Javaプログラミング能力認定試験ってどんな資格?難易度や検定問題まで解説!
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「Javaプログラミング能力認定試験ってどのような資格なの?」
「難易度や試験内容が解れば受けてみたいけれど……」
こんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
プログラマを目指す方にとってJavaは重要な言語ですし、Javaプログラミング能力認定試験に興味がある方は多いですよね。
そこでこの記事ではJavaプログラミング能力認定試験について、試験の難易度や合格率といった基本情報はもちろんのこと、勉強時間の目安についても詳しくまとめました。
読み終わった頃にはJavaプログラミング能力認定試験に向けて勉強を始められるようになっています。ぜひ役立ててくださいね。
Javaプログラミング能力認定試験についてざっくり説明すると
- Javaプログラミング能力認定試験はJavaの活用能力を問う資格試験
- Javaは世界中で使われているプログラム言語である
- 難易度はそこまで高くないがしっかり勉強しておく必要アリ
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Javaプログラミング能力認定試験ってどんな資格?
まずはJavaプログラミング能力認定試験がどのような資格試験なのかを解説します。
Javaはプログラミング言語のひとつで、IT企業の開発現場でよく使われています。Javaプログラミング能力認定試験は、Javaの知識がどれくらいあるかを測り、プログラム作成能力を認定する資格試験です。
Javaプログラミング能力認定試験は3級~1級に分かれており、3級は入門者向けです。
2級は簡単なプログラミングレベル、1級は上級者レベルで「提示された変更点・追加点を往路グラムに反映した上で変更仕様書を作成する」という高度な能力が求められます。
プログラマとしてのスキルを証明できる資格
Javaプログラミング能力認定試験は入門~ビジネス上級者レベルまで、幅広くスキルを証明することができる試験です。
Javaプログラミング能力認定試験に合格すれば、Javaに精通したプログラマーであることの証明になります。就職や転職だけでなく社内での昇進にも役立つでしょう。
特に1級合格者の評価が高い
Javaプログラミング能力認定試験の1級は、オブジェクト指向に基づく分析や設計(UML)により業務システムの流れを把握し、仕様変更に従ってプログラムの保守ができる能力が求められる試験です。
1級の合格証明書を持っているということは、上記のような高度な知識を身に付けている証です。高度な知的人的資源として、非常に評価されることになります。
主催団体はサーティファイ情報処理能力認定委員会
Javaプログラミング能力認定試験は、一般社団法人 サーティファイ情報処理能力認定委員会が主催、運営している検定試験です。
サーティファイ情報処理能力認定委員会は他にも「C言語プログラミング能力認定試験」「Excel表計算処理技能認定試験」など、IT関連の試験を数多く実施しています。
こうしたことから団体としての信頼性も高く、Javaプログラミング能力認定試験も有益な資格として広く知られています。
Javaプログラミング能力認定試験に合格したら、サーティファイ情報処理能力認定委員会が主催している他の試験も受けてみると良いでしょう。
Javaプログラミング能力認定試験は受験者数も多い注目の検定
Javaプログラミング能力認定試験は2000年から始まった試験です。
同じ「サーティファイ情報処理能力認定委員会」が実施する検定でも、例えば「情報処理技術者能力認定試験」などは1983年から実施が始まりました。それに比べると、Javaプログラミング能力認定試験は比較的歴史が浅い検定と言えるでしょう。
とは言えJavaプログラミング能力認定試験は、2019年3月の時点で累計52,141人が受験しています。毎年非常に多くの人が受験している、注目度が高い資格試験です。
Javaプログラミング能力認定試験の試験範囲と出題形式
Javaプログラミング能力認定試験は、以下のような形式で試験が実施されます。
級 | 問題 | 時間 |
---|---|---|
3級 | 多肢選択式+記述問題・計6問 | 60分 |
2級 | 多肢選択式+記述問題・計7問 | 90分 |
1級 | パソコンを使用した実技試験・計2問 | 150分 |
なお2級は7問のうち6問は必須問題で、1問は選択問題となります。選択問題はマークシートになりますので、筆記用具は鉛筆を用意してください。
それぞれの級の試験範囲については以下の項目で詳しくご紹介いたします。
3級
Javaプログラミング能力認定試験3級の試験範囲は、主に「Javaプログラミングを行うために必要なプログラミング知識」についてです。
Javaを使ったプログラミングの知識や技能が、演算子や制御文など出題範囲に沿って出されます。
中にはプログラムの空欄を埋めるような問題もありますが、オブジェクト指向についての基本的な概念ができており、なおかつJavaの基本的な知識があればそこまで難しいものではありません。落ち着いて解いていきましょう。
2級
Javaプログラミング能力認定試験2級は、3級の内容に加えてクラスライブラリやアプレットなど、少し発展的な内容も出題されます。
試験主旨は3級と同じく、Javaを使ったプログラミングの知識や技能をテストする内容になっています。プログラムを補完する問題も出ます。
3級にプラスアルファした知識とプログラム作成技能を兼ね備えていれば、2級の合格もそう難しくはないでしょう。全7問のうち1問は選択問題ですので、ぜひ得意なものを選んで解いてください。
1級
Javaプログラミング能力認定試験1級は、Javaプログラミングについて上級レベルの知識が問われます。マークシート式ではなく全て実技となりますので、総合的な能力が求められると思ってください。
1級のテーマプログラムは事前に公開されており、このプログラムの仕様変更や追加に対応しながら、入力やデバッグまでを含んだプログラム作成を行います。(変更仕様書の作成も含む。)
2級までの知識と技術に加えてプログラムの保守まで行えるようになることが、1級では必要になります。
難易度は高いの?
Javaプログラミング能力認定試験の難易度はどれくらいなのでしょうか。
合格率や、合格に必要な勉強時間などを解説いたします。
合格率は約60~65%
Javaプログラミング能力認定試験の合格率は、2018年度の各級平均で64.1%となっています。
この合格率は、他の検定や資格試験と比べると比較的高いと言えます。
Javaプログラミング能力認定試験は、Javaプログラミングを少しでも経験者していればそこまで難しい検定試験ではありません。
できれば、しっかり勉強して一発で合格したいところです。
合格基準点は60%以上の得点
Javaプログラミング能力認定試験の合格ラインは、各級ともに「全体の60%以上の得点率」となっています。100点換算で60点を取れば良いわけですから、そこまで高得点を目指す必要はないということですね。なお、合格率は2018年度で64.1%でした。
試験対策で過去問を解く時は、各級の制限時間内に65%~70%以上得点できるように勉強していきましょう。そうすれば試験本番でも余裕を持って合格できるはずです。
勉強時間は70時間以上が目安
Javaプログラミング能力認定試験の合格に必要な勉強時間の目安は、各級で以下のようになっています。
- 3級:約70時間
- 2級:約90時間
- 1級:約100時間
70時間というと、1日2~3時間程度勉強したとして1ヵ月程度かかることになります。100時間ですともう少し必要ですね。
つまりJavaプログラミング能力認定試験を受けるためには、最低でも1ヵ月以上の勉強時間を確保したほうが良いでしょう。
ちなみに上で示した時間は、JavaやITについてある程度知識がある方の場合です。全く知識が無い方はもう少し時間をかける必要があります。
Javaプログラミング能力認定試験を取ることをおすすめする人
Javaプログラミング能力認定試験の受験をおすすめしたいのは、以下のような方々です。
- Javaに関する知識を付けたいと思う方
- 実用的なプログラミングのスキルを身に付けたい方
- 仕事や就職、転職で活用できる技術を身に付けたい方
プログラミング業界では「Python」や「Swift」「C言語」など色々な言語が使われていますが、その中でもJavaはかなり広く普及している言語です。将来性も非常にあると言われています。
IT業界での需要がかなり高い言語ですので、IT業界に就職や転職を目指すなら扱えるようになっておいて損はないでしょう。
Javaプログラミング能力認定試験の勉強法
Javaプログラミング能力認定試験の勉強をする時は、どのような方法で学習を進めていけば良いのでしょうか。
独学の可否も含めて詳しくご紹介いたします。
独学で挑戦するには
Javaプログラミング能力認定試験は、独学でもある程度のレベルまでは学習が可能だと言われています。
独学で合格している方も一定数いますので、自力でチャレンジしてみても良いでしょう。
Java初心者の独学法とは?
Javaについての知識が浅く基礎から身に付けたい方は、まず参考書や教科書をしっかり読み込んで知識を頭に叩き込んでいきましょう。
初心者の方にとっては、最初はわからない所も多いと思います。しかし1周目はとにかく一通り全て目を通してみてください。その後もう一度読み返し、合計3周くらいした時にはある程度知識が身に付いているはずです。
Javaについて理解が進んできたら、問題集を使って本番の試験形式や時間配分にも慣れていきましょう。
おすすめテキスト・問題集
Javaプログラミング能力認定試験の独学におすすめの参考書は以下です。
タイトルの通り、やさしく、わかりやすくJavaを解説している参考書ですので、Javaプログラミング能力認定試験を受験する多くの方に支持されています。
また、問題集は以下がおすすめです。
3級~1級まで各級ごとに出ていますので、受験級のものを購入しておきましょう。なお価格は、3級が1,500円、2級が1,700円、1級が1,800円です。
過去問も活用しよう
上記でご紹介したように、Javaプログラミング能力認定試験には過去問が市販されています。
問題集は色々な出版社から発売されていますが、過去問に一度触れるだけで本番の試験形式を最もリアルに体験することができます。
Javaプログラミング能力認定試験の本番を迎える間に、必ず一度は過去問を解いておくことをおすすめします。
講座の活用もおすすめ
ここまではJavaプログラミング能力認定試験の独学法をご紹介しましたが、独学では限界があると感じる方には講座の活用もおすすめです。
Javaの使い方やコーディングを指導する講座は数多くあり、独学よりも講座を利用したほうが効率的に学習が進みます。
特に勉強時間をあまり取れない方は、講座のカリキュラムで勉強したほうが短期間で合格に近付くことは間違いありません。
Udemyの講座が最もおすすめ
Javaの使い方を効率的に学びたい方は、手軽にメソッドを学べるUdemyの講座を活用することがおすすめです。
特に、「【 5日でできる】はじめての Java プログラミング入門」の講座は、Java初心者でも躓かずに学習を進められるように解説をしてくれるため、多くの人におすすめできる講座となります。
内容は、Java言語の概要から始まり、実際の基本文法やEclipseによる開発など、知っておくべき知識がふんだんに詰め込まれています。
特に初心者の方はこの講座を使って、Javaの学習を始めてみてはいかがでしょうか?
Javaを勉強するメリット
Javaの勉強をしておくとどのようなメリットがあるのでしょうか。
Javaは広く使用されている言語
Javaは、JavaScriptやPythonと並び、世界的に見ても非常に多く使われているプログラミング言語のひとつです。プログラミングと言えばJavaだという企業も多く存在します。
その理由として、Javaの下位互換性が挙げられます。他の言語で作られたプログラミングでもJavaを使えばメンテナンスが可能になります。
Javaは非常に便利なプログラミング言語なのです。
仕事でも活躍できる
プログラミングの現場では色々な言語が使われていますが、汎用性の高いJavaを使うことができる人は実務でも重宝されています。
単にJavaがわかるというだけでも頼りになりますが、Javaプログラミング能力認定試験に合格しておけば、資格という形でスキルを証明できますよね。
プログラミング業界で働く時、Javaのスキルが活かせる場面は非常に多くあることでしょう。
仮に設計に携わらなかったとしても、IT業界で働くならJavaの知識を持っていて損になることはありません。
Javaプログラミング能力認定試験の試験日程・会場・申し込み方法
Javaプログラミング能力認定試験の試験日程や申し込み方法をご紹介いたします。
級に応じて年間試験回数は異なる
Javaプログラミング能力認定試験は、各級で年間の試験回数が異なります。それぞれの実施月は以下の通りです。
- 1級:6月
- 2級:6月、1月
- 3級:6月、9月、1月
3級は3回、2級は2回、1級は1回と、「級の数字と同じ回数」の試験が行われることになります。
6月だけは全ての級の試験が行われますので、社内で同時に受験したい時は6月に受けるようにすると良いでしょう。
申し込みはサーティファイのサイトから
Javaプログラミング能力認定試験の申し込み期間は、試験当日の3週間前までとなります。遅れないように、1ヵ月前までには申し込みを済ませるようにしてください。
検定試験の申し込みは、Javaプログラミング能力認定試験を主催している「サーティファイ情報処理能力認定委員会」の公式サイトから行えます。
合否は1ヶ月後に送付される
Javaプログラミング能力認定試験の合否は、試験当日から約1ヵ月後に本人宛に送付されます。合格していれば認定証も発行されますので、楽しみに待ちましょう。
また合否と共に、各受験者の試験当日の正答状況データも同封されます。不合格だった方は次の試験勉強の参考に、また合格した方も自分のスキルがどのくらいのレベルなのかを確認しておいてください。
試験会場は全国の主要都市
Javaプログラミング能力認定試験の試験会場は、札幌、東京、名古屋、大阪、福岡です。他の地域での実施はありませんので、居住地によっては試験会場の近くに宿泊して受験する必要があります。
なお、公式HPで現時点で公開されている試験会場はあくまでも予定地です。正式な受験会場は受験日の一週間前に受験票の送付と共に告知されますので、しっかり確認の上会場に向かってください。
Javaプログラミング能力認定試験に受験資格はある?
Javaプログラミング能力認定試験に受験資格は特にありません。年齢や学歴を問わず、どなたでも受験することができます。
本来は3級や2級から受ける方が多いですが、Javaの知識や実力に自信があれば1級から受けることもできます。プログラミング業界は実力が物を言いますので、それを如実に表していると言えるでしょう。
広く開かれた検定試験ですので、腕に自信のある方はどんどん受けてみてください。
Javaプログラミング能力認定試験の受験料
Javaプログラミング能力認定試験の受験料は、各級以下のようになっています。
級 | 受験料(税込) |
---|---|
1級 | 7,741円 |
2級 | 6,315円 |
3級 | 5,194円 |
資格検定の受験料としてはそこまで高額ではありませんが、Javaプログラミング能力認定試験は他のIT関連の資格試験と比べると実施回数が少ないです。
1回で確実に合格できるように、しっかり対策をして試験当日に臨みましょう。
Javaプログラミング能力認定試験と合わせて取りたいおすすめ資格
Javaプログラミング能力認定試験はそれだけでも有意義な資格ですが、他の資格と合わせることでさらにスキルアップすることができます。
ここでは、Javaプログラミング能力認定試験と合わせて取りたいおすすめの資格をご紹介いたします。
C言語プログラミング能力認定試験
C言語プログラミング能力認定試験は、Javaプログラミング能力認定試験と同じく「サーティファイ情報処理能力認定委員会」が主催している資格試験です。
C言語はJavaと並んで広く利用されているプログラム言語です。C言語とJava両方の資格を持っておけば、さらに有用なエンジニア・プログラマとして評価されることでしょう。
C言語プログラミング能力認定試験はJavaプログラミング能力認定試験に比べると若干試験回数が多いので、まずはこちらを受けておくと良いかもしれません。
C言語プログラミング能力認定試験の詳細は下記の記事も併せてご覧ください。
P検(ICTプロフィシエンシー検定試験)
P検は「ICTプロフィシエンシー検定協会」が主催している検定です。パソコンの知識を含め、総合的なICT(情報通信技術)活用能力を問う検定試験です。
5級から1級に分かれており、1級・2級くらいがJavaプログラミング能力認定試験と同じレベルだと言われています。つまりP検5級~3級はJavaプログラミング能力認定試験よりも簡単です。
P検ではタイピングをはじめ、仕事上必須とされるパソコンスキルやITリテラシーが求められる試験です。
エンジニア以外にも必要なスキルが身に付きますので、IT業界に身を置く方には非常におすすめです。
実用性が高い上に受験のチャンスも非常に多いですので、IT業界を志す方はP検の受験も検討してみてください。
P検の詳細は下記の記事も併せてご覧ください。
MOS
MOSはワードやエクセルなど、マイクロソフトの「オフィス」ソフトの活用スキルを証明する検定試験です。マイクロソフト社が公式に主催しているものですので、信頼性も非常に高いです。
ワード、エクセル、パワーポイントなどは今やどの企業や職種でも使うツールですよね。特にIT業界で働くわけではなくても、どなたにでも必要なスキルと言えます。
MOSはエンジニアを目指すかどうかに関わらず、全ての方にとって役立つ資格です。就職や転職、昇進の場面でも評価される可能性が高いですので、社会人の方は早めにMOSの資格を取得しておきましょう。
C言語プログラミング能力認定試験の詳細は下記の記事も併せてご覧ください。
Javaプログラミング能力認定試験まとめ
Javaプログラミング能力認定試験まとめ
- Javaプログラミング能力認定試験はIT業界を目指すならぜひ受けておきたい試験
- Javaは汎用性が高い言語なのでどのIT企業でも活用できる
- 難易度はそこまで高くないが実施回数が少ないので一発で合格したい
- 独学もできるが通信講座のほうが勉強しやすい
Javaは幅広く使われているプログラミング言語です。エンジニア以外の方でも、IT企業に勤めていればJavaが必要になる場面は必ずあるでしょう。
ぜひJavaプログラミング能力認定試験を受けて、着実にスキルアップしていってください!