宅建士試験に受験資格はあるの?宅建士になる手順を分かりやすく解説!
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宅建士
関口秀人
「宅建士試験を受けてみたいけど、受験資格とか大丈夫かな・・・」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
税理士や社労士など、多くの国家資格には受験資格が存在します。一方で、宅建も国家資格ではあるものの、受験資格は存在しません。
しかし、宅建士試験に合格したからといって宅建士になれるわけではなく、宅建士になるためには試験合格とはまた別の条件が必要となります。
この記事では宅建試験を受ける際の注意点と、宅建士になるまでの流れを分かりやすく解説します!
宅建試験の受験資格についてザックリ説明すると
- 宅建試験に受験資格は存在しない
- 登録の際には要件が存在
- 登録後は変更なしで権利は一生続く
宅建士試験に受験資格は存在しない
冒頭でもお伝えした通り、宅建士試験には受験資格が存在しません。
受験にあたって国家資格にありがちな学歴要件や実務経験の有無を問われることは全くなく、言葉通り誰でも受験することができます。つまり、高卒でも10歳の少年でも、どんな方であっても受験可能だということです。
実際、宅建士試験の最年少合格者はなんと12歳であり、最高齢の方だと90歳の時に受験し、見事合格しています。
同じように受験資格のない国家資格には中小企業診断士や公認会計士があります。
宅建士になるための要件は存在する
宅建士試験には受験資格が存在しませんが、だからといって試験に合格したら誰でも宅建士になれるわけではありません。
実は宅建士試験に合格しても「宅建士試験合格者」として認められるだけであり、資格登録もされていない状況です。
もちろん就職や転職の際は「宅建士試験合格者」のままでも十分有利に働きますが、宅建士として働きたいのであれば「資格登録」及び「宅建士証の交付」を完了する必要があります。
資格登録の要件
資格登録をするためには以下の3つの要件のうち、どれか一つを満たしている必要があります。
- 宅地建物取引業の実務経験2年以上
- 宅地、建物の取得または処分の業務に従事した2年以上の経験
- 登録実務講習の修了
宅建の資格登録についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
宅建士証の交付の要件
宅建士証の交付を受けるには以下の要件のうちいずれか1つを満たした上で交付申請する必要があります。
- 宅建士試験合格後1年以内の者
- 宅建士試験合格後1年以上が経過している方で、法廷講習を修了した者
どちらかを満たした上で宅建士証を交付されることで、ようやく宅建士としての活動が許されるのです。
宅建士試験合格者の権利は一生もの
上記のように「宅建士」になるためには試験合格以外にも様々な要件があります。
ただし、合格後に焦って資格登録をしたりする必要はありません。宅建士試験に合格したという事実は生涯不変であり、その権利は一生続きます。
したがって、宅建士として正式に活動したくなった時に、ゆっくりと上記の手続きを踏めば良いのです。
宅建士証の交付を受けていなくても、「宅建士試験合格者」であるだけで不動産業界への就職や転職は非常に有利になります。資格登録などは時間もお金もかかるので「必要に迫られたら行う」くらいのスタンスで問題ないでしょう。
宅建士試験の受験資格まとめ
宅建士試験の受験資格と宅建士のなり方
- 宅建士試験には受験資格は全くなく、誰でも受験可能
- 宅建士になるには「資格登録」と「宅建士証の入手」が必要
- 宅建士試験合格者であるだけでも、就職や転職では問題ない
宅建士試験の受験資格について解説しました!
宅建士試験は誰にでも門徒が開かれた試験です。
皆さんも是非宅建士試験にチャレンジして、宅建士への一歩を踏み出してみませんか?