司法試験の試験会場はどこ?試験場所の決まり方や当日の注意点まで解説!

「司法試験ってどこで開催されるの?」

「試験当日までに必要なことをチェックしておきたい」

この記事を読まれているあなたは、こんな疑問をお持ちになっているのではないでしょうか?

この記事では、司法試験の試験会場の情報や、試験当日に注意すべきこと、時間配分についてまとめました。

司法試験の受験を検討されている方は是非ご一読ください。

司法試験の開催場所についてざっくり説明すると

  • 政令指定都市に1会場設置
  • 東京は2会場あり
  • 最寄りの会場を自分で選んで決める

司法試験の会場はどのように決まっているの?

試験 司法試験の会場は、法務省の公式サイトで発表されます。主に各政令指定都市で1会場が設置されており、東京都については最も受験者数が多く集まることから、2会場設置されています。

少ないなと思われるかもしれませんが、司法試験は他の資格試験に比べて気軽に受験できるほど敷居の低い試験ではありませんので、受験者数も少なく、試験会場自体もそこまで多く設置する必要がありません。

また、最寄りに試験会場が無くて遠方から受験される方もいることから、比較的電車でのアクセスの良い場所が受験会場として選ばれる傾向にあります。

試験の約1ヶ月前に、受験票と受験会場へのアクセス方法が記載された書面が送付されてきます。

試験会場は各都市において1つあるかどうかです。試験を受ける場所としては、自分の家から最も近い会場を自分で選択して決定することになります。

出願の流れって?

司法試験の出願期間は、11月から12月にかけて受付されていることが多いです。こちらについても出願を決めた時に公式サイトで確認するようにしましょう。

司法試験の受験料は28,000円かかります。受験票については上記でも記載しましたが、試験1ヶ月前くらいに送付されてきます。

出願のし忘れや受験料の納入忘れなど内容に注意しましょう。

2022年司法試験の試験会場一覧

一覧 2022年度司法試験の試験会場について表にまとめました。自分の最寄りの会場がどこになるのか確認しておきましょう。

東京都は受験者数が集中するということで、三密を避けるために2会場での開催となっています。

都道府県 試験会場
北海道 札幌市北区・TKP札幌駅カンファレンスセンター
宮城県 仙台市青葉区・ハーネル仙台
東京都 品川区・TOC
新宿区・TKP市ヶ谷カンファレンスセンター
愛知県 名古屋市中区・愛知県体育館
大阪府 大阪市中央区・マイドームおおさか
広島県 広島市東区・広島コンベンションホール
福岡県 福岡市博多区・南近代ビル

試験会場で注意すべきこと

チェック 試験で自分の力を出し切るためには事前準備を怠ってはいけません。忘れ物やちょっとしたミスでパニックになってしまっては、今まで勉強してきたことが無駄になってしまうかもしれません。

試験当日までに準備しておくべきことをまとめましたので、事前に確認するようにしましょう。

持っていくべき物

ここでは司法試験で持っていくべき持ち物を全てリストアップしています。試験前日にしっかりチェックしましょう。

受験票

受験しにいくのに受験票を忘れてしまっては目も当てられません。必ず前日に受験票がカバンに入っているかどうかチェックしましょう。

もし最悪忘れてしまったら、試験場にて受付の方に相談しましょう。身分証等本人を証明できる物があれば仮受験票を発行してもらえます。

受験番号シール(バーコード)

受験票と一緒に送付されてきた受験番号シールは、各答案用紙に添付しなければなりません。忘れることの無いようにチェックしましょう。

受験票を持ったことに安心して受験番号シールを忘れてしまう方も多いので、持ちものに入れたことを特にしっかり確認しましょう。

筆記用具

試験はマークシート方式になりますので、シャープペンシルだと機械が読み取れない恐れがあります。必ず鉛筆を数本準備しておきましょう。余談ですが、鉛筆は六法を参照するときのしおり代わりにも使うことができます。

時計

試験会場には基本的に時計が設置されていません。解答のペース配分を管理するためにも、時計を準備しておきましょう。当然ですが、スマホや携帯電話で代用するのはNGです。

おすすめは、残り時間が一目でわかるアナログ式の腕時計ですが、自分のお気に入りの腕時計があれば、そちらをつけていくのが一番でしょう。

上着

試験会場の空調対策も必要です。冷房や暖房が効き過ぎて試験に集中できない可能性もあります。脱ぎ着しやすい簡単な羽織・上着を持参するようにしましょう。

カーディガンなどは肌触りも良いため男女問わずオススメです。

判例集やまとめノート

試験直前の最終チェック用として、確認しておきたいことをまとめたノートや判例集を持参するといいでしょう。あまりボリュームがあっても意味が無いので、自分の苦手な箇所など最低限まとめた物にしましょう。

司法試験の時間配分

2022年の司法試験は4日間の日程にて実施されます。試験科目は選択科目、公法系、民事系、刑事系の4つに分類されており、それぞれに特徴があります。ここでは令和4年の試験日程について表にまとめました。

日程 解答方式 科目
5/11(水) 論文式 選択科目(3時間)、公法系科目第1問(2時間)、公法系科目第2問(2時間)
5/12(木) 論文式 民事系科目第1問(2時間)、民事系科目第2問(2時間)、民事系科目第3問(2時間)
5/14(土) 論文式 刑事系科目第1問(2時間)、刑事系科目第2問(2時間)
5/15(日) 短答式 憲法(50分)、民法(75分)、刑法(50分)

選択科目

選択科目は試験時間が3時間と最も長く、この科目の出来が合否に大きく左右すると言っても過言ではありません。

時間の余裕もあまりありませんので、最初に全体のボリュームを把握して、解答時間を割り当てて進めるようにしましょう。

4枚組の答案用紙を2通配布され、それぞれ第1問、第2問に使用します。第1問に5枚使うといった解答はできませんので注意してください。

公法系

公法系科目の試験特徴としては、問題文中に解答のヒント・主張が書かれてあり、その意図を反映した解答を作成することになります。

実際でも弁護士であれば 依頼者の利益を実現させるための主張を行う必要があります。逆に、書かないことを指示された内容について書いてしまうと、点数になりませんので注意してください。

民事系

民事系科目の特徴としては、事案がかなり複雑に絡み合っていることにあります。訴訟内容がいくつも提起されていたり、当事者がたくさん出てくるようなケースもありますので、関係性を頭の中で上手く整理しなければなりません。

民法・商法・民事訴訟法いずれも配点割合が記載されていますので、答案用紙の解答バランスをその割合に沿って組み立てるとバランス良く仕上がります。

刑事系

刑事系科目の特徴としては、配点が書かれていないことです。そのため、各論点についてバランスよく答案を仕上げていく必要があります。

刑事系科目は応用よりも基本的な問題が大半ですので、判例で判断基準が確立されている場合が多いです。そのため、論証や規範を正確に解答へ反映させる必要があります。

事前の準備をしっかりして司法試験に臨もう!

司法試験当日についてまとめ

  • 当日パニックにならないよう忘れ物には注意
  • 長丁場の試験なので、時間配分のイメージを持つこと

司法試験の開催場所、注意すべき点について解説してきました。

住んでいる場所によっては、試験会場までかなり時間を要する場合があります。

特に不慣れな場所である場合は、事前にルート確認しておけば当日迷子になったり、思いがけず時間がかかってしまったといった事態を避けることができます。

司法試験は計4日間をフルに使った試験になります。神経と体力を消耗させることになりますので、事前準備をしっかり行い万全の状態で試験に挑めるようにしましょう。

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