認定心理士ってどんな資格?申請方法や就職先臨床心理士との違いまで全て解説!

この記事は専門家に監修されています

医師

安藤広真

「認定心理士はどのような資格なのか?」

「資格の申請方法や就職先はどうなっているのか?」

このような疑問を持っている方もいるはずです。

認定心理士がどのような仕事内容で、どこで働いているのか気になる方もいるでしょう

この記事では認定心理士の資格についての概要や申請方法、就職先についても紹介していきます。

記事を読み終えた頃には認定心理士の資格を目指しているのでしょう。

認定心理士についてざっくり説明すると

  • 認定心理士は心理学の専門家で、必要最低限の知識や技能を身につけている
  • 認定心理士としての就職先や求人は少ない
  • 認定心理士の認定の条件は3つある

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認定心理士ってどんな資格?

どのような資格か?

認定心理士は心理学の専門家として、必要最低限の知識や技能を身につけています。この資格を取得すると、心理学の知識や技能を持っていることが証明できるのです

民間資格の認定心理士は申請を行い、資格取得をする特徴もあります。

認定心理士の主催団体

民間資格の認定心理士は「公益社団法人 日本心理学会」が認定しています。この資格は心理学の資格で、認定心理士として認められると基礎の知識や技能を習得していると証明することが可能です。

1990年から「公益社団法人 日本心理学会」が認定を始めています。毎年、認定心理士の認定を3000人から8000人ほど行っているのです。この資格の習得を目指している方は少なくありません。

認定心理士の就職先や求人は?

認定心理士としての就職先や求人は、実情あまり出ていません。ここではどのような就職先が出ているのか、見ていきましょう。

以下が認定心理士の主な就職先になります。

  • 障害福祉サービス事業所
  • 児童発達支援事業
  • 児童養護施設
  • 母子生活支援施設
  • 非常勤講師

資格習得者は、就職先で相談業務などを行う機会が多くなるでしょう。しかし、認定心理士は専門的な仕事につくことが難しくなっています。この資格を習得している方は求人が少ないと覚えておきましょう。

臨床心理士との違いは?

臨床心理士は「公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会」が認定しています。

この資格は大学院で臨床心理学の知識と技能を身につけて、試験に合格しなければいけません。そのため、ある程度の知識や技能を身につける必要があり、簡単には試験に合格できないでしょう。

臨床心理士は認定心理士と異なり、試験に合格する必要があります。資格を習得後の就職先としては、病院や専門施設などで働くことが可能です。一方、認定心理士は就職しにくくなっています。

認定心理士の資格認定条件

条件とは何か?

ここでは、認定心理士の資格認定の条件について見ていきましょう。認定心理士の認定の条件には3つあります。この3つの条件を詳しく見ていきましょう。

3つの必須条件

認定心理士の資格認定の条件は以下のようになります。

  1. 16歳以降、通算2年以上日本に滞在した経験がある方

  2. 4年制大学を卒業して、学士の学位を取得もしくは大学院修士課程を修了し修士の学位を取得した方

  3. 認定心理士の認定資格細則が指定する心理学関係の所定の単位を修得した方

この資格の認定をされるためには、上記の条件を満たさなければいけません。資格を習得するためには一定の条件をクリアする必要があります。

認定心理士申請に必要な単位数

認定心理士の資格を取るためには申請を行います。申請を行う際には必要となる単位が、大きく分けて2種類あります

資格の申請に必要な単位の科目は以下のようになっています。

・基礎科目

領域 単位数
心理学概論 4単位以上
心理学研究法・心理学実験実習 8単位以上

心理学実験実習は、最低4単位以上が必要です。

・選択科目(5領域)

  • 知覚心理学・学習心理学
  • 生理心理学・比較心理学
  • 教育心理学・発達心理学
  • 臨床心理学・人格心理学
  • 社会心理学・産業心理学

上記の5領域のうち3領域以上で、各領域で最低4単位以上が必要です。また、合計16単位以上を取得しなければいけません。

・ その他

  • 心理学関連科目、卒業論文・卒業研究

※卒業論文・卒業研究は最大4単位となっています。

単位を取得する場合、「基礎科目」と「選択科目」ともに「該当する科目」・「該当しない科目」があります。自らが履修する科目がどちらに該当するのか、事前に確認しておきましょう。

もし、選択する科目を間違えてしまった場合は、条件を満たすことができなくなります。事前に自らの履修科目が必要単位に該当しているのか、念入りに見ておきましょう。

心理学初心者でも認定される?

認定心理士は心理学初心者の方でも申請することは可能です。ただ、認定に必要な単位の取得しておかなければいけません。この資格の申請に必要な単位を取得するためには、各科目の単位数をしっかりと知っておきましょう。

認定心理士の申請に必要となる単位を取得しておけば、ある程度の知識と技能を持っていると言えます。その後、申請を行って認定心理士として認定してもらえるようにしましょう。

認定心理士を取ることをおすすめする人

以下が認定心理士の取得をおすすめる方です。

  • 心理学系の単位の条件を満たしている方(※申請していない方も多くいます)
  • 心理学に関する経験値がある程度あることを証明したい方
  • 心理学を知識を仕事に活かしたい方

現在、認定心理士を取得している方で職場で効果があったとの意見があります

具体的に以下のようなことが挙げられます。

  • 知識・経験があると判断される
  • 真面目だと好印象を持たれる
  • 仕事へのモチベーションが上がる
  • 自らの発言に自信が持てる
  • 上司や同僚から頼られる

認定心理士の資格を習得すると、様々なメリットがあるようです。仕事場でのコミュニケーションの面でも、資格を習得していた方が良いでしょう

認定心理士認定になるには

認定になるには?

続いて、認定心理士の認定を受ける方法を説明していきます。資格の習得を目指す方はどのような方法を取れば良いのか、気になるはずです。学習方法や申請方法について、知っていきましょう。

履修前に学習計画を立てる

認定心理士になるには、大学で必要な科目を履修して単位を取得する必要があります。今後、単位を取得しようとしている方は科目を履修する前に学習計画をしっかり立てるようにしましょう。

これは「実験・実習」・「レポートの提出」など科目によって、簡単に取得できない場合もあるからです。自らが履修する科目が取得できるように、学習計画をしっかりと立てて効率良く学んでいきましょう。

もし、科目の選択に悩む方は「説明会に参加する」・「教授に助言をもらう」などすると良いです。

認定心理士認定のための申請方法

認定心理士の認定を受けてるための申請方法は、「認定申請(大学卒業後の申請)」・「仮認定申請(大学卒業前の申請)」・「仮認定申請(大学卒業前の申請)」の3つがあります。

3つの申請方法について、各項目ごとに説明していきましょう。

認定申請(大学卒業後の申請)

認定心理士の認定の申請は、大学卒業後に申し込むことが原則です。そのため、多くの方がこの方法で申請がするようになっています。

4年生の大学卒業した後、在学期間に修得した単位を所定の様式で申請します。ちなみに他大学で履修した単位も合わせることは可能です。

資格の取得希望者は、申請書類の提出と審査料11000円を払い込みましょう。その後、審査に合格した方は事務局から「認定の通知」・「郵便振替用紙」が届き、認定料30000円を郵便振替で送金します。

そして、受領されると「認定心理士認定証」とカード形式「認定心理士証(IDカード)」が送付されます。申請の手続きを行う場合は、間違いがないように1つずつ

以下で確認していきましょう。

仮認定申請(大学卒業前の申請)

続いて、仮認定申請は大学卒業前に仮の認定を受けて、条件付きの「仮認定証」を受領できる方法があります。

この仮認定制度は「申請書通りの単位が卒業時に修得されていることが認定委員会で確認できた段階で、認定心理士の資格を授与する」となっています。

認定の申請を行う際は大学に在学中のため、「修得済みの単位を証明する書類」・「成績証明書」・「卒業見込証明書」の提出が必要です。また、審査料11000円もかかります。

審査に合格した方は、仮認定料30000円を払い込みをしましょう。その後、有効期限付いた「認定心理士仮認定証」が送られてきます。ちなみに、有効期間は卒業見込証明書に記載された見込年月の末日になっています。

正規に「認定心理士」に認定を受けるためには「卒業証明書」が必要です。大学卒業した時点で卒業証明書を事務局に送付するようにしましょう。また、仮認定料を認定料に振り替える手続きをしましょう。

そして、「認定心理士認定証」と「認定心理士IDカード」が送付されます。

日本心理学会会員の優遇措置

申請者が日本心理学会の正会員として5年以上在籍しており、心理学に関連する科目を担当する大学の教員の場合は、手続きを行えば資格の認定を行ってもらえます。

認定の条件に当てはまる方は、日本心理学会事務局に問い合わせをしてみましょう。事務局に問い合わせをした際に、どのような手続きを進めてい聞けば良いか確認すると良いです。

申請は郵送かwebで行う

現在は郵送とWeb上で資格の申請が可能になっています。以前は郵送のみしか申請ができませんでした。ただ、一部書類については郵送が必要となるため、注意しましょう。

審査料や認定料を振り込む方法としては、「クレジットカード」・「コンビニ支払い」・「銀行振り込み(オンライン)」があります。

また、電子申請については日本心理学会ホームページの「認定心理士申請システム」から行うことが可能です。

申請を郵送で行う場合は、「申請書類」と「資格申請の手引き」が必要となります。

必要書類一式は「日本心理学会ホームページからダウンロード」か「指定口座へ郵便振替で諸経費等1500円を送金」の2つです。また、希望する種類の手引きを記載するようにしましょう。

費用としては、「審査料10000円」・「認定料30000円」・「諸経費等1500円」がかかります。郵送で重要書類が届いた後は、「資格申請の手引き」に従って手続きを進めていきましょう。

通信教育でも取得可能?

認定心理士は通信講座で取得することはできません。しかし、通信制の大学から資格を取得することは可能です。全国の各地方で通信教育を行っている通信制大学があり、認定心理士の資格を取得できる環境が整っています

また、大学によっては指定の授業を受講することで認定の条件をクリアできるコースもあります。自らに合った通信教育の学習スタイルがあるのか、インターネットやパンフレットで情報収集してみましょう。

認定心理士の社会的評価

認定心理士は世間であまり知られていません。そのため、大学に入学してから勉強を行い資格を習得したとしても、どのような資格なのか知らない方も多くいるでしょう。

この資格の取得を目指している方は、社会での評価が高くないことを理解しておきましょう。あくまでも、心理学の基礎的な知識と技能を身につけていることを証明する資格だと認識しておくと良いです。

認定心理士の勉強をするメリット

メリットとは何か?

認定心理士の資格を習得するために学校で学習していきます。この学習を進めていくとどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

自分の心理学に関する知識の証明になる

大学に通う方は多くいますが、学習した内容を証明する機会が少ないでしょう。もし、大学で学んだことを証明しようとする場合は、資格に直結するものを選ぶ必要があります。

その点、認定心理士は大学で知識と技術を身につけたことを証明できるのです。自らが学んだことを証明した方は認定心理士の資格を目指しても良いでしょう。

仕事のスキルアップにつながる

この資格を習得することで、スキルアップに繋げることが可能です。認定心理士の資格を取得していると、現状の仕事に加えて他の仕事を任されることもあります。

また、仕事で大学で学習したことを活かせるため、モチベーションが上がるでしょう。さらに職場を心理学を用いて見ることができます。

大学生で就職活動を行っている場合は、自らが学んでいることをアピールしやすいでしょう。

自信につながる

多くの方が学んだことを第三者から褒めてもらえると嬉しく感じるでしょう。そして、第三者から褒められたことで自信に繋がっていく可能性があります

認定心理士は申請を行い認定してもらうことで、証明書を発行してもらえます。この証明書は、第三者に自らが身につけた知識や技術を見せることが可能です。資格を習得後、自信を持って人生を歩んでいきましょう。

更新の必要がない資格

認定心理士の資格を習得すると更新をする必要がありません。他の資格では数年に一度更新をしなければいけないこともあります。

この資格は認定条件を満たして申請を行えば、認定心理士の資格を習得できます。

その後は資格の更新をすることがなく、「認定心理士」を名乗り続けることが可能です。資格の更新手続きがないこともメリットの1つになるでしょう。

認定心理士の認定要項

認定の要項。

ここでは、認定心理士の認定要項について解説していきます。登録希望者は必要な書類を送った後、どのような要項を確認されるのか気になるでしょう。

資格認定委員会の会議は、年に5回ほど実施されています。具体的な時期は「4・6・8・10・12月」で、申し込み期限が会議の約1ヶ月前です。

資格の認定をするタイミングは年に数回あるため、自らのスケージュールに合わせて申請を行いましょう。

資格認定委員会とは

認定心理士の認定委員会は、申請者が提出した書類を確認していきます。

その書類には「心理学関係科目修得単位表」もあり、記載される内容に間違いがないのか書類審査をしていくのです。そして、認定心理士として認定をするのか判断を出します。

資格認定委員会は書類の記載内容が基準を満たしているのか確認して、申請者に結果を通知します。さらに申請者から「認定料」の払い込みが完了したことが確認された時点で「認定心理士」が認定しているのです。

認定心理士と合わせて取りたいおすすめ資格

おすすめの資格。

認定心理士と合わせて取っておきたいおすすめの資格を紹介していきます。ここでおすすめする資格として、「公認心理士」・「臨床心理士」を見ていきましょう。

公認心理士

公認心理師は心理学で初めての国家資格で、難易度も高い可能性があります。この資格は誕生してからあまり時間が経っていないため、はっきりとした難易度が分かっていません。

この資格を習得すると「医療」・「保健」・「福祉」など幅広い職場で働くことが可能です。

公認心理士は大学や大学院で学ぶことが受験資格の1つになっています。この点では「認定心理士」の認定条件と共通しているため、多くの方が条件に該当しているでしょう。

もし、資格習得を目指したい方は積極的に挑戦してみると良いです。公認心理士を取得した方は仕事の幅も広がるため、おすすめの資格です。

臨床心理士

臨床心理士は民間の資格ですが、受験条件のハードルが高くなっています。また、費用面でも高額になる可能性があります。

この資格を習得するためには、1500時間以上の勉強時間が必要となっています。受験者は学習計画をしっかりと立てて、日々勉強を重ねていきましょう。また、高いモチベーションを保てるようにすると良いです。

資格を習得するために大事なこと

大事なことは?

認定心理士の資格を習得を目指す方は、必要条件を満たさなければいけません。また、資格を習得したとしても周囲から高い評価を受けない可能性があります。

そのため、自らのスキルアップのために資格を習得を目指す方におすすめです。さらに、心理学の知識や技術を証明したい方も積極的に資格の習得しましょう。

この資格を目指す方は、明確な目標や高いモチベーションを持つことが大事です。認定心理士になるにはある程度の期間がかかるため、簡単に取れないでしょう。

認定心理士になるには、必要な単位の取得以外にも手続きをしなければいけません。大学などで学習を行っている途中で、諦めたりしないようにしましょう。

将来、認定心理士の資格を活かせるように学習を行っていきましょう。さらに関連する資格も習得して、自らの仕事の幅を広げられるようにすると良いです。

現在、仕事を行っている方も今以上にモチベーションが高くなるでしょう。

認定心理士についてまとめ

認定心理士についてまとめ

  • 認定心理士を勉強するとスキルアップに直結する
  • 認知心理士は更新の必要がない
  • 認定心理士は公認心理士や臨床心理士と合わせて取ると良い

この記事では認定心理士がどのような資格なのか、申請方法や就職先について紹介していきました。

認定心理者は世間からの認知度が高くないため、資格を習得したとしてもあまり評価してもらえない可能性があるでしょう。

しかし、この資格を習得することで心理学の知識や技能を証明することができます

さらに自らのスキルアップにも繋がるので、積極的に認定心理士の習得を目指してみましょう。

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