公認会計士に独学合格できる?必要な勉強時間・方法からおすすめテキストまで解説!

更新日時 2020/07/03

「公認会計士って独学で合格を目指せるの?」

「最短でどれくらいで合格できるの?」

こうした疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

公認会計士は非常に難易度が高い資格なので、独学で挑む人は少ないものの、独学合格が全く不可能なわけではありません。

しかし、効率的な勉強法で長い期間に渡って勉強を継続しなければならないなど、独学では多くの困難があるでしょう。

こちらの記事では、公認会計士に独学で臨む場合の注意点や勉強法などについて解説します!

公認会計士の独学についてざっくり説明すると

  • 難易度が高い試験であるため、独学合格は困難
  • 自分な独学に向いているのかどうかは要確認
  • 予備校や通信講座を利用するのが一般的

公認会計士は独学で合格可能?

女性の疑問

独学合格はかなり困難

公認会計士難易度は非常に高く、国家資格の中でも最難関の部類に入ります。

そのため、半年や一年で合格を目指すのはほぼ不可能であり、最短でも2年ほどかけて合格するのが一般的です。

合格者の多くは長期的な学習計画を立てた上で予備校を利用していますが、独学だとスケジュール立案も難しい上に学習ペースが掴めずに試験期間が非常に長引いてしまう可能性があるため、オススメできません。

また、公認会計士は勉強量に加えて勉強内容面での難しさもあります。

独学だと理解することが難しい論点が多く出てきてしまうため、無理に独学にこだわると合格に何年も費やしてしまう可能性が非常に高いのです。

受験資格はないものの気軽に挑戦はできない

公認会計士試験には受験資格は設けられていないため、学歴・実務経験や保有資格等に関わらず誰でも受験することができます。

誰にでも門戸が開かれているため、独学でも合格できるのではないかと勘違いしていまう人も多い試験でもあります。

しかし、難易度は非常に高く独学合格は困難を極めるため、簡単に合格できると勘違いしないようにすることが大切です。

必要な勉強時間は平均4000時間以上

試験は短答式と論文式試験の2つに試験に分けられており、両方に合格する必要があります。

試験の合格率は11.2%とかなり低く、10人に1人しか受からない難関資格であることが分かります。

このように国家資格で最高クラスの難易度であるため、合格までには平均4000時間以上の勉強が必要といわれています。

社会人のようにまとまった勉強時間を確保できない人であれば、合格までに何年もかかるケースも珍しくありません。

限られた勉強時間を有効活用して、長い期間をかけてでも合格できればまだ良い方です。

勉強の質が悪いと、ズルズルと不合格を重ねて途中で挫折する人も非常に多い試験なので、辛抱強く勉強を続ける姿勢が重要と言えます。

独学で勉強する利点

勉強する子供

自分のペースで勉強を進められる

独学ですすめる場合は、勉強するタイミング・ペース配分についてすべて自分の裁量で決定できます。

社会人で仕事をしながら受験する人であれば、忙しい時は勉強を一旦中断し、まとまった時間が確保できそうな日に集中して勉強するなど、柔軟な勉強が可能になります。

また、自分の得意不得意や勉強の進捗に合わせて重点的に勉強する箇所や、流し気味で済ませる箇所などを決められるため、フレキシブルに勉強を進めたいと考えている人は独学が向いているでしょう。

どの分野に力を入れるか決められる

独学の場合、勉強するべき範囲や量がについても、自分で決めることができます。

得意分野をどんどん伸ばして完成度を高めたり、逆に不得意分野に多くの時間をかけて克服したりなど、自分の学力に合わせて勉強を進められる点が大きなメリットと言えます。

また、予備校では予め授業スケジュールやカリキュラムが決められているため、日程通りこなさないといけないプレッシャーがあります。

社会人は仕事の都合で出席できないコマがあれば、その分遅れを取ることになり余計に焦りが出てしまう可能性があります。

柔軟な勉強スケジュールが立てられないため、苦手を重点的に潰す作業ができなかったり、既に十分理解している単元をまた聞かなければならないなど、時間を無駄にしてしまう可能性が点にも注意が必要です。

育児や仕事と並行して合格を目指せる

独学は、勉強する時間帯を自分で決めることができるため、家庭の都合とも調整がつけやすいメリットがあります。

日中は忙しい社会人の方や、家事や育児でなかなか勉強に集中できない主婦の方でも、ちょっとした隙間時間を見つけて勉強することできます。

家事の合間や、子供を寝かせている間などのちょっとした時間であっても継続してコツコツと勉強することでかなりの知識量となるため、継続することが何よりも重要です。

家事や育児は忙しいためなかなか簡単ではありませんが、工夫することで仕事や育児と十分両立することができる点は大きな独学のメリットと言えるでしょう。

コストを大きく抑えることができる

独学最大のメリットとして、費用の負担が予備校や通信講座と比較すると圧倒的に少ないことが挙げられます。

資格予備校に通えば教材費や受講料などで一般的に数十万円はかかってしまいますが、独学であればテキスト代や問題集代・模試の受験料などの数万円程度で済むケースが多いです。

そのため、「とにかく費用を抑えたい!」と考えている人は独学がオススメです。

ただし、何度も不合格を繰り返してしまうと時間と費用を無駄にしてしまうことになるため、その点には注意が必要です。

独学で公認会計士を目指すデメリット

だらける猫

難関資格である公認会計士を独学で目指す場合、メリットよりもデメリットの方が大きい場合が多いです。

独学用のテキストが極めて少ない

そもそも公認会計士は難易度がとても高いため、予備校や通信講座を利用して勉強するのが一般的です。

そのため独学者向けの教材はあまり想定されておらず、どの会社もあまり力を入れていないのです。

市販のテキストや問題集だけだと、質・量共に予備校に比べて非常に少なく、合格までのレベルに達することができるかは不安が残ります。

特に、公認会計士試験の山場とも言える論文式試験に関しては、効果的な市販教材がほとんどありません。

そのため、独学で合格を目指すのはほぼ不可能に近く、現実的ではありません。

モチベーション管理が大変

独学で勉強する場合は、長期間に渡って一人で勉強を進めていかなければなりません。

予備校のように目標を共有できる存在はいないため、情報交換などもできずお互いの成績を意識する機会が少なく、刺激が少ないデメリットがあります。

長い間公認会計士の難解な勉強を一人で続けるのは大変であり、またスケジュール管理なども往々にして手間がかかります。

分からない問題が出てきたりするとやる気も削がれるため、モチベーションを保つことが出来ずに挫折する人も多い点には注意が必要でしょう。

内容理解に時間を取られてしまう

試験の勉強内容は非常に高度で専門的であるため、疑問点が出てきても自分で解決しきれない範囲が出てきます。

自分でテキストを何度も読み返してもなかなか理解できない場合も多く、気持ちが折れそうになることも多いでしょう。

予備校や通信講座の講義を聞けばすぐに理解できるような内容に対して、独学だと長時間苦労することも珍しくないため、非効率な勉強になりがちなのです。

また、独学だと分からない論点や問題が出てきても質問することができません。

その結果、いつまでも疑問点が放置されてしまい進捗が遅れて、学習が停滞してしまう恐れもあるのです。

不合格の可能性も十分あり得る

独学で何年も勉強に費やしても、勉強の質が悪いと当然ながら不合格になります。

何度も不合格になってしまい、結局公認会計士を諦めてしまうことになった場合は、これまでの教材費や受験費用・頑張ってきた膨大な勉強時間すべて無駄になります。

後になってから「無理をせずに予備校や通信講座を利用していれば良かった」と後悔するのは非常にもったいないため、独学で進めるにあたって懸念や不安が少しでもある人は、独学はやめておくべきです。

法改正への対応が困難

公認会計士試験では企業法と租税法が必須科目として出題され、また民法も選択科目として出題されます。

これらの科目は法改正が頻繁に行われ、その改正部分が出題されるケースが多いため、常に情報をアップデートして備えておく必要があります。

市販の参考書だけでは情報の更新がされていない場合も多く、自分でインターネットなどで調べなければならないなど、対応が困難な場合が多いです。

せっかく勉強した内容が古い知識だと、またインプットをし直さないといけないため、法改正には敏感になっておきましょう。

勉強し続けるのが苦痛でない

独学は非常に孤独な戦いになるため、勉強そのものが苦痛な人は向きません。

逆に、自発的に何事も挑戦できて、学ぶことが好きな人は独学に向いています。

独学では、対策を間違えてしまうと本番の対応力が鍛えられずに何回も不合格になってしまったり、資格予備校に通っている人に先を越されたりしてしまいやすいです。

分からない問題があっても自力で努力を重ねて解決したり、一度不合格になっても諦めない姿勢であったり、逆境に立たされても自分を見つめなおしモチベーションを回復できる人でなければ独学での合格は難しいでしょう。

偏差値や学歴が極めて高い

試験を受けるにあたり、前提として基本的に偏差値や学歴は関係ありません。

ただし、学歴が飛び抜けて高い人は勉強そのものが得意であったり、勉強することに慣れているため効率的な勉強法をわきまえていたりするケースが多く、その結果合格しやすい場合が多いです。

自身が難関大学レベルの学力を持っていれば、独学で勉強を進めていても内容の理解が比較的容易にできるでしょう。

つまり、勉強が得意でこれまでにも独学で成果を上げてきた人であれば、独学合格も視野に入ります。

本気なら予備校や通信講座を利用するのが良い

独学のメリットやデメリットを総合的に勘案すると、やはり本気で合格を目指している人であれば独学は避けるべきです。

費用が安く済む・自分のペースで勉強できるなどのメリットはありますが、そもそも自分の勉強法が効率的である保証はなく、何度も不合格を繰り返してしまうと結局は無駄な出費が重なっていきます。

そのため、本気でキャリアアップを目指していて、少しでも合格の可能性を高めたいという人は、予備校や通信講座を利用するべきです。

そもそも予備校や通信講座のカリキュラムは独自の合格へのメソッドが詰め込まれているため、非常に効率的です。

独学に不安があったり、分からない所があればすぐに質問しないと不安になってしまう人は、迷わずに予備校等を利用するべきです。

独学者におすすめの公認会計士テキスト

テキストの画像

独学するにあたっては、自分自身で理解しやすく、勉強を進めやすいテキストを買うべきです。

予備校が出版しているテキストが王道

テキストを選ぶ際には、合格ノウハウを持っている予備校が出版しているテキストを使って勉強することがオススメです。

特に、TAC出版の「公認会計士試験 初めての会社法 第4版」は評価が高く特にオススメです。

はじめての会社法 第5版 (公認会計士試験 企業法対策)
1980円
はじめての会社法 第5版 (公認会計士試験 企業法対策)
1980円

このテキストは、会社法について全く勉強したことがない人であっても理解しやすい構成になっています。

また、豊富な図表で全体的なイメージがしやすくなっているため、多くの受験生から高評価を受けています。

具体的な特徴は、以下の通りです。

  • 難解な専門用語を使わずに説明している
  • 図や表を多く用いて、法律制度などの知識が整理しやすい
  • 専門的ではないため、イメージしやすい順序で説明されている

また、このテキスト以外にも市販のテキストはあるため、自分に合ったテキストで勉強することをオススメします。

公認会計士の勉強法

みんなで頑張りましょう

以下で、独学で合格するための勉強法のコツについてお伝えしていきます。

理解と暗記のバランスを意識

公認会計士は膨大な範囲を勉強する必要があるため、暗記だけでは問題に対応しきれません。

概念や基本的な背景などを理解することも重要で、もし自分の中で理解できたと思ったら、試しに人に分かりやすく伝える練習をしてみてください。

学んだ内容をわかりやすく説明することができれば、概ねインプットは問題無いでしょう。

また、インプットした内容や理解した内容を、基本知識などで更に深めていくことで応用問題が出てきた際にも対応可能な力が養われます。

また、似たような出題があっても応用も容易になるため、暗記するべき量が覚え減り勉強が楽になります。

模試なども活用しよう

模試は、自分の理解度や周囲との差を測る上で非常に有効です。

模試を受験することで本番レベルの初見問題を解くことができるため、刺激があるだけでなく自分の応用力を測ることができます。

日程が合えば模試は必ず受けるようにしましょう。

忘却曲線を意識した復習

公認会計士試験の勉強で覚えるべきことは多いため、なるべく得た知識を忘れないようにする工夫が必要になります。

学んだ内容をしっかりと復習した上で、ど忘れしないように試験本番で使える形にすることが大事になります。

具体的には、学んだ内容を翌日・1週間後・1か月後の3回に分けて復習すると効果的です。

これは忘却曲線をベースに考えられた勉強方法であり、この期間を目安に復習することで定着率が飛躍的に向上し、覚えた内容が忘れづらくなります。

人間は忘れる生き物なので、覚えた内容を忘れてしまうのは仕方ありませんが、様々な工夫をしてできる限り勉強を楽にできるようにしていきましょう。

科目選びは実用性を軸に行う

公認会計士試験には選択科目が存在し、選択科目では4科目のうち1科目を選んで受験する形式になっています。

選択科目を選ぶ際には、試験の受かりやすさだけでなく合格後に自分が目指しているキャリアプランや、やりたいと考えている業務内容も意識することが大切です。

興味がない科目に関してはなかなか勉強のモチベーションが沸かずに非効率な勉強になってしまう可能性があるので、気を付けましょう。

ちなみに、選択科目の中で特におすすめなのは経営学です。

経営学はボリュームが少なく勉強しやすい上に、学んだ知識はアドバイザリー業務やコンサルティング業務など、様々な場面で生かすことができます。

実際に選択する受験生も多いため、参考にしてみると良いでしょう。

より成果の出る勉強法を学んでいこう!

公認会計士の勉強法の中には上で紹介した基本的なものに加えて、科目ごとの配点を意識したうえでより重要な部分を重点的に勉強することが大事になってきます。

重要部分を集中して勉強することで試験の点数アップにつながりやすくなり、最短合格が可能になります。

そんな素晴らしい勉強法のノウハウを詰め込んだ夢の1冊が資格学校のクレアールが出版している「非常識合格法」となっています。

ここにはクレアールが最短合格のために必要である要素を余すところなく網羅しており、読んでためになる1冊間違いなしです!

現在クレアールではこのノウハウ本を先着100名様に無料でプレゼントしています

お早めに手に入れて公認会計士合格のノウハウを身につけ合格まで突っ走ってください。

公認会計士資格を取得するメリット

笑顔の皆さん

売り手市場で高収入を狙いやすい

公認会計士は、近年は監査報酬の値上げや非監査業務の受注増加などの背景もあり売り手市場の状態が続いています。

今後しばらくはこの需要の高さは続いていくでしょう。

そのため、就職・転職で有利な状況が続いており、勤務している人でもかなり高水準の収入を得ることができます。

また、独立することで飛躍的に年収増加が見込めるため、非常に魅力的な職業であると言えます。

開業公認会計士の平均年収は1000万円以上といわれ、独立後の自分の努力次第では2000万円〜3000万円と、徐々に年収を増やしていくことも可能です。

何歳でも働くことができる

公認会計士の資格は一度取得すれば生涯有効であるため、年齢に関係なく働くことができます。

独立すれば、定年という概念がなくなるため、元気である限り何歳でも働ける非常に魅力的な資格です。

特に、年金問題が盛んに報じられ、老後資金に対する不安が高まっている現代において、年金以外にも収入を得ることができる公認会計士は非常に魅力的な職業と言えるでしょう。

公認会計士は、その業務歴が長いほど安心して仕事を任せてもらえる仕事でもあるため、若い人よりもベテランの方が有利な面もあります。

そのため、自分のスキルの質を落とさないようにしておくことが非常に重要です。

やりがいのある仕事を経験できる

公認会計士の代表的な仕事は、企業の財務諸表をチェックし信頼性を確保することです。

これらの働きによって企業は投資家などからの資金調達が可能となり、その後の事業計画に大きな影響を与えるため、公認会計士の存在は企業にとって重要なのです。

これらの資料は株主総会などでも用いられることから、非常に大きな責任が伴います。

しかし、正確に仕事をこなして地道にキャリアを重ねていけば、多くの企業から頼られて大きなやりがいを感じられるでしょう。

公認会計士の独学まとめ

公認会計士の独学まとめ

  • 独学合格のためには膨大な労力と時間が必要になる
  • 独学のメリットとデメリット、向き不向きを考えて決めると良い
  • 本気で合格を狙うならば、独学は避けるべき

公認会計士は非常に難易度が高い試験であるため、独学での合格は難しいのが現実です。

社会人でキャリアアップを目指している人などは、予備校等を利用してぜひ合格を掴み取ってください!