税理士資格取得で人生が変わる?取得のメリットから人生が狂うリスクまで解説!
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税理士
脇田弥輝
「税理士資格を取得できれば人生変わるの?」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
税理士は非常に知名度の高い難関国家資格ですが、取得したからといって直ちに人生変わるとは限りません。
活用方法を考えずに取得を目指すと、人生が悪い方向に変わってしまう可能性もあるので、資格の活かし方について知っておくことは重要です。
こちらの記事で、税理士資格で人生変わるのかや、資格取得の具体的なメリットまで詳しく紹介していきます。
税理士資格で人生変わるのかをざっくり説明すると
- 独立しやすい点は大きな魅力となる
- 就職や転職にも極めて有利になる
- 結局のところ、資格の価値を活かせるかどうかは自分次第
- 見通しを立てずに独学すると、人生が狂う可能性があるので注意
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税理士の取得で人生が変わると思われる理由
「人生を変えたい」と考えて税理士資格を目指す方がいますが、実際税理士の資格には人生を大きく好転させる力があります。
ここではまず税理士資格が人生逆転の資格として注目を集めている理由をみていきましょう。
士業であること
税理士は弁護士や公認会計士などと同様の士業系資格であり、独立開業しやすいという強みがあります。
特に税理士は税の専門家として独占業務が与えられているので、信頼性も高く実績と経験を積めば独立も比較的容易な職業です。
独立して自分の城を築きたいと考えている方も多いでしょうが、税理士資格を取得すればそれが一気に現実味を帯びることでしょう。
超難関国家資格に位置付けられている
税理士は社会人の中で人気の資格ですが、一筋縄で合格できるものではありません。
合格率は約15~20%程度で、合格するためには約3000時間の勉強が必要になることから非常に難しい試験と言えるでしょう。
平均学習期間は4〜5年間にも及び、40代後半や50代になってようやく取得できたという方も少なくありません。
このように取得までのハードルがかなり高いことも、税理士資格の価値を高めている1つの要因となっています。
なお、ここ数年の合格者数と合格率は下記の表のようになっています。
年度 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|
令和4年度 | 5,626人 | 19.5% |
令和3年度 | 5,139人 | 18.8% |
令和2年度 | 5,402人 | 20.3% |
令和元年度 | 5,388人 | 18.1% |
平成30年度 | 4,716人 | 15.3% |
データ出典
:国税庁 令和4年度(第72回)税理士試験結果
:国税庁 令和3年度(第71回)税理士試験結果
:国税庁 令和2年度(第70回)税理士試験結果
:国税庁 令和元年度(第69回)税理士試験結果
税理士になっても人生が変わるとは限らない理由
残念ながら、税理士資格の取得者全員が人生を変えられているわけではありません。
ここでは税理士になっても人生が変わらないことがある理由を解説していきます。
市場価値が上がるとは限らない
難関国家資格を取得したからといって、社会的な市場価値も同時に上がるとは限りません。人によっては資格取得の前後であまり変わらないこともあり得ます。
税理士事務所や会計法人への就職や転職がしやすくなるメリットはありますが、例えばかなり学歴の高い人の場合だと、他の選択肢の方がキャリアとして魅力的な場合もあります。
また、大手監査法人や税理士法人の場合は税理士・会計士の資格を持っていて当たり前というところも少なくないので、こうした環境だと資格を取ったからといって特別優遇されることはないでしょう。
独立が成功するとは限らない
税理士には独占業務があるため、独立しやすく自分でビジネスを始めやすい点は大きな魅力です。
しかし、自分で営業して案件を受けるためには営業力が必要となる上に、事業が軌道に乗るまでにはある程度の時間がかかってしまう点は見逃せません。
思うように集客ができずに無収入期間が長引いてしまうこともあるため、リスクが高い点には注意が必要でしょう。
独立の成功失敗を分けるのは独立開業後の戦略と努力なので、資格さえあれば簡単に独立して稼ぐことができるわけではありません。
税理士合格後のメリット
税理士に合格しても人生変わるとは限りませんが、取得することによるメリットが非常に多いのもまた事実です。
資格の活かし方次第で自分の人生を大きく好転させる可能性も秘めているので、工夫を凝らすことが重要と言えるでしょう。
独占業務がある
独占業務を得ることで、自身の価値を大きく高めることができます。
世の中には税理士の専門的な知識を求めているか方々が必ず存在しているので、仕事の需要は常にあります。
また、独占業務があることで独立後の事業がスムーズに進むメリットがあるため、やはり独占業務は大きな武器となります。
職を失うリスクが低く将来の不安が減る
税理士試験を保有していれば就職に困ることはほとんどないので、将来的に安心感を得られる点は大きなメリットです。
リストラされても勤め先が倒産しても、職に困ることは滅多にないでしょう。
不安が無くなったことで精神的にも安定し、のびのびと働けるようになる副次的効果も期待できるでしょう。
年収が上がる
税理士資格を持っていれば、独立開業せずとも年収を大きく上げることが可能です。
2020年の賃金構造基本統計調査によれば、企業勤務の税理士の平均年収は958万円となっているので、資格取得後に転職をすることで一気に年収を高くすることも十分現実的と言えます。
また、転職をせずとも今の職場で昇格したり資格手当が貰えたりなど、より直接的に年収アップにつながることも多いです。
独立で人生一発逆転も
税理士は独占業務がある独立しやすい士業なので、独立願望がある方にとっては大きな武器となります。
独立して経営が上手くいけば、年収が爆発的に伸びる可能性もあります。
開業型税理士の年収の中央値は1000万円以上とも言われており、1億円プレイヤーの税理士もいることから、まさに人生が一発逆転できるインパクトです。
もちろん事業を軌道に乗せるためには地道な人脈づくりや営業活動が欠かせないので夢見るばかりではいけませんが、それでもここまでの力を持つ資格はそう多くありません。
また、着実にスキルを伸ばすことで「いつでも辞められる」自信を持てるので、心の安寧にも繋がるのです。
信用されやすくなる
税理士資格を取得しているだけで、一定水準以上の能力の証明ができるので信用が得やすくなります。
また、税理士試験の難しさは有名なので、周囲からの評価も変わるケースも多いです。
専門的な考えを求めめられたり、頼られる場面は増えるため仕事のやりがいが大きくなる点もメリットと言えるでしょう。
さらに、この信用性と専門性は、クライアントや取引先との信頼関係を築く際にも大きなアドバンテージとなり、長期的なビジネスの成功につながることでしょう。
自信がつく
税理士クラスの難関国家資格を取得することで、自分に自信を持つことができるでしょう。
また、税の専門家としての仕事の需要が無くなることはないため、いつどんな状況になっても食っていけるという安心感も得られます。
さらに、税理士資格を取得するためには膨大な勉強時間が必要になることから、勉強の苦労に比べれば大抵の苦難は乗り越えられるでしょう。
プロ意識が身につく
資格を取得すれば肩書が付くため、名刺にも堂々と「税理士」と載せることができます。
また、専門家としての立ち居振る舞いが求められることから、分からないことがあっても自ら学んで対応する癖がつく人も多いです。
人生を豊かにする
資格勉強に全力で向き合った経験は、人生の中でも貴重な財産となります。
挫折する人も少なくない税理士試験を最後まで行い、結果まで出した経験は大きな自信にもなるでしょう。
このように、税理士の勉強を通して人生が豊かになるメリットがある点も見逃せません。
税理士になるために失うかもしれないもの
続いて、税理士になることで失う可能性があるものについて紹介していきます。
人生が狂うリスクも潜んでいる
税理士試験は誰でも合格できる試験ではなく、何度も不合格を繰り返している方もいます。
頑張っている方ほど損切りができず、ダラダラと勉強を継続してしまいがちです。
また、科目合格制という仕組みも相まって、諦めきれずに勉強を続ける方も少なくありません。
勉強に取り組むのは大切なことですが、人生の大切な時間を失ってしまうリスクがある点には留意しましょう。
時間を無駄にした結果、何事も上手く行かずに人生が狂うことは往々にしてあるため、時には諦める勇気も持ちましょう。
膨大な勉強時間が必要
税理士の合格ためには3000時間程度の勉強が必要とも言われており、膨大な時間を割かなければなりません。
ゆっくり休む時間やプライベートな時間が奪われてしまい、その結果として人生の充実度が下がってしまうリスクも存在するわけです。
また、友人と過ごす時間も減って交友関係が希薄になるリスクもあるため、人間関係も失ってしまう可能性がある点には要注意です。
予備校や通信講座による経済的負担も
一般的に、税理士の合格を目指す際には予備校や専門学校を利用するケースがほとんどです。
つまり、時間に加えて学習費用の負担も発生するため、経済的な損失がある点も留意しましょう。
最終的に合格して費用を回収できれば問題ありませんが、必ずしも事が上手く運ぶとは限らないので要注意です。
税理士として人生を変えるためにできること
ここでは、晴れて税理士となった後にできることをみていきましょう。
独立をする
やはり、独立のしやすさは税理士の大きな魅力です。
独立はリスクが大きいのは確かですが、雇用されるよりも年収が格段に高くなる可能性も秘めているので魅力も大きいです。
仮に独立に失敗しても、税理士資格があれば食いっぱぐれることは無いため、興味がある方はどんどんチャレンジすることをおすすめします。
TwitterやYouTubeは集客に効果的
独立した税理士の中には、TwitterやYouTubeで価値ある情報を提供している方もいます。
広告収入が得られるのはもちろん、自分の価値を世間に売り込んで案件獲得に繋がるメリットもあるようです。
TwitterやYouTubeを活用することで、多くの方に営業活動ができることになるため、SNSを用いた集客効果は絶大です。
視聴者から「面白い」「見る価値がある」と判断してもらわないと収益化はできないため、ニーズを汲み取った上で本腰を据えて取り組む姿勢が重要です。
著書を書いてみる
税理士の肩書きは信頼度が高いため、書籍を出版しやすくなるメリットがあります。
また、ビジネスパートナーを見つけて、自分の得意分野と相手の得意分野を融合することでニーズの高い専門書を提供できるでしょう。
これにより、印税による副収入も期待できるため収益源を多角化することも可能です。
合格後のビジョンをしっかり持つ
合格のビジョンが不明確だと、どのような働き方でも資格の価値を活かせません。
そのため、税理士の合格を目指す理由や目的を整理しておくことをおすすめします。
合格後のビジョンをしっかりと持ち、宝の持ち腐れにしないように気を付けましょう。
さらに、合格後のキャリアプランや学習の継続も考えておくことが重要です。税理士に合格した後も業界の変化やニーズの変動に合わせてスキルや知識をアップデートし、成長を続けることで、資格を持つ意義と価値を最大限に引き出せるでしょう。
税理士取得は簡単な道ではない
言うまでもなく、税理士は自身の価値を大きく高める武器となる資格です。
キャリアアップを図る方も、人生を一発逆転させようと考えている方も、積極的に税理士の合格を目指すと良いでしょう。
ただ、資格の難易度を考えると独学よりも予備校や通信講座を活用することを強くおすすめします。
独学だと費用を抑えられるメリットはありますが、勉強の質が低かったり挫折してしまうリスクが大きいので注意しましょう。
なお、予備校ではなくオンライン中心で学ぶ通信講座を活用することで、大きく出費を下げられることも覚えておきましょう。
通信講座の中には、1科目あたり約50,000円で充実したサポートを受けられるものもあるため、経済的な負担を最小限にしつつ効率よく勉強することができるでしょう。
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税理士の予備校・通信講座は多くありますが、特におすすめなのがスタディングの税理士講座です。
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また、スマホ学習が勉強の軸となっており、これにより仕事で忙しい方でも効率よく勉強することが可能となっています。
さらに費用も業界随一の安さであることから、多くの方に自信を持っておすすめできる通信講座です。
スタディングの税理士講座についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
税理士資格で人生が変わるのかまとめ
税理士資格のメリット・デメリットまとめ
- 就職・転職で年収をあげたり、独立を果たしたりなど、税理士資格のメリットは大きい
- 税務のプロとして周りからの評価が上がるだけでなく、自分に自信がつく
- 独立開業はリスクが伴うので慎重に準備することが大切
- 資格取得を目指す際は効率よく学び、受験が長期化しないよう注意する
税理士資格の価値は大きく、自身の体外的な信用を高めるくれるのは間違いありません。
しかし、人生変わるかどうかは活かし方次第なので、取得するメリットや目的を分析することが重要と言えるでしょう。
また、税理士試験は非常に難易度が高いので、自分にあって教材を利用してできるだけ短気合格を目指すようにしましょう。