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FPの実技試験ってどんな試験?内容や試験団体による違いを解説!

更新日時 2019/07/19

FP技能士の試験には、「学科試験」と「実技試験」があります。 学科試験と実技試験の両方を合格して、初めて資格として認められます。

そして、実技試験については、受験する試験機関によって科目が複数あるため、どれを受けたら良いのか分からないと悩む人も少なくありません。

この記事では、FP3級技能士の実技試験を科目ごとの試験内容や特徴を比較して、科目の選択方法や試験対策を徹底解説します!

この記事を読めば、FP3級の実技試験対策の知識は完璧です!

FPの実技試験についてざっくり説明すると
  • 実技試験の実施団体は「日本FP協会」と「きんざい」の2つ
  • 試験団体によって実技試験の内容は異なる
  • 「きんざい」の方が試験範囲は狭いが試験内容が難しい

ファイナンシャルプランナーの実技試験ってどんな試験?

試験に使う筆記用具

「実技試験」と聞くと、面接や実務を行うことを想像してしまいますよね。FP試験であれば、実際に何か提案業務を行ったりするのかな?難しそう!と思ってしまうかもしれません。

でも、FP試験の実技試験は学科試験と同じくペーパーテストによって行われます

実技試験で問われる内容

では、学科試験と実技試験はどこが違うのかというと、学科試験が基本問題であるのに対して実技試験が応用問題になります。

学科試験は、テキストの内容を正しく覚えているかを問われますが実技試験では具体的な事例を用いた問題や計算問題が多く出題されます。

実務に近い、より実践的な知識を問われるということです。 出来るかな…と不安に思われる人もいるかもしれませんが、学科も実技も出題範囲は同じです。

基本事項をしっかり頭に入れて過去問などを用い対策すれば、そこまで苦戦するものではありません。

また、出題方式ですが、FP3級は学科試験と同じくマークシート形式で、FP2級になると記述式になります。

実技試験の難易度

実技試験と聞くと学科試験よりも難しそうな印象を受けますが、意外にも実技試験の方が簡単です

実際、FP3級における学科試験の平均合格率は65%前後であるのに対し、実技試験の平均合格率は70%以上です。

実技試験が解けずに試験に落ちる人はなかなかいませんので、試験勉強を進める時は学科試験に重点をおくのが良いです

FP3級の実技試験の種類

問題を解く人 FP試験は、試験を実施している団体が「日本FP協会」と「金融財政事情研究会(以下きんざい)」の2つがあります。

実技試験の種類は、受験機関によって異なります

FP3級の実技試験は以下の表のように3種類あります。

試験機関 受験者割合 受験科目
日本FP協会 35.9% 資産設計提案業務
きんざい 34.5% 個人資産相談業務
きんざい 29.6% 保険顧客資産相談業務

日本FP協会では、「資産設計提案業務」というテーマで出題されます。そして、きんざいでは、「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相談業務」の2つがあります。 そして、どちらかを自分で選択して受験します。

受験する機関によって、試験科目が変わるということです。 逆に言うとどの実技試験を受験するかで申し込みすべき受験機関が決まるともいえますね

受験科目による実技試験の違い

分析する人

出題分野の違い

FP3級には、試験の出題範囲が6分野ありますが、そのうちそれぞれの実技試験で出題される分野は以下の表の通りになります。

出題分野 資産設計(FP協会) 個人資産(きんざい) 保険顧客(きんざい)
ライフプランニングと資金計画
リスク管理 ×
金融資産運用 ×
タックスプランニング
不動産 ×
相続・事業承継

○になっている科目が出題されます。

この表からも分かるように、日本FP協会が行う資産設計提案業務は6つの分野全てが試験範囲になっています。それに対し、きんざいが行う個人資産相談業務では、リスク管理が出題範囲外、保険顧客資産相談業務は金融資産運用と不動産の2つが出題範囲外となっています。

このことから、きんざいの方が出題範囲が狭くなっていることが分かります。

出題傾向の違い

FP協会ときんざいでは、問題の傾向に違いがそれぞれあります。

FP協会の実技試験では、新聞や金融系の雑誌、金融商品のチラシなどを題材とした問題が多く出題されている傾向があります。

普段からそういったものに触れる機会が多い人や、すでに実務経験がある人であれば解きやすい問題になりますが、対策テキストや問題集にあまり載っていないこともあります。そのため、普段のニュースなどの中でFPに関連していそうなものには、関心を持っておくことも大切になります。

一方、きんざいは、問題集と同じような傾向で出題されるため、 対策はしやすいといえます。

過去問や練習問題を根気よく解いていくのが得意な人には、合っています。 しかし、たまに多くの受験生を悩ませるような、ひねりを加えた難問が出題される傾向があります。これは先にも述べたように、出題範囲が狭い分、難しい問題が出される傾向があるということでしょう。

逆にFP協会では、ひねった問題はほとんどないです。

過去問はテキストを購入しなくても、FP協会ときんざいのホームページから見ることが出来るようになっています。

一度、ざっくりでも良いので過去問に目を通して、それぞれの出題傾向を見てみて下さい。

どちらの問題の方が自分にとって解きやすいのか、合っているのか、試してみると良いでしょう。

出題形式の違い

FP3級実技試験の出題形式

日本FP協会(資産設計提案業務)

  • マークシート形式

  • 三択問題20問

  • 100点満点中60点で合格

きんざい(個人資産相談業務、保険顧客資産相談業務)

  • マークシート形式

  • 事例形式5題

  • 50点中30点で合格

試験時間はFP協会ときんざい共に60分間ですが、出題形式が全く違います。

テキストを読み、基礎をしっかりと作ることも大事ですが、過去問を解き、出題形式に慣れておくことは、それと同じくらい重要です。

(ちなみに、試験機関で発行しているテキストがきんざいにはありますが、FP協会の方にはありません。)

保険顧客資産相談業務の実技試験の特徴

きんざいの保険顧客資産相談業務では、前述したとおり、金融資産運用と不動産を除いた4つの分野からの出題になります。

その1番の特徴は、リスク管理の分野からの出題が40%を占め、保険に関する知識が主に問われるということです。

保険に関する経理処理も出題されるので、簿記など会計知識があると有利になります。

また、所得税をはじめとする様々な税金に関する問題が、他2つの実技試験よりも多く出題される傾向があります。

すでに保険会社で働いている人やこれから保険業界で働きたいと考えている人は仕事に直結する内容になることから、おすすめの科目です。

個人資産相談業務と資産設計提案業務の違い

きんざいの個人資産相談業務とFP協会の資産設計提案業務は同じような名前ですが、どんな違いがあるのかよく分からないという人も多いのではないでしょうか。

この2つの分野については、先ほどの表から分かるように出題範囲に若干の違いがありますが、最も大きな違いは出題のされ方です。

出題される内容は年金や保険、資産運用、不動産、相続などお金に関する幅広い知識ですが、日本FP協会実施のものは広く浅く知識が問われるのに対し、きんざいの実技試験では比較的狭く深い知識が問われます

したがって問題の難易度としては個人資産相談業務の方が資産設計提案業務よりも難しい傾向があります。

FP3級受験者のうち、およそ70%の受験生はこの2つの分野のいずれかを選択しています。 そのため、テキストも充実しており、試験対策もし易いです。

実技試験はどっちの試験団体を選ぶべき?

悩んでいる男性

基本は「FP協会の資産設計提案業務」がおすすめ

特に保険の事前知識を持っていない場合や保険業界へ入りたいなどの事情がない限り、FP協会の資産設計提案業務かきんざいの個人資産相談業務のどちらかを選択する人がほとんどです。

もし、試験団体にこだわりがないのであればFP協会の「資産設計提案業務」がおすすめです

理由は試験の難易度の差です。

きんざいの個人資産相談業務は、確かに出題範囲が狭いという魅力があります。しかし、出題範囲が狭い分、FP協会の資産設計提案業務に比べて、より深い知識が求められる傾向があります。

その結果、合格率をみると、FP協会の資産設計業務の方が高くなっています。

FP協会の資産設計提案業務ときんざいの個人資産相談業務の合格率の違い
試験日 資産設計提案業務(FP協会) 個人資産相談業務(きんざい)
2019年1月 83.38% 56.21%
2018年9月 86.50% 51.46%
2018年5月 90.47% 71.20%
2018年1月 89.07% 67.13%
2017年9月 85.37% 75.83%

FP協会の資産設計提案業務の方が合格率が明らかに高いですよね。

しかし、合格率に差が出ている理由は、問題の難易度だけではありません。きんざいの受験者には、金融機関などの社員が団体申し込みで受けているケースも多くあります。

そのような場合、受験者の中にあまり勉強せずに受験している人が一定数いると思われます。

逆に、将来独立してFPとして働きたいと自主的に申し込みしている人はFP協会を受ける人が多い傾向があるため、結果的に合格率の差が出てしまっていると言われています。

ただ、両者の過去問題を実際に解いた人からは、FP協会の資産設計提案業務の方が解きやすいという声が多いのも事実なので、難易度の違いは少なからず合格率の違いに結びついていると思われます。

もし迷ったら、FP協会の資産設計提案業務をおすすめします。

他の実技試験を選択する人は?

以下のようなケースではきんざいの実技試験を選択することが多いです。

自分が当てはまるものがあるか確認しておくと良いでしょう。

保険業界の事前知識を持っている人

これは、保険顧客資産相談業務の特徴でも記述したように、保険顧客資産相談業務で出題されるのは保険に関する知識が主です。普段から実務で使っている知識があれば、勉強せずに解ける問題が多数あります

保険業界で働いている人、または保険に関する知識がたくさんある人は、きんざいの保険顧客資産相談業務が一番おすすめです。

通信講座を利用している人

通信講座を使って、FPの勉強をしている場合、申し込みしている講座によって、対象としている実技試験が決まっている場合が多いです。せっかくなので教材が対応している実技試験を受験するのが一番合理的です。

もし、受験したい実技試験が決まっているのであれば、それに合わせた講座や教材を選択しましょう。

会社や教育機関で一括申し込みをする人

会社や学校や専門学校などの教育機関で一括で団体申し込みする場合、FP協会ときんざいのどちらで申し込みしているかによって、選択できる実技試験が限られます。

通常、きんざいで一括申し込みする場合には、どちらの実技を受験するか選択できる場合が多いです。

例えば金融機関の場合は、試験機関はきんざいになります。その場合、実技試験は保険顧客資産相談業務または個人資産相談業務のどちらかということです。

もしFP協会で申し込みされていれば、実技試験は自動的に資産設計提案業務に決まります。

勉強をはじめる前に、自分がどの試験機関、更にどの実技試験で申し込みされているのかきちんと確認しましょう

FP試験の実施団体による違いについては、以下の記事でより詳しく解説しています。

実技試験のおすすめの対策方法

対策を練る人

受験する実技試験を早めに決める

まずは、早めにどの実技科目を受験するのか決めることが大切です。FPの試験には、学科試験と実技試験の両方の対策が必要です。

しかし、学科試験に時間がかかり、実技試験の対策をあまり出来ないまま試験当日を迎えてしまう受験生も多くいます。

実技試験への勉強時間もきちんと確保し対策するためにも、いかに早い段階で受験科目を決定していくことが一つのポイントとなります

過去問を中心に学習をすすめる

過去問を中心とした勉強法はFP試験において特に有効です。

過去問を解く一番のメリットは、実際に試験に出た問題と同じ問題を解けるということです。

過去問を利用した学習の基本は以下のようになっています。

間違えた問題を復習する

全く同じ問題は出題されなくても似たような問題は必ずといってよいほど出題されます

同じような問題が出た場合には、必ず正解できるように、間違えた問題は何度も反復して勉強しましょう。

この問題見たことあるけど、分からない…と悔しい思いをしないように、完璧に理解しておくことが大切です。

過去問は直近のものから2回以上やってみる

過去問を1回ではなく、2回、余裕があれば3回以上繰り返すことで出題傾向が見えてくるようにようになってくるはずです。

そして、先ほども述べたように類似問題も多く出題されています。

そのため、過去問を繰り返し解いて理解を深めていくことが効果的な対策方法といえます。

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FPの実技試験対策におすすめのテキスト

みんなが欲しかった!FPの教科書3級
1728円

実技試験は学科試験に比べて難易度が低く、学科試験を突破した方であれば基本的に合格することができるようになっています。

したがって実技試験の対策のために1冊参考書や問題集を購入するのは基本的には非効率です

「みんなが欲しかった!FPの教科書」であれば、学科試験と実技試験の対策が同時に行えます。コスパも良く、売上NO.1の実績を誇る一番おすすめのテキストですので、テキスト選びの際は参考にしてください。

以下の記事ではFP3級向けのテキストをランキング形式で紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

FPの実技試験まとめ

以上のことを踏まえて、どの実技試験を受験したら良いのか決める時にポイントとなることは大きく分けて3つあります

実技試験の受験科目決定のポイント
  • 受験する目的は何か、既に知識や経験のある分野はあるか
  • 受験する試験機関に縛りはあるのか
  • 過去問などを参考に、自分に合っている試験(解きやすいと感じるもの)はどれなのか

これらのポイントと照らし合わせて、まずは早めに受験する試験を決定すること。そして、過去問を繰り返し解いて制覇することが、合格への近道になります。

どの実技試験を受験しようか迷っている人は、時間がもったいないです。是非、このポイントを参考に受験科目を決定して早速勉強を開始しましょう!

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