登録販売者資格の履歴書への書き方は?正式名称や職務経歴書の記入例まで解説
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「登録販売者の履歴書・職務経歴書ってどうやって書けば良いの?」
「登録販売者の正式名称って何?」
と疑問をお持ちの方もいるでしょう。
登録販売者として働きたい場合は、正式名称の使用を含め正しいルールで履歴書・職務経歴書を書くことが必要です。
しかし、それらのルールに関してはよく分からないという人も多いでしょう。
今回は登録販売者の履歴書の書き方について、正式名称や職務経歴書の記入例などを解説します。
これを読めば、あなたも登録販売者の履歴書がばっちり書けるようになるはずです。
登録販売者の履歴書の書き方についてざっくり説明すると
- 正式名称は「医薬品販売登録販売者」
- 実務経験の有無で書き方は変わる
- 転職サイトや転職エージェントに相談するのもおすすめ
登録販売者資格は履歴書にどう書くの?
登録販売者資格を履歴書に書く場合は、正式名称を用いることが必要です。
また実務経験の条件によって書き方が異なるため注意しましょう。
登録販売者資格の正式名称は?
「登録販売者」とは通称で、正式名称は「医薬品登録販売者」になります。
履歴書に記載する場合は正式名称を用いるようにしましょう。
特に登録販売者と直接関係のない企業に就職・転職する場合は注意が必要です。
単に「登録販売者」と書けば、資格の内容を知らない採用担当者には、医療に関係のある資格だということが伝わりません。
登録販売者資格の書き方は実務経験のありなしで変わる
登録販売者は実務経験の有無によって市場価値が変わります。
そのため採用側にとって実務経験は重要な項目のため、履歴書にはきちんと記載しましょう。
実務経験が少ない研修中の登録販売者は、一人で店頭に立つことができないため、正規の登録販売者よりは価値が落ちます。
ちなみに研修中の登録販売者はネームプレートに「研修中」と表記され、給与や資格手当の額も少なくなります。
試験に合格したが、実務経験なしの場合
正規の登録販売者になるには、直近5年間で2年以上の実務経験が必要です。
実務経験の条件を満たすまでは研修中の登録販売者として、薬剤師や正規の登録販売者の管理・指導の元でないと業務が行えません。
そのため実務経験がない場合は、登録販売者の資格を有していないものとみなされます。
実務経験がない場合は、「医薬品登録販売者試験 合格」と書きましょう。
年月の欄には合格発表日を記載します。
試験に合格し、かつ実務経験ありの場合
実務経験がある場合は、「医薬品登録販売者試験 合格(実務経験あり)」と記載しましょう。
こちらも年月の欄には合格発表日を書きます。
正規の登録販売者として働くには販売従事登録が必要ですが、登録が済んでいない場合でも上記のように記載して構いません。
実務経験はあるものの直近5年間で2年以上に満たない場合は、採用後に不足分の実務経験を積むことになります。
試験に合格したが、ブランクで研修中になっている場合
登録販売者は実務経験による更新制のため、一度正規の登録販売者になっても長期のブランクを作ると再び研修期間が必要です。
そのような場合は、履歴書に「医薬品登録販売者(ブランクにより研修中)」などと記載しましょう。
出産や会社内の異動などやむを得ない事情でのブランクの場合は、その旨を履歴書に記載しておくべきです。
職場によっては採用側が事情を考慮してくれる場合があります。
ただ資格を取得した場合
Wワークなどで特に登録販売者としての業務を行わない場合は、「医薬品登録販売者試験 取得」と良いでしょう。
登録販売者の医薬品や健康に関する専門知識はあらゆる現場で有効です。
そのため、ただ資格を取得した場合でも、きちんと正式名称で書くようにしましょう。
実務経験を証明するには「実務経験証明書」が必要
登録販売者としての実務経験は「実務経験証明書」によって証明されます。
証明書が必要な場合は、実務経験を積んだ勤務先に依頼して発行してもらいましょう。
証明書の発行には時間がかかるため、履歴書を書く前に発行してもらうべきです。
ちなみに実務経験証明書は採用された時に必要となります。
証明書によって実務経験の正確な期間が把握できるため、採用側にとっては重要なのです。
登録販売者における志望動機の書き方
志望動機は採用側が特に重要視する項目です。
そのため、履歴書を書く際は志望動機でアピールすることが重要になります。
志望動機を書く際のポイント
志望動機で重要なのは「この業種・この会社を選んだ理由」と「目標・将来図」の2項目です。
これら2つに関して、採用側を納得させられるだけのポジティブな志望動機を書くことが必要になります。
志望動機を考える際は、面接で質問された時の答えを想定しても良いでしょう。
登録販売者を含め前職での職務経験がある場合は、それを絡めた内容にするべきです。
前職の経験を新しい職場でどのように活かすつもりかを分かりやすく記載しましょう。
志望動機に書くべきこと
まずは登録販売者になろうと思ったきっかけを書きましょう。
さらに自分が登録販売者としてどのように働くつもりかということも合わせて記載するべきです。
この際は、登録販売者の仕事内容をきちんと理解していることが分かるような内容にすると良いでしょう。
また自分に何が求められているかを、自らの立場や状況を踏まえて適切に書くことも重要です。
さらに採用された場合、登録販売者として特に何がしたいかも忘れず記載するようにしましょう。
良い志望動機を書くためにやるべきこと
前提として希望する会社の社風や企業理念を把握しておくべきです。会社のホームページなどで調べておきましょう。
また実際の店舗や競合店などを訪れ、希望する会社の長所を見つけることも有効です。
さらに志望する業種の将来性を考えるのも良いでしょう。
履歴書を通して、希望する会社や業種における理解の深さをアピールできるような努力をするべきです。
志望動機は自分の言葉で書く
履歴書は自分オリジナルの言葉で書くことが重要です。
ついネットや本に書かれている例文の通りに書いてしまいがちですが、それでは採用側の印象には残りません。
また自分の考えを言葉にすることをしていなければ、面接で予想外の質問をされた時に対応することが難しくなります。
自分のスキルや経験を反映した、自分ならではの履歴書を作成することが就職・転職の成功には必要です。
実際の志望動機の記入例
志望動機を書く際は、以下の内容を参考にしてください。
自分の経歴を反映させる
以前も登録販売者として働いていた場合は、まず前職で得たスキルや経験をアピールすることが重要です。
さらに、新しい会社を選んだ理由やそこで何がしたいかという点に特にこだわるべきでしょう。
その会社でなければならない理由を明確にしておくべきです。
また登録販売者としての職務経験がない場合は、前職があるならそこで得たスキルや経験を書きましょう。
続いて登録販売者を志した理由や登録販売者として何がしたいかを記載します。
登録販売者としての経験がないなら、登録販売者にこだわる理由を明確にすべきです。
企業の特色を反映させる
自分のやりたいことに直接的に関わる企業の場合は、「自分の力を試すとともにさらなるスキルアップがしたいから」といった理由が良いでしょう。
子育てや介護との両立がしやすい企業であれば、その点に注目するべきです。
志望動機としては、「子育て中(もしくは介護中)でも仕事に熱中することができるから」などが良いでしょう。
仕事への熱意とともに、子育てや介護を理由に退職しないというアピールにもなります。
転職した場合
転職する場合は、以前の会社を辞めた理由を上手く伝えることが重要です。
この理由が採用側にとってポジティブで明確なものでなければ、採用してもすぐに辞めてしまうのではないかと疑問を抱かれてしまいます。
また転職先の会社を選んだ理由も同様に重要です。
この点も明確にしておかなければ、採用側に本気度が伝わらず長続きしないのではと思われる危険性があります。
ブランクによって研修中となっている場合
ブランクによって研修中となっている場合は、その期間に他の仕事をしていたかどうかで書き方が変わります。
ブランク期間に仕事をしていなかった場合
まずは休業の理由を明確にし、それがやむを得ない事情であったことをアピールしましょう。
休業理由が出産や育児、介護などの場合は、採用側に悪い印象を与えることはありません。
志望動機としては、「育児や介護が落ち着いた」、「再就職への情熱がある」、「もう一度スキルアップを目指したい」などのポジティブな内容が良いしょう。
また病気を理由に休業していた場合は、病気が治癒したことを証明する必要があります。
証明ができないと再発を理由に辞めてしまうと考えられる恐れがあるからです
ブランク期間に他の職種に就いていた場合
他の職種についていた理由と再び登録販売者に戻りたい理由を明確にするべきです。
他の職種が小売店のバイヤー職などの場合は、ブランクの理由としては悪い印象を与えません。
そうした職業につくことは、通常スタッフがキャリアアップした結果だからです。
事務職や営業職など医薬品販売業務と関係のない職場にいた場合は、登録販売者に戻りたい理由を明確にしましょう。
その点が不明確だと、「すぐに転職する」や「キャリアについて真剣に考えていない」などの悪い印象を与えかねません。
実務経験がない場合
前職がある場合は、その経験やスキルをどのように活かせるかをアピールしましょう。
医薬品販売に携わったことがなければ、登録販売者としてのスキルはないものとみなされます。
採用側は実務経験がない者に関しては即戦力としての活躍は期待していないため、やる気や熱意を自分なりにアピールすることが大切です。
仕事に活かせそうなスキルをアピール
採用担当者は、どの企業・業種にいたかということよりも、どんな業務をしていたのかという点を重視しています。
そのため特別有名な企業や業種でない限りは、職歴欄には携わっていた業務も合わせて記載しましょう。
複数の業務を経験している場合は、登録販売者の業務と関係があるものから優先的に書くべきです。
医薬品の販売業務に関わりの大きな業務なら、良いアピールになります。
資格を履歴書に書く際のルール
履歴書は採用側にとっては自分の第一印象になります。そのため、きちんとルールに則った書き方をすることが大切です。
資格は正式名称で記載する
履歴書に資格を書く際は、正式名称で書くようにしましょう。略称で書くと丁寧でないという悪い印象を与えます。
登録販売者の正式名称は「医薬品登録販売者」です。
「取得」「合格」「登録」は資格に応じて書き分ける
資格を記載する際は、資格の正式名称の後にスペースを1文字分あけて、「取得」や「合格」などの文言を書きます。
登録販売者の場合は、「医薬品登録販売者試験 合格」と記載しましょう。
また登録販売者の資格は実務経験が重視されるため、実務経験がある場合は「合格(実務経験あり)」と表記します。
取得年月には試験の合格発表日を書きましょう。
運転免許などは資格よりも上にまとめて書く
基本的には資格は取得した順番で記載するのがルールですが、運転免許に関しては資格よりも先にまとめて記載しましょう。
運転免許も資格の一つですが、職業に関わる資格とは別に扱われることがほとんどです。
そのため、いわゆる「資格」に運転免許を混ぜて書くと、採用担当に違和感を与える可能性があります。
よってまず運転免許を別個に記載し、その下に資格を書いていくのがおすすめです。
資格は取得日順に記載する
運転免許以外の資格に関しては、取得日が早いものから準に記載していきます。
取得年月日を書く際は、西暦もしくは和暦を統一するようにしましょう。
「免許・資格」以外の「日付」や「学歴・職歴欄」に関しても、同じ暦を使うべきです。
西暦と和暦のどちらを使うかによって印象が変わることはまずないため、好きな方で構いません。
全ての資格を書き終えたら「以上」を忘れずに
全ての資格を記載したら、最後に「以上」を書き添えましょう。
「以上」は一番最後の記載行の一つ下に右揃えで記入します。
これを書くことによって、採用担当者に締め括りを伝えることができます。
これは履歴書における基本的なルールなので、「以上」があることで高評価を受けることはありませんが、書かないことは低評価につながります。
資格を履歴書に書く際のポイント
資格を履歴書に書く際は以下の2点を意識しましょう。
応募先の職種に合った資格を優先して記入する
履歴者に書くべき資格は「国家資格」や「2級以上の資格」、「希望の職種に関連した資格」などです。
国家資格は取得が難しいため、登録販売者と特に関係がなくても記載しておきましょう。
取得に向けた努力や行動力を評価されます。
英語検定やPCスキルなどは、登録販売者としての接客や事務に活かせるため、ぜひ書いておきましょう。
登録販売者に関係のない民間資格に関しては、書く必要はありません。
どうしても書きたい場合は「特技欄」に記載すれば、面接時のアイスブレイクに有効です。
勉強中の資格も記入しよう
登録販売者の他に勉強中の資格がある場合は、「資格取得に向けて勉強中」と書くのも良いでしょう。
嘘を書くのはいけませんが、本当のことなら学習意欲や向上心のアピールになります。
また、登録販売者試験の受験がまだで先に実務経験を積みたいという場合は、「医薬品登録販売者取得に向けて勉強中」と記載すべきです。
仮に何も書くべきことがない場合は「特になし」と記入することが必要になります。
これがないと記入漏れと誤解される可能性もあり、悪い印象を与えてしまいます。
履歴書の書き方
履歴書を書く際は、以下のルールを守りましょう。
履歴書を書く際の基本ルール
手書きで履歴書を書く場合は、必ず黒のボールペンもしくは万年筆で書くようにしましょう。
誤って記入した場合、修正液や修正テープを使うのはNGです。新しい用紙に書き直すようにしましょう。
また文字は丁寧に書くように心がけましょう。
ただし昨今ではパソコンで履歴書を作成するのが一般的です。企業によってはデータでの提出を求められる場合もあります。
手書きがパソコンかの指示がある場合はそれに従いましょう。
履歴書を書く際は「です」「ます」調で統一するのが基本です。
書き終わった後は誤字・脱字がないかのチェックを必ず行いましょう。
ちなみに履歴書のフォーマットは特に指定がない限り、自分が書きやすいと思うものを選ぶべきです。
例えば職務経歴が全くない場合は、その欄が大きい履歴書を買うと空白が目立ちます。
その場合は志望動機や自己PRの欄が大きなものが良いでしょう。
項目別の書き方
各項目の書き方は以下の通りです。
①基本情報
日付は履歴書全体で西暦か和暦を統一するようにしましょう。
いつの日付を書くかは、郵送の場合は「投函日」、面接に持参する場合は「面接日」を記載します。直接提出する場合は、提出日もしくはその前日の日付です。
氏名は姓と名の間にスペースを空けましょう。「ふりがな」は平仮名、「フリガナ」はカタカナで記入します。
年齢は「日付」時点での歳を記入しましょう。
住所は都道府県から丁寧に記載し、ふりがなやマンション名などを忘れないようにしましょう。現住所と連絡先が異なる場合は、後者も記入します。
電話番号は日中連絡がつきやすい番号を選びましょう。メールアドレスに関しては、会社用のものは避けるべきです。
②証明写真
証明写真を撮る際は、スーツもしくはジャケットを着用しましょう。
服装や髪型は清潔さを意識し、面接の際と同じにするのが基本です。
頭部および胴体を正面に向け、軽く顎を引いて自然な笑顔を心がけましょう。
女性の場合はナチュラルメイクを意識し、アクセサリーなどは外します。
履歴書に使用する写真は、直近3ヶ月以内に撮影したものを使うことが原則です。
サイズは縦40mm×横30mmになります。
③学歴・職歴
履歴書には「学歴」から「職歴」という順番で記載します。
それぞれの最初には、欄の中央に「学歴」もしくは「職歴」と書きましょう。
また学歴と職歴の間は1行空けるのが基本です。
学歴では、薬学や化学など登録販売者に関係のある分野を専攻・研究していた場合は、特に詳しく書くようにしましょう。
履歴書には極力空白を作らないようにするべきです。空白が目立つ場合は、「中学卒業年次」から記入するなどの工夫をしましょう。
職歴に関しては、転職が多い場合でも全て正確に記入するべきです。
④免許・資格
先述した通り、免許を先にまとめて記入します。
その後、資格を取得した順に記載しましょう。取得日は西暦や和暦に統一します。
資格が多数ある場合は、登録販売者に関連のある資格を優先的に書きましょう。
勉強中のものは「資格取得に向けて勉強中」と記載します。
また免許・資格は全て正式名称を用いましょう。登録販売者の記入例は、「医薬品登録販売者試験 合格(実務経験あり)」です。
最後に「以上」をつけることを忘れないように注意しましょう。
仮に書くことがない場合は「特になし」を記入します。
⑤自己PR/志望動機
志望動機は履歴書で最も重要になります。志望動機では、希望する企業について理解していることをアピールすることが重要です。
企業はどんな人材を求めているか、企業の長所はどんな点かなどをリサーチした上で書きましょう。
その際は、登録販売者の仕事内容や役割を理解していることも示す必要があります。
さらに志望動機を書く上で最も重要なのが「どうしてその企業に入りたいのか」を明確にすることです。
競合企業や他の業界ではなく、その企業でなければならない理由を意欲的にアピールしましょう。
また前職がある場合は、登録販売者の業務にその経験がどのように活きるのかも記載すべきです。
同時に登録販売者になった後の展望を記載し、自分の将来性を示しましょう。
⑥通勤時間・最寄り駅
通勤時間はドア・トゥ・ドアでかかる最短の時間を記載します。通勤方法が複数ある場合は、一番早く着くものを選びましょう。
通勤時間は5分単位で記入し、1時間未満の場合は、例えば「0時間35分」のように書きます。
勤務地が未定の場合は、空欄もしくは希望勤務地までの通勤時間を記載しましょう。
また最寄駅とは自宅から一番近い駅のことです。
⑦配偶者・扶養家族
配偶者および扶養家族の欄には正確な情報を記入しましょう。
場合によっては家族手当や住宅手当などの事務的な手続きに関係する大切な情報です。
配偶者に関してはその有無と扶養義務の有無を、扶養家族に関してはその数を記入します。
⑧本人希望欄
待遇面に関しては「貴社の規定に準じます」と書くのが原則です。
勤務時間など自己の都合による制限がある場合は、その旨と共に制限を無くす努力をしていることなどを書いて意欲を見せましょう。
登録販売者として働く場合は基本的に以上ですが、一般企業で複数の職種を募集している場合は、その希望も記載します。
⑨趣味・特技
面接の際には話が弾むきっかけにもなるため、最低何か一つは記入しましょう。空欄にするのは避けるべきです。
ギャンブルなど履歴書にふさわしくない内容も避けましょう。
趣味を多く書き過ぎると仕事を疎かにするとの疑念を抱かれる可能性もあるため、シンプルに数個記入します。
作成サイトを利用してもよい
最近はエクセルなどのフォーマットを用いて、パソコンで履歴書を作るのが一般的です。
ただし職務経歴書に関してはエクセルにフォーマットがないため、作成は困難でしょう。
履歴書・職務経歴書の作成に不安を覚える場合は、「careerindex」などの無料作成サービスを利用するのも良いでしょう。
項目に沿って必要事項を入力すれば、簡単にそれらの書類が作成することできます。
登録販売者以外に履歴書への表記法に迷う資格
履歴書に資格を書く際は正式名称で記入する必要があります。
登録販売者は「医薬品登録販売者」ですが、それ以外の資格で正式名称が分からない場合もあるでしょう。
以下は有名な資格の略称と正式名称をまとめたものです。履歴書を書く際の参考にして下さい。
略称 | 正式名称 |
---|---|
運転免許 | 普通自動車免許 |
英語検定 | 実用英語技能検定 |
TOEIC | TOEIC公開テスト |
漢字検定 | 日本漢字能力検定 |
MOS資格 | Microsoft Office Specialist |
簿記 | 日本商工会議所簿記検定 |
珠算検定 | 日本商工会議所珠算能力検定もしくは全国珠算教育連盟珠算検定 |
秘書検定 | 秘書技能検定 |
FP資格 | ファイナンシャル・プランニング技能士 |
宅建士 | 宅地建物取引士 |
ITパスポート | 情報処理技術者試験(ITパスポート) |
職務経歴書の書き方
職歴がある場合は、履歴書と共に職務経歴書を作成しましょう。
職務経歴書には、これまで携わった業務や仕事への取り組み方、その中で得たスキルなどを詳しく書きます。
履歴書の職歴欄には最低限の内容しか記入できませんが、職務経歴書なら職歴の詳細まで書くことが可能です。
具体的には、小売業で働いていた場合なら接客スキルを詳しくアピールできるため、登録販売者への転職では有利になるでしょう。
職務経歴書の書き方は2種類ある
職務経歴書では、履歴書のように書き方のルールが存在するわけではありません。
代表的な形としては「編年体式」と「キャリア式」の2種類があります。
編年体式は経歴を時系列順に記載するもので、他の職務での経験が浅い場合や転職や異動の回数が少ない場合にはこの書き方がおすすめです。
一方でキャリア式は職務やスキルごとに職歴の内容を記載するという書き方になります
技術職など特定のスキルをアピールしたい人や転職回数の多い人に向いている書き方です。
職務経歴書を書く際の基本ルール
職務経歴書はパソコンで作成するのが一般的です。
履歴書と同様に、文体は「です」「ます」調に統一しましょう。
できるだけ簡潔な文章を心がけ、A4サイズの用紙1〜2枚に収まるように作成するべきです。
職務経験は編年体で時系列順に示すのが一般的ですが、登録販売者としての直近の活動をアピールしたいのであれば新しいものから記載しても構いません。
ちなみにこの書き方を逆編年体式と言います。
職務経歴書においても西暦か和暦かを統一するようにしましょう。
登録販売者が職務経歴書を書く際のポイント
職務経歴には会社名と業態などを記載しましょう。業態とは、例えばドラッグストアやスーパーマーケットなどです。
医薬品販売に関係のある業務に携わっていた場合は、それを明確にアピールするように書きましょう。
取扱医薬品数や相談応対数などをできるだけ詳細に記入するのがおすすめです。
店長など店舗管理の経験がある場合は大きなアドバンテージとなります。
実際の記入例
職務経歴書を書く際は以下を参考にして下さい。
略歴
これまでに携わった職務をまとめます。職務経歴書の顔となる部分なので内容を充実させておくことが大切です。
職歴と共に職務を通して得たスキルや実績、仕事への姿勢なども記入しましょう。
200〜300字以内で簡潔にまとめるのが一般的です。
職務経歴
勤務していた企業や団体の名前、在籍期間などを編年体式もしくは逆編年体式で記載します。
医薬品販売の経験がある場合は、業務内容などを具体的に書くと良いでしょう。
また登録販売者ではマネジメントスキルも重宝されるため、マネジメントの経験者はその内容を詳しく記載するべきです。
活かせる経験・スキル
これまで携わった業務を踏まえ、そこで得た経験や知識、スキルなどを箇条書きで簡潔に記載しましょう。
登録販売者は店舗管理者にもなれるため、店長などの経験があれば特にアピールすることが重要です。
採用担当者に伝わりやすいような文章・レイアウトを心がけましょう。
資格
取得している資格を取得日順に記載します。この際は西暦もしくは和暦を統一するようにしましょう。
また資格は正式名称で書くのが鉄則です。
職務経歴書の資格欄は、履歴書の資格欄と同一の内容にしましょう。登録販売者の業務に関係するものを優先的に記載するのが基本です。
自己PR
自己PRは履歴書の志望動機と同様に重要な項目です。
自分の強みになるスキルやそれを登録販売者の業務にどのように活かすか、どのような登録販売者になりたいかなどを簡潔に記載しましょう。
ここでも企業の求める人材や登録販売者の役割をきちんと理解していることをアピールするべきです。
200〜300文字以内で、シンプルに記述するのが良いでしょう。
面接のポイント
面接では第一印象が肝心です。
また面接先の企業への誠意やこれから医療分野の仕事に携わるという決意を見せることも重要になります。
面接の際の身だしなみ
雇用形態に関わらず、面接ではスーツ及びジャケットを着用するのが基本です。
正社員はもちろん、パート・アルバイトの場合でもフォーマルな服装で臨みましょう。
登録販売者は接客業のため、身だしなみが重視される職業です。
頭髪はきちんと整え、髪が肩につく場合は結ぶようにしましょう。髪色は暗めの方が望ましいです。
男性は髭を剃り、女性の場合はナチュラルメイクを心がけましょう。アクセサリーをつけてはいけません。
面接で聞かれやすい質問
面接における定番の質問は志望理由です。
また、これまでの職務経験やそこでの業務内容を詳しく聞かれることもあります。
さらに採用後にどのように働きたいかや将来のキャリアプランについて尋ねられることもあるでしょう。
質問の答えは、希望する会社の理念や方針に沿ったものが望ましいです。会社のことをよく理解しているという好印象を与えます。
面接での質問の答え方
面接で質問された時は、面接官の目を見て答えることが重要です。伏し目がちだと自信がなさそうという印象を与えてしまいます。
また登録販売者の仕事は、ドラッグストアやスーパーなどの小売店における接客業です。
そのため、お客さんとのコミュニケーションスキルや礼儀・マナーが大切な職業だと言えます。
面接ではそれらの点をチェックされていることを意識し、接客業への適性をアピールすることが重要です。
転職の際に役立つサービス
転職の際は「転職サイト」及び「転職エージェント」が役に立ちます。
転職サイト
履歴書の作成には、希望する企業のリサーチが必要です。しかしそれを個人で完璧に行うのは難しいと言えます。
転職サイトを利用すれば、担当のコンサルタントが履歴書作成に関わる企業分析をサポートしてくれます。
コンサルタントによっては企業の内部事情に精通している者もいるため、一般的には知られていない情報を入手することも可能です。
転職サイトはそれぞれに特徴があり、コンサルタントの能力も様々なため、3つ以上の転職サイトに登録することをおすすめします。
転職エージェント
転職エージェントには以下3つのメリットがあります。
専任のアドバイザーがサポートしてくれる
転職エージェントでは専任のキャリアアドバイザーによる1対1の面談が受けられます。
面接ではそれぞれの経歴に合ったアドバイスを貰えるため、自分に最適な転職先を見つけることが可能です。
また困ったことがあればすぐに相談できるため、安心して転職活動に臨めます。
豊富なサービス
転職エージェントでは、面接の内容に応じてそれぞれに合った登録販売者の求人を紹介してくれます。
また採用される確率を高めるために、志望理由の添削を受けることも可能です。
これらのサービスを全て無料で受けることができるため、転職活動には大いに有用だと言えます。
模擬面接の実施
面接対策として模擬面接も実施されます。
本番と同じような環境で面接の練習ができるため、本番での緊張や失敗のリスクを軽減することが可能です。
また適切な答え方や答えにくい質問をされた時の対処法なども学べます。
登録販売者の履歴書の書き方についてまとめ
登録販売者の履歴書の書き方についてまとめ
- 「医薬品登録販売者試験 合格( 実務経験あり)」と記載
- 「資格取得に向けて勉強中」と書くもの良い
- オリジナルの志望動機を心がける
登録販売者の履歴書の書き方について解説しました。
登録販売者の正式名称は「医薬品登録販売者」です。
実務経験があると重宝されるので、経験者は「医薬品登録販売者試験 合格(実務経験あり)」と記載しましょう。
履歴書の作成を含め転職活動に不安を覚える場合は、転職サイトや転職エージェントを利用するのがおすすめです。