公認会計士試験に強い大学は?学歴・学部との関係から難易度まで徹底解説!

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公認会計士

白井敬祐

昔から合格率が低い事で有名な公認会計士という資格なのですが、近年その公認会計士を受験する方が多い傾向にあります。

公認会計士の試験に合格すれば、就職やその後にやりがいがある事でも人気のある資格の一つとして知られています。

そこで、今回は公認会計士試験の合格率及び、公認会計士に強い大学・学部等、徹底解説していきます。

少しでも公認会計士の資格取得を考えている方は、ぜひ参考にご覧ください。

公認会計士試験に強い大学・難易度についてざっくり説明すると

  • 大学・学部と合格率の関係性はあまりない
  • 公認会計士の試験対策を行っている大学がある
  • 20代での合格率が非常に高いが、30代も高い

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公認会計士になるにはいい大学のほうが有利?

偏差値の高い大学に通う人

大学受験と同時に公認会計士の資格を取得したい方にとって、いい大学の方が公認会計士の受験の際有利なのではと考えるのではないでしょうか。

ここでは公認会計士と学歴の関係をお伝えします。

大学や学歴は関係ない

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白井敬祐

よく質問受ける題材ですが、私は10年実務にでてましたが、学歴で差をつけられるようなことはありませんでした。

もちろん一般企業の一部の会社では学歴によって就職が有利なるなどはあるかもしれませんが、少なくとも監査法人では全く関係ありません。

それよりも会計スキルなどいかに仕事で活躍できるかなので会計士資格を取れば学歴を心配することはありません。

結果からお伝えすると、どの大学・学部を卒業しても、公認会計士の資格を取得する上で特に関係はありません。

公認会計士という資格を受験する際、受験資格という項目は特別に設けていないため、受験したい人は学生・社会人等問わずに誰でも受験する事が可能となっています。

ですから、全国的に有名な大学に行っているからといって受験に有利になるわけでも、偏差値の低い大学に行っているから合格できないわけでもありません。

全体的に言えるのは、公認会計士の試験に合格する為には、きちんとした対策が必要であるという事です。

公認会計士と学歴の関係について、もっと詳しく知りたい方は以下の記事も御覧ください。

公認会計士合格者数大学別ランキング

ここでは、公認会計士の合格者を大学別に紹介します。

令和5年度大学別の公認会計士合格者数ランキングは次のようになっています。

順位 大学名 人数
1位 慶應義塾大学 165人
2位 早稲田大学 128人
3位 明治大学 101人
4位 同志社大学 56人
4位 東京大学 56人
6位 中央大学 55人
7位 京都大学 50人
8位 神戸大学 44人
9位 一橋大学 38人
9位 立命館大学 38人
9位 法政大学 38人

第1位にランクインしているのは慶應義塾大学で、合格者の数をみても圧倒的に多い事が分かります。

第2位以降の大学名をみても、学歴の高い大学が上位にランクインしている事が分かります。

この結果から分かる事は、やはり高学歴の人が公認会計士を目指しているという事です。

周りにはライバルが多くおり、刺激を受けて勉強する人が多いので受験に有利になっているのが理由の一つに挙げられます。

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白井敬祐

ちなみに私は岡山大学の経済学部でした。これらの大学と比べると会計士を目指す人が少なかったですね。

そのため私は会計士の勉強をするために明治大学大学院に進学し、会計士受験仲間を増やして切磋琢磨していました。

学部によって受かりやすさは変わる?

大学の図書館で勉強する人

上記の公認会計士合格大学ランキングを見て、どの大学が合格者数が多いのかを知っていただけたと思います。

次に知りたいのが、通っている学部・学科によって受かりやすさは変わるのかという事です。

一般的に公認会計士をイメージするのは、数字に強い経済学部及び商学部であるのではないでしょうか。

この事から実際に多くの方が公認会計士になるためには、経済学部及び商学部が有利と思われています。

しかし公認会計士の試験というのは非常に幅広い為、法律・会計等の多様な知識が必要となってきます。

よって実際は特定の学部に入学したからといって、有利になる事は特になく、学部関係なく全員が同じスタートラインに並ぶため勉強次第では、誰でも合格へ辿り着ける試験だと言えます。

公認会計士試験のサポートが手厚い大学は?

大学で勉強中のイメージ

どの大学に入学しても、基本的に公認会計士を目指す事ができます。しかし、大学によって公認会計士試験のサポートに差があることも事実です。

以降では、公認会計士試験受験のためのサポートが特に充実している大学を、いくつか紹介します。

慶應義塾大学

慶應義塾大学は、46年連続で公認会計士合格者数第1位となっております。

大学生協と資格スクールとの連携が強く、商学部には会計研究室など受験者を強力にサポートする機関が多く存在します。

また、「公認会計士 三田会」など、先輩公認会計士との縦のつながりが強い点も魅力的です。

早稲田大学

早稲田大学は、慶應大学に次いで多くの公認会計士を輩出している大学です。

早稲田の商学部には、早稲田公認会計講座(WUCPA)と呼ばれる、公認会計士になるための特別な授業を受けることができます。簿記1級・2級・3級についてなど、会計の知識を基礎から応用まで学ぶことが可能です。

また、早稲田は大学院会計研究科も名門であり、多数の合格者を輩出しています。

中央大学

中央大学は、特に学内設置の「経理研究所」が名門として有名です。

公認会計士対策専門の学内スクールであり、専門学校の半額以下で受験をできるなど非常にありがたいサービスが揃っています。

また、学生への個別指導やオンライン質問サービスなども充実しており、他の受験者と差をつけるような圧倒的な勉強量を確保することができます。

それ故に、中央大学は公認会計士現役合格率が他大学よりも高めです。

明治大学

明治大学も、公認会計士輩出という面では名門の一つです。公認会計士合格のための講座は、経理研究所で開講されています。

また、明治大学は現役合格生に報奨金が与えられる点も特徴です。そのため、高いモチベーションで学習を継続することができます。

MARCHの中では、中央大学・明治大学の二つが、特に公認会計士合格のために力を入れている、と言えるでしょう。

立命館大学

立命館大学では、公認会計士試験受験者専用の自習室が用意されていたりと、手厚いサポートを受けることができます。

講演会や監査法人見学会なども積極的に行っており、様々な角度から公認会計士対策をしてくれる大学です。

また、立命館大学では「エクステンションセンター特別奨励生制度」と呼ばれる、選抜試験で優秀な成績を修めた際に奨励金をもらえる精度も存在しています。

合格者に占める大学生の割合

大学の教室 学生・社会人問わずに受検する人が多い公認会計士という資格なのですが、実際に合格者に占める大学生の割合はどのくらいなのでしょうか?

近年公認会計士合格率全体の中で、大学生の合格率は何と約40%(2023年度試験では42.2%)です。

合格者の約4割が大学生という事は、つまり若いうちから公認会計士を目指す方が多いのです。

ちなみに一般企業の新卒採用とは異なり、公認会計士試験の合格後の就職活動は、公認会計士の資格を持っているか持っていないかなのです。

ですから、大学卒業後に公認会計士として企業に入りたいという目標があるのであればしっかりと学生時代に、学んでおく事が重要となります。

大学生はどのように勉強すればいい?

大学生で公認会計士を目指す際の一番の強みはやはり、社会人等に比べて時間的に余裕があり勉強をしやすい環境にある事です。

時間に余裕があるという事は、スケジュールも柔軟に立てられる事が可能なので、大学の授業はもちろんサークルやアルバイト等とうまく両立しながら計画的に受験準備を進める事が大切です。

ちなみに、大学生が公認会計士の試験を受ける為の勉強時間はどれほど必要だと思いますか?

平均的には、1.5年~2年程度と言われています。しかしこれは、あくまでも平均的な時間なのでその人の環境によっては、さらに時間がかかる事もあります。

何年生から始めるのがベスト?

公認会計士の試験を受験するために、大学何年生の頃から勉強を始めればいいのか疑問に感じる方もいらっしゃると思います。

公認会計士の試験範囲は非常に広いので、もちろん多くの勉強時間が必要となります。

ですから、何年生になってから勉強するという事は考えず、できるだけ早い段階から勉強を始める事が重要です。

特に1年生からの受験勉強がお勧めです。一般企業の就職前に受験できる事が理由の一つに挙げられます。

通常、大学3年生の8月に公認会計士の論文式試験が行われるのですが、1年生のうちに勉強を始めておくと、一般企業の就職活動が本格的にはじまる前には受験準備が整うので、じっくりと公認会計士の勉強に集中できるからです。

もちろん大学2年生から勉強を始めてもいいのですが、こうなると一般企業の就職と被ってしまいます。

しかし、メリットもあります。それは、1年生に比べて大学にも慣れている為勉強の仕方がスムーズで、一年間問題なく集中できる事です。

どちらにしても大学に入学したらできるだけ早い段階から公認会計士の試験勉強に取り掛かる事をおすすめします。

合格者の年齢層について

年齢層 先ほど、公認会計士試験の高確率の約4割は大学生と紹介しましたが、大学生だけでなくとも20代の合格者の割合は平均8割程度と非常に多いのが現実です。

非常に若い世代で公認会計士を目指している方が多いという事が分かるのですが、その理由として大学生の受験生が多い事に加え、就職を有利に進める事を目的にして勉強をしている人が多いのが挙げられます。

もちろん大学生だけではありません。近年では更に若い世代である高校生から資格取得している人もいます。

つまりは、大学受験せずとも合格する事が可能なのです。

合格者の年齢分布

次に、公認会計士試験合格者の年齢配分布を確認すると、次のようになっています。

以下は令和5年度の年齢ごとの合格者分布となります。

年齢 合格者の割合
20歳未満 1.5%
20~24歳 63.3%
25~29歳 23.1%
30~34歳 7.9%
35~39歳 2.5%
40~44歳 1.3%
45~49歳 0.3%
50~54歳 0.1%
55~59歳 0.0%
60~64歳 0.1%
65歳以上 0.0%

年齢別にみてみると、もちろん圧倒的に多いのは大学生在籍中の20歳~24歳までの若者世代です。

しかし、全体的にみると30代での資格取得者も多い事が分かります。

その理由として就職後に会計のプロフェッショナルの仕事に対し興味を示し、仕事の合間を縫って試験取得を目指す方が増える事が挙げられます。

また30代以降の合格者数を見てみると圧倒的に少なくなります。

この事から、やはり公認会計士を目指すのであればできるだけ早い段階から勉強に取り掛かる事が大切となります。

公認会計士を目指すべき年齢についても知りたい人は、以下の記事を御覧ください。

公認会計士の難易度

難易度 公認会計士という資格は、他の資格と比較しても非常に難易度は高い試験という事で知られています。

なぜ難易度が高いのでしょうか。

  1. 公認会計士の試験は短答式試験4科目・論文式試験5科目と計9科目もあるため、その分試験範囲が大幅に広くなっている事

  2. 9科目を勉強しなければいけないので、それだけ多くの時間を確保しないといけない事

この2点が主な理由として挙げられています。 ちなみに、公認会計士を受験する際の合格率は何と7.6%です。(令和5年度)

合格率の数字を見るだけでもやる気をなくしてしまいそうですが、しっかりとした対策を練って試験に臨めば、十分に合格を狙える難易度になっています。

公認会計士試験の難易度について興味がある方は、以下の記事も参考にして下さい。

公認会計士の偏差値はいくつ?

皆さんは、公認会計士という資格が医師・弁護士と並ぶ日本三大国家試験の一つである事をご存知ですか?

ですから、公認会計士の偏差値も高く65~70程度と言われています。

偏差値が非常に高い為、一般人は受験できないではないかと不安になるかもしれませんが、しっかりと対策を練って努力を継続すれば十分合格にたどり着ける資格となっています。

公認会計士試験に強い大学まとめ

公認会計士試験と大学まとめ

  • 公認会計士試験の難易度は高いが、合格も十分狙える
  • できるだけ早く勉強に取り掛かる事が大切
  • 大学受験する前に、その大学に受験対策があるのか調べる
  • 公認会計士の試験項目は広範囲

今回は、公認会計士試験に強い大学や難易度等について様々な側面から解説しました!

公認会計士は、先ほども紹介しましたが医師・弁護士に並ぶ日本三大国家試験の一つと言われているほど、非常に難易度の高い資格です。

合格までの道のりは決して簡単ではありませんが、大学に入ってできるだけ早い段階から勉強をはじめれば、就職活動開始時期には、試験合格も夢ではありません。

公認会計士の資格を取得しておけば、今後の就職でも非常にやりがいがありますので、少しでも興味がある方は、ぜひ一度資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。

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