宅建に2年目で合格する勉強法は?1年目に失敗する原因やおすすめテキストまで解説!
この記事は専門家に監修されています
宅建士
関口秀人
「宅建に2年目で合格する方法を知りたい!」
「宅建対策はどのような勉強法で進めるべき?」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
宅建は毎年多くの受験生がいる人気の国家資格ですが、決して難易度は低くありません。
他の難関資格と比べると取得しやすいですが、それでも合格率は15~20%程度です。
1年目の受験で不合格になってしまい、2年目の合格に燃えている方も多いと思いますが、しっかりと対策することで合格を手繰り寄せることができます。
こちらの記事で、宅建に2年目で合格する勉強法などについて、詳しく解説していきます!
2年目の宅建試験についてざっくり説明すると
- 6人に1人しか合格できない試験であることを意識しよう
- 勉強の質と量が大切
- 相性の良い教材を見つけることも大切
このページにはプロモーションが含まれています
宅建で2年目に突入するのは普通
宅建は簡単な試験ではないため、一発合格できない方もたくさんいます。ここではまず宅建合格の実態を確認していきましょう。
一発合格は難しい
宅建の合格率は約16%程度なので6人に1人しか合格できず、また合格者の中でも一発合格を果たす方の割合は4割前後と言われています。
つまり、一発合格できる方は全受験者の6~7%程度の割合に過ぎず、一発合格は非常にハードルが高いと言えるでしょう。
そのため1回目の受験で不合格になってしまったとしても過度に落ち込む必要はなく、気持ちを切り替えて来年度の試験に気持ちを向けることが大切です。
合格までの平均受験回数は2回
宅建に合格するまでの平均受験回数は2回と言われており、一発合格の方が4割前後で残りの6割は2回~3回目の受験の方が多いです。
つまり、合格者の半分以上が2回以上受験していることになるため、宅建の勉強で2年目に突入するのは普通のことなのです。
なお、受験者の中には5回以上挑戦して合格した方も一定数いることから、簡単に合格できない試験であることが分かるでしょう。
1年目で不合格だった人のよくある失敗例
それでは、1回目の受験で不合格になってしまう方の失敗例について見てみましょう。
自分に合わない問題集に取り組んで挫折する
言うまでもなく、教材との相性は非常に重要です。
基礎がまだ身に着いていない状態で実践的な過去問や難易度の高い問題集に取り組んでも、分からない箇所が多くモチベーションを失ってしまいます。
また、実力に合わない教材を使うとインプットすべき基本の知識が疎かになってしまい、受験生が身につけるべき基本知識が全く備わっていない状態になりがちです。
そのため、自分のレベルを把握した上で相性の良さそうな教材を選ぶことを心掛け、自分に合わないと感じた場合は柔軟に教材を変えることも大切です。
最初から教材の細かい部分まで読み込む
教材の順序通りに最初から勉強する方は多いですが、必ずしも書いてある内容全てを完璧に把握する必要はありません。
最初から細かいところに目を向けてしまうと、全体像が掴めずなかなか学習を軌道に乗せることが難しくなります。
一周目はとりあえず目を通して「どんなことを勉強するのか」を把握すれば十分です。
2周目以降の読み込みで細かいポイントまでしっかりと押さえて、着実に知識を重ねていきましょう。
合格点ギリギリを狙いすぎる
宅建試験の合格点は毎年変動がありますが、7割程度で推移しています。
つまり、50点満点中35点前後が合格ラインになるため、そこまで合格ラインは高くないのです。
しかし、日頃から「7割で良いや」というマインドで勉強していると、1点や2点差で不合格になってしまう恐れがあります。
また、37点や38点が合格点になる年もあるため、日々の勉強では最低でも8割の出来、できれば9割近い出来を目指して勉強してください。
特に、宅建業法とその他法令に関する問題は暗記していれば得点できる問題が多く、得点源にしやすいです。
そのため、まずは宅建業法とその他法令の勉強を仕上げて、その後に民法をじっくり理解していく勉強法をおすすめします。
合格できる人は1点を大切にしてすべての問題に取り組んでいる方が多いため、苦手をできるだけ作らずに8~9割の得点を目指しましょう。
2年目の宅建試験に向けたおすすめ勉強法
それでは、2年目の宅建試験に向けたおすすめの勉強法を紹介していきます。
取り入れられそうなポイントは取り入れて、ぜひ実践してみてください。
必要な勉強時間は200~400時間程度
宅建に合格するために必要な勉強時間は200~400時間程度と言われており、1日3時間勉強できたと仮定すると2ヶ月~5ヶ月程度の学習期間となります。
勉強に集中できる環境かどうか等の都合もあり個人差はありますが、1年目で十分な勉強時間が確保できなかった場合であれば、2年目は勉強時間を増やすことが合格の鍵となります。
しっかりと勉強時間を確保して努力を重ねれば自然と学力は高まるため、まずは生活習慣の中に勉強を積極的に取り入れましょう。
入門参考書を1冊用意する
多くのテキストを手元に揃えても、購入しただけで満足してしまい、結局はどれも中途半端に終わってしまうことがあります。
そのため、まずは入門参考書を1冊用意しておき、基礎固めをしっかりと行うと良いでしょう。
1冊の参考書を繰り返し読み込んで知識を確実にインプットし、その後は問題演習の際の復習や本番直前の最終チェックなどの用途で使ってください。
まずは全体の流れを理解しよう
真面目な方はいきなり細かい論点まで読み込んで暗記しようとしますが、これでは全体的な理解ができない上にモチベーションの維持も難しいです。
そのため、まずは全体の流れを理解して学ぶべき内容を大まかに把握しましょう。
特に、宅建はマークシート方式の試験であるため、細かい知識の暗記より内容の理解が重要となります。
また、2年目の勉強に着手する場合は、勉強を始める際に一旦全体が理解できているかどうかを確認し、抜けているポイントがあれば重点的に復習しましょう。
とにかく問題集に取り組もう
テキストを軽く解いてみて全体の流れが理解できていることが確認できたら、次のステップとして問題演習を行いましょう。
実践的な問題演習をこなすことで出題形式に慣れることができ、得た知識をアウトプットすることができます。
知識を正確に定着させるためにはアウトプットが必要不可欠なので、問題演習は積極的に行いましょう。
間違えた問題はきちんと参考書で調べる
問題を解いたあとは必ず復習し、解きっぱなしにしないでください。
間違えた問題があれば必ず参考書に戻って間違えたポイントや理由を調べ、正確に覚え直しましょう。
また、明確な自信が無い状態で正解できた問題も同様に、他の選択肢も含めて正確に理解するようにしてください。
丁寧に復習することで本番での対応力を培うことができるため、解説はじっくりと読み込むことをおすすめします。
反復学習で基礎を定着させる
問題集は一周解いただけだと知識が定着しないため、同じ問題を何度も解き直しましょう。
完璧に理解できている問題は時間短縮のためにスキップしても構いませんが、少しでも不安があったりあやふやな部分があれば、完璧に理解できるまで何度も取り組みましょう。
過去問題集や模試は解き直しをする
過去問題集や模試は実際の出題傾向を反映した非常に質の高い教材なので、最大限活用するべきです。
本試験でも同じレベルの問題が出題されることを考えると、過去問題や模試で十分な点を取ることができなければ合格することは難しいでしょう。
そのため、過去問題や模試に関しては何度も繰り返し解き直して、内容をしっかりと定着させてください。
特に、宅建は過去問題の焼き直しが多いため、問題を覚えてしまうレベルまで解きまくるのがおすすめです。
試験直前・本番の過ごし方
試験当日は無駄に焦ったり緊張しないように、余裕を持って会場に到着しておきましょう。
場合によっては会場近くの喫茶店などをリサーチしておき、早めに行ってリラックスしながらテキストで確認するのも良いでしょう。
時間ギリギリになってしまうと焦ってしまい試験前から消耗してしまうため、できるだけ余裕を持って行動しましょう。
また、試験は解ける問題から解いていき、マークミスがないか必ずチェックしてください。
ケアレスミスをして不合格になってしまうのは非常にもったいないため、細心の注意を払いましょう。
2年目に効率よく学ぶコツ
続いて、2年目に効率よく学ぶコツについて紹介していきます。
ストレスのない自分に合った方法で
1年間に渡って試験勉強をすることだけでもストレスが溜まり大変ですが、2年目はさらにモチべーションの維持で苦労するでしょう。
そのため、勉強のモチベーションを保つためにも、定期的にリフレッシュする時間を設けて、ストレスを溜めないように気を付けましょう。
また、長時間の集中力が続かない方であれば短時間集中して勉強するなど、自分に合った勉強法を模索し実践することが重要です。
現物を見てみると記憶に残りやすい
宅建業法で問われる内容は実務に直結する非常に重要なものです。
そこで、宅建士の登録手順などを学ぶ際には、自分が試験に合格した後をイメージしながら勉強すると良いでしょう。
実際に現物を見てみたり手続きの内容を詳しく知ることで記憶に残りやすくなるため、知見を深める意味でも有効です。
隙間時間を大切に使おう
通勤時間や昼休みなどの隙間時間を有効活用できれば、忙しい方でも勉強時間を捻出できるでしょう。
社会人の方であればまとまった勉強時間の確保が難しいため、寸暇を惜しんで勉強する習慣を身に着けるべきです。
短時間だと集中力を維持しやすいメリットがある上に、コツコツ継続することで最終的に大きな学力となるはずです。
具体的には、前日に解いた問題の復習をしたり、苦手分野の暗記などをこなして、知識を定着させていきましょう。
モチベーションの上げ方を知っておく
間違え探しだと思って楽しむ
宅建士試験の選択問題は引っかけが多く、慣れない内は苦戦してしまいます。
しかし、ある程度の問題演習を重ねれば引っかけのパターンを把握できるようになり、得点力は鍛えられるでしょう。
また、気持ちに余裕を持って「間違え探しを楽しもう」という精神で取り組むことで、勉強のモチベーションも維持しやすくなるはずです。
マンガやYouTubeを活用する
書店には宅建士を題材にしたマンガがあり、働く様子がイメージしやすくなるでしょう。
また、マンガといえども学びになる要素は多いため、知識がまだ足りていない方はマンガから入るのも一つの手段です。
また、YouTubeでも宅建対策の動画を無料で公開しているチャンネルがあるため、こちらも併せて利用すると良いでしょう。
独学する人向けのおすすめ教材
入門におすすめのテキスト
「みんなが欲しかった!宅建士の教科書」は、宅建士対策の中で売上NO.1の実績を持つ優れた教材です。
テキストのフルカラーになっており、また本文もシンプルにまとまっているため、要点を押さえながらスムーズに学ぶことができる構成となっています。
まだ知識が足りていないと感じている方は、ぜひこのテキストを使って基礎固めから着手してください。
問題演習におすすめの一冊
「みんなが欲しかった!宅建士の問題集」は先程紹介したテキストと対応した問題集であり、並行して活用することで高い学習効果が期待できます。
各チャプターの最初に全体像を把握できる構成になっているため、自分のやるべき内容を意識して取り組めるはずです。
このシリーズで約300問を厳選して収録していることから、合格するために十分な演習をこなすことができるでしょう。
東大生推薦の一冊
宅建資格にわずか1ヶ月という短期間で合格した東大生がおすすめする参考書が「スッキリわかる宅建士」です。
イラストを豊富に用いていることからスムーズに理解することができ、理解に時間がかかりがちな民法も正確に理解することができます。
また、膨大な試験範囲の中から重要論点や頻出論点に内容を絞り込んでいるため、効率の良い学習が可能となっています。
テキストと過去問題集も共に評判は高いため、購入する価値のある一冊と言えます。
なお、合格者の口コミについては、以下の記事も参考にしてみて下さい。
2年目の宅建試験まとめ
2年目の宅建試験まとめ
- アウトプットを多くこなせば、得点力が鍛えられる
- 分かりやすい教材を使うのも重要
- 日ごろの勉強では8~9割の出来を目指そう
宅建試験は決して簡単な試験ではないため、2年目の勉強の突入するのは珍しいことではありません。
しっかりと反省を踏まえて効果的な対策を行えば、2年目の受験で合格できるでしょう。
こちらの記事を参考にして、2年目の合格を掴み取ってください!