宅建試験で30点前後を彷徨うのはなぜ?直前1ヶ月で確実に合格点を超える勉強法!

この記事は専門家に監修されています

宅建士

関口秀人

「いつも宅建士試験の過去問で30点前後しか取れない…」

「確実に合格するために模試でもっと点数を取りたい!」

「本試験を何回も受けているのにぎりぎり合格ラインに届かない…」

このように悔しい思いをしている受験生も多くいるのではないでしょうか?

実は過去問演習や模試などで30点前後で低迷してしまったり、本試験にて30点前後の得点を取り落ちてしまう受験生は多くいます。

この記事では30点前後を彷徨ってしまう受験生のために効率的な勉強法を提案しています!

この記事を読めば合格ラインを超すための解決策が分かります!

31点や32点といった点数から脱却しましょう!

宅建士試験で合格ラインを超すためのポイントをざっくり説明すると

  • 勉強は問題演習と過去問演習を中心に行う
  • 早い段階から過去問に触れ問題形式や出傾向を掴もう
  • 科目別の勉強時間の配分にも注意

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宅建士試験でいつも30点前後の方

宅建試験に落ちて落ち込む人

宅建士試験の合格基準は、相対評価方式になっています。合格基準は総得点の6割などと明確に定まっている訳ではなく、受験者数に応じて各年度ごとに合格点数が変動することが特徴です。

宅建士試験は1問1点の50点満点になり近年の合格点は35点前後で推移しています。そんな中過去問模試の得点が30点前後で彷徨ってしまったり、本試験もそれくらいの得点率で不合格となってしまう受験生を多く見受けます。

宅建士試験の合格基準点の推移

近年の合格ラインを確認してみましょう。

過去13年間の合格基準点は以下の通りになります。

試験年度 合格点
H23年度 36点
H24年度 33点
H25年度 33点
H26年度 32点
H27年度 31点
H28年度 35点
H29年度 35点
H30年度 37点
R元年度 35点
R2年度(10月) 38点
R2年度(12月) 36点
R3年度(10月) 34点
R3年度(12月) 34点
R4年度 36点
R5年度 36点

過去13年の合格点を見ると、30点が合格点の年はなく満点中の7割にあたる35前後が合格点という年が多いことが見て取れます。

この背景には平成27年に宅建試験から宅建士試験と士業に格上げされたことが挙げられます。

格上げに伴い受験人口が増加したため、先述の相対評価方式から試験は難化傾向にあります。

合格最低点が30点以下の年はここ10年以上なく直近3年を見ると合格点は35~38点の間となっていることからも、安心して合格するためには39点以上の得点が必須であるといえるでしょう。

本番の自己採点30点で合格出来る?

宅建士試験はマークシート形式のテストです。そのため自己採点は写し間違いがない限り正確である場合がほとんどです。

記述問題や計算問題があるような試験では、部分点などがあるため自己採点から上がる場合もあります。しかし宅建士試験の場合下がることはあれど2点から3点程上がる確率はかなり低くなっています

また合格点はその年で変動するとは言え直近10年を見ても30点の年はないことから、自己採点で30点だった場合には合格の可能性は極めて低いでしょう

1ヶ月で39点を超すための勉強法

宅建の勉強をする人

30点の原因は勉強法

毎回30点前後しか取れないと落ち込んでいる人もいるかもしれませんが、その原因は能力ではなく勉強法にあります

宅建試験は合格のための正しい勉強法の道筋がかなり体系化されているため、それに則って正しく勉強を進めれば誰でも合格をつかむことが可能です。

6割は理解出来ているということですから、合格ラインの一歩手前まではきています。ポイントを押さえてあと少し勉強すれば合格ラインにのってくるでしょう。

教科書メインの勉強はNG

試験勉強をする際、まずは教科書やテキストを熟読したりノートにまとめてから問題演習に取り組む方も多いと思います。しかしこの勉強法は効率的とはいえません。

資格試験の場合、出題傾向を読み取ることがとても重要です。教科書をまんべんなく理解することも大切なことです。

しかし試験に合格することを目標とする場合、教科書をメインとしてしまうと出題頻度が少ないところにも必要以上に勉強時間を割いてしまうこともあります。

そのため勉強は問題演習を中心に進めましょう。参考書を読みインプットをしたら、すぐに問題を自分で解いてアウトプットすることが大切です。

問題演習中心の勉強の進め方

  1. 参考書やテキストをざっくりと一読する
  2. 該当する問題を解いて解答をテキストを確認する
  3. 理解が出来次第、もう一度解いてみる

過去問演習は徹底的に行う

どんな資格試験でも過去問演習は重要とされていますが宅建士試験の場合には過去問から出題される傾向が強いことからも過去問演習は特に重要です。

過去問はなるべく10年分を目安に新しい問題から遡って解くようにしましょう。10年分が難しくても最低5年分は解きましょう。大体3年分くらい解くと問題の形式に慣れてきます。

はじめは点数よりも問題形式に慣れ傾向やスピード感を掴むことが重要。そして間違えたところは、即座に教科書やテキストで確認し、しっかり復習することが鍵です。

そして過去問に取り組むタイミングとしては早い段階が望ましいです。最後の実力試しに過去問を取っておく方も多くいますが、より早くから過去問に触れる方が望ましいです。

また問題集の後すぐに過去問を解くことで問題形式に慣れ、試験のポイントや出題傾向を掴むことができます。問題集のかわりに過去問を解くのも効率が良くておすすめの勉強法です。

科目別の勉強時間の配分を意識する

宅建で出題される科目は大きく4つに分かれます。

科目 出題数
宅建業法 20問
民法など 14問
法令上の制限 8問
税・その他 8問

このように、宅建業法と民法が出題の半数以上を占めます。そのため、学習としてもこの科目をメインに取り組む必要があります

勉強時間の配分の目安としては、宅建業法に4割強、民法に3割、残りの科目は暗記要素が強いので残った3割の時間で直前に詰め込みます

宅建業法は試験の中心とも言える分野ですが、勉強した分だけ得点を重ねやすい科目でもあります。出題数も多く得点源にもなりますので8割以上(16点から17点)は確実に正解できるようにしておきましょう

直前模試を受験しておく

過去問を制覇したら最後に直前模試を受験しましょう。

模試を受験するメリット

  • 新しい問題を解くことで自分の弱点を見つけることができる

  • 試験の雰囲気に慣れることができる

  • 問題を解く時間配分を体に染み込ませることができる

  • 自分の現在の実力を客観的に分析できる

模試を受験する場合には会場受験がおすすめです

実力確認だけであればWEBで実施されている模試でも良いですが、本番の会場は多くの受験生がいます。その緊張感ある雰囲気の中で自分のペースを乱すことなく解き進めていかなくてはなりません。

WEBではその体験は出来ないことから、試験の雰囲気に慣れるためにも1度は会場で実施される模試を受験しておくとよいでしょう。

宅建試験に向けた勉強法についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

AIによる出題予測も強い味方!

資格学校の資格スクエアが作成している、AIを使った出題予測を元に作成した予想問題「未来問」も極めて強力です。

未来問による予測の精度はかなり高く、利用者からも「精度の高さに驚いた」「本番さながらの問題に挑戦できた」と口コミで評判です。

未来問は得点アップに直結する優れた予想問題です。資格スクエアでは現在、未来問を5,500円で提供しているので、受験生の方であれば是非とも手に入れておきましょう。

宅建士試験と30点の壁まとめ

宅建士試験と30点まとめ

  • 近年の合格点は36点前後で、安定合格ラインは39点以上
  • 30点の壁を越えられない大きな要因は勉強法
  • 早い時期から問題演習と過去問を中心に勉強する
  • 科目別の勉強時間の配分にも注意
  • 雰囲気に慣れるため会場形式の模試受験がおすすめ

宅建士試験で過去問や模試で30点前後を彷徨い悩んでいる受験生は多くいますが、その原因は勉強法であることがほとんど。

6割は理解出来ているのですから、合格ラインはもうすぐ見えて来るはずです。プラス10点上乗せ出来るよう勉強法や勉強時間の配分を見直してみるとよいでしょう。

あと数点と悔しい思いをすることのないよう効率的な勉強法で合格に向かってラストスパートをかけましょう!

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