法律事務所への志望動機のポイントは?例文や未経験・転職・事務職の場合まで解説!
「法律事務所に就職する際の志望動機はどのように書けばいいの?」
「法律事務所への志望動機の例文を知りたい!」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
法律事務所で働く場合、弁護士なのか事務職なのかに関わらず、法律に関心を持つ必要があります。
法律事務所では当然のことながら法律に関する事務を行うことになるため、自分に適性があるかどうかも確認しておくと良いでしょう。
こちらの記事では、法律事務所へ就職する際の志望動機の書き方について、詳しく解説していきます。
記事後半では例文も掲載しているので、ぜひ最後までご覧ください!
法律事務所の志望動機についてざっくり説明すると
- 履歴書や職務経歴書は第一印象にもなるので、丁寧に書こう
- 未経験でも問題なし
- 転職する場合は、これまでの経験を具体的にアピールしよう
法律事務所への就職の際の志望動機
法律事務所への就職を希望する際には、志望動機は履歴書などに必ず書く必要があります。
面接試験でも法律事務所への志望動機を聞かれることが多いため、綿密な準備が必要をしておくと安心です。
履歴書の提出段階から気をつける
面接で志望動機を問われる前に、事前の書類選考として履歴書や職務経歴書の提出を求められることがあります。
履歴書などの応募書類は必ずしも手書きである必要はありませんが、内容は丁寧に推敲して読み手が分かりやすく感じるように書くべきです。
資格や特技・趣味などは、志望動機を話す際に関連付けられるような内容を書くのがおすすめです。
法律事務所で働く上でアピールポイントになるような内容を書くことで、高い評価を得ることができるでしょう。
なぜ法律事務所が志望動機を聞くのか
それでは、法律事務所は応募者のどのような点を評価しているのでしょうか?
「法律事務所として働く上での適性があるかどうか」また「仲間として一緒に働きたいかどうか」が一番のポイントになるため、この点は常に意識すると良いでしょう。
就職希望者の緊張をほぐす
就職や転職の際の面接試験は、どうしても緊張してしまうものです。
適度な緊張は良いですが、過度に緊張してしまって自分の良さをアピールすることができずに面接が不調に終わってしまう方もいます。
本当は優秀な能力を持っているにも関わらず採用を見送ってしまうのは企業としても困ってしまうため、応募者の緊張をほぐすために世間話をするケースも多いです。
企業側も機会損失をなくすために工夫をして、面接官が就職希望者にリラックスして話してもらえるように気遣ってくれるところが多いため、過度に緊張する必要はありません。
就職希望者の熱意を知りたい
法律事務所は、自分たちの事務所をどのくらい知っているかによって就職希望者の熱意を測っています。
情報収集が甘く、事務所の方針や社風とは異なる検討違いな回答をしてしまうとミスマッチとなり、不採用になってしまうのは言うまでもありません。
志望動機は必ずと言っていいほど聞かれる質問なので、しっかりと相手を納得させることができるような答えを用意しておきましょう。
また、社会的常識が身に着いているかどうかも評価しているため、熱意と一般的なマナーはわきまえておきましょう。
雰囲気や話し方から人間性を探るため
面接の際には、例えうまく取り繕ってもその人の雰囲気や話し方から人間性が出てしまうものです。
面接官はこのような雰囲気を敏感に感じ取っているため、日頃から話し方には気を付けると良いしょう。
面接官に良い印象を与えることができなければ不採用になる可能性が非常に高いので、客観的に自分の言動を評価してみてください。
仕事内容ごとの志望動機の違い
同じ法律事務所でも、仕事内容ごとに志望動機は異なります。
こちらのトピックでは、志望動機を作成する際に気を付けるべきポイントを紹介していきます。
弁護士の場合
弁護士の場合、既に法律の知識を高いレベルで備えていることは分かりきっています。
そのため、法律の知識を通じてどのように社会貢献していきたいのか、また将来的にどのような弁護士になりたいかを伝えることが重要となります。
志望する法律事務所の近年の案件や方針をしっかりと事前に調べておき、事務所の方針に沿った内容と自分の得意とすることをうまくリンクさせてアピールすると良いでしょう。
結果として、志望する法律事務所に貢献できることをアピールし「自分を採用するメリットが大きい」という結論に導きましょう。
パラリーガル職の場合
パラリーガルはいわゆる弁護士候補生であるため、現在身に着けている法的知識を活かして、法律事務所で働く弁護士の補助ができる点をアピールすると良いでしょう。
パラリーガルを目指す方の多くが既にある程度の法的知識を持っているため、法律を学習するきっかけとなったエピソードや、なぜその法律事務所でパラリーガルとして働きたいのかという熱意を伝えることが重要です。
また、パラリーガルは将来性も評価のポイントとなるため、常に努力を怠らず勉強し続けてる姿勢を評価しているアピールすると良いでしょう。
事務職の場合
事務職としての就職を希望する場合は、自身が持っているスキルや資格を活かして法律事務所に貢献出来ることを伝えると良いでしょう。
なお、アピールできるスキルの例としてはoffice系のソフト・語学力・ビジネスマナー・コミュニケーション能力が挙げられます。
事務職は法律の知識よりも一般的なビジネスマナーや事務処理能力が重視されるため、秘書検定などの有資格者は高い評価を得やすいです。
志望動機に新卒・転職等に応じた差はある?
新卒では試験とモチベーションがポイント
新卒で法律事務所への就職を希望する場合は、法律に興味を持ったきっかけや自分がなぜその法律事務所で働きたいと思ったのかを、しっかりと自分の中で整理しましょう。
その上で、自分のスキルや経験の中から、法律事務所に貢献できる具体的なエピソードを交えながら話すと魅力的なアピールになります。
なお、新卒の場合ら法律事務所の実務に詳しくないのは当たり前なので、法律知識としては司法試験・予備試験に合格したことや合格順位・合格得点・得意科目などを伝えると良いでしょう。
法律家としての将来性や期待度はこうした試験結果をアピールし、その上で新卒の強みであるフレッシュさやタフに働くことができる点を示すと効果的なアピールになります。
未経験でも問題ない
「自分は未経験だけど大丈夫なのか?」と不安を抱く方は多くいますが、法律事務所では新卒の未経験者を積極的に雇用しているところもあるため、安心してください。
また、前職では他の職種に就いていた場合に司法試験に合格して弁護士として働きはじめる際には、身に着けた法律知識と共にこれまでに経験してきた他分野での知見を生かせることを伝えましょう。
これまでの社会人経験をしっかりと生かすことができれば、法律事務が未経験でもしっかりと評価してもらえます。
また、未経験ながらも自発的に法律を学習している点やこれから法律について学習する意欲があることを伝えるとより良いアピールとなります。
転職の際は前職での実績も伝えたい
法律事務所から他の法律事務所への転職を希望する際には、必ず前職で担当した案件の内容や分野・実績が問われます。
そのため、これまでの経験がある分野や自分が得意としている分野と、志望する法律事務所の扱う案件がいかにマッチしているかを伝えると効果的なアピールとなります。
できるだけ具体的な内容と実績を挙げてアピールし、これまでの経験を還元できる人材であることを伝えていきましょう。
志望動機がない人ための志望動機の作り方
法律事務所への就職を考えているものの、明確な志望動機が無かったり「とりあえず法律事務所に就職したい」と考えている方も多いです。
そこで、こちらのトピックでは明確な志望動機が無い方向けの志望動機の作り方を紹介していきます。
まず弁護士業界を選んだ理由を組み立てる
しっかりとした志望動機を作るためにも、まずは自分がなぜ「法律」という業界に興味を持ち、弁護士資格を取得したのかを振り返ってみましょう。
やり方は通常の自己分析と同じ要領で、小さい頃の記憶を思い出しながら「法」に触れたきっかけや興味を持ったエピソードを思い出してください。
その際には、話にストーリー性を持たせつつ、具体的にエピソードを作ることが重要です。
抽象的な伝え方だと聞き手が理解できない恐れがあるので、具体的なエピソードを交えて面接官に効果的に伝えることを心掛けましょう。
志望した法律事務所をなぜ選んだのかを考える
業界に興味を持ったきっかけの次は、志望した法律事務所に対する志望動機を考えましょう。
ポイントは、他の事務所と何が違い、どのような点に魅力を感じたのかを伝えることです。
例えば、自分が語学力に自信を持っている場合であれば「グローバルに活躍している法律事務所で得意な語学を生かして弁護士として活躍したい」と伝えると綺麗な流れになります。
このように、事前に事務所を徹底的に調べることが非常に重要で、自身の具体的なエピソードとリンクさせながら上手に伝えることができれば面接官も納得するような志望動機が完成します。
自分のスキル・適性をアピールする
法律事務所ごとに特性や得意分野があるため、自分のスキルをアピールすることも大切です。
具体的には「自分にはどのような能力があり、どのような性格であるから○○法律事務所がマッチしている」という流れでアピールすると良いでしょう。
志望動機を伝えるのと同時に自分のスキルや特性をアピールすることができるため、高い評価を得ることができるはずです。
採用につながる志望動機のコツは?
嘘はつかない
就職したいが故に経歴や保有資格を偽って就活に挑む人が稀にいますが、これは絶対にやめましょう。
面接官は多くの人を面接してきているため、少しでも辻褄が合わなかったりしどろもどろになってしまうと、簡単に嘘は見抜かれます。
嘘をついていると、面接の途中で想定外の質問をされたときにつじつまが合わなくなってしまいます。
嘘が発覚すると「人としてダメ」という評価を受けてしまうため、不合格になってしまうでしょう。
ネットや知り合いの志望動機の真似をしない
インターネットに出回っている志望動機のサンプルは、どこの法律事務所でも通用するように作成されています。
つまり、曖昧な表現が多く大したアピールにならない一般的な内容しか書いてありません。
このようなテンプレートの志望動機を使ってしまうと、志望した法律事務所ならではの内容や特徴に触れられないため、志望度が低いと判断される恐れがあります。
そのため、インターネットや知り合いの志望動機を真似するのはやめるべきです。
例文を見直し人に見てもらう
一度志望動機を整理するためにも、実際に志望動機の例文を文字に起こすことがおすすめです。
この際には、誤字脱字がないかは必ずチェックし、また文章全体で矛盾するポイントや分かりづらい表現がないかをチェックしましょう。
自分で読むだけでは分からない場合も多いため、必ず誰かに添削してもらいましょう。
もらったフィードバックを生かすことで、質の高い志望動機が出来上がっていきます。
志望動機の例・例文
どうしても自力では志望動機が思いつかず困っている方のために、以下で志望動機の例を紹介していきます。
人の笑顔が見たい&法律の知識
- 小さい頃から人を笑顔にすることが好き
- 大学、大学院で法律の勉強をした
この二つの視点から弁護士という職業を目指した、という志望動機が考えられます。
また、人と接することが好きという点にフォーカスすると、「顧客との距離が近い法律事務所が自分の性格に合っていると感じた」等が志望動機の代表例です。
語学が得意&グローバルに働くことが出来る環境
語学が得意な方や、グローバルに活躍できる環境で働きたいと考えている方であれば、
- 大学時代に留学先で語学と法律を勉強した
- 将来は世界中で働きたいと思った
以上の2つの視点でのアプローチが有効です。
「語学力が活かせる国際的な法律事務所に就職したいと思った」という志望動機も、今後法律事務所で求められるグローバルに活躍できる人材と評価されるでしょう。
具体的な例文を紹介
それでは、こちらのトピックでオーソドックスな志望動機の例文を紹介します。
なお、志望動機を考える際には事務所の特性に合わせて、ある程度具体性を持たせるようにしてください。
貴所はM&Aに関する法務で高い実績があると伺っており、今回志望させて頂きました。
M&Aは成功を収めれば企業にとって大きな攻めの一手となり、今後日系企業の飛躍の原動力になると考えています。ただ、M&Aは巨額の資金とリスクを孕んでおり、多くの法的問題も生じるため、法律の専門家の存在は欠かせません。私はM&A関連の法務のスペシャリストとなりたいと考えており、この領域での顕著な実績を持つ貴所を第一志望にさせて頂いています。
以上のように、具体的な自分の考えを事務所の特徴とリンクさせることで、聞き手も納得できる志望動機となります。
この例文のポイントを押さえつつ、自分なりのエピソードを交えると良いでしょう。
法律事務所の志望動機まとめ
法律事務所の志望動機まとめ
- 志望動機は必ず聞かれるので、綿密な準備が必要
- 日頃から所作や言葉遣いには気を付けておこう
- 法律事務所の特徴や方針を事前にしっかりと調べることが大切
- 書いた志望動機は第三者に読んでもらって、客観的な評価を貰おう
法律事務所は一般的な企業とは違う特性があるため、しっかりと志望動機を考えなければなりません。
読み手や聞き手が納得する志望動機を考えておき、何度もブラッシュアップを重ねれば自然と魅力的なアピールができるでしょう。
こちらの記事を参考にして、ぜひ法律事務所で活躍できるように頑張ってください!