メンタル心理カウンセラーはどんな資格?取得メリットや受験資格・試験難易度も解説!

メンタル心理カウンセラーはどんな資格?取得メリットや受験資格・試験難易度も解説!

この記事は専門家に監修されています

医師

安藤広真

「メンタル心理カウンセラーってどんな資格なんだろう?」

「メンタル心理カウンセラーに合格する難しさや必要な勉強時間を知りたい!」

このような疑問をお持ちの方も多いかと思います。

誤解されやすいですが、メンタル心理カウンセラーという資格は自分のメンタルをケアするものではありません。その主な仕事内容は、心理的に問題を抱えている人にカウンセラーとして寄り添い、共に解決していくというものになります。

この記事では、メンタル心理カウンセラーという資格の内容、合格率や合格点、必要な勉強時間や勉強に向けてのポイントについて解説します。

メンタル心理カウンセラーについてざっくり説明すると

  • JADPが管理する民間資格で、誰でも取得できる
  • 初心者向けの資格で、60時間程の勉強で合格可能
  • 独学では取得できないが、資格としてのメリットは大きい
  • 心理学について学び、周囲の人間関係トラブルも解決できる

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メンタル心理カウンセラーってどんな資格?

メンタル心理カウンセラー

メンタル心理カウンセラーの仕事内容は、主に心理学カウンセリングの2つの知識を用いて心理的問題を抱えている人を解決に導くことです。

一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)認定の民間資格となっています。

この資格は心理的に人を支えることができるため、教育や医療において、また子供から大人まで幅広い場面で活かすことができます。

JADP(日本能力開発推進協会)とはどんな団体?

メンタル心理カウンセラーの資格を管理しているのはJADP(日本能力開発推進協会)です。

JADPは、芸術系から医療系まで様々な分野の資格を設置しています。その中でも医療系では、メンタル心理カウンセラーの他に調剤薬局事務、歯科助手など多くの資格があり、力を入れていることが伺えます。

このように様々な医療系の資格を展開していることからも、メンタル心理カウンセラーが協会に認められた信頼性のある資格だということがわかります。

心理カウンセラーになるには?

ほとんどの心理カウンセラーはメンタル心理カウンセラーをはじめとした心理学系の資格を取得しています。

心理カウンセラーになるにはまず心理学の基礎知識を習得し、カウンセラーとしての実践的な技能を身に着ける必要があります。

そして、それらの能力が身についたことを保証してもらうために、資格試験に合格する必要があるのです。

資格を取得することで、相談者の方に安心してもらえる効果も期待できるなど、その取得メリットは大きいと言えます。

メンタル心理カウンセラーになるメリット

メンタル心理カウンセラーは実生活にとても活きる資格です。人間関係に悩む人に的確なアドバイスができるようになり、周囲からの信頼も得られます。更には就活でも人間関係を良好に築けるというのは、アピールポイントになります。

その知識を用いれば、職場や家族、友人関係もうまくいくようになり、あなたの人生が豊かになること間違いなしです。

メンタル心理カウンセラーの試験の難易度

ペンと紙

試験範囲と出題形式

メンタル心理カウンセラーの試験範囲は主に以下の4つに分かれています。その4つとは「カウンセリングに関する基礎知識」「クライアントに関する基礎知識」「心理学に関する基礎知識」「精神医学の基礎知識」です。

受験方法としては在宅受験があり、その特徴はテキストを閲覧可能であることです。そのため知識を丸暗記する必要はなく気軽に受けることができます。

受験資格にも注意

1つ注意しておきたいのが、受験資格として「JADPが指定した認定教育機関が行う教育訓練において、全カリキュラムを修了すること」と定められている点です。

そのため、メンタル心理カウンセラーになるにはいずれかの協会認定の講座を受講し、カリキュラムを修了しなければなりません。そうすることで初めて受験資格を得て、在宅での受験も可能になります。

大学・大学院に行かなくても目指せる

心理系の資格は様々なものがありますが、臨床心理士など多くの資格はその取得条件に「大学や大学院で学ぶこと」と定められています。

しかし、メンタル心理カウンセラーになるには条件に学歴がないため、全ての方が合格可能であるのも魅力の1つであると言えます

受験料は5,600円

受験料は税込み5,600円です。他の心理系の資格では1万円以上するものも多いため、かなりお手頃な価格となっています。

また、メンタル心理カウンセラーの資格は難易度によってレベル分けなどがされていないため、全ての方が一律の料金で受験可能です。

合格率は非公開・合格ラインは70%

メンタル心理カウンセラーの合格率は公表されていません。ただ、合格ラインは正答率70%以上と定められています。出題される問題は学習カリキュラムの段階で学んだものが多く、試験の難易度は低いと言えるでしょう。

また、合格のために必要と言われる期間は約2か月と言われています。これは類似した資格である産業カウンセラーなどと比べると約3分の1程度ですので、その容易さが伺えます。

メンタル心理カウンセラーに向いている人は?

メンタル心理カウンセラーの主な仕事は、悩みを抱えている人に寄り添い支えていくことです。そのため、人から頼りにされ話を聞くことが多い人がこの資格に向いています。

また、カウンセリングではその人の悩みに対する的確なアドバイスも求められるため、分析力に長けていること感情のコントロールが上手いことも重要です。

メンタル心理カウンセラーの勉強法

基本的にはJADPが認定している講座を受けることになりますので、そのカリキュラムに従って学習を進めていきます。

メンタル心理カウンセラーという名前から分かるように、大きく分けてその範囲は心理学とカウンセリングに分かれるのですが、後者は前者から派生したものであるため、順番としては前者から学ぶと効率的です。

メンタル心理カウンセラーの資格は独学で取得可能?

既に述べたように、認定された講座を修了することが受験条件に存在するため独学で受験することはできません。しかし、指定された講義を受講すれば試験の難易度も低いため、容易に合格できます。

また、心理系の資格に関しては基本的に大学での講義や指定された講義を受けることが受験資格となっているため、一般的には独学では取得できません。

勉強時間は60時間が目安

メンタル心理カウンセラーの難易度は低く、合格に必要な勉強時間は約60時間と言われています。これは、1日ごとに換算して約60分の勉強を2ヶ月程続けることができれば達成できる数字です。

より長期的な視点で見る場合、必要な勉強期間と言われる2ヶ月のうちの1ヶ月目で心理学を、2ヶ月目でカウンセリングを勉強するのが推奨されているペースです。

おすすめテキスト・問題集

メンタル心理カウンセラーはJADPが管理している資格ですので、テキストも認定された講座で使用されているものを中心に学習を進めていくことになります。

メンタル心理カウンセラーの合格のために必要な知識は講座に付属のテキストで十分と言えるでしょう。

以下ではカウンセラーになるためにオススメの参考書を紹介していきます。

クライアントの信頼を深め 心を開かせる カウンセリングの技術 (DOBOOKS)
1650円
クライアントの信頼を深め 心を開かせる カウンセリングの技術 (DOBOOKS)
1650円

「カウンセリングの技術」ではカウンセリングの理論を実際の相談者に対してどう活かすかという実践的内容が扱われています。この本を踏まえて学んでいくことで、将来のイメージを実際に持ちながら勉強していくことができます。

人気のカウンセラーになる教科書
1650円
人気のカウンセラーになる教科書
1650円

「人気のカウンセラーになる教科書」ではカウンセリングの理論だけでなく、相談者の人々が安心できる空間作りなど、より現実的な内容が扱われています。カウンセラーになるには必見の1冊です

通信講座の紹介

メンタル心理カウンセラーは、受験資格として「JADPが指定した認定教育機関が行う教育訓練において、全カリキュラムを修了すること」と定められていることを忘れてはいけません。

よって、資格取得のためにはいずれかの通信講座を受講する必要があるのですが、そこで要注意なのが、「認定されていない講座をとってしまうと受験資格を得られないこと」です。

そこで、資格Timesはメンタル心理カウンセラーの通信講座として「資格のキャリカレ」をオススメします。資格のキャリカレの特徴としては値段が相場よりも安い上に、サポート体制が充実していることです。

キャリカレのメンタル心理カウンセラーの講座費用は28,600円(税込)からとなっており、他の心理系の資格よりも安くなっています(ネット申込割引込み)。

JADPに認定されたメンタル心理カウンセラーの講座は数も少ないので、この機会に是非チェックしてみてください。

キャリカレの公式サイトはこちら

他社の講座もチェック

ここでは、メンタル心理カウンセラーに類似した初心者向けの講座を紹介していきます。それが、たのまなの「文部科学省後援こころ検定®3級・4級対応講座 メンタルケアカウンセラー講座」です。

名前からも分かるように文部科学省の後援事業として承認されている「こころ検定®3級・4級」と、同時に公的学会認定資格「メンタルケアカウンセラー®」の両方の資格が取得できます。

お値段は、39,000円(税込)と少し高くなっていますが、この講座では3つの資格に全て対応しており、更には各テキストに沿った添削指導も行われます。

他の心理カウンセリングの資格にも興味のある方は、ぜひ一度チェックしてみてください。

たのまなの公式サイトはこちら

併せて取りたいおすすめ心理系資格

積まれた本 メンタル心理カウンセラーは数ある心理系の資格の中では基礎的な内容を取り扱っています。そのため、この資格で身につけた知識を土台としてより応用的な内容の資格に挑戦していくこともできます。

ここからは関連するオススメの心理系の資格をご紹介していきます。

公認心理士

公認心理士の主な仕事内容は基本的なカウンセリングになります。まだ2018年12月に第一回公認心理士試験が行われたばかりの新しい資格になるので、未知の部分は大きいです。

公認心理士は、国が管理している資格になるため知識・技術が国から保証されるというメリットがあります。

産業カウンセラー

産業カウンセラーの主な仕事内容は労働者の抱える悩みをカウンセリングし、サポートしていくことです。

カウンセラーの基本的な業務である人々の悩みを解決するという部分は変わりませんが、その対象が企業における人々に絞られます。ダブルライセンスになることで、より専門的な内容を扱うことができるようになります。

産業カウンセラーについてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

メンタルケア心理士

メンタルケア心理士の主な仕事内容は「医療や福祉関係における人々の心理的問題解決」になります。メンタル心理カウンセラーと比べるとこの資格ではより心理学的側面を重視しながら勉強していきます。

この資格のメリットは、医療や福祉の業界に対しての専門性が上がるだけではなく、心理学をより深く学ぶことで全ての人により適した対応が取れることです。

メンタルケア心理士も「たのまな」の通信講座で学ぶことができます。講座についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

メンタル心理カウンセラーについてまとめ

メンタル心理カウンセラーまとめ

  • JADPが管理する民間資格で、難易度は低い
  • 認定された講座を受講すれば誰でも取得できる
  • 資格としても、その内容自体も様々な場面に応用可能

ここまでメンタル心理カウンセラーについての基本事項を説明してきました。

メンタル心理カウンセラーという資格は、誰でも取得可能な上に、その難易度も低いです。初心者向けでもあり、比較的難易度の低いこの資格を取得すればそこからより幅広い心理系の資格の取得にも進んでいくことができるでしょう。

また、勉強する心理学とカウンセリングの内容も家族、友人、職場の人間関係など様々な場面に応用可能です。

是非一度、受験を検討してみてはいかがでしょうか?

資格Timesではメンタル心理カウンセラーをはじめ、様々な資格についての記事を豊富に取り扱っています。 是非、チェックしてみてください。

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