司法書士を取っても意味ないって本当?無駄・役に立たないと言われる理由を徹底考察!
「司法書士は取得しても意味ない資格って本当?」
「司法書士は取得しても無駄に終わってしまうの?」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
司法書士は非常に難易度が高い資格として知られていますが、「需要が低く食えない」「取得しても意味ない」という意見があるのも事実です。
難関資格を取得して無駄に終わってしまうのは非常に悲しいので、司法書士の取得をためらっている方もいるでしょう。
そこで、こちらの記事では司法書士の需要や価値の高さ、また「無駄」「取得しても役に立たない」と言われるてしまう理由について詳しく解説していきます!
司法書士の需要についてざっくり説明すると
- 「取得しても役に立たない」「取得しても無駄」という声は誤り
- 司法書士の仕事が無くなることはない
- 就職や転職でも非常に有利になる
- 独立開業すれば収入アップが期待できる
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司法書士が無駄でも意味ない資格でもない理由
司法書士は非常に難易度の高い難関資格として知られており、合格率は4%程です。
取得するまでには3年程度の学習期間が必要とされていますが、どのような場面で活躍しているのでしょうか?
就職や転職等で有利になる
まず、司法書士試験に合格できれば就職や転職の際に非常に有利になります。
実際に司法書士として働かない場合であっても「司法書士資格を取得している」という事実は大きなアピールポイントとなり、一生の財産となります。
司法書士の難易度の高さは一般的にも知られているため、難しい試験を突破できる学力を備えている証明となるメリットがあります。
「長年に渡ってこの資格を取得するために努力を継続してきた」という自己PRをすることで、人間性についても高い評価を得られるはずです。
さらに、司法書士の資格は法的な知識や判断能力を持っていると認識されるため、ビジネスの場面でも信頼や尊敬を得やすくなります。
成功者の平均年収は高い
司法書士には独占業務があり、仕事が軌道に乗ると年収2000万円以上を実現することができます。
平均年収は弁護士以上という話もあることから、司法書士の仕事の需要は高く貴重な存在と言えるでしょう。
司法書士は企業内で活躍するよりも独立開業向きの資格なので、向上心のある野心家の方には非常におすすめです。
稼げば稼ぐほど仕事のモチベーションも高まるため、まさに好循環を生み出すことができるのです。
また、司法書士としての経験やネットワークは、将来的に他のビジネスや事業にも生かすことができるため、キャリアの選択肢も豊富に広がります。
司法書士の年収については、以下の記事を参考にしてください。
認定司法書士になれば訴訟も可能
司法書士であることに加えて法務大臣の認定を受けた認定司法書士になると、簡易裁判所において弁護士と同様の訴訟活動が可能です。
「140万円を超えない範囲の案件に限る」という条件はつくものの、依頼人に代わって交渉や裁判をすることができます。
具体的には、以下のような業務が挙げられます。
- 民事訴訟代理
- 支払督促手続き
- 民事保全手続き
- 民事調停手続き
- 少額訴訟債権執行手続きおよび裁判外の和解の各手続きについて代理する業務
特に、最近はリボ払いの利息部分の返済すらできない「カード破産」「リボ地獄」に陥る方が増えていることから、債務整理を行う司法書士も増えています。
廃業率が低い
「独立開業」と聞くと、どうしても廃業や倒産のリスクをイメージしてしまう方もいるでしょう。
独立後の廃業率が高いと言われる行政書士に比べると、司法書士の仕事は需要が常にあるため非常に廃業率が低いと言われています。
もちろん、計画性のない甘い見通しに頼った楽観的な開業をしてしまったり、よほど経験や技能が不足していると短期での廃業に繋がってしまいますが、見通しを立てて計画的に開業すれば安定的に稼ぐことができます。
併せて、営業力を磨いておけば前述した通り、高年収を狙うことも可能です。
独立開業がしやすい士業である
司法書士は独立開業しやすい資格であり、義務付けられている新人研修を受講することで自分の事務所を構えることができます。
一般的な備品を準備する必要はありますが、他の業種よりも少ない自己資金で開業できる点も司法書士の魅力と言えるでしょう。
なお、司法書士が取り扱うことができる業務は非常に幅広いですが、自分の得意分野を絞っておくことが大切です。
あれもこれも手を出してしまうと「器用貧乏」になってしまうため、自分の得意分野を固めてアピールしていくと良いでしょう。
開業初期には信頼関係の構築が必要ですので、地域や顧客との密接なコミュニケーションを心掛けることで、継続的な依頼を受ける基盤を築くことができます。
ダブルライセンスとしての価値もある
司法書士も相性の良い資格は多くあり、何らかの専門性を持った職業に就いている方が新たに司法書士を取得することで、活躍の幅を広げることができます。
また、資格同士の相性だけでなく、営業力などの習得できているスキルと組み合わせることでも、司法書士として稼げる可能性を高めることが可能です。
土地家屋調査士と合わせると有利
例えば、同じ不動産登記のプロである土地家屋調査士と司法書士をダブル取得できれば、登記記録の内容を書面にした登記事項証明書の登記が全てワンストップで請け負うことができます。
なお、表示に関する登記は土地家屋調査士の独占業務で、権利に関する登記は司法書士の独占業務となっています。
司法書士と土地家屋調査士よダブルライセンスを実現できれば不動産登記に関する完璧なプロとして活動できるため、多くの場面で頼られるようになるでしょう。
司法書士と土地家屋調査士の違いや共通点については、以下の記事で詳しく解説しています。
なぜ司法書士は役に立たない資格と言われるのか
前述したようなメリットが多くある司法書士ですが「食えない資格」「稼げない資格」と言われることもあります。
世間的な必要性は高い司法書士ですが、なぜこのような悪い評判が立ってしまうのでしょうか?
有資格者が誰でも稼げるわけではない
士業は自営業者でもあるので、独立開業後に稼げるかどうかはその人の営業力やスキルに大きく左右されます。
具体的には、実際の業務上での経験不足・人脈の少なさ・営業力の不足等が原因でなかなか仕事を受けることができず、稼げないというケースが起こりえます。
そのため、司法書士の資格を取得しても誰しもが高い年収が得られるわけではない、という点は押さえておきましょう。
とはいえ、誰でも簡単に稼ぐことができないのはどの仕事でも一緒であるため、しっかりと自分なりに工夫や努力を重ねることが非常に重要であると言えます。
前述したように、司法書士の仕事は需要が高く比較的稼ぎやすい性格があるため、しっかりと経験を積み人脈を築いていけば稼ぐことができるはずです。
司法書士の仕事は減っている
司法書士の得意フィールドである不動産登記や商業・法人登記などの登記業務は、以前の7割程度に減っていると言われています。
オンライン申請が広がっている影響もあり、簡単な業務などは情報技術の発展によって徐々に簡素化が進んでいるため、その分司法書士の仕事が減っているのです。
この「司法書士の仕事が減っている」という部分を切り取って、司法書士を取得しても役に立たない・意味ないと言われてしまっているのも事実です。
とはいえ、この世から不動産や新規の企業設立が無くなるのはあり得ないため、司法書士の仕事の需要は完全になくなることはありません。
難易度が高すぎる
司法書士試験の難易度は国家資格全体で見てもトップレベルであり、数年かけて取得するのが当たり前です。
平均で取得までに4年以上かかると言われているため、途中で挫折してしまった方や何度も不合格を繰り返している方が苦し紛れに「司法書士なんて取得しても意味ない!」と発信しているのも事実です。
また、「長い年月をかけてまで取得するメリットがないのでは?」と思われがちなのも確かですが、司法書士を取得するメリットは前述したとおり非常に大きいです。
難易度が高い資格を取得することで、資格の希少価値や需要も高い状態で維持されているため、司法書士の必要性は常に高いことが分かります。
コストがかかる
司法書士の試験範囲は非常に広く、選択式問題だけでなく商業登記・不動産登記の記述問題が出題されるため、独学で全て対策するのは現実的ではありません。
自分の記述が合っているかどうかは第三者による客観的や評価が不可欠なので、独学だと早く限界を迎えてしまうでしょう。
完全に独学で勉強するのが難しいとなると、予備校や通信講座を利用してすることが考えられますが、その分お金がかかってしまうデメリットがあります。
とはいえ、実際に資格を取得できればこれまでに負担した費用や苦労が全く無駄にならないため、長い目で見て判断することをおすすめします。
本気で取得を狙っているのではあれば、少しでも合格できる可能性を高めることができるようにコストをかけてでも工夫することが大切です。
認知度が低く社会的地位が良くない
司法書士は非常に難易度が高い割には、残念ながら知名度が低いです。
弁護士と同じレベルで難しいにも関わらず価値のある資格だと認知されていないため、社会的地位も思っているより高くないのが現実です。
承認欲求を満たしたいだけの方には司法書士の取得はおすすめできませんが、単に承認欲求を満たすためだけに資格勉強をするのは無駄です。
前述してきたように実際には多くの場面で活躍できるため、しっかりと司法書士の強みを把握した上で勉強を進めていき、将来的な活躍に繋げていきましょう。
司法書士の需要まとめ
司法書士の需要まとめ
- 司法書士の仕事の需要は常にあり、年収の水準も高い
- 独立開業しやすく、廃業率も低い
- 自分の得意分野を決めて、専門家することも大切
- 司法書士の強みをしっかりと理解し、仕事に生かしていこう
司法書士を取得しても無駄、役に立たないという意見は時折見受けられますが、それが誤りであることをお伝えしてきました。
そのようなネガティブなイメージを流すのは事業で失敗してしまったり、長年に渡って試験に落ち続けている方が発信していることがほとんどなので、真に受けないことが大切です。
実際には常に需要があり価値の高い資格なので、積極的に取得を目指すと良いでしょう。
難易度は高いものの、その分取得メリットも大きく魅力的な資格なので、興味がある方はぜひ司法書士の取得にチャレンジしてみてください!