に強い人の方が、財務諸表のチェックだけではなく、公認会計士全般の業務をスムーズにこなすことができると言えます。

公認会計士の実態や現状まとめ

公認会計士の実態や現状まとめ

  • 公認会計士は大変やりがいのある仕事
  • 公認会計士の活躍の場は今後広がる可能性が高い
  • 性別に関係なく安定して高収入が期待できる

公認会計士の実態や現状について、さまざまな側面から詳しく解説しました。

今後、公認会計士はますますその需要が高まっていくと予想されます。大変高い知識が求められる資格ですが、将来性を見越してチャレンジてみてはいかがでしょうか。