Excel表計算処理技能認定試験とは?難易度・過去問・試験日程まで徹底解説!

更新

「Excel表計算処理技能認定試験ってどのような試験なの?」

「Excel表計算処理技能認定試験の難易度はどのくらいなの?」

このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

Excel表計算処理技能認定試験とは、Excelの実用的な知識と技能の高さを見る試験です。

グラフや関数などの機能を使いこなして、社会人としての事務処理能力を磨くためにはピッタリの試験です。

こちらの記事では、Excel表計算処理技能認定試験の過去問はあるのかといったことや日程など試験に関する基本事項についても解説していきます!

Excel表計算処理技能認定試験についてざっくり説明すると

  • 過去問を入手することはかなり困難
  • 3~1級まで難易度が分かれており、3級はかなり取得しやすい
  • 事務作業に直結するスキルが身につくため、非常に有益
  • 就職や転職で役立つなど、取得メリットは多い

このページにはプロモーションが含まれています

Excel表計算処理技能認定試験ってどんな資格?

笑顔の女性

エクセルの実用的なスキルを証明する試験

Excel表計算処理技能認定試験は、グラフや関数やマクロなどの機能を使用して、ビジネス社会でよく用いられる「Maicrosoft Excel」での表計算処理の作成能力とビジネス実務能力を認定する資格です。

表計算とエクセルに関する知識だけでなく、実際にスプレッドシートを活用した実技問題も出題されるため、しっかりと実技技能を身に着けていないと合格することができません。

Excelの実用的な能力を証明することを目的とした試験であり、事務職を目指す人にとっては欠かせない資格と言えるでしょう。

受験者72万人超えの注目の資格

Excel表計算処理技能認定試験は、サーティファイソフトウェア活用能力認定試験が主催・認定する試験です。

平成20年度から公開試験を本格的に実施していて、認定された試験会場は全国で1,500団体以上存在します。

つまり、比較的歴史が浅い資格ですが認知度も社会的信用度も非常に高く、価値の高い資格であると言えるでしょう。

累計合格者数は2019年3月31日時点で72万人を超えており、今後ますます注目されることが期待される試験です。

Excelを使いこなせる人材はどの企業にとっても貴重な存在なので、ぜひ積極的に取得を目指しましょう。

就職・転職でも注目の資格

Excelはどのような業界の会社でも使用されているソフトなので、非常に実用性が高く事務セクションにおいては即戦力として評価してもらえます。

就職や転職・仕事上の昇進の際などには取得していると非常に有利になる資格なので、キャリアアップを目指している人はぜひ取得するべきです。

試験は3級から1級へと、ステップアップ方式でスキルを向上することができるため、自分のレベルに合わせた受験が可能です。

Excel表計算処理技能認定試験の難易度は?

カフェで勉強

それでは、気になる試験の難易度を見てみましょう。

試験範囲と出題形式をチェック

1級・2級試験では知識問題が15分、実技問題が90分の時間で行われます。

3級では実技問題60分という試験時間で行われます。

3級は初学者でも理解しやすい初歩的な問題が多く、手始めに受験するのに最適な難易度です。

2級・1級になると仕事での実務的な活用を考慮し、ややExcel上級者向けの難易度となっています。

知識問題は、記号での回答方式、実技問題はファイルの作成・編集といった実践的な内容の問題が出題されます。

また、Excelのバージョンに応じてExcel2019・Excel2016・Excel2013の試験が実施されているので、普段使うバージョンの試験を受けると良いでしょう。

ただし、迷っている場合は最新のバージョンを受験することをオススメします。

あまりExcelを操作した経験が無く、自信が無い人はまず3級から受験して少しずつスキルアップを目指していくと良いでしょう。

1級

1級の試験では、パソコン、表計算、ビジネス図表、ビジネス帳票、データベースに関する高度な実践的技能が求められます。

Excelの基本操作、作業環境や環境の設定・変更に関する問題が出題されます。

また、数式と計算やグラフの作成、オブジェクトに関しても出題があります。

データベース機能や入出力、リンク、マクロ、共有と保護まで幅広い分野から出題されるため、細かい機能まで押さえておく必要があります。

2級

2級では、ビジネス社会における通常の表計算処理を行うスキルと、パソコン、表計算、ビジネス図表に関する実践的な技能が求められます。

出題範囲は、1級の内容から「共有と保護」が減るくらいの違いです。

2級とはいえかなり実践的な出題がされるため、2級を取得しておくと就職や転職の場、企業内において高い評価を得られます。

3級

3級では、ビジネス社会における簡単なワークシートの作成とデータの入力を行うことができ、パソコン、表計算、ビジネス図表に関する基礎的な技能を有しているレベルが求められます。

出題範囲は2級と比べるとかなり狭まり、作業環境・基本操作・数式と計算・グラフに関する問題が出てきます。

また、オブジェクトやデータベース機能、入出力の出題もあるため、これらも押さえておきましょう。

あくまで基礎的な技能が求められているので、難易度は高くありません。

合格率は約80%

合格率は 2018年度平均で83.2% であり、資格試験の中では非常に合格率は高いです。

5人に4人は合格している計算になるため、しっかりと勉強しておけば合格を掴み取ることができます。

合格しやすいので「価値のない資格なのでは?」と考える人もいますが、実践的なExcelのスキルを身につけている人はかなり少ないので、非常に価値のある資格です。

合格ラインは70%以上の得点

1級・2級は知識問題・実技問題ともに満点中70%以上の得点で合格ラインを突破することができます。

3級では、実技問題で満点中70%以上の得点で合格となります。

満点は求められず合格ラインも比較的低めの試験なので、気軽に受験することができます。

しっかりと練習を行っていれば、自然と7割以上の得点ができる学力が身に着きます。

勉強時間は40時間以上確保したい

最初に目指す人が多い3級に合格するためには、40時間以上の勉強時間が必要と言われています。

ただし、これはあくまでも目安であり、既にどれくらいExcelに使い慣れているか、どれくらいの予備知識があるかどうかに応じて勉強時間には個人差が出てきます。

40時間の勉強をこなせば合格できるだけのスキルが身に着くので、自信が無い人はまず40時間を目標にすると良いでしょう。

仕事に直結するスキルが欲しい人には特におすすめ

Excelは仕事上多くの企業で広く使用されめいるため、人に聞かなくても基本的なExcel操作ができるレベルであれば高い評価を得ることができます。

就職や転職を目指す際にも、自力で様々なデータを作成できるスキルを身に着けておくと良いでしょう。

こうした観点から、Excel表計算処理技能認定試験はMOSとともにExcelの活用力を示せる資格として取得がオススメできます。

こうした民間のIT試験は例え一度で合格できなかったとしても、試験はかなりの頻度で随時実施されるため、受験のチャンスは多い点が特徴です。

仮に一度で合格できなくても、勉強した内容を仕事に落とし込むことで確実にExcel活用スキルは高まります。

そのため、合格することよりも「しっかりとExcelを理解する」ことが実務上は重要なのです。

Excel表計算処理技能認定試験の勉強法

勉強する子供

こちらで、おすすめの勉強法をご紹介します。

独学合格は可能?

独学で合格を狙うことは十分に可能ですが、まずはパソコン自体に慣れることを心掛けましょう。

パソコンの操作に慣れてきたら、テキストを使用して勉強を進めていくと良いでしょう。

基本的にどのテキストを使用しても問題ありませんが、降順や昇順、記号の基礎、参照等が自分にとって分かりやすいテキストを選ぶべきです。

また、テキストは何冊も準備する必要はなく、一冊のテキストを何周も読んで理解を深める方が効果的な勉強となります。

また、テキストを読んで勉強のイメージができたら、問題練習をこなしていくことも大切です。

過去問はなかなか手に入らないため、サーティファイ認定の問題集等を利用して本番の形式や時間配分に慣れるようにしましょう。

このような勉強方法で独学でExcel表計算処理技能認定試験に合格する人もいるため、ぜひこのような方法を参考にしてみてください。

対策講座の利用もおすすめ

独学では、Excel表計算処理技能認定試験の対策に行き詰まってしまう人も一定数いるため、このような場合は試験合格を諦めるのではなく、試験対策講座を受講するようにしましょう。

柔軟に勉強方法を変えていくことも、時には必要になります。

このような合格へのノウハウが詰め込まれた講座を利用することで、勉強の効率は格段に上がります。

ダラダラと合格目標を決めずに長期間に渡って試験対策をしてしまうおそれも小さくなり、短期集中で試験対策が行えるメリットがあります。

また、通信講座であれば自宅等でも受講でき通学する手間が省けるため、働きながら社会人でも勉強を進めることができます。

過去問データを参考にしながら作られた教材で、内容も非常にわかりやすいものになっているため、少しでも躓いたり不安を感じた場合は無理をせず講座を利用するようにしましょう。

人気のテキストを紹介

Excel表計算処理技能認定試験を独学する場合のおすすめ問題集は、ウィネット社の 「Excelクイックマスター」 シリーズです。

このシリーズは2019・2013などの各バージョンにも対応しているため、汎用性が高いです。

ダウンロード形式でも利用することができるため、自分の使いやすいように勉強できる点も大きな魅力と言えるでしょう。

実際にこの問題集を使用している受験生は多く、30~40時間程度の勉強をこなせば合格ラインに到達できるでしょう。

過去問の代わりに問題集を活用しよう

Excel表計算処理技能認定試験の過去問は、入手することがとても困難です。

そのため、市販の問題集やサーティファイが提供しているサンプル問題を使って練習を進めるのが一般的で、実際にそのように進める人が多いです。

問題を解く際には、答えを覚えるのではなく解き方や操作方法を把握するように心掛けましょう。

「どの機能を使えばどのような結果となるのか」を一つ一つ丁寧に把握して、様々な事態を想定しながら勉強していくと、本番での対応力も鍛えられます。

試験日程・会場・申し込み方法などを確認しよう

紅葉と鳥

Excel表計算処理技能認定試験の基本情報

試験は随時実施されていますが、実施時期や日程は試験会場によって異なります。

全国の主要都市が試験会場となるため、主催者に問い合わせたりホームページなどで確認しておくと良いでしょう。

また、試験会場が分かったら行き方や周辺地図なども予め準備しておくと安心です。

合格発表の日程は試験終了後1カ月後なので、就職や転職のタイミングを見ながら受験すると良いでしょう。

Excel表計算処理技能認定試験に受験資格はある?

Excel表計算処理技能認定試験に受験資格は特に設けられておらず、学歴や実務経験を問われることなく誰でも受験することができます。

また、年齢や国籍なども問われることはありません。

多くの人に開かれた試験であるため、気軽に受験することができる点も魅力と言えるでしょう。

自分の勉強の進捗具合を見ながら、合格できる自信がついたら受験するようにしましょう。

Excel表計算処理技能認定試験の受験料

Excel表計算処理技能認定試験受験料はそれぞれ税込みで1級は8,100円、2級は7,000円、3級は5,900円となっています。

受験料は一般的な資格試験と同じ程度となっていますが、出費を抑えるためにもできるだけ一発合格を狙いましょう。

受験の申し込みや日程の問い合わせは株式会社サーティファイ試験事務局に行うことになっているため、受験にあたって不明な点があれば株式会社サーティファイ試験事務局に問い合わせましょう。

Excel表計算処理技能認定試験と合わせて取りたいおすすめ資格

黒板の画像

併せて取得を目指すべき資格にMOSがあります。

MOSとは、Excel・word・PowerPointなどのマイクロソフトのオフィスといわれる機能を活用することができるとスキルを証明できる資格です。

MOS試験はマイクロソフトオフィスの活用スキルを証明する資格試験として世界的に通用するため、非常に社会的信用は高く価値も高い資格です。

MOS試験の中のExcelのみを選んで受験することも可能であるため、Excelのスキルを磨きたい人はぜひ受験を検討しましょう。

MOS資格もExcel表計算処理技能認定試験と同じく、就職や転職・勤務先でのキャリアアップなどに役立つため、非常におすすめの資格です。

MOS Excelスペシャリスト

MOS試験には、スペシャリストとエキスパートの2種類の試験区分に分かれています、

スペシャリストの方が難易度は低いため、まず手始めに受験する場合はスペシャリストから受験しましょう。

スペシャリストに合格して自信をつけたら、エキスパートに挑戦してみてください。

ただし、Excel表計算処理技能検定1級とMOSスペシャリストは同じ程度の難易度と言われています。

そのため、順序としてはまずExcel表計算処理技能検定の級を高めてからMOSに挑戦することをオススメします。

Excelスペシャリスト試験も高いレベルでExcelを使うことができる証明となるため、取得しておくことで就職や転職の場で非常に有利になります。

スペシャリスト資格の詳細は下記の記事をチェックしてください。

MOS Excelエキスパート

MOSエキスパートはスペシャリストよりもさらに難易度が高く、取得メリットもスペシャリスト以上です。

エキスパート取得者は高い次元でExcelを使いこなせる人材と評価してもらえるため、採用やキャリアアップに直結します。

難易度はかなり高くなるため、Excel表計算処理技能検定1級に合格して、さらに高い目標を目指したいときに受験することがおすすめです。

事務職として活躍したいと考えている人は、エキスパートはぜひとも目指したいレベルです。

エキスパート資格の詳細は下記の記事をチェックしてください。

Excel表計算処理技能認定試験の取得メリット

笑顔の子供

就職や転職で有利に作用する

Excel表計算処理技能認定試験の勉強をしてExcelのスキルを高めることで、自分の事務処理スキルが格段に向上します。

そのため、就職や転職の採用選考の場において他のライバルと差をつけることができ、採用される可能性が高まります。

Excelを自在に使いこなせる人材はどの企業にとっても貴重なため、有資格者はどんどんアピールしていくべきです。

なお、アベノミクスの影響で有効求人倍率が高くなってきているとはいえ、事務職は非常に人気で倍率は1を下回っています。

つまり、ただでさえ採用枠が限られている事務職を目指すにあたって、パソコンが使えない人や文書の作成などが一人で行えない人は採用されません。

逆に、高いレベルでExcelを使える人は真っ先に採用候補者として残ることができるのです。

資料作成などがスムーズに行える

事務職として働いていると、「○○の資料を作ってほしい」「見やすいようにグラフを入れてほしい」など、様々な指示や依頼を受けることがあります。

このような資料作成を行う場合、Excelの知識は必須です。

例えば、基となるデータを関数で抽出したり、グラフを作成したあとに色付けして見やすくしたりする作業はExcel熟練者でなければ行えません。

また、Excelで使うことができる関数の種類は膨大であるため「この場面ではこの関数を使えば効果的」など、素人では瞬時に判断できない場面も出てきます。

Excel表計算処理技能認定試験の対策の中でこれらの作業は一通り押さえることができるため、有資格者はまさに事務職としては非常に価値の高い人材となれます。

勉強は継続すると良い

Excel表計算処理技能認定試験に合格したあとも、継続してExcelの勉強を行うようにしましょう。

先程述べたようにExcelで扱る関数は膨大であるため、試験の対策だけでは全ての関数を網羅することはできません。

そのため、少しずつ扱える関数を増やしたり便利な機能を覚えるためにも、継続して勉強することが重要です。

表計算は非常に奥が深く、熟練者でも「こんな便利機能があったのか!」というケースはよくあることです。

より自分の価値を高めていくためにも、ぜひ勉強は継続してください。

Excel表計算処理技能認定試験のまとめ

Excel表計算処理技能認定試験のまとめ

  • Excelを高いレベルで扱えることを証明できるため、就職や転職で非常に有利になる
  • 過去問を手に入れるのは困難なので、市販のテキストや問題集で対応しよう
  • 試験日程は多くの組まれているため、都合に合わせて受験できる
  • Excelを使いこなせる人材は貴重なので、積極的に勉強しよう

Excel表計算処理技能認定試験はExcelを高いレベルで扱える証明になる資格で、非常に価値が高い資格です。

過去問はなかなか手に入りませんが、市販のテキストで十分に対応可能なため、丁寧に勉強を進めていきましょう。

Excelを使いこなせる人材はとても貴重なので、ぜひこの資格を取得してキャリアアップやスキルアップにつなげてください!

資格Timesは資格総合サイト信頼度No.1