司法書士の平均年齢は何歳?合格者の年齢や年齢別就職・転職事情まで解説!

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「司法書士の平均年齢はどれくらい?」

「司法書士は難しいって聞くけど、働きながらでも合格できるの?」

司法書士を目指したくても、年齢や仕事が忙しいからという理由で資格の取得を迷われている人もいるかと思います。しかし、実際には60代の司法書士も多く、年齢に関わらず活躍できるチャンスがあります。

超難関といわれる司法書士ですが、意外にも仕事をしながら試験に合格する方が非常に多いのです。

ここでは司法書士の平均年齢と年齢別割合について解説するとともに、働きながら合格できるのかについてもみていきたいと思います

司法書士の平均年齢と年齢別割合についてざっくり説明すると

  • 司法書士は年齢や性別に関係なく活躍できる仕事である。
  • 司法書士試験は年齢や学歴を問わず受験でき、高卒の方から働く社会人の方まで合格を目指すことができる資格である。
  • 就職、転職、独立開業など、年齢に合った働き方がある。

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司法書士の年齢層

上の司法書士の年齢構成は2020年4月1日時点のデータです。

司法書士は、認知度の高い大人気の国家資格の一つです。登記手続きの専門家としてよく知られていますが、その他にも相続や成年後見に関する手続きなど非常に幅広い業務に携わることのできる、頼れる法律家です。

そんな司法書士ですが、実はかなり高齢な人が多い業界でもあり、50歳以上の司法書士が全体の35%近くを占めています。

また、20代のうちに司法書士になる人は全体の1%ほどに過ぎず、若い司法書士は非常に希少価値が高いです。

たとえば、50代のうちに準備をして定年後の60歳以降に司法書士として働く、30代の若いうちから司法書士として実力を発揮するなど、司法書士は幅広い年齢層にとって働きやすい資格だといえます。

司法書士の平均年齢は?

2020年時点での司法書士の平均年齢は53.7歳です。このように平均年齢が高いので、30代や40代から司法書士になっても十分に活躍できることがわかります。

また地域によっても差があり、都会よりも地方のほうが司法書士の高齢化が進行しています。特に東北地方では高齢化がかなり進んでおり、平均年齢が60歳を越えている県もあります。

最も平均年齢が若いのは東京ですが、それでも平均年齢は49.4歳です。このようなことからも、司法書士は年齢を重ねていてもチャレンジしやすいといえます。

司法書士試験合格者の年齢層・男女比

複数のグラフ

司法書士は法律系資格のなかでも極めて難易度が高く、試験の合格率は3~4%です。

国家資格のなかでも有数の超難関資格ですが、一方で受験資格は存在しないので挑戦するハードルは低いです。そのため司法書士試験の受験者の年齢層は実に幅広いといえます。

ここでは司法書士試験の合格者の年齢分布男女比などからわかることを中心に、詳しくみていきたいと思います。

司法書士合格者の年齢分布

上のデータは令和3年度の合格者の年齢分布データです。

合格者の年代としては40代が圧倒的に多く、全体の34.6%を占めています。次いで40代が32.0%であり、30代と40代で全体の7割近くを占めています。

このように働き盛りの年齢でも司法書士に挑戦して合格を掴みとることができます。難易度が高い資格ではありますが、仕事の合間を縫ってコツコツと勉強すれば合格も十分可能です。

40代前後になると、これから司法書士を目指しても大丈夫かな?と不安かも知れませんが、全く問題ありません。むしろ社会人経験がプラスになりますので安心して勉強に専念するとよいでしょう。

司法書士合格者の男女比

男性 女性
司法書士合格者数 431人 182人
合格者に占める割合 70.3% 29.7%

上のデータは令和3年度の合格者の男女比のデータです。

司法書士全体の男女比は男性82.1%、女性17.9% (令和2年度4月1日時点)ですが、司法書士に限らず士業は男性の割合が大きいのが特徴です。

一方で、税理士の女性割合は15%未満、中小企業診断士の女性割合は10%未満であり、司法書士は士業のなかでは女性割合が大きいほうであることがわかります。

全体の女性割合よりも合格者数に占める女性割合が大きいことを見てもわかるように、女性割合は増加傾向にあり、女性でも活躍しやすい士業だといえます。

育児などでいったん職場から離れたとしても、司法書士の資格があると再就職しやすく、独立開業すれば家庭の都合に合わせて仕事をする時間を調整できたりと、女性が働きやすいといえるでしょう。

司法書士は学歴が高くないと合格できない?

司法書士試験には受験資格がないので、もちろん学歴によらず誰でも受験することができます。

また、実態として学歴が高くないと合格できない試験かと言われればそんなことはなく、高卒から合格された方もいらっしゃいます。

ただし、試験難易度は高いので合格することは簡単ではありません。覚えることが多く、かなりの勉強時間を確保する必要があり、しっかりと腰を据えて勉強する必要があります。

司法書士は年齢にとらわれる必要がない

笑顔の女性

司法書士にとって大事なのは実力で、年齢を気にする必要はありません。世代の違いに左右されることなく、自分の知識やキャリアに見合った働き方ができるのが、司法書士の大きな魅力です。

司法書士試験は実務家登用試験といわれており、勉強したことが実務に結びつきやすく、知識を仕事に活かしやすく独立開業も見据えることができますので年齢を気にせず目指しやすい資格です。

また、司法書士の仕事は専門性が高く、コミュニケーションが得意な人にとってはやりがいがあります。年齢に関係なく、サービス業、営業、事務など、前職での経験を役立てることができます。

司法書士合格後の年齢別働き方

複数の人

司法書士試験に合格した後は、就職、転職、独立開業など、いくつかの選択肢があります。

ここでは司法書士としての働き方について年齢別にみていきたいと思います。

20代で司法書士資格を取得した方

20代の司法書士は非常に希少価値が高いので、就職や転職活動で大きな力を発揮することができます。

また社会人経験が乏しく、資格を取得したばかりでいきなり独立開業することは難しいので、多くの場合、まずは就職するという形をとります。

将来的に独立を見据えている人は、まずは司法書士事務所などで修行を積む人も多いです。

20代の場合はやる気と熱意が大切になってきます。社会経験が浅くてもこれから色々な仕事に積極的にチャレンジして、あらゆることを吸収してスキルアップを図り、将来につなげていくと良いでしょう。

30代・40代で司法書士資格を取得した方

一般企業の法務部などで活躍すべく転職する人も居ますが、就職や転職という道を選ぶのはむしろ少数派であるといえます。

やはり、勤務司法書士として経験を積んでから独立というケースが一般的ですが、これまで培った社会経験や人脈を生かして、合格後すぐに独立の準備を進める人も多いです。

ただし、すぐとはいっても合格後いきなり考えもなしに開業するわけではなく、大体半年から1年前後、独立のために貯金をしながら開業に必要な知識を身につけていくことが大切です。

30代~40代は社会人として得た経験や常識に加えて体力もあり、これから仕事を充実させることができるというメリットがあります。

50代以上で司法書士資格を取得した方

50代以上となると通常は転職はかなり厳しくなってきますが、司法書士の資格を持っていることで、一般企業の法務部や司法書士事務所などで雇ってもらえる確率はかなり高くなります。

ただし若い頃から司法書士をやっていた人と比べれば、給与的に不利な側面はあります。

しかし、司法書士の資格がなければそもそも50代で新しい仕事を始めることは極めて困難なので、司法書士の資格は年齢によらず人生の再スタートを切ることができる魅力的な資格だといえます。

定年に関係なく働ける

さらにいえば、万一就職できなくても「配属研修」というものがあり、無給ではあるがお手伝いという形で実務経験を積むことができる制度もあるので、独立したいという人でも不安になる必要はありません。

また、司法書士には定年がなく生涯にわたって働くことができるので、老後の資金面での心配がなくなることは大きなメリットです。

仕事をしながら司法書士試験を突破するには

試験日のイメージ

司法書士は数ある国家資格の中でも最高レベルの難易度であり、独学での合格は正直あまり現実的ではありません

まして社会人として毎日働きながら自分の力だけで勉強するのは、途中で挫折してしまう可能性がかなり高く、仮に合格できたとしても極めて長い年月を要してしまうでしょう。

しかし、予備校に通う時間が取れなかったり、費用の高さがネックで受講を見送っているという方も多いかと思います。

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司法書士の平均年齢と年齢別割合まとめ

司法書士の平均年齢と年齢別割合まとめ

  • 司法書士は40代以上の人が多く、平均年齢が高い。
  • 司法書士試験には受験資格がないが、難易度が高いのできっちりと対策をする必要がある。
  • 年齢だけでなく、これまでの社会経験と知識やスキルなどを生かした働き方を意識することが大切である。

ここまで、司法書士の平均年齢と年齢別割合について解説するとともに、働きながら合格できるかどうかもみてきました。

司法書士は非常に難易度が高いものの、専門性が高く魅力的で年齢に関係なく続けられる仕事です。

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