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税理士の平均年齢は?合格者の高齢化や転職市場の実態まで徹底解説!

更新日時 2019/11/24

「税理士って、何歳まで目指すことができるのだろうか?」

「受験に年齢制限はあるのかな?」

そんな疑問を持っている人も多いかと思います。

そこで今回の記事では、税理士の平均年齢や合格者の高齢化の実情、さらには転職市場の実態などについて紹介していきます。

この記事を読むことで、年齢を問わずに様々な人たちが税理士を目指すきっかけになればと思います。

税理士の平均年齢をざっくり説明すると
  • 税理士の平均年齢は60歳前後と言われている
  • 年齢制限なくチャレンジできるので、何歳からでも目指せる資格である
  • 高齢化が進んでいる業界なので、幅広い年齢層で転職が可能
  • 非常に難易度が高い資格なので、できるだけ効率的に学習を進めることが求められる

税理士の平均年齢は?

色々な年齢層が混じっているイメージの画像 税理士という職業は、士業の中でも認知度が抜群に高く、おそらく誰もが知っている士業でしょう。

税理士は全ての国民の生活に深く関わる税金についてのプロフェッショナルであり、その活躍する場面、範囲は極めて幅広いことで知られています。

税理士になるための方法はいくつか用意されており、試験には年齢制限もなく何歳からでもチャレンジできる資格でもあるので、税理士業界には幅広い年齢層の人がいらっしゃいます。

税理士の平均年齢

税理士業界では現在、高齢化が深刻な問題となっています。

税理士の平均年齢は約60歳前後と言われていますが、年齢構成を見ていくと、60歳代以上の人数が全体の過半数を超えているということを示しており、異常なまでに高齢化が進行していることが見て取れます。

そのため、税理士の中では40代でも若手の部類に入るという状況であり、若い人材が非常に求められていますが、それに反して若い世代の受験者数は年々低下傾向にあります。

また、税理士の高齢化が進んでいる一方で、税理士の顧問先・関与先などは代替わりなどで若い経営者が増えています。

この点からも、若手の税理士の更なる活躍が強く求められているといった状況です。

税理士試験合格者の年齢は?

以下の表は、平成30年度(第68回)税理士試験における、年齢別の合格者数・合格率です。合格者の総数としては前年比1,900名の減少(実人数ベース)となりました。

年齢 合格者数(実人員) 官報合格者数(実人員) 一部科目合格者数(実人員) 合格率
41歳以上 1,129 247 882 10.0%
36歳~40歳 754 142 612 14.3%
31歳~35歳 962 133 829 16.8%
26歳~30歳 885 99 786 18.1%
25歳以下 986 51 935 27.0%

合格者数で見てみると、35歳以上で過半数を占めるという割合となっており、受験者層からも高齢化の波が来ていることが見て取れます。

また、30歳以下の官報合格者はわずか150名となっています。

この150名と言う数字は、例えて言うならば、47都道府県で単純平均すると、150÷47≒約3名という数字であり、税理士業界において20代などの若手税理士の供給が少ないという課題がこの表からも読み取れることができます。

一方で、合格率という観点で見てみると、若い年齢層の方が合格率が高くなっています

これは、30歳以上よりも仕事で忙しい人が少なかったり、あるいは仕事から一時的に離れて税理士試験に集中している層が多いからであることが考えられます。

30歳から/40歳から税理士を目指すのは遅い?

上記のデータを見ても分かるように、税理士になる人のボリュームゾーンとしては41歳以上が最も多いことが分かります

先にも触れたとおり、税理士業界全体でも高齢化が進行していることから、仮に40歳以上から税理士になったとしても、その後十分にバリバリと活躍できることを意味しています。

ただし、税理士試験は国家資格の中でも最高峰の難易度を誇っていますので、税理士になるための勉強には5年以上必要となるケースも多いようです。

40歳前後の方であれば、これまで築き上げてきたキャリアもあると思いますが、この期間を税理士試験の勉強に費やすことは、かなりリスクが高いと言えるでしょう。

いたずらに試験勉強期間を長引かせることは、機会損失の観点からもダメージが大きくなってしまいます。

以上から、40歳から始める場合には、なるべく短期で合格できるように独学は避けるべきであると言えるでしょう。

税理士の従時年数や資格取得までの道のり

取得までの道のりをイメージした画像

税理士の従事年数

税理士の従事年数を見てみると、ボリュームゾーンは11年~20年となっています。

一方で税理士という仕事には会社員のように定年という概念がありません

そのため、キャリア40年以上の大ベテランも1割近くいることが分かります。

この点からも、税理士は将来にわたって長く続けることのできる職業であると言えます

資格取得前の職業は?

税理士の資格を取得する前の職業別で見てみると、税理士事務所職員が40%以上を占めていることが分かります。

これは、税理士の登録要件として2年以上の実務経験が求められており、税理士事務所で実務経験を積みながら試験合格を目指す人が多いことがその理由として挙げられます。

また、一般企業に勤める会社員や公務員の方も多く、特別難易度の高いキャリアを積んでいなければ活躍できないということはないと言えるでしょう。

税理士登録をした方法

税理士登録した方法別で見てみると、試験合格(5科目合格)で資格取得する人が最多となっており、全体の半数近くを占めています。

その一方で、試験免除(一部科目免除)で合格する人の割合も増えてきています。以前は、試験免除に対してあまり良いイメージを持たれないこともありましたが、最近では徐々に一般的になってきているようです。

その他に、官公署出身者である「特別試験合格」というものもありますが、その割合は下がってきています。

税理士の転職に年齢は影響する?

転職成功をイメージした画像 これまで見てきましたとおり、税理士は比較的年配の人たちでも活躍されているケースが多いことが分かりました。

それでも、年配の人たちの中には、「今から税理士資格を取って大丈夫だろうか?」と不安になっている人もいるかもしれません。

ここでは、税理士の転職事情について紹介しますが、結論としては、好材料が多く安心できるよう内容となっています。

年齢が高くても転職しやすい業界

繰り返しになりますが、税理士という職業は、高齢化や受験者数の減少が顕著となっています。

そのため、税理士業界全体として人手不足・後継者不足が非常に深刻な状況となっています

このような事情もあるため、税理士資格を持っていれば転職先に困ることはほとんど無いと言えるでしょう。

また、上述のとおり、税理士の平均年齢は非常に高くなっているので、例えば30歳代~40歳代であったとしても、転職しやすい環境になっていると言えます。

若い方が有利なのはどの業界でも変わらない

上述のとおり、年齢が高くても転職しやすいのは事実ですが、その一方で、やはり若い方が更に有利であることは間違いありません。

「若い方が有利」ということ自体は他の業種・業界でも言えることですが、特に20代から30代前半は引く手数多となっています。

受験期間の長期化は避けよう

税理士試験には科目合格制度が存在するので、独学でも10年以上かければ着実に合格に近づくことは可能です。

しかし受験期間が長期化することは心身ともに辛いだけでなく、転職などの機会を逃すことにもなります

予備校に通う時間がない…と感じる方も多いかと思いますが、例えばスタディングのような通信講座であれば仕事と勉強を両立することも難しくありません

税理士を目指す場合は仕事をしながらもできるだけ効率的に学習を進めて、短期合格を狙うのが良いでしょう。

40歳以上はこれまでの実務経験も大切

若い年代での転職であれば、仮に税理士資格のみで実務経験が無かったとしても、転職は十分可能でしょう。

一方で、40歳以上の転職であれば、税理士資格はもちろんのこと、資格を取得する前までに身に付けたスキルや経験についても、転職の際の武器として活かすことが重要です。

転職活動の際はこれまでの実務経験をしっかりとアピールすることを忘れないようにしましょう。

もちろん独立開業も可能

税理士資格は、もちろん転職の場面においても極めて有利に働きますが、自分で事務所を作って独立するという道もあります

特に、税理士は独立・開業にも非常に向いている資格であり、実際に税理士の8割は開業登録をしています

また、開業税理士の平均年収は3000万円以上とも言われており、高収入が見込める士業となっています。

もちろん、経験がない状態で開業したとしても成功することは難しいため、一度は税理士事務所などに転職するのも良いかもしれませんが、税理士資格を取得したからには、ゆくゆくは独立する道を考慮しておくのがおすすめと言えるでしょう

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税理士はAIに代替されてしまう?

代替可否をイメージした画像 「将来、税理士業務の大半がAIに代替される」という噂が巷には流れていますが、これは本当なのでしょうか?

結論としては、これには大きな誤解が含まれています。なぜなら、AIに代替されると想定される税理士業務は、単純な事務作業や記帳代行業務などといった、一部の業務に過ぎないためです。

自由裁量が少ないこれらの業務については、AIの得意分野とするところですので、今後、税理士の関わりが減少してくることが想定されます。

一方で、自由裁量の余地が大きい業務(例:法人税に関する業務)は、身に付けた知識に基づく判断が必要になったり、経営者への助言や当局への対応なども必要になったりするので、このような業務までAIが代替する可能性は現時点では極めて低いと考えられます。

そういった点からも、税理士という職業は、単なる事務業務のみならず、今後はコンサルティング業務を中心として、ますます活躍するフィールドが広がってくると言えるでしょう。

税理士の平均年齢まとめ

税理士の平均年齢まとめ
  • 税理士の平均年齢は約60歳前後であり、高齢化が進んでいる業界である
  • それゆえに、比較的年配の人であっても転職のチャンスが多い
  • ただし、実務経験があればさらに有利な転職が可能である
  • AIに代替されにくい業務も多く、将来性も十分ある

今回は税理士の平均年齢について、色々な視点から紹介してきました。

今回の記事を通して、年齢を問わずに税理士を目指す人たちにとっての1つの参考情報になれば幸いです。

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